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風の国・編
ハザマの国の『土』を踏む
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暖かな光が僕の全身を包み、魔獣戦で負った傷や尽きかけていた体力が瞬く間に癒えていく。何より驚かされたのは『噛み砕かれた左腕』すら、あっという間に完治してしまったことだ。負傷していた僕に《治癒魔法》を掛けてくれたのは『ブロンド色』の髪と目をした、ウェーブがかったロングヘアーの少女。彼女の身長は『百四十センチ』あるかないかといったところで、アミュアさんより『ほんの数センチ』高いくらいだと思われる。そんな目鼻立ちが整っている人形のような少女は、親切に僕を小ぢんまりとした家屋まで運び、そこで治療をしてくれたのである。
「これが《治癒魔法》?」
「そう…………」
僕の質問に対し、儚げな小さい声で答えてくれる少女は、椅子に座る僕を置いて黙々と働き、親切にも『ココア』を淹れてくれた。彼女が運んでくれた、僕が居る家屋は『山の奥深く』にあり、彼女の肩を借りてここまで歩いて来た時に周りをキョロキョロと見てみたけど、この家屋の周りには他の家屋どころか『誰一人』として暮らしているような感じではなかった。家の中も『シンプル』そのものと言った感じで、居間から見えるのは部屋の扉は三つ——その扉の内一つは『キッチン』に続くもののようだ。それに今座っている二人用の小さな食卓に難しそうな本が並ぶ本棚くらいしか、この家にはないといった感じだ。ここに『住んでいる』と言うより『別荘』って言った方が正しそうだなと思った。そもそも『少女一人』で、こんな山奥に住んでいるとは、とてもじゃないが考えられない。さっきみたいに魔獣が出てきたら危険——って、彼女が倒してくれたんだけどさ。魔獣に関しては問題なさそうだな……。
アミュアさんみたいにエルフじゃないし、年下だよな?
もしかして家には彼女一人なだけのか?
「あの、他に誰か居ないんですか? 貴方一人だけ?」
「…………妹が居る。けど、居ない」
ど、どういうことだ? 居るけど、居ない? んー……。
彼女の顔を見るに何か複雑そうだな。彼女のためにも聞かないでおこう。
「「……」」
ココアは程よい甘味で、ミルクのまろやかさが絶妙だ。まるで『何十年も』ココアを淹れているプロのような味。ホッとするなぁ——んー美味しい。
「「……」
どうしようもうすぐ夕方だし、このまま長居していたら日が暮れてしまう。早めに国境を越えて宿に泊まらないと、夜になってしまう。今日は『野宿』とか無理だ——端的に言って怖すぎる。でも、家を出るタイミングが分かんないぞ。 このまま「ありがとうございました、さようなら」で良いのだろうか? 助けてもらったのに謝礼も払わず帰っていいのか? いや、駄目だろそれは! いくら払えば良いんだ? 全財産か——!?
「気にしなくて、いいよ」
「え、あ、はい……」
考えを読まれた……だと!? もしかして表情に出てたのか? ——はっ! まさか、魔法か……? 魔法なのか!? というか、魔法ってどんなものなんだ? カカさんから聞いた話しか知らないんだよな。あの人、超が付くくらい魔法を毛嫌いしていたし僕には「魔法は使うな」って言っていたし。正直魔法には興味あるんだけど、アミュアさんは聞いても教えてくれなかった気がするし、この人に聞いてみても良いのだろうか?
「あの、魔法ですか?」
「……?」
「あ『考えを読む』みたいな」
「——クスッ。顔で分かったよ……?」
「あ、ああ……そうですよねぇ」
ウワー。笑われてしまった……。単純に顔に出てただけだし。
「心を読むみたいな、相手の心に干渉する魔法は無いよ。相手に干渉できるのは肉体だけ。治癒魔法が例だね」
「へぇー」
やっぱり、この人は『魔法使い』なのだろう。多分だけど、アミュアさんより圧倒的に上の魔法使いだ。雰囲気というか、何となく『そういう感じ』がする。精神面でも……この人が上だろうな。
「あの、今日は泊まっていって? 今日はもう遅い。徒歩だと、ここから村に着くまでに夜中になる」
「いいんですか? すごくありがたいですけど……」
「いいよ。君が魔獣に襲われてしまうことが怖いから」
「あぁ……じゃあ、お世話になります。本当に助かります」
初対面なのにすごく親身な人だな。ちょっと申し訳ないけど、ここはご厚意に甘えよう。
——あっ!
「あの、お名前は?」
「——……ルナ。ルナだよ、ソラ」
「今日は助けてくれて、ありがとうございました、ルナさん」
「気にしないで。私が助けたかっただけだから」
僕のお礼に、彼女は柔和な大人の笑みを浮かべた。
やっぱり、すごく大人で、すごく良い人だ。
* * *
「これは……」
「……?」
日が沈み落ちて夜になった食卓には、ルナさん特製の夕食が並んでいた。小さな食卓にこの量は多すぎるのではないか? というくらいギリギリまで並べられた皿の上には、見覚えのある紫色——ウオウオウンマ——の焼き魚が乗せられていた。これ、マジで何の魚なんだろう。ルナさんが料理にして出してきたってことは、つまりは食用なわけで……。こんな魚、生き物図鑑では見たことないんだけどなぁ。もしかして田舎者の僕が無知なだけで、世間一般的には有名だったりするのだろうか? 普通に魚屋なんかで売られているのかな? ちょっと、ルナさんに聞いてみよう。
「あの、これ、なんて魚なんですか?」
「これは『ドクアリドクナシ』。毒は無いよ」
「へ、へぇー……」
ド、ドクアリドクナシ……か。すごい名前だな。もう、有るのか無いのか分かんないな。まあ、もう食べられることは知っているから——実際に食べたし——あまり抵抗なく食せるけども。独特な匂いと、甘さ。丁度いい塩加減。やっぱり美味しいんだよなぁ。
「似てる魚で『ドクアリドクナシアリ』がいるから、それには気を付けてね」
「ド、ドクアリ……なるほど」
ドクアリドクナシアリ……か。本当に分かりづらいな。
有るのか無いのか——どっちなんだい。
「あ、おやすみなさい」
「うん。ゆっくり休んでね」
僕は空き部屋を貸してもらい、そこのベットに寝転がる。調度品や雑貨が何一つ無い部屋だ。まるで『母の部屋』みたいだなと思った。
結局、家には僕とルナさんの二人だけ。親御さんが帰ってくる気配は無いし、もしかしてだけど、ここには彼女一人で住んでいるのだろうか? あんな小さい女の子が、こんな山奥で一人暮らし。やっぱり、何か深い事情でもあるのかな? 聞ける感じではないけど、気にはなる。妹がいると言っていたけど、どこにいるんだろう? 僕は、ふと今日噛み砕かれた左腕を見上げる。魔法で治された左腕は、まるで何事もなかったかのように万全な状態であった。魔法って、すごいんだな。これなら怪我とかしても薬なんて要らないのだろう。だからカカさんは、あんなに魔法を毛嫌いしていたんだな。商売敵——というか薬屋泣かせだ。もしかして『病気』とかも治せるんだろうか? それなら僕も使えるようになりたいな。
「…………」
明日はとうとうハザマの国だ。長かったような、短かったような。
何というか『濃縮』された時間だったんだな。そろそろ寝るか。
越境する明日に備えなければな——……
* * *
「ルナさん、昨日は本当にありがとうございました!」
「うん。ハザマの国には、この国と違って魔獣が多い。というより、この国が極端に少ないだけだから他の国は多いと思っていてね。それじゃあ気を付けてね、ソラ」
「はいっ! それじゃあ、行ってきます!」
「クスッ……うん。行ってらっしゃい」
僕はルナさんに手を振りながら、関所のある方へ進む。
今僕は武器を持っていない。万が一魔獣に襲われたら、僕は風を使わざるを得ないだろう。そうなった場合、加減できない僕の風は辺り一帯を吹き飛ばすことになる。それに人を巻き込む可能性だってあるんだ。この風は、ちゃんと加減できるまで『奥の手』になるだろうな。だから別途の武器が必要だ。ハザマの国には刀が輸入されているらしいし、そこで調達するのはアリだろう。お金が足りるか分からないが……。
お金かぁ、仕事を探さなきゃいけないのかなぁ。路銀が尽きたらヤバいし、早めに収入を得なければ、いつか必ず飢えてしまうな。母探しに職探し——旅って大変だ。
「お、あれか!」
山道を歩くこと二時間。とうとうハザマの国へと続く関所が見えてきた。関所には沢山の馬車が長蛇の列となっており、遠くからでもそれを確認することができた。僕は馬車が向いている方向へと進み、個人専用の関所の前に到着した。人専用の関所はガラガラで、僕は列に並ぶことなく検問官の前に行く。
「おはようございます。国境警備隊のジムと申します。ハザマの国への入国でお間違いありませんか?」
「は、はい!」
「では、違法な物を持ち込んでいないか調べますので、荷物の方と、ボディチェックの方を」
「あ、あのこれ!」
「これは、モルフォンス区長の。少々お待ちください」
関所で待たされること数分。さっきのジムさんが戻ってきた。
「確認の方が取れましたので、どうぞお通りください」
「え? あの荷物の検査は?」
「それは必要ありません。モルフォンス区長の信書を確認致しましたので」
「へー……」
すごいな、モルフォンス爺ちゃん。入国料どころか検査も要らないって。
僕は降ろしていた荷物を背負い、開いている関所の扉を通る。
僕の視界に広がった、この場所はもう——
「ようこそ、ハザマの国へ」
「おお……!」
初めての景色。初めての場所。踊る胸に身を任せるまま、進む。
僕はハザマの国の土を『グッ』と踏み締めた。
「これが《治癒魔法》?」
「そう…………」
僕の質問に対し、儚げな小さい声で答えてくれる少女は、椅子に座る僕を置いて黙々と働き、親切にも『ココア』を淹れてくれた。彼女が運んでくれた、僕が居る家屋は『山の奥深く』にあり、彼女の肩を借りてここまで歩いて来た時に周りをキョロキョロと見てみたけど、この家屋の周りには他の家屋どころか『誰一人』として暮らしているような感じではなかった。家の中も『シンプル』そのものと言った感じで、居間から見えるのは部屋の扉は三つ——その扉の内一つは『キッチン』に続くもののようだ。それに今座っている二人用の小さな食卓に難しそうな本が並ぶ本棚くらいしか、この家にはないといった感じだ。ここに『住んでいる』と言うより『別荘』って言った方が正しそうだなと思った。そもそも『少女一人』で、こんな山奥に住んでいるとは、とてもじゃないが考えられない。さっきみたいに魔獣が出てきたら危険——って、彼女が倒してくれたんだけどさ。魔獣に関しては問題なさそうだな……。
アミュアさんみたいにエルフじゃないし、年下だよな?
もしかして家には彼女一人なだけのか?
「あの、他に誰か居ないんですか? 貴方一人だけ?」
「…………妹が居る。けど、居ない」
ど、どういうことだ? 居るけど、居ない? んー……。
彼女の顔を見るに何か複雑そうだな。彼女のためにも聞かないでおこう。
「「……」」
ココアは程よい甘味で、ミルクのまろやかさが絶妙だ。まるで『何十年も』ココアを淹れているプロのような味。ホッとするなぁ——んー美味しい。
「「……」
どうしようもうすぐ夕方だし、このまま長居していたら日が暮れてしまう。早めに国境を越えて宿に泊まらないと、夜になってしまう。今日は『野宿』とか無理だ——端的に言って怖すぎる。でも、家を出るタイミングが分かんないぞ。 このまま「ありがとうございました、さようなら」で良いのだろうか? 助けてもらったのに謝礼も払わず帰っていいのか? いや、駄目だろそれは! いくら払えば良いんだ? 全財産か——!?
「気にしなくて、いいよ」
「え、あ、はい……」
考えを読まれた……だと!? もしかして表情に出てたのか? ——はっ! まさか、魔法か……? 魔法なのか!? というか、魔法ってどんなものなんだ? カカさんから聞いた話しか知らないんだよな。あの人、超が付くくらい魔法を毛嫌いしていたし僕には「魔法は使うな」って言っていたし。正直魔法には興味あるんだけど、アミュアさんは聞いても教えてくれなかった気がするし、この人に聞いてみても良いのだろうか?
「あの、魔法ですか?」
「……?」
「あ『考えを読む』みたいな」
「——クスッ。顔で分かったよ……?」
「あ、ああ……そうですよねぇ」
ウワー。笑われてしまった……。単純に顔に出てただけだし。
「心を読むみたいな、相手の心に干渉する魔法は無いよ。相手に干渉できるのは肉体だけ。治癒魔法が例だね」
「へぇー」
やっぱり、この人は『魔法使い』なのだろう。多分だけど、アミュアさんより圧倒的に上の魔法使いだ。雰囲気というか、何となく『そういう感じ』がする。精神面でも……この人が上だろうな。
「あの、今日は泊まっていって? 今日はもう遅い。徒歩だと、ここから村に着くまでに夜中になる」
「いいんですか? すごくありがたいですけど……」
「いいよ。君が魔獣に襲われてしまうことが怖いから」
「あぁ……じゃあ、お世話になります。本当に助かります」
初対面なのにすごく親身な人だな。ちょっと申し訳ないけど、ここはご厚意に甘えよう。
——あっ!
「あの、お名前は?」
「——……ルナ。ルナだよ、ソラ」
「今日は助けてくれて、ありがとうございました、ルナさん」
「気にしないで。私が助けたかっただけだから」
僕のお礼に、彼女は柔和な大人の笑みを浮かべた。
やっぱり、すごく大人で、すごく良い人だ。
* * *
「これは……」
「……?」
日が沈み落ちて夜になった食卓には、ルナさん特製の夕食が並んでいた。小さな食卓にこの量は多すぎるのではないか? というくらいギリギリまで並べられた皿の上には、見覚えのある紫色——ウオウオウンマ——の焼き魚が乗せられていた。これ、マジで何の魚なんだろう。ルナさんが料理にして出してきたってことは、つまりは食用なわけで……。こんな魚、生き物図鑑では見たことないんだけどなぁ。もしかして田舎者の僕が無知なだけで、世間一般的には有名だったりするのだろうか? 普通に魚屋なんかで売られているのかな? ちょっと、ルナさんに聞いてみよう。
「あの、これ、なんて魚なんですか?」
「これは『ドクアリドクナシ』。毒は無いよ」
「へ、へぇー……」
ド、ドクアリドクナシ……か。すごい名前だな。もう、有るのか無いのか分かんないな。まあ、もう食べられることは知っているから——実際に食べたし——あまり抵抗なく食せるけども。独特な匂いと、甘さ。丁度いい塩加減。やっぱり美味しいんだよなぁ。
「似てる魚で『ドクアリドクナシアリ』がいるから、それには気を付けてね」
「ド、ドクアリ……なるほど」
ドクアリドクナシアリ……か。本当に分かりづらいな。
有るのか無いのか——どっちなんだい。
「あ、おやすみなさい」
「うん。ゆっくり休んでね」
僕は空き部屋を貸してもらい、そこのベットに寝転がる。調度品や雑貨が何一つ無い部屋だ。まるで『母の部屋』みたいだなと思った。
結局、家には僕とルナさんの二人だけ。親御さんが帰ってくる気配は無いし、もしかしてだけど、ここには彼女一人で住んでいるのだろうか? あんな小さい女の子が、こんな山奥で一人暮らし。やっぱり、何か深い事情でもあるのかな? 聞ける感じではないけど、気にはなる。妹がいると言っていたけど、どこにいるんだろう? 僕は、ふと今日噛み砕かれた左腕を見上げる。魔法で治された左腕は、まるで何事もなかったかのように万全な状態であった。魔法って、すごいんだな。これなら怪我とかしても薬なんて要らないのだろう。だからカカさんは、あんなに魔法を毛嫌いしていたんだな。商売敵——というか薬屋泣かせだ。もしかして『病気』とかも治せるんだろうか? それなら僕も使えるようになりたいな。
「…………」
明日はとうとうハザマの国だ。長かったような、短かったような。
何というか『濃縮』された時間だったんだな。そろそろ寝るか。
越境する明日に備えなければな——……
* * *
「ルナさん、昨日は本当にありがとうございました!」
「うん。ハザマの国には、この国と違って魔獣が多い。というより、この国が極端に少ないだけだから他の国は多いと思っていてね。それじゃあ気を付けてね、ソラ」
「はいっ! それじゃあ、行ってきます!」
「クスッ……うん。行ってらっしゃい」
僕はルナさんに手を振りながら、関所のある方へ進む。
今僕は武器を持っていない。万が一魔獣に襲われたら、僕は風を使わざるを得ないだろう。そうなった場合、加減できない僕の風は辺り一帯を吹き飛ばすことになる。それに人を巻き込む可能性だってあるんだ。この風は、ちゃんと加減できるまで『奥の手』になるだろうな。だから別途の武器が必要だ。ハザマの国には刀が輸入されているらしいし、そこで調達するのはアリだろう。お金が足りるか分からないが……。
お金かぁ、仕事を探さなきゃいけないのかなぁ。路銀が尽きたらヤバいし、早めに収入を得なければ、いつか必ず飢えてしまうな。母探しに職探し——旅って大変だ。
「お、あれか!」
山道を歩くこと二時間。とうとうハザマの国へと続く関所が見えてきた。関所には沢山の馬車が長蛇の列となっており、遠くからでもそれを確認することができた。僕は馬車が向いている方向へと進み、個人専用の関所の前に到着した。人専用の関所はガラガラで、僕は列に並ぶことなく検問官の前に行く。
「おはようございます。国境警備隊のジムと申します。ハザマの国への入国でお間違いありませんか?」
「は、はい!」
「では、違法な物を持ち込んでいないか調べますので、荷物の方と、ボディチェックの方を」
「あ、あのこれ!」
「これは、モルフォンス区長の。少々お待ちください」
関所で待たされること数分。さっきのジムさんが戻ってきた。
「確認の方が取れましたので、どうぞお通りください」
「え? あの荷物の検査は?」
「それは必要ありません。モルフォンス区長の信書を確認致しましたので」
「へー……」
すごいな、モルフォンス爺ちゃん。入国料どころか検査も要らないって。
僕は降ろしていた荷物を背負い、開いている関所の扉を通る。
僕の視界に広がった、この場所はもう——
「ようこそ、ハザマの国へ」
「おお……!」
初めての景色。初めての場所。踊る胸に身を任せるまま、進む。
僕はハザマの国の土を『グッ』と踏み締めた。
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