恐ろしい投稿記事

第三章 実家

　懐かしい香りがする。穏やかな街にある一軒家だ。家の中に入ると、父が待っていた。
「待っていたぞ。義治。」
　さっそく、家のパソコンで消そうとはじめは思っていたが、そうすると怪しまれるため、先にリビングに行くことにした。リビングに行くと、母が何かを作っていた。ソファーでテレビをみていると、母が料理を持ってきた。
「義治が好きなオムライス、ハンバーグだよ。たくさん食べてね。」
　昔のコップにジュースが注がれる。なんだか、気分が悪い。まるで、子供だと思っているじゃないか。でも、このような行動は、社会人になって、二年ほどたってからずっとだった。父に対しては、優しくもなく、何も話さない。父に小さな声で言った。
「ずっとこうなのか。」
「ああ、もう夫婦ではないほどにね。心を病んでいるから。ただ、理由が分からないんだよ。」
　とりあえず、一緒に過ごし、夜になった。誰かわからない一人の子供の写真があった。でも、なんとなく聞かない方がいい気がして聞かなかった。テレビを見たり、スマホを見たり、文集をみて夜になった。先に親が寝た。さあ、この間にパソコンを見よう。父の寝室とは別の書斎へ行った。ただ、パソコンはなくなっていた。机に置いていない。動揺しているあまり、もう寝ることにした。変なことはしたくない。謎を残したまま、寝てしまった。〈続く〉