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プロローグ
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「えぇ、はい、そちらのおっしゃってることはわからないでもないですが…」
やる気のないような落ち着いた声だけが室内に響き渡る。
「ただ…こちらとしては依頼された以上このまま野放しにはできないんですよ…ここで引き下がっていただかないと…わかりますよね?」
「そうですか!良かったです!それではここで手をひいていただけるということで…今後は依頼主には一切干渉しないようお願いしますね」
やる気ない声から一変し、嬉々とした声でこたえる。
「くそっ!」
通話の相手は舌打ちをし、そのまま通話を終わらせた。
「ふぅ…1件目の案件はわりとすぐに解決して良かったです…今度は依頼主に連絡しないと…」
「あ、株式会社インバリッドのサトルです。依頼を受けた件ですが、無事契約は無効となり今後あなたに干渉してくることはありませんのでご安心ください。えぇ、はい。今後は安易に契約しようとしないでくださいね。報酬についてはまた別の担当から連絡させますので、はい。それでは…」
「はぁ…次の予定は…」
依頼リスクをパラパラとめくり、次の案件の準備をする。
「うーん…似たような案件が増えたなぁ…」
小さくため息をつきリストをスーツケースに入れ、新たな依頼主に会うために出発する。
やる気のないような落ち着いた声だけが室内に響き渡る。
「ただ…こちらとしては依頼された以上このまま野放しにはできないんですよ…ここで引き下がっていただかないと…わかりますよね?」
「そうですか!良かったです!それではここで手をひいていただけるということで…今後は依頼主には一切干渉しないようお願いしますね」
やる気ない声から一変し、嬉々とした声でこたえる。
「くそっ!」
通話の相手は舌打ちをし、そのまま通話を終わらせた。
「ふぅ…1件目の案件はわりとすぐに解決して良かったです…今度は依頼主に連絡しないと…」
「あ、株式会社インバリッドのサトルです。依頼を受けた件ですが、無事契約は無効となり今後あなたに干渉してくることはありませんのでご安心ください。えぇ、はい。今後は安易に契約しようとしないでくださいね。報酬についてはまた別の担当から連絡させますので、はい。それでは…」
「はぁ…次の予定は…」
依頼リスクをパラパラとめくり、次の案件の準備をする。
「うーん…似たような案件が増えたなぁ…」
小さくため息をつきリストをスーツケースに入れ、新たな依頼主に会うために出発する。
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