12 / 45
第十二話 ようこそ『VR』の世界へ!
しおりを挟む
こつこつ。
やけに人工的な素材でできた通路を、足音を鳴らして歩いていくあたし。
――待って。
いや、ちょっと待って。
何でスリッパ履きなのにこんな足音するの?
ふと足元に目を向けると、
「……う、うーん?」
何だ、このやけにゴツいブーツっぽいの。こんなの履いた覚えがない。というか心なしか見える世界が普段と違っている。背が高くなったみたい。
「これもVRだからってこと? ……って、手!」
両脇に掲げた自分の手を見ると、黒いグローブに包まれた大きな手が視界に入った。ぐっ。握る。ぱっ。広げる。どうやらこれは間違いなくあたしの手ってことみたいだ。ついでに背中に手を回して触れた物を引き寄せてみると、真紅のマントまでまとっているらしいことが分かった。きょろきょろとあたりを見回したけれど、一本道で何もない。鏡がないのがもどかしい。
「これ、アバター……ってことなのかな?」
他に何か――あった。
目の前に広がる景色じゃなくって、VRゴーグルの視界の片隅に、どうやら銀じいの――今のあたしの名前らしい物が表示されていることに気づいたのだ。
――アーク・ダイオーン。
とっさにそれが何を意味するのか分かったのは、さすが孫であるあたしだ。にやにやしちゃう。
アーク・ダイオーン=悪の大王。
「銀じいのネーミングセンスなんて丸わかりだよ」
はっきり言って、超ダサい。
でも、いかにも銀じいらしくって笑いが込み上げてくる。どうやらこの仮想世界のあたしは、『悪の支配者』役ってことなんだろう。
うーん。でもさ、銀じいってこういうゲーム、大嫌いなはずなのに。凄く、すっごく意外な気がする。しかもこのゲーム、レベルの概念がないみたい。どこを探してもそれらしい表示が見当たらないのだ。
「ま、とりあえず進むしかないみたいだから、とっとと行っちゃおっと。ごーごー!」
こつこつこつこつ。
ひたすら進んで行くと、ようやく次の扉らしいものが見つかった。迷わず開ける。
すると――。
うわあん。
堰を切ったように、一斉にさまざまな話し声があたしに襲いかかってきた。
「おお……アーク・ダイオーン様がお見えである」
「ひさしぶりじゃないッスか! 今までどちらに行ってたんスか!?」
「お待ち申しておりましたよ、我が主」
ちょちょちょちょっ!
思わず、ひいっ、と腰が引けて防御の姿勢を取ると、今声をかけたばかりのアバターたちが目をぱちくりして戸惑った表情を浮かべているのが分かった。
ま、まずいっ!
今のあたしは悪の支配者、アーク・ダイオーンなんだっけ。
「あ……う、うむ。少しばかり用事があってな。皆には無用な心配をかけた。済まぬな」
途端に彼らの表情が柔らかく和んでいく。
「何と……もったいなきお言葉」
「いーんスよ! 俺ら、アーク・ダイオーン様に会えるだけで嬉しいんスから!」
「その通りにございますよ。さあ、玉座へお掛けくださいませ」
最後にうやうやしい態度とともに片眼鏡を左目にはめたマッドサイエンティスト風の優男が告げると、それを合図に脇から走り出たせむし男がその玉座とやらの上をポケットから取り出したいかにも高級そうなシルクのスカーフでささっと掃いて丁重に会釈をした。
「あ――ああ。で、では、座らせてもらおうかな」
……気が進まないけど。
だってこの玉座、ドクロとかトゲとかうにょうにょとか、悪っぽいモチーフ満載なんですけど!
あ。意外と座り心地良いや。
で、ようやっと落ち着いたあたしは、その高みから大広間に集まっている面々の姿形を改めて観察してみることにした。
全員、怪人、と呼ぶのが正しいのだろう。ありがたいことにVRゴーグル越しに見るとそれぞれの名前が頭上に表示されていた。最初に声を発した朱塗りの鎧姿の巨漢は、鬼人武者さんと言うらしい。
次にちょっと軽めのセリフを吐いた細身の男は、見たカンジは普通の人間ぽくも見えたけれど、全身黒づくめで、ぴっちりとしたタイツの上はいかにも忍者です! と言いたげな網シャツを着ていて、両手の肘から手首までにはバンドみたいなものがぐるぐる巻かれていた。名前は……抜丸さん。やっぱり忍者だよね、これ。
最後の落ち着いた雰囲気のマッドなサイエンティストさんの名前は、ルュカントゥスさん。やばい。これは噛みそう。そんなあたしの不安をよそに、肩までの黒い髪を物憂げに掻き上げつつ、玉座に座る主の姿を今も静かに見つめている。
他にもいろいろいた。どこからどう見ても昆虫っぽいアバターや、うっとりするほど透き通った水晶のようなゼリーのような身体をしたアバター。トカゲや恐竜っぽいアバターまでいる。単純な見た目だけの話じゃなくって、背格好までもバラバラだ。
が――。
その中に一人だけ、見かけたことのある姿を見つけたあたしは、思わず、ひゅっ、と息を呑んだ。
「お、お前は……!?」
「……ンだよ。また説教でもしようってのか?」
思わず指を差してしまったのを嫌がるように、無造作にパーカーをはおっただけの金色の髪をした青年は背中を丸めて嫌そうに口元を歪めた。その端からは真っ白なギザギザの歯がかすかに覗く。
ゴールデン・タウロ。
それが彼の名前――危うくトラックに轢かれそうになった見ず知らずの少女の命を救ったヒーローの名だった。
「なンだって、毎度俺様なんぞにかまうンだ? 放っておけば良いじゃねえか? ったく……」
「い――いや。そうではない。そうではないのだ」
「ンあ?」
とは言ったものの。
アーク・ダイオーンがお礼を言うのは筋違い、だよね。
うーん、と悩んだあげく、あたしはこう言った。
「お、お前は良い奴だ。この私は知っているぞ。それを伝えたかったのだ。それだけなのだ」
これならセーフ……だよね。
たちまち呆気に取られて、ぽかん、とした表情を浮かべたタウロだったが、
「……ち。悪の組織の一員が、良い奴だって言われて喜ぶ訳ねえだろうが。勝手に言ってろ」
そう吐き捨て怒ったように、ぷい、と大広間から出て行ってしまう。
すると隣から、ふふふ、と笑う声がした。
「照れているんですよ、タウロは」
「そ、そうか? ええと、ル、ルュカントゥス?」
「いつものように『ルュカ』で結構ですよ」
ありがたいです。助かります。
「タウロはいつもあの姿なのか、ルュカ?」
「おっしゃっている意味が分かりかねますが?」
「う……。い、いや、何でもない。気にするな」
「では、そのように」
幸いにも、ルュカさんはあたしの妙な質問に疑問を持たなかったようだ。
でも、あたしの方は疑問だらけだった。
(どうしてタウロは、現実の世界でも同じ姿だったんだろう……?)
見間違える訳がない。
というか、見間違えようがないくらい同じ姿だった。
だからこそ、彼がそうだって気づいたんだ。
「放っときゃいいんスよ、タウロなんて」
抜丸さんが含みのありそうな口調で吐き捨てる。
「ああやって、いつもツッパってりゃかまってもらえるって思ってるんスからねー」
「ううむ……そういう訳にもだな……」
結局どうすることもできないあたしは、しきりに引き留めるみんなに再会を約束して元の世界へと戻ることにしたのだった。
何だかその夜は、わくわくして眠れなかった。
やけに人工的な素材でできた通路を、足音を鳴らして歩いていくあたし。
――待って。
いや、ちょっと待って。
何でスリッパ履きなのにこんな足音するの?
ふと足元に目を向けると、
「……う、うーん?」
何だ、このやけにゴツいブーツっぽいの。こんなの履いた覚えがない。というか心なしか見える世界が普段と違っている。背が高くなったみたい。
「これもVRだからってこと? ……って、手!」
両脇に掲げた自分の手を見ると、黒いグローブに包まれた大きな手が視界に入った。ぐっ。握る。ぱっ。広げる。どうやらこれは間違いなくあたしの手ってことみたいだ。ついでに背中に手を回して触れた物を引き寄せてみると、真紅のマントまでまとっているらしいことが分かった。きょろきょろとあたりを見回したけれど、一本道で何もない。鏡がないのがもどかしい。
「これ、アバター……ってことなのかな?」
他に何か――あった。
目の前に広がる景色じゃなくって、VRゴーグルの視界の片隅に、どうやら銀じいの――今のあたしの名前らしい物が表示されていることに気づいたのだ。
――アーク・ダイオーン。
とっさにそれが何を意味するのか分かったのは、さすが孫であるあたしだ。にやにやしちゃう。
アーク・ダイオーン=悪の大王。
「銀じいのネーミングセンスなんて丸わかりだよ」
はっきり言って、超ダサい。
でも、いかにも銀じいらしくって笑いが込み上げてくる。どうやらこの仮想世界のあたしは、『悪の支配者』役ってことなんだろう。
うーん。でもさ、銀じいってこういうゲーム、大嫌いなはずなのに。凄く、すっごく意外な気がする。しかもこのゲーム、レベルの概念がないみたい。どこを探してもそれらしい表示が見当たらないのだ。
「ま、とりあえず進むしかないみたいだから、とっとと行っちゃおっと。ごーごー!」
こつこつこつこつ。
ひたすら進んで行くと、ようやく次の扉らしいものが見つかった。迷わず開ける。
すると――。
うわあん。
堰を切ったように、一斉にさまざまな話し声があたしに襲いかかってきた。
「おお……アーク・ダイオーン様がお見えである」
「ひさしぶりじゃないッスか! 今までどちらに行ってたんスか!?」
「お待ち申しておりましたよ、我が主」
ちょちょちょちょっ!
思わず、ひいっ、と腰が引けて防御の姿勢を取ると、今声をかけたばかりのアバターたちが目をぱちくりして戸惑った表情を浮かべているのが分かった。
ま、まずいっ!
今のあたしは悪の支配者、アーク・ダイオーンなんだっけ。
「あ……う、うむ。少しばかり用事があってな。皆には無用な心配をかけた。済まぬな」
途端に彼らの表情が柔らかく和んでいく。
「何と……もったいなきお言葉」
「いーんスよ! 俺ら、アーク・ダイオーン様に会えるだけで嬉しいんスから!」
「その通りにございますよ。さあ、玉座へお掛けくださいませ」
最後にうやうやしい態度とともに片眼鏡を左目にはめたマッドサイエンティスト風の優男が告げると、それを合図に脇から走り出たせむし男がその玉座とやらの上をポケットから取り出したいかにも高級そうなシルクのスカーフでささっと掃いて丁重に会釈をした。
「あ――ああ。で、では、座らせてもらおうかな」
……気が進まないけど。
だってこの玉座、ドクロとかトゲとかうにょうにょとか、悪っぽいモチーフ満載なんですけど!
あ。意外と座り心地良いや。
で、ようやっと落ち着いたあたしは、その高みから大広間に集まっている面々の姿形を改めて観察してみることにした。
全員、怪人、と呼ぶのが正しいのだろう。ありがたいことにVRゴーグル越しに見るとそれぞれの名前が頭上に表示されていた。最初に声を発した朱塗りの鎧姿の巨漢は、鬼人武者さんと言うらしい。
次にちょっと軽めのセリフを吐いた細身の男は、見たカンジは普通の人間ぽくも見えたけれど、全身黒づくめで、ぴっちりとしたタイツの上はいかにも忍者です! と言いたげな網シャツを着ていて、両手の肘から手首までにはバンドみたいなものがぐるぐる巻かれていた。名前は……抜丸さん。やっぱり忍者だよね、これ。
最後の落ち着いた雰囲気のマッドなサイエンティストさんの名前は、ルュカントゥスさん。やばい。これは噛みそう。そんなあたしの不安をよそに、肩までの黒い髪を物憂げに掻き上げつつ、玉座に座る主の姿を今も静かに見つめている。
他にもいろいろいた。どこからどう見ても昆虫っぽいアバターや、うっとりするほど透き通った水晶のようなゼリーのような身体をしたアバター。トカゲや恐竜っぽいアバターまでいる。単純な見た目だけの話じゃなくって、背格好までもバラバラだ。
が――。
その中に一人だけ、見かけたことのある姿を見つけたあたしは、思わず、ひゅっ、と息を呑んだ。
「お、お前は……!?」
「……ンだよ。また説教でもしようってのか?」
思わず指を差してしまったのを嫌がるように、無造作にパーカーをはおっただけの金色の髪をした青年は背中を丸めて嫌そうに口元を歪めた。その端からは真っ白なギザギザの歯がかすかに覗く。
ゴールデン・タウロ。
それが彼の名前――危うくトラックに轢かれそうになった見ず知らずの少女の命を救ったヒーローの名だった。
「なンだって、毎度俺様なんぞにかまうンだ? 放っておけば良いじゃねえか? ったく……」
「い――いや。そうではない。そうではないのだ」
「ンあ?」
とは言ったものの。
アーク・ダイオーンがお礼を言うのは筋違い、だよね。
うーん、と悩んだあげく、あたしはこう言った。
「お、お前は良い奴だ。この私は知っているぞ。それを伝えたかったのだ。それだけなのだ」
これならセーフ……だよね。
たちまち呆気に取られて、ぽかん、とした表情を浮かべたタウロだったが、
「……ち。悪の組織の一員が、良い奴だって言われて喜ぶ訳ねえだろうが。勝手に言ってろ」
そう吐き捨て怒ったように、ぷい、と大広間から出て行ってしまう。
すると隣から、ふふふ、と笑う声がした。
「照れているんですよ、タウロは」
「そ、そうか? ええと、ル、ルュカントゥス?」
「いつものように『ルュカ』で結構ですよ」
ありがたいです。助かります。
「タウロはいつもあの姿なのか、ルュカ?」
「おっしゃっている意味が分かりかねますが?」
「う……。い、いや、何でもない。気にするな」
「では、そのように」
幸いにも、ルュカさんはあたしの妙な質問に疑問を持たなかったようだ。
でも、あたしの方は疑問だらけだった。
(どうしてタウロは、現実の世界でも同じ姿だったんだろう……?)
見間違える訳がない。
というか、見間違えようがないくらい同じ姿だった。
だからこそ、彼がそうだって気づいたんだ。
「放っときゃいいんスよ、タウロなんて」
抜丸さんが含みのありそうな口調で吐き捨てる。
「ああやって、いつもツッパってりゃかまってもらえるって思ってるんスからねー」
「ううむ……そういう訳にもだな……」
結局どうすることもできないあたしは、しきりに引き留めるみんなに再会を約束して元の世界へと戻ることにしたのだった。
何だかその夜は、わくわくして眠れなかった。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
深海の星空
柴野日向
青春
「あなたが、少しでも笑っていてくれるなら、ぼくはもう、何もいらないんです」
ひねくれた孤高の少女と、真面目すぎる新聞配達の少年は、深い海の底で出会った。誰にも言えない秘密を抱え、塞がらない傷を見せ合い、ただ求めるのは、歩む深海に差し込む光。
少しずつ縮まる距離の中、明らかになるのは、少女の最も嫌う人間と、望まれなかった少年との残酷な繋がり。
やがて立ち塞がる絶望に、一縷の希望を見出す二人は、再び手を繋ぐことができるのか。
世界の片隅で、小さな幸福へと手を伸ばす、少年少女の物語。
ヤマネ姫の幸福論
ふくろう
青春
秋の長野行き中央本線、特急あずさの座席に座る一組の男女。
一見、恋人同士に見えるが、これが最初で最後の二人の旅行になるかもしれない。
彼らは霧ヶ峰高原に、「森の妖精」と呼ばれる小動物の棲み家を訪ね、夢のように楽しい二日間を過ごす。
しかし、運命の時は、刻一刻と迫っていた。
主人公達の恋の行方、霧ヶ峰の生き物のお話に添えて、世界中で愛されてきた好編「幸福論」を交え、お読みいただける方に、少しでも清々しく、優しい気持ちになっていただけますよう、精一杯、書いてます!
どうぞ、よろしくお願いいたします!
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
「南風の頃に」~ノダケンとその仲間達~
kitamitio
青春
合格するはずのなかった札幌の超難関高に入学してしまった野球少年の野田賢治は、野球部員たちの執拗な勧誘を逃れ陸上部に入部する。北海道の海沿いの田舎町で育った彼は仲間たちの優秀さに引け目を感じる生活を送っていたが、長年続けて来た野球との違いに戸惑いながらも陸上競技にのめりこんでいく。「自主自律」を校訓とする私服の学校に敢えて詰襟の学生服を着ていくことで自分自身の存在を主張しようとしていた野田賢治。それでも新しい仲間が広がっていく中で少しずつ変わっていくものがあった。そして、隠していた野田賢治自身の過去について少しずつ知らされていく……。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
猿の内政官 ~天下統一のお助けのお助け~
橋本洋一
歴史・時代
この世が乱れ、国同士が戦う、戦国乱世。
記憶を失くした優しいだけの少年、雲之介(くものすけ)と元今川家の陪々臣(ばいばいしん)で浪人の木下藤吉郎が出会い、二人は尾張の大うつけ、織田信長の元へと足を運ぶ。織田家に仕官した雲之介はやがて内政の才を発揮し、二人の主君にとって無くてはならぬ存在へとなる。
これは、優しさを武器に二人の主君を天下人へと導いた少年の物語
※架空戦記です。史実で死ぬはずの人物が生存したり、歴史が早く進む可能性があります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる