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第五十八話 論論論破
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(違う――!)
俺はドワーフの族長、《大地の魔王》グズウィン・ニオブの言葉を覆そうと、頭をフル回転させた。ただし、時間の猶予はない。ここで誰かが、そうだ、と賛成の意を唱えてしまえば、もうそこで、運命はほぼ決まってしまう。どうやっても動かしようがなくなってしまうのだ。
(考えろ――!)
(考えろ――!)
俺はしばし目を閉じる。
その脳裡に浮かび上がったのは、あの懐かしき名作ゲーム『くーげるでぃべーと』の『学級裁判』のシーンだった。主人公である自分と、他のNPCによる討論と推理からの『裏切者』探し。そして『追放』。今まさに目の前で行われている弾劾と同じだ。
(よし――自信なんてないけれど、やるしかないな!)
そして俺は目を開いた。
「恐れながら、ドワーフ族の長、《大地の魔王》、グズウィン・ニオブ議長にお尋ねしたい――」
「言ってみるがよかろう、《咎人》勇者A」
「議長の仰られる『内通の証拠』とは、一体なんでしょうか?」
「言葉にせんと理解できんのかね?」
呆れた、と言いたげな渋面でグズウィン議長はこう続ける。
「『天空の魔王』代行者、ネェロ・ドラゴニスと《正義の天秤》魔法律事務所所属の弁護人、エリナ・マギアは、既知の仲であることを隠し、結託して、世界に混沌と災いをもたらした《異界渡り》の秘儀を、証人である妖精二名に対し強要した。これは許されざる行為、叛逆じゃ」
「……そうでしょうか?」
「なに!?」
「それにはあなたの憶測と推理が含まれています。……ですよね?」
「……っ」
唸るようにしてグズウィン議長は言葉に詰まる。
俺はその隙を逃さず、さらにこう指摘した。
「《天空の魔王》代行と俺の弁護人であるエリナ・マギアが既知の間柄だったことと、証人として召喚された妖精二名に対して、それぞれの主張が正しいことを証明せよと命じたこと、このふたつは切り離して考えるべきです。違いますか?」
「……そうだとも言えるし、違うとも言える」
「で、あれば、なおのことでしょう」
俺はあやふやなグズウィン議長のセリフをすっぱりと両断し、傍聴人席最前列に居並ぶ《六魔王》をはじからはじまで眺め、注視されていることを感じながらこう続けた。
「《異界渡り》の秘儀がこの世界になにをもたらしたのか、俺には分かりません。ですが……おおよその見当は付いています。それは、異世界より異世界人を招き寄せ、魔族と人間の争いを激化させたこと、そのことを恐れている。そうですよね? しかし、そこに誤解があります」
「どのような理解違いがあるというのでしょう?」
「ご質問ありがとうございます、《森羅の魔王》、フローラ=リリーブルーム――」
様を付けるべきだったかな、と不安になったものの、深々と下げた頭を上げてみると続きを促すかすかな頷きを見つけて、俺は再び冷静さを取り戻した。
「――そもそもここに集いし皆様がたは、俺のような『異世界人』に対してどのような印象を持たれていらっしゃいますか? 野蛮で好戦的? 稀有なスキルを持つ侵略者? 血に飢えた蛮族? いいえ、そのいずれも正しくはありません」
「……どうだか」
「いいえ、《蛮勇の魔王》、リオネラ、俺の言葉に嘘偽りなどありません。あの《異界渡り》の秘儀によって招き入れられた異世界人、そのすべては、どこにでもいるごく普通の人間であって、自ら進んで戦を求めてやって来た訳ではなかったのです」
「どうしてそのように言い切れるのだね?」
「疑問をお持ちになられるのはごもっともです、《常闇の魔王》、キュルソン・ド・ヴァイヤー」
やはりそうだ。
敬称を省こうが彼らはそれを咎めはしない。黄金色に輝く《常闇の魔王》の浮かべる微笑は塵ほども揺らぐことなく、わずかに好奇心を覗かせて頷いた。俺はそのまま話を進めていくことにする。
「それは、他ならぬこの俺自身がそれを体験したからです。《異界渡り》によってこの世界に招き入れられた俺は、あのユスス・タロッティア五世より、救国を救う勇者として剣を持ち戦うよう命じられました。その根底には、魔族は悪であり破壊と殺戮の限りを尽くす征服者であって、善たる人間が抗うためには勇者たる異世界人の力が不可欠である、という思想がありました。しかし、その与えられた思想そのものに、大きな誤りと意図的な情報操作があったのです」
「ハッ! 命乞いか? 見苦しいぞ、人間!」
「きっとあなたなら、そのように笑い飛ばすと思っていましたよ、ン・ズ・ヘルグ」
俺があえて《魔王》と付けなかったことがよほど気に入らなかったのか、《憤怒の魔王》、オークの首長、ン・ズ・ヘルグは、生来の人間嫌いを隠そうともせずに鼻を鳴らしてみせた。
「しかし、これは事実です。皆様もご自分の身に置き換えて考えてみて下さい。……見知らぬ土地に招き入れられ、同じ種族であるひとりの、しかも種族を代表する立場の人間から、これがこの世界の事実であり真実であると伝えられた時――あなたはそこに嘘が含まれていると見抜くことができるのでしょうか。疑いの念を抱くことができますか? それは難しいでしょう」
「見抜かズとモ……利用されテいるノでは、ト考えルことハ……デきる」
「たしかに仰るとおりです、仰るとおりでしたよ、《不滅の魔王》、ノーライフキング――」
この《魔王》だけは正直苦手だ。表情や反応を見出そうとしても、そこには落ち窪んだ虚ろな黒い洞があるだけなのだから。
しかし、それでも俺は少しもたじろぐそぶりは見せないようにこたえを返す。
「――しかし、それはあくまでも『俺を戦争の道具として、都合良く利用しようとしているのではないか?』という疑いだけです。そもそも彼らの話聞かせた『戦争の成り立ち』そのものに虚偽の内容が含まれているとまでは思いが及びませんでした。それもそのはずです。その時の俺には、彼の王の語る言葉以外、他に比べるものなどなにもなかったのですから」
「……つまり、君はなにが言いたいのじゃね、勇者A?」
「結論は単純です」
すっかり自分の立場を失くしてしまったグズウィン議長が苛ついた様子で問いかけた。俺は頷き、述べる。
「今この場で《異界渡り》の秘儀が行われようとも、決してこれまで起きたような悲劇は再び起こらない、ということです。ここには同じ種族、同じ立場の人間である俺がいて、あなた方、新たな統治者である《七魔王》がいる。その限り、偏った思想や知識は植えつけられません」
「……貴様が裏切らないという保証があるのか?」
驚いた。
まさかここで《天空の魔王》代行、ネェロが異を唱えるとは思っていなかったからだ。
俺は動揺を悟られないように顔を伏せ、心を落ち着けてからこたえた。
「保証はありません。……ですが、その行為に見合った見返りが得られると思いますか?」
「いいや、ないな。そこまでの馬鹿には見えない」
「……よかった」
ほっとしたあまり、そんな感想が漏れてしまった。
その安堵が良くなかったのかもしれない。
俺はごく自然に、次のセリフを口に出してしまっていたからだ。
「では、逆にこちらからお尋ねします。……元《天空の魔王》であるあなたと、俺の弁護人、エリナ・マギアとの関係について、皆様の誤解を解くためにも話を聞かせてくれませんか?」
俺はドワーフの族長、《大地の魔王》グズウィン・ニオブの言葉を覆そうと、頭をフル回転させた。ただし、時間の猶予はない。ここで誰かが、そうだ、と賛成の意を唱えてしまえば、もうそこで、運命はほぼ決まってしまう。どうやっても動かしようがなくなってしまうのだ。
(考えろ――!)
(考えろ――!)
俺はしばし目を閉じる。
その脳裡に浮かび上がったのは、あの懐かしき名作ゲーム『くーげるでぃべーと』の『学級裁判』のシーンだった。主人公である自分と、他のNPCによる討論と推理からの『裏切者』探し。そして『追放』。今まさに目の前で行われている弾劾と同じだ。
(よし――自信なんてないけれど、やるしかないな!)
そして俺は目を開いた。
「恐れながら、ドワーフ族の長、《大地の魔王》、グズウィン・ニオブ議長にお尋ねしたい――」
「言ってみるがよかろう、《咎人》勇者A」
「議長の仰られる『内通の証拠』とは、一体なんでしょうか?」
「言葉にせんと理解できんのかね?」
呆れた、と言いたげな渋面でグズウィン議長はこう続ける。
「『天空の魔王』代行者、ネェロ・ドラゴニスと《正義の天秤》魔法律事務所所属の弁護人、エリナ・マギアは、既知の仲であることを隠し、結託して、世界に混沌と災いをもたらした《異界渡り》の秘儀を、証人である妖精二名に対し強要した。これは許されざる行為、叛逆じゃ」
「……そうでしょうか?」
「なに!?」
「それにはあなたの憶測と推理が含まれています。……ですよね?」
「……っ」
唸るようにしてグズウィン議長は言葉に詰まる。
俺はその隙を逃さず、さらにこう指摘した。
「《天空の魔王》代行と俺の弁護人であるエリナ・マギアが既知の間柄だったことと、証人として召喚された妖精二名に対して、それぞれの主張が正しいことを証明せよと命じたこと、このふたつは切り離して考えるべきです。違いますか?」
「……そうだとも言えるし、違うとも言える」
「で、あれば、なおのことでしょう」
俺はあやふやなグズウィン議長のセリフをすっぱりと両断し、傍聴人席最前列に居並ぶ《六魔王》をはじからはじまで眺め、注視されていることを感じながらこう続けた。
「《異界渡り》の秘儀がこの世界になにをもたらしたのか、俺には分かりません。ですが……おおよその見当は付いています。それは、異世界より異世界人を招き寄せ、魔族と人間の争いを激化させたこと、そのことを恐れている。そうですよね? しかし、そこに誤解があります」
「どのような理解違いがあるというのでしょう?」
「ご質問ありがとうございます、《森羅の魔王》、フローラ=リリーブルーム――」
様を付けるべきだったかな、と不安になったものの、深々と下げた頭を上げてみると続きを促すかすかな頷きを見つけて、俺は再び冷静さを取り戻した。
「――そもそもここに集いし皆様がたは、俺のような『異世界人』に対してどのような印象を持たれていらっしゃいますか? 野蛮で好戦的? 稀有なスキルを持つ侵略者? 血に飢えた蛮族? いいえ、そのいずれも正しくはありません」
「……どうだか」
「いいえ、《蛮勇の魔王》、リオネラ、俺の言葉に嘘偽りなどありません。あの《異界渡り》の秘儀によって招き入れられた異世界人、そのすべては、どこにでもいるごく普通の人間であって、自ら進んで戦を求めてやって来た訳ではなかったのです」
「どうしてそのように言い切れるのだね?」
「疑問をお持ちになられるのはごもっともです、《常闇の魔王》、キュルソン・ド・ヴァイヤー」
やはりそうだ。
敬称を省こうが彼らはそれを咎めはしない。黄金色に輝く《常闇の魔王》の浮かべる微笑は塵ほども揺らぐことなく、わずかに好奇心を覗かせて頷いた。俺はそのまま話を進めていくことにする。
「それは、他ならぬこの俺自身がそれを体験したからです。《異界渡り》によってこの世界に招き入れられた俺は、あのユスス・タロッティア五世より、救国を救う勇者として剣を持ち戦うよう命じられました。その根底には、魔族は悪であり破壊と殺戮の限りを尽くす征服者であって、善たる人間が抗うためには勇者たる異世界人の力が不可欠である、という思想がありました。しかし、その与えられた思想そのものに、大きな誤りと意図的な情報操作があったのです」
「ハッ! 命乞いか? 見苦しいぞ、人間!」
「きっとあなたなら、そのように笑い飛ばすと思っていましたよ、ン・ズ・ヘルグ」
俺があえて《魔王》と付けなかったことがよほど気に入らなかったのか、《憤怒の魔王》、オークの首長、ン・ズ・ヘルグは、生来の人間嫌いを隠そうともせずに鼻を鳴らしてみせた。
「しかし、これは事実です。皆様もご自分の身に置き換えて考えてみて下さい。……見知らぬ土地に招き入れられ、同じ種族であるひとりの、しかも種族を代表する立場の人間から、これがこの世界の事実であり真実であると伝えられた時――あなたはそこに嘘が含まれていると見抜くことができるのでしょうか。疑いの念を抱くことができますか? それは難しいでしょう」
「見抜かズとモ……利用されテいるノでは、ト考えルことハ……デきる」
「たしかに仰るとおりです、仰るとおりでしたよ、《不滅の魔王》、ノーライフキング――」
この《魔王》だけは正直苦手だ。表情や反応を見出そうとしても、そこには落ち窪んだ虚ろな黒い洞があるだけなのだから。
しかし、それでも俺は少しもたじろぐそぶりは見せないようにこたえを返す。
「――しかし、それはあくまでも『俺を戦争の道具として、都合良く利用しようとしているのではないか?』という疑いだけです。そもそも彼らの話聞かせた『戦争の成り立ち』そのものに虚偽の内容が含まれているとまでは思いが及びませんでした。それもそのはずです。その時の俺には、彼の王の語る言葉以外、他に比べるものなどなにもなかったのですから」
「……つまり、君はなにが言いたいのじゃね、勇者A?」
「結論は単純です」
すっかり自分の立場を失くしてしまったグズウィン議長が苛ついた様子で問いかけた。俺は頷き、述べる。
「今この場で《異界渡り》の秘儀が行われようとも、決してこれまで起きたような悲劇は再び起こらない、ということです。ここには同じ種族、同じ立場の人間である俺がいて、あなた方、新たな統治者である《七魔王》がいる。その限り、偏った思想や知識は植えつけられません」
「……貴様が裏切らないという保証があるのか?」
驚いた。
まさかここで《天空の魔王》代行、ネェロが異を唱えるとは思っていなかったからだ。
俺は動揺を悟られないように顔を伏せ、心を落ち着けてからこたえた。
「保証はありません。……ですが、その行為に見合った見返りが得られると思いますか?」
「いいや、ないな。そこまでの馬鹿には見えない」
「……よかった」
ほっとしたあまり、そんな感想が漏れてしまった。
その安堵が良くなかったのかもしれない。
俺はごく自然に、次のセリフを口に出してしまっていたからだ。
「では、逆にこちらからお尋ねします。……元《天空の魔王》であるあなたと、俺の弁護人、エリナ・マギアとの関係について、皆様の誤解を解くためにも話を聞かせてくれませんか?」
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