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三章 北王国の大事件
3話 愚か者の決心
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「ハローエブリィワン!!今日からまた張り切って行こうか!馬車に乗るだけだけど!!」
アリルとエレナに会うなり、張り切って言った。
「元気ですね。少しはましになりましたか?」
「あぁ。もうぐっすり!ぐーすか寝たらこの通り!!」
笑みを浮かべ、ハルタはガッツポーズをとる。
それを見たエレナは「そうですか」と言い、微笑む。
「元気になったならよかったです。旅はまだまだ続きます。体調が悪くなったらいつでも言ってくださいね?」
「俺は息子か?まぁでもそうだな。本当に辛くなったら言うよ。」
ハルタは苦笑し、エレナに言葉を返す。
それを見てたアリルは一度頷き、
「確かに旅慣れていない人にとっては辛いものだったかも。これからはなるべくハルタに無理のないようにネルエルへ進みましょうか。」
「いやいや大丈夫だって。俺だって早くネルエルに行きたいし。だから前と同じペースで大丈夫。」
両手を振った後ハルタはバンバンとその場をジャンプする。それを見たアリルは少し心配そうな表情をしたが、柔らかい笑みを作り、
「そう。なら、そうするわ。」
「おう。そうしてくれ。」
こうして会話が一旦終わり、ハルタ達は朝食を取りに近くにあった喫茶店に行った。
***
朝食を取った後、ハルタ達は今日もまた馬車に乗り、北の王国であるネルエルへ目指す。
現在、グレート山と呼ばれる山の山道を走っている。
辺りは木々が埋め尽くしており、太陽が見えない為、全体的に暗いと言うのが印象だ。
アリルの話によると、このグレート山は高ければ高い程、木は大きく分厚くなって、凶暴な魔獣が住み着いているらしい。
「下の方でこれって……。さっき聞いたけど標高が高いとこれより凄いって考えたくないな。」
それに、普通は標高が高くなるほど木は生えなくなると思うけど、どうなっているんだ?
ここは異世界。考えるだけ無駄だろう。ハルタは、はぁとため息をついた後、外を見つめる。
「森だなー。っておああぁっ!?」
馬車が突然揺れ、ハルタは体勢を崩しそうになるが、エレナに支えられ、なんとか無事だ。
「お客さん!魔獣が現れました!」
御者がハルタ達に向かって叫ぶ。それを聞いたエレナは真っ先に起き上がり、一本の細い杖を構える。
「私が魔法で倒します。」
「俺も戦う!」
ハルタも慌てて起き上がり、鞘から剣を抜こうとするが、
「いえ、私だけで大丈夫です。ハルタ君はそこで座っていてください。」
エレナは微笑み、ハルタを優しく座らせ馬車から飛び降りる。
実際、エレナは一分も経たずに魔獣を撃退し、馬車に戻ってきた。
今回はなんとかなったからいいのだが、もし。相手がもっといたら。
エレナが危ない。やっぱり俺も戦わないと。戦って戦って、みんなを守らないと。
馬車の中、ハルタは決心した。
アリルとエレナに会うなり、張り切って言った。
「元気ですね。少しはましになりましたか?」
「あぁ。もうぐっすり!ぐーすか寝たらこの通り!!」
笑みを浮かべ、ハルタはガッツポーズをとる。
それを見たエレナは「そうですか」と言い、微笑む。
「元気になったならよかったです。旅はまだまだ続きます。体調が悪くなったらいつでも言ってくださいね?」
「俺は息子か?まぁでもそうだな。本当に辛くなったら言うよ。」
ハルタは苦笑し、エレナに言葉を返す。
それを見てたアリルは一度頷き、
「確かに旅慣れていない人にとっては辛いものだったかも。これからはなるべくハルタに無理のないようにネルエルへ進みましょうか。」
「いやいや大丈夫だって。俺だって早くネルエルに行きたいし。だから前と同じペースで大丈夫。」
両手を振った後ハルタはバンバンとその場をジャンプする。それを見たアリルは少し心配そうな表情をしたが、柔らかい笑みを作り、
「そう。なら、そうするわ。」
「おう。そうしてくれ。」
こうして会話が一旦終わり、ハルタ達は朝食を取りに近くにあった喫茶店に行った。
***
朝食を取った後、ハルタ達は今日もまた馬車に乗り、北の王国であるネルエルへ目指す。
現在、グレート山と呼ばれる山の山道を走っている。
辺りは木々が埋め尽くしており、太陽が見えない為、全体的に暗いと言うのが印象だ。
アリルの話によると、このグレート山は高ければ高い程、木は大きく分厚くなって、凶暴な魔獣が住み着いているらしい。
「下の方でこれって……。さっき聞いたけど標高が高いとこれより凄いって考えたくないな。」
それに、普通は標高が高くなるほど木は生えなくなると思うけど、どうなっているんだ?
ここは異世界。考えるだけ無駄だろう。ハルタは、はぁとため息をついた後、外を見つめる。
「森だなー。っておああぁっ!?」
馬車が突然揺れ、ハルタは体勢を崩しそうになるが、エレナに支えられ、なんとか無事だ。
「お客さん!魔獣が現れました!」
御者がハルタ達に向かって叫ぶ。それを聞いたエレナは真っ先に起き上がり、一本の細い杖を構える。
「私が魔法で倒します。」
「俺も戦う!」
ハルタも慌てて起き上がり、鞘から剣を抜こうとするが、
「いえ、私だけで大丈夫です。ハルタ君はそこで座っていてください。」
エレナは微笑み、ハルタを優しく座らせ馬車から飛び降りる。
実際、エレナは一分も経たずに魔獣を撃退し、馬車に戻ってきた。
今回はなんとかなったからいいのだが、もし。相手がもっといたら。
エレナが危ない。やっぱり俺も戦わないと。戦って戦って、みんなを守らないと。
馬車の中、ハルタは決心した。
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