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第十七話 宴は楽し
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「みんなー? 飲み物そろったかしらー? じゃあ、そろそろ乾杯するわよぉー?」
その日の夜。
町一番と評判の高い《割烹料理・御首級亭》。その落ち着いた雰囲気の中、《正義の天秤》魔法律事務所の所員たちに囲まれるようにして俺は居心地悪く座っていた。貸し切りである。
というか――。
そもそも《割烹料理》って俺には読めてるんだけれど、これ、ホントなの?
異世界物って、たいがい中世ヨーロッパがモデルになってるんじゃないの?
それに、たしか『御首級』って、戦で討ち取った敵の首のことだよね!? これから『審問会』で裁かれる予定のA級戦争犯罪人である俺にとって、ここって縁起いいの? 悪いの?
誰か教えてクレメンス!
「勇者Aクーン? ほーら、グラス持ってちょうだいな! 乾杯できないじゃないのさー!」
「い、いやですね……この手枷、マジで重いんですよ……。空中でキープできないんですって」
それでもがんばって何度か、えいやっ! と持ち上げていた俺ってエライ。ほら! ほら! と再び額に血管が浮かび上がるほどチカラをこめて持ち上げると、ようやく乾杯になった。
すると、さっそく席の移動がはじまった。
俺は本日の真の主役であるカネラさん、エリナと並んで座っていたのだが、俺とエリナの間に割り込むようにやってきたのは、いろんな意味で豪快なヤンキー風味のお姉さんだった。
「よう! てめぇが勇者Aクンか! 短い付き合いになるけど、よろしくな!」
「み、短い付き合いになるって……」
「ジョークだよ、ジョーク! ほら、笑えって! な?」
……とても笑える状況じゃないんだが。
やたらと距離感の近い――いや、明らかにバグっているヤンキーお姉さんは、ひひひ、と笑うと、肩に回していた手を滑らせて、俺の頭を小脇に抱えてうりうりと締め上げた。今にも脳みそが耳と鼻から飛び出しそうなほどの絞めつけだったが、同時に、三つ目までボタンが外されたシャツから外気にさらされた弾力のある胸が惜しみなく押しつけられてくる。いい匂い。
もう少し……! という欲望と。
もう無理……! という絶望が。
俺の中で絶賛葛藤中ぅ!
「ちょ――あ、あの、フーチー先輩! それ以上やると……ホントに死んじゃいますって!」
「んー?」
フーチーと呼ばれたヤンキーお姉さんは、腕の中で、くたり、となっている俺を見て、ぽりぽりと頭をかいている。
エリナ、ナイスだ……けれど、次はもうちょっと早めに頼むぞ……。
「ちぇー、最近の勇者ってのは軟弱だなぁー。……おい! 大丈夫かよ!?」
「……割とダメ寄りの大丈夫です。チカラ強いんですね……同じ人間なのに」
そうなのだ。
ヤンキーお姉さんことフーチーさんは、どこからどう見ても俺と同じ人間としか見えなかったのである。きっちりきりりとしたパンツスタイルのビジネススーツのはずが、どこか破天荒なヤンキースタイルに着崩されているのはアレとしても、角もなければ、鱗もない。羽もないし、にょろにょろした部分も見当たらなかった。
しいていうなら、八重歯がチャーミング。
と、俺をまじまじと見つめている瞳が、きゅっとすぼめられた――もしや……!?
「ざーんねん。俺はなー、人虎だ。つまり、獣人だなー。普段は人間の姿だけど、その気になれば、虎そのものの姿にまでカタチを変えることができるんだ。名前だって、俺が虎だからだ」
「?」
フーチーって言ってたよな?
そもそも何語だ?
にしても、ボクっ子までがギリギリリアルだと思ってたけれど、俺っ子もいるんですね。
じれったくなったらしいフーチーさんは、やおらジャケットを脱ぎ捨てると、ワイシャツの袖をまくり上げてテーブルに片足を、どーん! と乗せて、漢らしく名乗りを上げた。
「さあ、聞け! 『フー』は『虎』! 『チー』は『七番目』! この世の最強弁護人を目指すこの俺こそ、《烈火の炎の弁護人》フーチー様だ! よぉく覚えておけっ!」
「酔っぱらうの早いわよ、フー! あと、テーブルには足乗せないの! 次やったら出禁よ!」
――すこーん!
と、まるであらかじめこうなることがわかっていたかのように、テーブルに料理を運んできていた給仕のお姉さんは、テーブルに無作法にも置かれていたフーチーさんの足を右手に握られていた木のおたまでなぎ払った。バランスを崩し、見事にひっくり返るフーチーさん。
痛てて……と起き上がってきたフーチーさんが暴れ出すかとヒヤヒヤしていたのだが、
「ウー姉! せっかくの見せ場を邪魔すんなって! まーだそこまで酔っぱらってないから!」
「あんな強めの蜂蜜酒を五杯も飲んでおきながら、酔っぱらってないはないでしょう、チー?」
「お姉……さん?」
フーチーさんは吊り目で茶色がかったくせっ毛の野良猫みたいだが、給仕のお姉さんであるフーウーさんはたれ目の糸目で、髪もおとなしめのストレート。お上品な飼い猫ってカンジがする。
あっけにとられ俺がそうつぶやくと、それでもどこか似ている容貌をしたフーウーさんは照れ臭そうにおたまで口元を隠すようにして笑った。
「うふふふ。いつもどおりの騒々しい妹でごめんなさいねぇ。それにしても……うーん、手枷に首枷だなんて、ちょっぴり変わった性へ――ファッションが好きな新人クンなのねぇ」
「ちげぇよ、ウー姉。そいつは今度ウチで弁護することになった元・勇者、《咎人》だぜ」
「あら」
「いや……まあ……そういうワケです、はい」
「やけに騒がしいと思ったら……またあんたなのね、フーチー!」
いつの間にかイェゴール所長が俺たちの後ろに立っていた。それに気づくなりフーチーさんは逃げ出そうとしたけれど、イェゴール所長の大きな乙女ハンドがそれを許さない。
「ねぇ、ウー? この子、も少しおとなしくなんないのかしら? あなたと交代して欲しいわ」
「うふふふ。いつもウチの妹がお世話になってます♪」
ち――と舌打ちをして、イェゴール所長に首根っこをつままれたまま、フーチーさんはふてぶてしくあぐらをかいている。魔法律事務所の所員というよりは、圧倒的に弁護される側だ。反省のうかがえないその姿と、決して崩れないお姉さんのにこやかな微笑みに、先に屈したのはイェゴール所長だった。はぁ、とため息をつきながら言う。
「元・勇者クンの弁護だなんて、正直勝ち目はうすいわ。あなたもよく知ってるでしょう、ウー? それに、相手はあの《黄金色の裁き》のエルヴァール。あなたもよく知ってる、ね?」
「……っ」
「だからね? ウチの新人ちゃんたちの歓迎会をやるついでに、この子にこの世界で一番のごちそうを食べさせてあげようと思ったのよ。……ねぇ、ウー? コック長はお手すきかしら?」
お姉さんのフーウーさんは、なぜか急に口数が少なくなったようだ。
こくり、と無言でうなずくと、厨房へと戻っていく。
と、フーチーさんが怒ったようにふてくされた声で言った。
「所長、いいかげん放してくれって。あと……ウー姉の前で、あいつのハナシはすんなよな!」
「わかった、悪かったわよ、チー。あっちで酔い冷ましてきたらどう? もうすぐ来るわよ?」
「言われなくたってそーさせてもらう。……じゃーなー、《咎人》」
突如として空気が重苦しくなったのを感じ取った俺とエリナが無言で見つめると、イェゴール所長は少し気まずそうに視線をそらしながら小さくつぶやく。
「……元々、ウチの所員だったのはフーウーだったの。でも、エルヴァールと何度も争って、必死に戦って。それでもどうしても勝てずに耐えられなくなって、家業を継ぐことにしたの」
「じゃあ……もしかしてフーチーさんは、お姉さんの代わりに……?」
イェゴール所長はどこか遠くを見つめながらうなずいた。
「……そういうこと。本人は絶対に認めないでしょうけれどね」
その日の夜。
町一番と評判の高い《割烹料理・御首級亭》。その落ち着いた雰囲気の中、《正義の天秤》魔法律事務所の所員たちに囲まれるようにして俺は居心地悪く座っていた。貸し切りである。
というか――。
そもそも《割烹料理》って俺には読めてるんだけれど、これ、ホントなの?
異世界物って、たいがい中世ヨーロッパがモデルになってるんじゃないの?
それに、たしか『御首級』って、戦で討ち取った敵の首のことだよね!? これから『審問会』で裁かれる予定のA級戦争犯罪人である俺にとって、ここって縁起いいの? 悪いの?
誰か教えてクレメンス!
「勇者Aクーン? ほーら、グラス持ってちょうだいな! 乾杯できないじゃないのさー!」
「い、いやですね……この手枷、マジで重いんですよ……。空中でキープできないんですって」
それでもがんばって何度か、えいやっ! と持ち上げていた俺ってエライ。ほら! ほら! と再び額に血管が浮かび上がるほどチカラをこめて持ち上げると、ようやく乾杯になった。
すると、さっそく席の移動がはじまった。
俺は本日の真の主役であるカネラさん、エリナと並んで座っていたのだが、俺とエリナの間に割り込むようにやってきたのは、いろんな意味で豪快なヤンキー風味のお姉さんだった。
「よう! てめぇが勇者Aクンか! 短い付き合いになるけど、よろしくな!」
「み、短い付き合いになるって……」
「ジョークだよ、ジョーク! ほら、笑えって! な?」
……とても笑える状況じゃないんだが。
やたらと距離感の近い――いや、明らかにバグっているヤンキーお姉さんは、ひひひ、と笑うと、肩に回していた手を滑らせて、俺の頭を小脇に抱えてうりうりと締め上げた。今にも脳みそが耳と鼻から飛び出しそうなほどの絞めつけだったが、同時に、三つ目までボタンが外されたシャツから外気にさらされた弾力のある胸が惜しみなく押しつけられてくる。いい匂い。
もう少し……! という欲望と。
もう無理……! という絶望が。
俺の中で絶賛葛藤中ぅ!
「ちょ――あ、あの、フーチー先輩! それ以上やると……ホントに死んじゃいますって!」
「んー?」
フーチーと呼ばれたヤンキーお姉さんは、腕の中で、くたり、となっている俺を見て、ぽりぽりと頭をかいている。
エリナ、ナイスだ……けれど、次はもうちょっと早めに頼むぞ……。
「ちぇー、最近の勇者ってのは軟弱だなぁー。……おい! 大丈夫かよ!?」
「……割とダメ寄りの大丈夫です。チカラ強いんですね……同じ人間なのに」
そうなのだ。
ヤンキーお姉さんことフーチーさんは、どこからどう見ても俺と同じ人間としか見えなかったのである。きっちりきりりとしたパンツスタイルのビジネススーツのはずが、どこか破天荒なヤンキースタイルに着崩されているのはアレとしても、角もなければ、鱗もない。羽もないし、にょろにょろした部分も見当たらなかった。
しいていうなら、八重歯がチャーミング。
と、俺をまじまじと見つめている瞳が、きゅっとすぼめられた――もしや……!?
「ざーんねん。俺はなー、人虎だ。つまり、獣人だなー。普段は人間の姿だけど、その気になれば、虎そのものの姿にまでカタチを変えることができるんだ。名前だって、俺が虎だからだ」
「?」
フーチーって言ってたよな?
そもそも何語だ?
にしても、ボクっ子までがギリギリリアルだと思ってたけれど、俺っ子もいるんですね。
じれったくなったらしいフーチーさんは、やおらジャケットを脱ぎ捨てると、ワイシャツの袖をまくり上げてテーブルに片足を、どーん! と乗せて、漢らしく名乗りを上げた。
「さあ、聞け! 『フー』は『虎』! 『チー』は『七番目』! この世の最強弁護人を目指すこの俺こそ、《烈火の炎の弁護人》フーチー様だ! よぉく覚えておけっ!」
「酔っぱらうの早いわよ、フー! あと、テーブルには足乗せないの! 次やったら出禁よ!」
――すこーん!
と、まるであらかじめこうなることがわかっていたかのように、テーブルに料理を運んできていた給仕のお姉さんは、テーブルに無作法にも置かれていたフーチーさんの足を右手に握られていた木のおたまでなぎ払った。バランスを崩し、見事にひっくり返るフーチーさん。
痛てて……と起き上がってきたフーチーさんが暴れ出すかとヒヤヒヤしていたのだが、
「ウー姉! せっかくの見せ場を邪魔すんなって! まーだそこまで酔っぱらってないから!」
「あんな強めの蜂蜜酒を五杯も飲んでおきながら、酔っぱらってないはないでしょう、チー?」
「お姉……さん?」
フーチーさんは吊り目で茶色がかったくせっ毛の野良猫みたいだが、給仕のお姉さんであるフーウーさんはたれ目の糸目で、髪もおとなしめのストレート。お上品な飼い猫ってカンジがする。
あっけにとられ俺がそうつぶやくと、それでもどこか似ている容貌をしたフーウーさんは照れ臭そうにおたまで口元を隠すようにして笑った。
「うふふふ。いつもどおりの騒々しい妹でごめんなさいねぇ。それにしても……うーん、手枷に首枷だなんて、ちょっぴり変わった性へ――ファッションが好きな新人クンなのねぇ」
「ちげぇよ、ウー姉。そいつは今度ウチで弁護することになった元・勇者、《咎人》だぜ」
「あら」
「いや……まあ……そういうワケです、はい」
「やけに騒がしいと思ったら……またあんたなのね、フーチー!」
いつの間にかイェゴール所長が俺たちの後ろに立っていた。それに気づくなりフーチーさんは逃げ出そうとしたけれど、イェゴール所長の大きな乙女ハンドがそれを許さない。
「ねぇ、ウー? この子、も少しおとなしくなんないのかしら? あなたと交代して欲しいわ」
「うふふふ。いつもウチの妹がお世話になってます♪」
ち――と舌打ちをして、イェゴール所長に首根っこをつままれたまま、フーチーさんはふてぶてしくあぐらをかいている。魔法律事務所の所員というよりは、圧倒的に弁護される側だ。反省のうかがえないその姿と、決して崩れないお姉さんのにこやかな微笑みに、先に屈したのはイェゴール所長だった。はぁ、とため息をつきながら言う。
「元・勇者クンの弁護だなんて、正直勝ち目はうすいわ。あなたもよく知ってるでしょう、ウー? それに、相手はあの《黄金色の裁き》のエルヴァール。あなたもよく知ってる、ね?」
「……っ」
「だからね? ウチの新人ちゃんたちの歓迎会をやるついでに、この子にこの世界で一番のごちそうを食べさせてあげようと思ったのよ。……ねぇ、ウー? コック長はお手すきかしら?」
お姉さんのフーウーさんは、なぜか急に口数が少なくなったようだ。
こくり、と無言でうなずくと、厨房へと戻っていく。
と、フーチーさんが怒ったようにふてくされた声で言った。
「所長、いいかげん放してくれって。あと……ウー姉の前で、あいつのハナシはすんなよな!」
「わかった、悪かったわよ、チー。あっちで酔い冷ましてきたらどう? もうすぐ来るわよ?」
「言われなくたってそーさせてもらう。……じゃーなー、《咎人》」
突如として空気が重苦しくなったのを感じ取った俺とエリナが無言で見つめると、イェゴール所長は少し気まずそうに視線をそらしながら小さくつぶやく。
「……元々、ウチの所員だったのはフーウーだったの。でも、エルヴァールと何度も争って、必死に戦って。それでもどうしても勝てずに耐えられなくなって、家業を継ぐことにしたの」
「じゃあ……もしかしてフーチーさんは、お姉さんの代わりに……?」
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