33 / 119
ハザマの国・編
ゴルゴンと少女
しおりを挟む
僕達は食事を摂り終えて、屋敷の玄関まで移動した。屋敷から出るのは僕とトウキ君、それに丸くなってマルさんの三人だ。マルさんと話をしたら、どうやら昨日の事を覚えていない様だった。僕はそれ以上言及せず「ははは」と空笑いして、その話を流した。
「やだ……」
エナは僕に「行かないで」と腰に手を回し、薄らと涙を浮かべている。
僕は眉尻を下げて、安心されるように彼女の頭を撫でる。
エナはゴルゴン家に保護されたため僕達とは今日、ここでお別れというわけだ。
「寂しいですが、これも人生ですっ、うぅ……」
マルさんは嗚咽混じりにそう言う。僕達の中で一番泣いてるのはエナじゃなくてマルさんだ。彼の顔は、涙と鼻水でテカテカと光っている。顔に何か塗ったんですか? と思える程の輝き具合だ。 日の光が反射して、彼は金にも負けないくらいの輝きを放っている。正面に立つと眩しそうだなと思った。
「マル……またね」
「ええ。また会いましょうねぇ、エナさん。今度リトトスを紹介しますねぇ。うぅっ」
エナはマルさんの汚い輝きを見て、若干引いている様子。
ズリズリと近付いてくる彼から後退りして、分かりやすく距離を取った。
「う、うん。約束だよ?」
「ええ、必ず会いに来ますよぉ。私は風の国の西にある「フォールウ」に住んでいるので、皆さん遊びに来てくださいねぇ。いつでも歓迎しますからねぇ……うぅっ」
「う、うん。遊びに行くから、その時はお花見せてね」
「ええ。ええっ……うっ——うおおおおおおおん!」
また泣いちゃった。マルさん、今日は一日中この調子かもな。エナは泣きじゃくるマルさんから視線を外し、僕の隣に立っているトウキ君を見る。
「トウキも、またね」
「オウ。元気でな」
「そっちもね」
トウキ君は別れの挨拶を終えたのか、後ろ手で手を振りながら、門前で待機しているマルさんの馬車に乗り込んだ。サッパリしてるなぁ。
「マルも、ほら馬車に乗って」
「うぅ……それじゃあ。また会いましょうねぇ」
「うん、またね。今度はリトトスって人も連れてきてね」
「ええ! もちろん!」
マルさんも別れの挨拶を終え、御者台に座った。名残惜しそうだな。マルさんは子供好きって自分で言っていたけれど、リトトスさんとの間に子供はいないらしい。何でも、リトトスさんが、かなりの天然のせいなんだとか。もし、ゴルゴン家がエナを引き取らなかったら、マルさんは彼女を養子に迎え入れてたんだろうな。その、もしもを考えると……ちょっと笑ってしまいそうになる。エナが二人に振り回されるんだろうな——と。
「ソラ……」
そんな幸せそうな日常を僕の頭の中で思い描いていると、エナが下を向きながら僕を呼んだ。
「どうしたの?」
エナは後ろ手を組んで、俯きながらモジモジと体を揺らしている。
しばらくその調子で黙り込んでいたエナは、突然ブンブンと首を振り、何かを振り払ったように顔を上げた。彼女は、僕に晴れやかな笑みを贈り、口を開いた。
「絶対、また会おうねっ!」
「うん。また会いにくるね」
「約束ねっ!」
「うん。約束」
「指切りっ!」
「いいよ」
僕は膝を折り、彼女と目線を合わせる。
そして、エナ右手の小指に自分の小指を絡ませた。
「「せーの」」とお互いに合図して、歌う。
「「指切りげんまん、嘘吐いたら針千本飲ーます、指切った」」
「ふふっ! またね、ソラっ!」
「またね、エナ」
お互いに手を振り合い、僕は門前まで移動して二人が乗っている馬車に乗り込む。
マルさんはしばらく逡巡した後、パシンっと鞭を打ち、馬車を走らせた。
徐々に離れていくゴルゴンの屋敷から、エナは僕達に手を振り続けた。
僕も彼女が見えなくなるまで、手を振り返し続ける。
馬車を走らせるマルさんは、掛けている眼鏡を涙でぐちゃぐちゃにして、垂れ出てくる鼻水をズズッと啜った。マルさん、ちゃんと前見えてるよね?
トウキ君は荷台の縁に肘を乗せ、流れていく町を眺めている。
僕はググッと背筋を伸ばし、雲一つない晴天を見上げた。
過ぎ去る町に思いを馳せて、僕達は今日、この町を出る。町を出る……?
んん? 何か忘れているような……?
「お——……い……!」
「んん……?」
「誰か叫んでますねぇ」
「だな」
三人は何か忘れてない? という顔でお互いを見回す。
マルさんは馬車を止め、僕とトウキ君は叫び声のした方へ視線を向けた。
「おーーーーーーーーいっ!」
僕達に手を振って、こっちに走ってきているのは、見覚えのある、スキンヘッドで筋骨隆々の男。皮の胸当てをつけた、アイツは……!
「あっ、ドッカリぃっ!」
「あ~、忘れてましたねぇ」
「そういえばいたなぁ、アイツ」
「おーーーーーーーーーーーーーいっ!」
ドッカリは泣き顔で走りながら、僕達に向かって手を振っている。
ヤバイな、マジで忘れてた……。
「お前らぁあ! 俺を置いていくなああああああああ!!」
「ドッカリ! ゴメンっ忘れてたーー!」
「そ、そういうこと言うなあっ⁉︎ あっ——うわぁっ!!」
「あっ! ドッカリいいいいいいいいいいいい!」
が、顔面から盛大に転んだ彼は、その顔を擦りで汚した。 彼は這いつくばりながらも、ドッカリを見る僕達を引き留めるように、必死な顔で右手を向ける。
「待って、待ってえええええええええええええええっ!!」
「ごめーーーーーーんっ!」
「俺を置いてかないでえええええええええええええっ!?」
うわ、すっごい顔……。
ドッカリの必死すぎる形相を見て、僕の隣にいるトウキ君は我慢できないとばかりに、盛大に噴き出しす。
「ぶっはははははははははははははははっ!」
「笑っちゃダメだって、トウキ君!」
「連れていく必要ありますかねぇ?」
「そんなこと言ったらダメだって、マルさん!」
「うわああああああああああああああああああん!?」
「ホラァ……」
僕達は大泣きするドッカリを拾い、町を出る。帰りの道中、ドッカリは恨み節を呟き続けたが、僕達はそれを笑って誤魔化し、彼に食事を奢った。それで機嫌を取り戻した彼を合わせた男四人、約五日間の移動を終えて、とうとう僕達は最初の町に到着した——
——ゴルゴンと少女〔完〕——
「やだ……」
エナは僕に「行かないで」と腰に手を回し、薄らと涙を浮かべている。
僕は眉尻を下げて、安心されるように彼女の頭を撫でる。
エナはゴルゴン家に保護されたため僕達とは今日、ここでお別れというわけだ。
「寂しいですが、これも人生ですっ、うぅ……」
マルさんは嗚咽混じりにそう言う。僕達の中で一番泣いてるのはエナじゃなくてマルさんだ。彼の顔は、涙と鼻水でテカテカと光っている。顔に何か塗ったんですか? と思える程の輝き具合だ。 日の光が反射して、彼は金にも負けないくらいの輝きを放っている。正面に立つと眩しそうだなと思った。
「マル……またね」
「ええ。また会いましょうねぇ、エナさん。今度リトトスを紹介しますねぇ。うぅっ」
エナはマルさんの汚い輝きを見て、若干引いている様子。
ズリズリと近付いてくる彼から後退りして、分かりやすく距離を取った。
「う、うん。約束だよ?」
「ええ、必ず会いに来ますよぉ。私は風の国の西にある「フォールウ」に住んでいるので、皆さん遊びに来てくださいねぇ。いつでも歓迎しますからねぇ……うぅっ」
「う、うん。遊びに行くから、その時はお花見せてね」
「ええ。ええっ……うっ——うおおおおおおおん!」
また泣いちゃった。マルさん、今日は一日中この調子かもな。エナは泣きじゃくるマルさんから視線を外し、僕の隣に立っているトウキ君を見る。
「トウキも、またね」
「オウ。元気でな」
「そっちもね」
トウキ君は別れの挨拶を終えたのか、後ろ手で手を振りながら、門前で待機しているマルさんの馬車に乗り込んだ。サッパリしてるなぁ。
「マルも、ほら馬車に乗って」
「うぅ……それじゃあ。また会いましょうねぇ」
「うん、またね。今度はリトトスって人も連れてきてね」
「ええ! もちろん!」
マルさんも別れの挨拶を終え、御者台に座った。名残惜しそうだな。マルさんは子供好きって自分で言っていたけれど、リトトスさんとの間に子供はいないらしい。何でも、リトトスさんが、かなりの天然のせいなんだとか。もし、ゴルゴン家がエナを引き取らなかったら、マルさんは彼女を養子に迎え入れてたんだろうな。その、もしもを考えると……ちょっと笑ってしまいそうになる。エナが二人に振り回されるんだろうな——と。
「ソラ……」
そんな幸せそうな日常を僕の頭の中で思い描いていると、エナが下を向きながら僕を呼んだ。
「どうしたの?」
エナは後ろ手を組んで、俯きながらモジモジと体を揺らしている。
しばらくその調子で黙り込んでいたエナは、突然ブンブンと首を振り、何かを振り払ったように顔を上げた。彼女は、僕に晴れやかな笑みを贈り、口を開いた。
「絶対、また会おうねっ!」
「うん。また会いにくるね」
「約束ねっ!」
「うん。約束」
「指切りっ!」
「いいよ」
僕は膝を折り、彼女と目線を合わせる。
そして、エナ右手の小指に自分の小指を絡ませた。
「「せーの」」とお互いに合図して、歌う。
「「指切りげんまん、嘘吐いたら針千本飲ーます、指切った」」
「ふふっ! またね、ソラっ!」
「またね、エナ」
お互いに手を振り合い、僕は門前まで移動して二人が乗っている馬車に乗り込む。
マルさんはしばらく逡巡した後、パシンっと鞭を打ち、馬車を走らせた。
徐々に離れていくゴルゴンの屋敷から、エナは僕達に手を振り続けた。
僕も彼女が見えなくなるまで、手を振り返し続ける。
馬車を走らせるマルさんは、掛けている眼鏡を涙でぐちゃぐちゃにして、垂れ出てくる鼻水をズズッと啜った。マルさん、ちゃんと前見えてるよね?
トウキ君は荷台の縁に肘を乗せ、流れていく町を眺めている。
僕はググッと背筋を伸ばし、雲一つない晴天を見上げた。
過ぎ去る町に思いを馳せて、僕達は今日、この町を出る。町を出る……?
んん? 何か忘れているような……?
「お——……い……!」
「んん……?」
「誰か叫んでますねぇ」
「だな」
三人は何か忘れてない? という顔でお互いを見回す。
マルさんは馬車を止め、僕とトウキ君は叫び声のした方へ視線を向けた。
「おーーーーーーーーいっ!」
僕達に手を振って、こっちに走ってきているのは、見覚えのある、スキンヘッドで筋骨隆々の男。皮の胸当てをつけた、アイツは……!
「あっ、ドッカリぃっ!」
「あ~、忘れてましたねぇ」
「そういえばいたなぁ、アイツ」
「おーーーーーーーーーーーーーいっ!」
ドッカリは泣き顔で走りながら、僕達に向かって手を振っている。
ヤバイな、マジで忘れてた……。
「お前らぁあ! 俺を置いていくなああああああああ!!」
「ドッカリ! ゴメンっ忘れてたーー!」
「そ、そういうこと言うなあっ⁉︎ あっ——うわぁっ!!」
「あっ! ドッカリいいいいいいいいいいいい!」
が、顔面から盛大に転んだ彼は、その顔を擦りで汚した。 彼は這いつくばりながらも、ドッカリを見る僕達を引き留めるように、必死な顔で右手を向ける。
「待って、待ってえええええええええええええええっ!!」
「ごめーーーーーーんっ!」
「俺を置いてかないでえええええええええええええっ!?」
うわ、すっごい顔……。
ドッカリの必死すぎる形相を見て、僕の隣にいるトウキ君は我慢できないとばかりに、盛大に噴き出しす。
「ぶっはははははははははははははははっ!」
「笑っちゃダメだって、トウキ君!」
「連れていく必要ありますかねぇ?」
「そんなこと言ったらダメだって、マルさん!」
「うわああああああああああああああああああん!?」
「ホラァ……」
僕達は大泣きするドッカリを拾い、町を出る。帰りの道中、ドッカリは恨み節を呟き続けたが、僕達はそれを笑って誤魔化し、彼に食事を奢った。それで機嫌を取り戻した彼を合わせた男四人、約五日間の移動を終えて、とうとう僕達は最初の町に到着した——
——ゴルゴンと少女〔完〕——
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる