快適 異世界生活―保護者のエルフと家造り&神と一緒にダンジョン経営？―

マクー大陸で家造り

騎獣登録

　街に入る時に、スオーちゃんが注目され、そこで、ノワールさんが、役所に申告しなくてはいけないことを思い出し、ガガさんのお店に行く前に、冒険者ギルトに向かうことになった。

「従魔契約ではないから登録とか、証明札はいらないのかと思ってましたよ」

「登録といいますか、人形ひとがた魔獣以外で、従魔契約していない魔獣を町などで連れて歩く場合、出生地などハッキリしていれば、役所に申告すれば良いだけですが、スオーの場合、出生時に曾祖父が天界に連れていったため、地上での住み処がないので、騎獣もしくはパーティーメンバーとして、ギルドに登録してから役所に申告した方が良いと思います。申告を怠った場合、他の冒険者等に攻撃を受けても文句が言えなくなってしまうのです。更に、攻撃を受け反撃したときも、正当防衛は適用されず、下手をすれば、討伐対象と認定され、魔物と同じ扱いになってしまうのです」

「ええ？結構厳しいんですね」

「今はかなり減りましたが、好戦的な神は、争い事を好み、血を求める魔獣を創り出し戦わせていましたからね。それに巻き込まれた地上人は、神に対して畏怖の念が拭えないでおりますし、魔獣に対しての恐怖心も過剰な程ありますからね。それに、ここは鉱山だった為、魔物の驚異が大きかったので、見慣れぬ魔獣は勘違いされやすいようです。それに、藍ちゃんは、従魔ですので、登録しないといけませんよ」

「あっ、そうか！すっかり馴染んじゃってた」

　タマちゃんで、すっかりスライムが居る生活に慣れていて、精霊のような感覚になってた。

「ふふふ、適応力があっていいことね。でも、そうね。私達が一緒にあて、魔物ではないアピールもしておきましょう」

「ふむ。そうした方が良さそうだな」

　何故か、今回は直ぐに帰らず一緒にいるタランティーヌ様が提案し、ユピロー様も頷いている。因みに、スオーちゃんには、僕が乗っている。
　ユピロー様達に乗ってもらおうとしたら、僕の騎獣ということをアピールしておいた方が良い言われたからだ。

「そうなると、スオーちゃんも冒険者に？」

「いやいや、それだとスオー個人への依頼が来たときに断りづらい、リョウの騎獣として登録した方がいいと思うぞ」

「そうですね。その方がいいと思います」

「むぅ、な、なんか、皆が見てて、居心地悪いの…」

　確かに…注目されてて、恥ずかしいし、なんだか怖い目付きの人もチラホラ…落ち着かない。でも、そんな人達は、ユピロー様達の存在を確認すると、舌打ちをして遠ざかって行く。

「無謀なことをする者は居ないようですね」

　ノワールさんも気がついたのか、そんな風に呟いてる。

「皆が初めて見る魔獣だからな。興味深いのだろう。しばらく煩わしいとは思うが、そこは我慢をし、認知度を上げてもらわんとな、さすれば天界へ行くのも楽になるぞ」