地獄ロワイヤルスクワッド-生きるために命を食らう-

オレサマ

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-零章-死後、世界

エピソード3「出会い」

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人ではない何かが早速4人組のチーム分けについて語り始めた。
「チーム分けに関してですが、こちらで生前の記録を基に振り分けさせていただきました。ここには様々な性格、罪状の人々がいます。一致団結して勝利を目指すチームから内乱が多発しやすいチーム、頭脳的で計画性のあるチームから、思い立ったら即行動する行動力のあるチーム。さまざまなチームを作らせて頂きました。中にはこれら全てに該当する人が集まったミックスチームもあります。チーム発表後10分間コミュニケーションタイムを与えますので各自自己紹介等をしておいてください。10分後にいよいよ今回のロワイヤルのステージへ送り出させていただきます。」

そして人ではない何かはここにいる人の名前を呼び始め、メンバーの振り分けを淡々と行った。
「石渕 鳴人。伍のグループへお進み下さい。」
俺は5グループ目のようだ。
合計20のグループがあるみたいで、見るからに肉体派脳筋グループや裏切り者グループだってわかる。それくらい明確で個性があるグループが異様なほど多い。
そして俺のチームメンバーと顔を合わせると瞬時に俺はここが頭脳系のグループだと察した。その瞬間僅かな安堵に包まれた。
メンバーは俺を含めて男女2人で構成されている。歳もかなり近いように見える。
しかし、皆誰も喋ることはなかった。それはそうだ、こんな状況でいきなり話せるわけがない。それに、まだ全員が裏切らないという保証もない。そうして沈黙が続いていると「それでは、グループが決まりましたので10分間のコミュニケーションタイムに移らせていただきます。」と人ではないない何かがいう。そういうと空に時計のような円盤が浮かび上がり長いハリが刻々と1周しようと進み始める。しかし、それでも皆話すことはない。誰から話すかを互いに目線だけで決めあっているかのように。
こうしてても何も始まらないのはわかっているが、先にいうリスクも高い。本当のことを言っていいのか...いや、今はとりあえず話さないことには始まらない。もし、何か怪しい動きがあればこのチームを離れればいいこと。そう腹を割っていかなきゃ終わらない。

「お、俺は石渕 鳴人。歳は18で、19になる予定だった。こんな状況でどうすりゃいいのか分からないけど、とりあえずよろしく頼む!」
そうして沈黙の中自己紹介をすると、隣にいた背の高いメガネをかけた男が少し安心したように口を開けた。
「黙っていてすまない。俺は秋下 蒼弥。俺は今年19になったばかりだ。石渕くんと同い年と考えてくれて構わないよ。よろしく。」
彼が自己紹介をしてくれたおかげで他2人の女性陣も自己紹介をしてくれた。
「ごめんね黙ってて!私は千晴!小陽千晴!歳は17歳で2つ下だよ!」
小陽 千晴ちゃんは結構陽気な性格みたいだ。身長は結構低めだ。
「私も黙っててごめんね...!私は宮間 朱里と言います。歳は18です。あ、でも今年18になったので石渕さんと秋下さんの1つ下です。よろしくお願いします。」
宮間 朱里ちゃん?さん?はかなりおしとやかというか静かというか清楚というか...
また身長も女性の中では高い方だと思う。
千晴ちゃんと対象的な見た目と性格である。少し心配したがふと前を見ると2人とも既に打ち解けているみたいで安心した。
「この4人でこの先何が起きるかは分からないが、決して裏切ることなく最後まで協力して頑張ろう!」
と、秋下くんがそう言うとみんなもそれに頷いた。

そして、いよいよ...



地獄ロワイヤルが開幕を迎える......!



【おまけ】
    石渕 鳴人
・身長:172cm
・血液型:B型

    秋下 蒼弥
・身長180cm
・血液型:A型

    小陽 千晴
・身長149cm
・血液型:O型

    宮間 朱里
・身長168cm
・血液型:A型
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