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マクー大陸で家造り
様子見
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普段の生活では使わないし、ダンジョンに入った時にも、今みたいな魔術は要らないからねと剣に向かって説明していたら、ユピロー様から待ったが掛かった。
「地属性の者が行った追跡型の石礫は、必要だぞ。爆破は入らんが、的に正確に当たる石礫は使えるぞ」
「あっ……」
た、確かに…僕の場合、手で投げたり、弓なんかは何故か軌道がそれてしまう。サッカーをしていたせいか、足で蹴った方が命中率が良いという、皆に不思議がられる程のノーコンなんだった。
「確かに、あれは、便利そうで良かったね。後、最初の石礫もいい感じだった。風の方も、よく考えたら大型の魔物には、必要だね。闇も使えそうだし、火の方は…雪の女王のダンジョンや竜王のところなら、使える場所あるかもしれないし、水は…科学が得意な人に聞いてみるよ」
「スーンには、使える者が居そうですね」
「!、そうか。魔術が苦手な人たちだから、科学が発達してる?」
「はい、転移者の影響もあり、魔術ではないモノづくりがいろいろなされてます」
「じゃぁ、ここが落ち着いたら、スーンにも、行って…」
「リョウ様?どうせれましたか?」
突然黙りこんでしまったので、ノワールさんが、首をかしげながら聞いてきた。
「い、いや、スーンで思い出した。スーンに行くなんて言ったら、また、ディルが付いてきて、お城とか、五重塔とか造るとか言い出しそうなんだよなぁ」
スーンは、人属が多く暮らす大陸で、転移者の影響が一番大きい場所で、いろんな国の影響が出ている地域で別れている。高層ビルが立ち並ぶなんてところまではいってないけど、レンガの建物が多い地域や、木材が多く使われる地域や金属やコンクリートが多く使われている地域、広い草原地帯には、遊牧民のテントの様なモノで生活してしている人達もいる。そして、ディルがハマっているのが、日本式の建物で、しかも、僕が、あまり馴染みがないようなもの…お城や寺院、お社や目茶苦茶広い武家屋敷とか、変に凝った忍者屋敷みたいなカラクリなんかも造り出しちゃいそう。
「城や塔ですか?」
「そう、エンプみたいな石造りじゃなくて、木や…漆喰って言ったかな?白い壁のお城なんだ」
「ああ、ヒメジジョウとかいうのですね」
「え?ノワールさんなんで、姫路城知ってるの?」
「スーンの街に建ってますよ」
「え?本当に?」
「はい。何でも転移者が指揮をとり完成させたとか、その城の周りの城下町も、木の家や漆喰、瓦屋根を使った家が並んでいますよ。最近来た転移者には、映画村のようだといって人気があるんですよ」
「どの辺りですか?」
「スーンの南、転移者が興した島々に近い半島にです」
タクマさんが居る島には何度か行っていたけど、空から観てもそんなの気がつかなかった。とはいえ、スーンの大陸は起伏が激しく山が多いから見えなかったのかな?
「観てみたいな」
「なら、ちょっと、行ってみるかのう。その間に、スオウの馬具を見繕っておいてくれるか?」
『え?ワタシは、お留守番?』
「ふむ。お主には、ちと窮屈な町なのだ。それに、お主が天上に居たからな、存在がまだ知られておらん、皆が驚いてしまうから、今回は、藍ちゃんと留守番じゃ。テルキネスに着心よい馬具を見繕ってもらってくれ」
『むぅ~、分かったの…、でも、早く帰ってきてね』
「もちろん、ちょっと、様子を観に行ってくるだけだから、直ぐに、戻ってくるからね」
「地属性の者が行った追跡型の石礫は、必要だぞ。爆破は入らんが、的に正確に当たる石礫は使えるぞ」
「あっ……」
た、確かに…僕の場合、手で投げたり、弓なんかは何故か軌道がそれてしまう。サッカーをしていたせいか、足で蹴った方が命中率が良いという、皆に不思議がられる程のノーコンなんだった。
「確かに、あれは、便利そうで良かったね。後、最初の石礫もいい感じだった。風の方も、よく考えたら大型の魔物には、必要だね。闇も使えそうだし、火の方は…雪の女王のダンジョンや竜王のところなら、使える場所あるかもしれないし、水は…科学が得意な人に聞いてみるよ」
「スーンには、使える者が居そうですね」
「!、そうか。魔術が苦手な人たちだから、科学が発達してる?」
「はい、転移者の影響もあり、魔術ではないモノづくりがいろいろなされてます」
「じゃぁ、ここが落ち着いたら、スーンにも、行って…」
「リョウ様?どうせれましたか?」
突然黙りこんでしまったので、ノワールさんが、首をかしげながら聞いてきた。
「い、いや、スーンで思い出した。スーンに行くなんて言ったら、また、ディルが付いてきて、お城とか、五重塔とか造るとか言い出しそうなんだよなぁ」
スーンは、人属が多く暮らす大陸で、転移者の影響が一番大きい場所で、いろんな国の影響が出ている地域で別れている。高層ビルが立ち並ぶなんてところまではいってないけど、レンガの建物が多い地域や、木材が多く使われる地域や金属やコンクリートが多く使われている地域、広い草原地帯には、遊牧民のテントの様なモノで生活してしている人達もいる。そして、ディルがハマっているのが、日本式の建物で、しかも、僕が、あまり馴染みがないようなもの…お城や寺院、お社や目茶苦茶広い武家屋敷とか、変に凝った忍者屋敷みたいなカラクリなんかも造り出しちゃいそう。
「城や塔ですか?」
「そう、エンプみたいな石造りじゃなくて、木や…漆喰って言ったかな?白い壁のお城なんだ」
「ああ、ヒメジジョウとかいうのですね」
「え?ノワールさんなんで、姫路城知ってるの?」
「スーンの街に建ってますよ」
「え?本当に?」
「はい。何でも転移者が指揮をとり完成させたとか、その城の周りの城下町も、木の家や漆喰、瓦屋根を使った家が並んでいますよ。最近来た転移者には、映画村のようだといって人気があるんですよ」
「どの辺りですか?」
「スーンの南、転移者が興した島々に近い半島にです」
タクマさんが居る島には何度か行っていたけど、空から観てもそんなの気がつかなかった。とはいえ、スーンの大陸は起伏が激しく山が多いから見えなかったのかな?
「観てみたいな」
「なら、ちょっと、行ってみるかのう。その間に、スオウの馬具を見繕っておいてくれるか?」
『え?ワタシは、お留守番?』
「ふむ。お主には、ちと窮屈な町なのだ。それに、お主が天上に居たからな、存在がまだ知られておらん、皆が驚いてしまうから、今回は、藍ちゃんと留守番じゃ。テルキネスに着心よい馬具を見繕ってもらってくれ」
『むぅ~、分かったの…、でも、早く帰ってきてね』
「もちろん、ちょっと、様子を観に行ってくるだけだから、直ぐに、戻ってくるからね」
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