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第十二話 勝つためには
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「ん? あんた、なにを読んでいるのよ? ……うわ、懐かしい!」
エリナは丸椅子の上に置いてあった本をめざとく見つけてさっと取り上げると、背表紙の文字をなぞった。俺の方はというと、本のことはどうでもよくって、エリナの表情を盗み見ていたことに気づかれなくてホッとしていたのだけど。
「これ、あたしが小さい頃、バルトルにねだって買ってもらったガイドブックじゃない。……っていうか、いちいちこんな物なんか読まなくったって、あたしかバルトルに聞いて教えてもらった方が早いんじゃないの?」
「い、いや。それはまあ、そうなんだけどさ……」
「なによ?」
歯切れの悪い俺のセリフに眉をひそめるエリナだったが、やがて悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「……ははーん。あのこと、ずっと気にしてたんだ。昨日あんたが言ったこと」
「だ、だって! そりゃ気にするに決まってるだろ。あんなひどい――」
「……気にしてないわ、もう」
さえぎるように言い放ったエリナはくるりと背を向けて肩をすくめてみせながら、興味を失ったとでもいいたげに手の中のガイドブックを肩越しに放り投げた。俺は慌てて落ちてきたそれをキャッチする。
「だってさ? よく考えたら、あんただってその人間なのでしょう? しかも、あたしが弁護を引き受けた依頼人なワケじゃない? 仕事に私情をはさむことはよくないぞ、って思ったの」
「い、いや、でもさ――」
「でももなにもないの!」
振り返ったエリナの顔は、さっきよりも真っ赤だった。俺のぐずぐずしたセリフをばっさりと両断して、怒ったようにこう告げた。
「もう! あたしが、いい、って言っているのだから、い・い・の・! せっかくやる気になってあげたんだから、素直に喜びなさいよ、《咎人》!」
あー。その呼び名は変わらないのかー。
少しは友好度上がったと思ったんだけどな……ま、いいか。
「それよりも、よ――」
「まずは情報共有、って言いたいんだろ?」
「あら、わかってるじゃない」
すかさず俺が言葉を繋ぐと、エリナはにいっと笑ってみせた。
「事前の準備抜きでは、『魔法律審判』に勝つどころか自ら負けにいくようなものよ。いい?」
……え!?
「まさか……勝つ気……なのか?」
「そうよ! 当たり前でしょう?」
なんだよ、昨日まで勝てっこないとか半べそかいてたくせに。
苦々しく思いはしたものの、エリナがやる気になってくれたのは非常にありがたいことだった。はて、昨日の今日で、エリナの心境に一体どんな変化が起こったのだろうか?
バルトルさんか?
たぶん、ふたりは親子同然のカンケイなのだろうから影響力は大きいと思うけれど、エリナのニンゲン嫌いはバルトルさん譲りの一面もある気がする。なら、なんでだろう? 急に?
ま、いいか……。
「じゃあ、まず、質問……いいかな?」
「あのねぇ! 弁護人はあ・た・し――はぁ。……ま、いいわ。言ってみなさい」
エリナが呆れるのももっともなのだろうけれど。
俺は俺で、これから受けることになる『魔法律審判』とやらの仕組みと制度をきちんと知っておかなければならなかった。ただ衆人環視のもと吊し上げられ、理解不能な理屈で、一方的に好き勝手にいたぶられるだけで終わるのなんてごめんだ。
「俺がいた世界にも、その『魔法律審判』によく似た儀式があったんだよ。『裁判』って呼ばれていたんだけど、それとどこがどう違うのかを知っておきたくってさ」
「ふーん。……具体的には?」
「そうだな――」
一言で『違い』を問われても、俺の知っている『裁判』を知らないエリナには返答できない。なにかうまいたとえ話になぞらえたりして噛み砕いてやる必要があるだろう。
「たとえば、被告人――つまり、嫌疑をかけられた者って意味だけど、訴えが起こされた時点でその被告人に対してなにかこう……これがお前にかけられた嫌疑だぞ、って訴えの内容を示す物なり文章なりを提示したりしないのかなって。……じゃないとさ? 弁護するっていっても、なかなかすぐには反論することが難しいんじゃないか?」
「それは当日になってみないとわからないものなのよ」
「えええ……」
「まず、正式な『魔法律審判』は七日間行われるの」
エリナは人さし指を一本立てて続ける。
「初日は、糾弾人による《咎人》にかけられた罪の糾弾が行われるわ。次の日は、それに対する弁護人からの反論。またその次の日は糾弾人の順番。そうやって攻守交代しながら、それぞれ三日ずつ自らの正当性を訴えるのよ。そして最後の七日目が、長老会から選出された七名の審判員による『審判の日』。彼らによって、《咎人》へ科せられる最終的な罪の重さが決定されるってワケ。……どう? 審問会の流れはざっとそんな感じなのだけれど?」
やっぱり俺の知っているそれとは制度が異なるようだ。
何より一番引っかかったのは――。
「ち、ちょっと待ってくれ! 七日間、って、もしかしてぶっ続けでやるのか?」
「ううん、違うわ。さっきはまとめて説明しただけだから。『魔法律審判』は、七日ごと、安息日の翌日、ルゥナの日に行われる決まりよ。だってそうでしょう? そうでもなければ、いくら弁護人が優秀だといっても反証を揃えることなんてできないじゃない?」
「いやいやいや。それだって、ものにもよるだろ……」
「?」
エリナは俺の返答の意味をはかりかねて小首をかしげている。
だが俺は、早くも焦りを感じていた。
なぜかといえば、それは俺が知っている『裁判』とはあまりにも流れが異なっていたからだ。
通常『裁判』は、被疑者に対して訴状が届くところから始まる。
もちろん、民事裁判と刑事裁判とでも流れが異なるし、刑事裁判でも規模が大きいものになると裁判員裁判になるのだけれど、ここでは比較的分かりやすい民事裁判を例に挙げて比較してみる。
まずそもそものハナシ。
当日にならないと罪状がわからない、というのが大きな違いだ。
民事裁判であれば、訴状が届いてからおおよそ一か月から一か月半後に第一回の口頭弁論が設定される。だがこの世界では、当日を除けば六日間しかない。これはあまりに短すぎる。
『口頭弁論』というのは、訴えを起こした原告側と容疑をかけられた被告側にわかれて互いの正当性を主張しつつ、相手の主張の矛盾をひとつひとつ地道に指摘していく場だ。それはこの世界にもあるということだが、原告側と被告側が交代で主導権を握り、反論を許さず一方的に主張する場であるらしい。ターン制と思えばいいのかもしれない。
民事裁判であれば、口頭弁論の回数は必要に応じて増減する。よく聞く芸能人の離婚調停などで一年近く長引くケースを想像すると理解しやすい。しかしこの世界では、あらかじめ全部で七回、自分のターンだけで考えれば、三回しかチャンスがないのだった。
判決にしてもその違いは大きい。民事裁判なら両者の主張が一段落し、裁判所が判決に必要な材料が揃ったと判断した時点で『弁論の終結』が宣言される。そして、そこから二週間後に判決が確定するのだ。この点でもこの世界の場合には、最後の七日目には必ず判決が下される。
これは俺にとって、非常に不利な条件ばかりだと言わざるをえない。
「うーん……」
俺はしばらく目を閉じて考えに考え抜いたあげく、ようやっと口を開いてこう告げた。
「早速だけどさ、エリナの事務所に行って作戦会議をしないか? みんなのチカラも貸してもらわないとな」
エリナは丸椅子の上に置いてあった本をめざとく見つけてさっと取り上げると、背表紙の文字をなぞった。俺の方はというと、本のことはどうでもよくって、エリナの表情を盗み見ていたことに気づかれなくてホッとしていたのだけど。
「これ、あたしが小さい頃、バルトルにねだって買ってもらったガイドブックじゃない。……っていうか、いちいちこんな物なんか読まなくったって、あたしかバルトルに聞いて教えてもらった方が早いんじゃないの?」
「い、いや。それはまあ、そうなんだけどさ……」
「なによ?」
歯切れの悪い俺のセリフに眉をひそめるエリナだったが、やがて悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「……ははーん。あのこと、ずっと気にしてたんだ。昨日あんたが言ったこと」
「だ、だって! そりゃ気にするに決まってるだろ。あんなひどい――」
「……気にしてないわ、もう」
さえぎるように言い放ったエリナはくるりと背を向けて肩をすくめてみせながら、興味を失ったとでもいいたげに手の中のガイドブックを肩越しに放り投げた。俺は慌てて落ちてきたそれをキャッチする。
「だってさ? よく考えたら、あんただってその人間なのでしょう? しかも、あたしが弁護を引き受けた依頼人なワケじゃない? 仕事に私情をはさむことはよくないぞ、って思ったの」
「い、いや、でもさ――」
「でももなにもないの!」
振り返ったエリナの顔は、さっきよりも真っ赤だった。俺のぐずぐずしたセリフをばっさりと両断して、怒ったようにこう告げた。
「もう! あたしが、いい、って言っているのだから、い・い・の・! せっかくやる気になってあげたんだから、素直に喜びなさいよ、《咎人》!」
あー。その呼び名は変わらないのかー。
少しは友好度上がったと思ったんだけどな……ま、いいか。
「それよりも、よ――」
「まずは情報共有、って言いたいんだろ?」
「あら、わかってるじゃない」
すかさず俺が言葉を繋ぐと、エリナはにいっと笑ってみせた。
「事前の準備抜きでは、『魔法律審判』に勝つどころか自ら負けにいくようなものよ。いい?」
……え!?
「まさか……勝つ気……なのか?」
「そうよ! 当たり前でしょう?」
なんだよ、昨日まで勝てっこないとか半べそかいてたくせに。
苦々しく思いはしたものの、エリナがやる気になってくれたのは非常にありがたいことだった。はて、昨日の今日で、エリナの心境に一体どんな変化が起こったのだろうか?
バルトルさんか?
たぶん、ふたりは親子同然のカンケイなのだろうから影響力は大きいと思うけれど、エリナのニンゲン嫌いはバルトルさん譲りの一面もある気がする。なら、なんでだろう? 急に?
ま、いいか……。
「じゃあ、まず、質問……いいかな?」
「あのねぇ! 弁護人はあ・た・し――はぁ。……ま、いいわ。言ってみなさい」
エリナが呆れるのももっともなのだろうけれど。
俺は俺で、これから受けることになる『魔法律審判』とやらの仕組みと制度をきちんと知っておかなければならなかった。ただ衆人環視のもと吊し上げられ、理解不能な理屈で、一方的に好き勝手にいたぶられるだけで終わるのなんてごめんだ。
「俺がいた世界にも、その『魔法律審判』によく似た儀式があったんだよ。『裁判』って呼ばれていたんだけど、それとどこがどう違うのかを知っておきたくってさ」
「ふーん。……具体的には?」
「そうだな――」
一言で『違い』を問われても、俺の知っている『裁判』を知らないエリナには返答できない。なにかうまいたとえ話になぞらえたりして噛み砕いてやる必要があるだろう。
「たとえば、被告人――つまり、嫌疑をかけられた者って意味だけど、訴えが起こされた時点でその被告人に対してなにかこう……これがお前にかけられた嫌疑だぞ、って訴えの内容を示す物なり文章なりを提示したりしないのかなって。……じゃないとさ? 弁護するっていっても、なかなかすぐには反論することが難しいんじゃないか?」
「それは当日になってみないとわからないものなのよ」
「えええ……」
「まず、正式な『魔法律審判』は七日間行われるの」
エリナは人さし指を一本立てて続ける。
「初日は、糾弾人による《咎人》にかけられた罪の糾弾が行われるわ。次の日は、それに対する弁護人からの反論。またその次の日は糾弾人の順番。そうやって攻守交代しながら、それぞれ三日ずつ自らの正当性を訴えるのよ。そして最後の七日目が、長老会から選出された七名の審判員による『審判の日』。彼らによって、《咎人》へ科せられる最終的な罪の重さが決定されるってワケ。……どう? 審問会の流れはざっとそんな感じなのだけれど?」
やっぱり俺の知っているそれとは制度が異なるようだ。
何より一番引っかかったのは――。
「ち、ちょっと待ってくれ! 七日間、って、もしかしてぶっ続けでやるのか?」
「ううん、違うわ。さっきはまとめて説明しただけだから。『魔法律審判』は、七日ごと、安息日の翌日、ルゥナの日に行われる決まりよ。だってそうでしょう? そうでもなければ、いくら弁護人が優秀だといっても反証を揃えることなんてできないじゃない?」
「いやいやいや。それだって、ものにもよるだろ……」
「?」
エリナは俺の返答の意味をはかりかねて小首をかしげている。
だが俺は、早くも焦りを感じていた。
なぜかといえば、それは俺が知っている『裁判』とはあまりにも流れが異なっていたからだ。
通常『裁判』は、被疑者に対して訴状が届くところから始まる。
もちろん、民事裁判と刑事裁判とでも流れが異なるし、刑事裁判でも規模が大きいものになると裁判員裁判になるのだけれど、ここでは比較的分かりやすい民事裁判を例に挙げて比較してみる。
まずそもそものハナシ。
当日にならないと罪状がわからない、というのが大きな違いだ。
民事裁判であれば、訴状が届いてからおおよそ一か月から一か月半後に第一回の口頭弁論が設定される。だがこの世界では、当日を除けば六日間しかない。これはあまりに短すぎる。
『口頭弁論』というのは、訴えを起こした原告側と容疑をかけられた被告側にわかれて互いの正当性を主張しつつ、相手の主張の矛盾をひとつひとつ地道に指摘していく場だ。それはこの世界にもあるということだが、原告側と被告側が交代で主導権を握り、反論を許さず一方的に主張する場であるらしい。ターン制と思えばいいのかもしれない。
民事裁判であれば、口頭弁論の回数は必要に応じて増減する。よく聞く芸能人の離婚調停などで一年近く長引くケースを想像すると理解しやすい。しかしこの世界では、あらかじめ全部で七回、自分のターンだけで考えれば、三回しかチャンスがないのだった。
判決にしてもその違いは大きい。民事裁判なら両者の主張が一段落し、裁判所が判決に必要な材料が揃ったと判断した時点で『弁論の終結』が宣言される。そして、そこから二週間後に判決が確定するのだ。この点でもこの世界の場合には、最後の七日目には必ず判決が下される。
これは俺にとって、非常に不利な条件ばかりだと言わざるをえない。
「うーん……」
俺はしばらく目を閉じて考えに考え抜いたあげく、ようやっと口を開いてこう告げた。
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