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ちょっぴりウソつきな男友達くん
P97
しおりを挟む「前に椎名くんと一緒にカフェでお茶をしたときに、
俺が結菜ちゃんにテスト勉強を一緒にしようと言ったでしょ」
「うん」
拓生くんと一輝くんと私。
三人でお茶をした。
拓生くんは話し始めた。
そのときのことを。
拓生くんが言った『噓だったんでしょ』。
そのことと関係があるのだろうか。
「そのとき椎名くんが言ってたでしょ、
『そのとき結菜ちゃんは自分と用事がある』って」
まさか。
「でも、それって、
椎名くんの……
……噓……だったんでしょ……?」
やっぱり。
気付いていた、拓生くんは。
あのときの一輝くんの言葉。
それは噓だった。
ということを。
「でも結菜ちゃんは優しいから
椎名くんに話を合わせた方が穏便に済むと思ったんでしょ」
どうしよう。
こういう場合。
どういうふうに返答することが正解なの?
とはいっても。
正解もなにも。
もうバレてしまっている、拓生くんに。
一輝くんのあの言葉。
それは噓だった、ということが。
だから。
どうにもならない。
どういうふうに返答しても。
だからといって。
良いわけがない、無言のままで。
何か言わなければ。
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