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第三十六話 弁護人(見習い)・エリナ・マギア
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「あー! 静粛に、静粛に!」
――ごん、ごん!
『七魔王』のひとり、ドワーフ族の首長《大地の魔王》グズヴィン議長は、金属と石から作られた武骨なハンマーを目の前のテーブルに何度も振り下ろす。それを合図に会場内は静寂した。
「定刻となったので、これより第五十三回『勇者裁判』審問会を再開する! 本会の被告人『勇者A』は、すみやかに中央の《咎人の座》へ参られよ!」
気合いの入ったネイルが施されたイェゴール所長の手に押し出され、俺は再びアリーナ中央の《咎人の座》へと進んだ。今回、エリナの手はない。エリナは澄みきった空を思わせる青のドレスに身を包み、ひと足先にアリーナに立っている。毅然とした表情で前を見つめていた。
(もしかして……見ているのは、あいつ――《天空の魔王》か?)
結局俺は、今まさに冷酷な視線で高みから見下ろしている《天空の魔王》とエリナの間にどんな因縁があるのかを尋ねることはしなかった。
たしかこう言っていたはずだ――姫殿下、と。
(……いいや、違うな。たぶんエリナが見ているのは、あいつのさらに後ろにいる――)
そう考えて――首を振る。
(待て待て。まずは自由の身になることが先決だろ? 誰かの心配できるほど余裕はないって)
そして、にやり、と口元を緩めてこうも思う。
(それに――助けて欲しければ、きっと俺に相談してくる。そういう奴だろ、エリナって子は)
その思いを込めて視線を向けると、丁度エリナと目が合った。
どちらともなく、同じタイミングで俺たちは頷き合う。
「この場に集いし皆様!」
《正義の天秤》魔法律事務所の見習い兼雑用係のエリナは、アリーナの隅々までを浄化するような、凜、とした響きをもったソプラノで、ほんの一瞬にして耳目を集めた。
「《咎人の座》に立つ被告人こそ、我らの平和な『この世界』を転覆せんと目論む悪の先兵、血と暴力の象徴、悪しき意思の実行者……お尋ねします。それは果たして真実でしょうか?」
糾弾人、エルヴァール=グッドフェローの導入を用いて、逆に問いかける、なかなかうまいやり方だ。傍聴席からは、そうに決まってる、いや違うのか? そんなどよめきが聴こえた。
彼らの視線に少しも怯むことなく、エリナは真っ向からそれを受け止め、なおも問いかける。
「聡明なる傍聴人の皆様、その皆様にこそお聞きしたいのです。彼の者は勇者である――ただそれだけを根拠に彼の者を罰する私たちの行為は、果たして本当に正しい行いだと言えるのでしょうか? ――答えは、否、です。断じて否、であります!」
――そうだ! 真の正義を!
――うるせえ、ひっこんでろ!
傍聴席から、どっ、と肯定と否定の叫びが同時に響き渡った。
「聡明な市民の方々は必ずや正しき判断を下していただけるものと、わたくし、救済者にして『真実を暴く者』、弁護人・エリナ・マギアが真実を導き出し、過ちの連鎖を止めましょう!」
傍聴席から響き渡る声は依然として半分ずつだ。
「……」
が、それは壇上最前列に居並ぶ『魔王たち』も同様のことだった。言葉こそ交わしてはいないが、明らかに自らの考えに疑念を抱いているような複雑な表情を浮かべていた。
さっきの様子を見る限り、今日も傍聴席の大半を占めるのは緑の肌をしたオークらしき連中だった。彼らの心までつかむのは難しいだろうが、きっとチャンスはある。
弁護人席から慎ましやかな足取りでエリナは静かに歩み出ると、俺と最前列に控える『魔王たち』を等しく見渡せるポジションについた。
「……さて、被告人、《咎人》である勇者A。この真実を暴く者、弁護人がお伺いします」
いよいよ第二ラウンドのはじまりだ。
「貴方はあの《祠》、《始まりの祠》で何をしていたのでしょうか? 真実のみをお答え下さい」
「俺は――」
前回とは違い、俺の言葉を遮る者はいなかった。
「この世界に、一匹の妖精の謀略によって招かれた俺は、あの傲慢で不遜な人間族の王、ユスス・タロッティア五世に命じられるがまま、半ば強制的に勇者に仕立て上げられて、《始まりの祠》の最下層にあるという《勇者の証》を取りに行きました」
はっきりと敵意をはらんだブーイングが傍聴席から聴こえ、反対側から見物しているエルヴァールも、呆れた嘘だ、とでも言いたげに鼻を鳴らしていたが、俺とエリナは無視をする。
「……王の命に逆らうこと、抗うことはできなかったのですか?」
「できませんよ! 屈強な兵士たちが見張っていましたからね!」
「それを証明することはできますか?」
「それは……難しいです。その場にいたのは……俺だけですから」
またもやブーイング。俺が勝手にそう主張しているだけだ、と言いたいのだろう。
しかし、俺はあきらめることなくこう付け加えた。
「……ただし、俺が最下層から戻ってきた時にいた、オークの刑務官、ン・ベジ氏とン・ガジ氏であれば、そのあたりの状況はご存知のはずだと思います。……あくまで推論ですけれど」
「分かりました。では、いずれその機会に確認することにしましょう」
エリナはメモを取るフリをして、大袈裟すぎるほどの仕草で頷いてみせる。
正直この話題は、例のオークの刑務官ふたりをこの場に証人喚問できない限り、どこまで議論を繰り返そうが堂々巡りになってしまう。だからこそ、俺が前回発言した主張を再度印象づけたタイミングで、次の話題を切り替える作戦としたらしい。なかなか考えたな、エリナ。
「では、次の質問に移ります。刑務官、勇者Aの所持品を」
エリナの合図とともにオークの刑務官がやってきた。その手にのせられた木の板の上には、俺が《始まりの祠》へ挑んだ際に持っていた品々が並べられている。彼らが一歩下がると、エリナは迷うことなく剣を手に取った。
「早速お尋ねします。この剣は……これは酷い。粗悪な鋳造品ですね。刃も研がれていない」
質問する、といいながらもエリナは、王から俺に下げ渡された品々を手にしては眉を潜め、その価値――低い方の、だが――を冷静に判断していく。俺もそこまでとは思わなかったが、駆け出しの懐の寒い冒険者が買い揃える品に比べても、かなり低レベルだったようだ。
反対側では、前回『粗悪な鋳造品』の刃先に触れ、痛がるフリをしていたエルヴァールが苦々しい顔をしているのが見えた。周囲の視線を受けて、なんとも居心地悪そうにしている。
「この装備だけでは、自衛することすら相当厳しいでしょうね。危険はなかったのですか?」
「……あの《祠》に閉じ込められたあと、その場に留まって、入念に鍛錬と準備をしました」
「今まで剣を使って戦った経験は?」
「そんなのありませんよ! 素手の喧嘩ですらまともにしたことないんですから!」
――わははははは!
俺のひと言は、真偽はともかく、それはそれで珍妙だったらしい。悪いのかよ、あっちじゃそれが普通だったんだよ。傍聴席から、腰抜けだとか甘ちゃんだとかの野次が飛んでくる。
が、なにより俺の心を突き動かしたのは、
「よく……ご無事で戻られましたね。本当に……よかった……」
その、エリナの優しいひと言だった。
彼女の瞳の中にたゆたう青く澄んだ海の色に見つめられ、そしてそれを言葉もなく見つめているうちに、俺の中の感情がじわじわとせり上がってきて、気づけば俺は泣き出していた。
「……ええ。ありがとう……本当にありがとうございます……ううう……!」
――ごん、ごん!
『七魔王』のひとり、ドワーフ族の首長《大地の魔王》グズヴィン議長は、金属と石から作られた武骨なハンマーを目の前のテーブルに何度も振り下ろす。それを合図に会場内は静寂した。
「定刻となったので、これより第五十三回『勇者裁判』審問会を再開する! 本会の被告人『勇者A』は、すみやかに中央の《咎人の座》へ参られよ!」
気合いの入ったネイルが施されたイェゴール所長の手に押し出され、俺は再びアリーナ中央の《咎人の座》へと進んだ。今回、エリナの手はない。エリナは澄みきった空を思わせる青のドレスに身を包み、ひと足先にアリーナに立っている。毅然とした表情で前を見つめていた。
(もしかして……見ているのは、あいつ――《天空の魔王》か?)
結局俺は、今まさに冷酷な視線で高みから見下ろしている《天空の魔王》とエリナの間にどんな因縁があるのかを尋ねることはしなかった。
たしかこう言っていたはずだ――姫殿下、と。
(……いいや、違うな。たぶんエリナが見ているのは、あいつのさらに後ろにいる――)
そう考えて――首を振る。
(待て待て。まずは自由の身になることが先決だろ? 誰かの心配できるほど余裕はないって)
そして、にやり、と口元を緩めてこうも思う。
(それに――助けて欲しければ、きっと俺に相談してくる。そういう奴だろ、エリナって子は)
その思いを込めて視線を向けると、丁度エリナと目が合った。
どちらともなく、同じタイミングで俺たちは頷き合う。
「この場に集いし皆様!」
《正義の天秤》魔法律事務所の見習い兼雑用係のエリナは、アリーナの隅々までを浄化するような、凜、とした響きをもったソプラノで、ほんの一瞬にして耳目を集めた。
「《咎人の座》に立つ被告人こそ、我らの平和な『この世界』を転覆せんと目論む悪の先兵、血と暴力の象徴、悪しき意思の実行者……お尋ねします。それは果たして真実でしょうか?」
糾弾人、エルヴァール=グッドフェローの導入を用いて、逆に問いかける、なかなかうまいやり方だ。傍聴席からは、そうに決まってる、いや違うのか? そんなどよめきが聴こえた。
彼らの視線に少しも怯むことなく、エリナは真っ向からそれを受け止め、なおも問いかける。
「聡明なる傍聴人の皆様、その皆様にこそお聞きしたいのです。彼の者は勇者である――ただそれだけを根拠に彼の者を罰する私たちの行為は、果たして本当に正しい行いだと言えるのでしょうか? ――答えは、否、です。断じて否、であります!」
――そうだ! 真の正義を!
――うるせえ、ひっこんでろ!
傍聴席から、どっ、と肯定と否定の叫びが同時に響き渡った。
「聡明な市民の方々は必ずや正しき判断を下していただけるものと、わたくし、救済者にして『真実を暴く者』、弁護人・エリナ・マギアが真実を導き出し、過ちの連鎖を止めましょう!」
傍聴席から響き渡る声は依然として半分ずつだ。
「……」
が、それは壇上最前列に居並ぶ『魔王たち』も同様のことだった。言葉こそ交わしてはいないが、明らかに自らの考えに疑念を抱いているような複雑な表情を浮かべていた。
さっきの様子を見る限り、今日も傍聴席の大半を占めるのは緑の肌をしたオークらしき連中だった。彼らの心までつかむのは難しいだろうが、きっとチャンスはある。
弁護人席から慎ましやかな足取りでエリナは静かに歩み出ると、俺と最前列に控える『魔王たち』を等しく見渡せるポジションについた。
「……さて、被告人、《咎人》である勇者A。この真実を暴く者、弁護人がお伺いします」
いよいよ第二ラウンドのはじまりだ。
「貴方はあの《祠》、《始まりの祠》で何をしていたのでしょうか? 真実のみをお答え下さい」
「俺は――」
前回とは違い、俺の言葉を遮る者はいなかった。
「この世界に、一匹の妖精の謀略によって招かれた俺は、あの傲慢で不遜な人間族の王、ユスス・タロッティア五世に命じられるがまま、半ば強制的に勇者に仕立て上げられて、《始まりの祠》の最下層にあるという《勇者の証》を取りに行きました」
はっきりと敵意をはらんだブーイングが傍聴席から聴こえ、反対側から見物しているエルヴァールも、呆れた嘘だ、とでも言いたげに鼻を鳴らしていたが、俺とエリナは無視をする。
「……王の命に逆らうこと、抗うことはできなかったのですか?」
「できませんよ! 屈強な兵士たちが見張っていましたからね!」
「それを証明することはできますか?」
「それは……難しいです。その場にいたのは……俺だけですから」
またもやブーイング。俺が勝手にそう主張しているだけだ、と言いたいのだろう。
しかし、俺はあきらめることなくこう付け加えた。
「……ただし、俺が最下層から戻ってきた時にいた、オークの刑務官、ン・ベジ氏とン・ガジ氏であれば、そのあたりの状況はご存知のはずだと思います。……あくまで推論ですけれど」
「分かりました。では、いずれその機会に確認することにしましょう」
エリナはメモを取るフリをして、大袈裟すぎるほどの仕草で頷いてみせる。
正直この話題は、例のオークの刑務官ふたりをこの場に証人喚問できない限り、どこまで議論を繰り返そうが堂々巡りになってしまう。だからこそ、俺が前回発言した主張を再度印象づけたタイミングで、次の話題を切り替える作戦としたらしい。なかなか考えたな、エリナ。
「では、次の質問に移ります。刑務官、勇者Aの所持品を」
エリナの合図とともにオークの刑務官がやってきた。その手にのせられた木の板の上には、俺が《始まりの祠》へ挑んだ際に持っていた品々が並べられている。彼らが一歩下がると、エリナは迷うことなく剣を手に取った。
「早速お尋ねします。この剣は……これは酷い。粗悪な鋳造品ですね。刃も研がれていない」
質問する、といいながらもエリナは、王から俺に下げ渡された品々を手にしては眉を潜め、その価値――低い方の、だが――を冷静に判断していく。俺もそこまでとは思わなかったが、駆け出しの懐の寒い冒険者が買い揃える品に比べても、かなり低レベルだったようだ。
反対側では、前回『粗悪な鋳造品』の刃先に触れ、痛がるフリをしていたエルヴァールが苦々しい顔をしているのが見えた。周囲の視線を受けて、なんとも居心地悪そうにしている。
「この装備だけでは、自衛することすら相当厳しいでしょうね。危険はなかったのですか?」
「……あの《祠》に閉じ込められたあと、その場に留まって、入念に鍛錬と準備をしました」
「今まで剣を使って戦った経験は?」
「そんなのありませんよ! 素手の喧嘩ですらまともにしたことないんですから!」
――わははははは!
俺のひと言は、真偽はともかく、それはそれで珍妙だったらしい。悪いのかよ、あっちじゃそれが普通だったんだよ。傍聴席から、腰抜けだとか甘ちゃんだとかの野次が飛んでくる。
が、なにより俺の心を突き動かしたのは、
「よく……ご無事で戻られましたね。本当に……よかった……」
その、エリナの優しいひと言だった。
彼女の瞳の中にたゆたう青く澄んだ海の色に見つめられ、そしてそれを言葉もなく見つめているうちに、俺の中の感情がじわじわとせり上がってきて、気づけば俺は泣き出していた。
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