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ちょっぴりウソつきな男友達くん
P95
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放課後。
今、拓生くんの部屋にいる。
いつものように拓生くんが用意してくれた、お菓子とジュースをいただいて落ち着いたところ。
そこで本題。
「拓生くん、相談したいことって何だった?」
してみた、話を。
私の方から。
わからなかった、本当は。
よかったのかどうか。
私の方から話をしてみて。
「あ……えっと……」
やっぱり、まずかったかな。
言いづらそうにしている、拓生くんが。
拓生くんから話し出す。
それを待った方がよかったのかもしれない。
「ごめんね、拓生くん。
拓生くんが話したいタイミングとかあったよね。
それなのに、ずかずかと拓生くんに訊いちゃって。
拓生くんが話したいタイミングでいいから」
訊いてしまった、私の方から。
申し訳ない、そのことが。
そういう気持ちを込め。
そう言った、拓生くんに。
「……違うんだ」
え?
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