102 / 155
マクー大陸で家造り
砂風呂体験
しおりを挟む
モンディール様の言葉に驚きながらも、ザザリーニさんが波打ち際に行き、水面を叩きながら…
「モラモラおいで、モンディール様が会いたいそうだ」
そういうと、ザザリーニさんの前の水の中からニュッと、何かがつき出され、次に丸い頭が見え、キョロキョロとした真ん丸な目と目が合った。
「え?海の中に鳥が住んでいるの?」
「いえ、鳥ではございません。この者達は、ピグニーといって、普段は陸上で生活しており、魚を取るために海に入ってくるのです。そして、この者は、この上に住んでいるピグニー達のリーダーで、モラモラといいます。モラモラ、ちょっと、上がってきて皆様に挨拶してくれ」
鳥のような嘴に丸い頭を持つ、モラモラと呼ばれたモノは、海の中で一つうなずくと、ザバッとヒレのようなものを出し、陸地に上がってきた……ペンギンだぁ!頭は小さく、でっぷりとした身体で、かわいいと言えるけど…デカイ!
モンディール様の肩ぐらい、ディルより大きくないか?かなり迫力があるペンギンです。
「クワァー、クワクワワ」
モンディール様に向かって、モラモラと呼ばれたペンギンは、何やら挨拶をした。
「ふむ、お主が、こやつらを育てたのだな。ワシらも、育てたいと思っておるのだが、何かコツはあるか?」
「クゥーウッ?クワワ」
「コツなどない?ただ、餌を与えていただけなのか?」
「クッ、クククッククルゥ」
「何?本当か?」
「ククルゥ」
うん、僕達には分からないけど、モンディール様とモラモラさん(大きくて迫力があるので、何となく、さん付けになってしまった)で会話をしてるみたいです。
「おい、ウィン!こいつらは、地上人が食べても大丈夫なのか?」
「ん?毒は持ってないから、食べる事は出来ると思う。でも…身はほとんどないハズ」
「ん?どういうことだ。」
「固い甲殻の中、ホンの少しの臓器しか持たない生き物」
「お主、嘘をいっておるのか?」
「カッカッカッ」
モンディール様が、声のトーンを少し落として問いかけると、モラモラさんは、嘴を鳴らし首を振り、ブラックパールクラブの群れに近より二、三匹嘴に咥えるとバリバリと音をたてて食べてしまった。
「え?ペンギンって、魚とか鵜呑みじゃないの?」
モラモラさんをよく見ると、嘴にギザギザの歯が見えた。
「リョウ様、ペンギンとは何ですか?」
あっ、しまった。つい、そのまま言葉にしちゃった。
「前世にピグニーみたいな生き物がいたんです。その生き物をペンギンと言っていたので、つい…」
「ほう。それでは、ブラックパールクラブの様な者もいて、食べたりしていたか?」
「もう少し大きいな…あっ、違う、サワガニを素揚げにして食べたことあった」
「ほう。この固い皮も食べられるのか、こやつが言うには、とびきり旨いらしいのだ」
モンディール様、皮って…カニ汁とか、出汁が美味しかったと思うけど、海の無い所育ちだから、ちょっと、曖昧な記憶しかないなぁ…
「モラモラ、もしかして、餌場として飼育していたのか」
「クルルゥ」
モラモラさんは、ザザリーニさんの問いに、機嫌が良さそうに頷いている。
「はぁ…成る程、報酬がなくても、餌を与えていた理由がこれか」
「食料にもなるのか、それはいい、地竜の所でも育てられる環境をつくろうではないか、なぁ、ウィン」
「ん、つくる」
…あそこは、たしか、淡水だよね?でも、神様二柱が決めたことだからいいんだよね?
ディルとミンテは、大丈夫かな?
「モラモラおいで、モンディール様が会いたいそうだ」
そういうと、ザザリーニさんの前の水の中からニュッと、何かがつき出され、次に丸い頭が見え、キョロキョロとした真ん丸な目と目が合った。
「え?海の中に鳥が住んでいるの?」
「いえ、鳥ではございません。この者達は、ピグニーといって、普段は陸上で生活しており、魚を取るために海に入ってくるのです。そして、この者は、この上に住んでいるピグニー達のリーダーで、モラモラといいます。モラモラ、ちょっと、上がってきて皆様に挨拶してくれ」
鳥のような嘴に丸い頭を持つ、モラモラと呼ばれたモノは、海の中で一つうなずくと、ザバッとヒレのようなものを出し、陸地に上がってきた……ペンギンだぁ!頭は小さく、でっぷりとした身体で、かわいいと言えるけど…デカイ!
モンディール様の肩ぐらい、ディルより大きくないか?かなり迫力があるペンギンです。
「クワァー、クワクワワ」
モンディール様に向かって、モラモラと呼ばれたペンギンは、何やら挨拶をした。
「ふむ、お主が、こやつらを育てたのだな。ワシらも、育てたいと思っておるのだが、何かコツはあるか?」
「クゥーウッ?クワワ」
「コツなどない?ただ、餌を与えていただけなのか?」
「クッ、クククッククルゥ」
「何?本当か?」
「ククルゥ」
うん、僕達には分からないけど、モンディール様とモラモラさん(大きくて迫力があるので、何となく、さん付けになってしまった)で会話をしてるみたいです。
「おい、ウィン!こいつらは、地上人が食べても大丈夫なのか?」
「ん?毒は持ってないから、食べる事は出来ると思う。でも…身はほとんどないハズ」
「ん?どういうことだ。」
「固い甲殻の中、ホンの少しの臓器しか持たない生き物」
「お主、嘘をいっておるのか?」
「カッカッカッ」
モンディール様が、声のトーンを少し落として問いかけると、モラモラさんは、嘴を鳴らし首を振り、ブラックパールクラブの群れに近より二、三匹嘴に咥えるとバリバリと音をたてて食べてしまった。
「え?ペンギンって、魚とか鵜呑みじゃないの?」
モラモラさんをよく見ると、嘴にギザギザの歯が見えた。
「リョウ様、ペンギンとは何ですか?」
あっ、しまった。つい、そのまま言葉にしちゃった。
「前世にピグニーみたいな生き物がいたんです。その生き物をペンギンと言っていたので、つい…」
「ほう。それでは、ブラックパールクラブの様な者もいて、食べたりしていたか?」
「もう少し大きいな…あっ、違う、サワガニを素揚げにして食べたことあった」
「ほう。この固い皮も食べられるのか、こやつが言うには、とびきり旨いらしいのだ」
モンディール様、皮って…カニ汁とか、出汁が美味しかったと思うけど、海の無い所育ちだから、ちょっと、曖昧な記憶しかないなぁ…
「モラモラ、もしかして、餌場として飼育していたのか」
「クルルゥ」
モラモラさんは、ザザリーニさんの問いに、機嫌が良さそうに頷いている。
「はぁ…成る程、報酬がなくても、餌を与えていた理由がこれか」
「食料にもなるのか、それはいい、地竜の所でも育てられる環境をつくろうではないか、なぁ、ウィン」
「ん、つくる」
…あそこは、たしか、淡水だよね?でも、神様二柱が決めたことだからいいんだよね?
ディルとミンテは、大丈夫かな?
0
お気に入りに追加
88
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
もういらないと言われたので隣国で聖女やります。
ゆーぞー
ファンタジー
孤児院出身のアリスは5歳の時に天女様の加護があることがわかり、王都で聖女をしていた。
しかし国王が崩御したため、国外追放されてしまう。
しかし隣国で聖女をやることになり、アリスは幸せを掴んでいく。
(完)私の家を乗っ取る従兄弟と従姉妹に罰を与えましょう!
青空一夏
ファンタジー
婚約者(レミントン侯爵家嫡男レオン)は何者かに襲われ亡くなった。さらに両親(ランス伯爵夫妻)を病で次々に亡くした葬式の翌日、叔母エイナ・リック前男爵未亡人(母の妹)がいきなり荷物をランス伯爵家に持ち込み、従兄弟ラモント・リック男爵(叔母の息子)と住みだした。
私はその夜、ラモントに乱暴され身ごもり娘(ララ)を産んだが・・・・・・この夫となったラモントはさらに暴走しだすのだった。
ラモントがある日、私の従姉妹マーガレット(母の3番目の妹の娘)を連れてきて、
「お前は娘しか産めなかっただろう? この伯爵家の跡継ぎをマーガレットに産ませてあげるから一緒に住むぞ!」
と、言い出した。
さらには、マーガレットの両親(モーセ準男爵夫妻)もやってきて離れに住みだした。
怒りが頂点に到達した時に私は魔法の力に目覚めた。さて、こいつらはどうやって料理しましょうか?
さらには別の事実も判明して、いよいよ怒った私は・・・・・・壮絶な復讐(コメディ路線の復讐あり)をしようとするが・・・・・・(途中で路線変更するかもしれません。あくまで予定)
※ゆるふわ設定ご都合主義の素人作品。※魔法世界ですが、使える人は希でほとんどいない。(昔はそこそこいたが、どんどん廃れていったという設定です)
※残酷な意味でR15・途中R18になるかもです。
※具体的な性描写は含まれておりません。エッチ系R15ではないです。
【完結】彼女以外、みんな思い出す。
❄️冬は つとめて
ファンタジー
R15をつける事にしました。
幼い頃からの婚約者、この国の第二王子に婚約破棄を告げられ。あらぬ冤罪を突きつけられたリフィル。この場所に誰も助けてくれるものはいない。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
だから聖女はいなくなった
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
「聖女ラティアーナよ。君との婚約を破棄することをここに宣言する」
レオンクル王国の王太子であるキンバリーが婚約破棄を告げた相手は聖女ラティアーナである。
彼女はその婚約破棄を黙って受け入れた。さらに彼女は、新たにキンバリーと婚約したアイニスに聖女の証である首飾りを手渡すと姿を消した。
だが、ラティアーナがいなくなってから彼女のありがたみに気づいたキンバリーだが、すでにその姿はどこにもない。
キンバリーの弟であるサディアスが、兄のためにもラティアーナを探し始める。だが、彼女を探していくうちに、なぜ彼女がキンバリーとの婚約破棄を受け入れ、聖女という地位を退いたのかの理由を知る――。
※7万字程度の中編です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる