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マクー大陸で家造り
砂風呂体験
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入り口が見えたとはいえ、半分以上は海の中にある。僕やノワールさんは、濡れないように魔術で対応し泳いで入る。そのまま二十メートル程進むと、ほんのり明るくなり天上も高くなって、陸地に上がれる広い場所に出た。
不規則に立つ柱がいくつもあり、独特な光景になっている。
自然に作られた美しい景色に気をとられていると、後ろからブワッと何かに押され、全身海の中に、見上げれば、視界一杯に広がる白い靄が…しかも、熱い…
「モンディール様、手を抜かずに魔力調整は、きちんとしてくださいませ。地上に長い間居るわりには、荒いですね。そんなことでは、邪神扱いされますよ」
「何を言う。ワシが来たと言う先触れではないか、こうして地上人とは違う訪問をすることで、神降臨と分かりやすくて良いだろ」
「降臨…ですか?まぁ、そういう考えがおありなら、仕方がないですかね」
「仕方がないって、お前…」
うん、ノワールさんは、物腰の柔らかい人だと思っていたけれど…モンディール様には塩対応です。
二人のやり取りをみていると、洞窟の奥からペタペタという音が聞こえてきて、数人の人が現れた。
半魚人と聞くと、僕の場合、全身鱗に覆われた人や、ちょっと、カエルっぽいのかななんて思っていたけど、最初に現れた半魚人は、銀色っぽい肌をしているけど、僕達とあまり変わらない容姿で、違いといえば、手と足に水掻きがついていて、耳の部分がヒレのような形をしていた。
後は、下半身が蛇みたいな人も居る。前世で言うメデューサみたいな感じだね……石にならないよね?
後は、ペンギンを思わせる人?身長が小さいから、子供なのかも知れないけどが、見える。
「モンディール様、お久しぶりでございます。今回は、どのようなご用でしょうか?」
モンディール様に続いて陸に上ると、先頭の何となく全体的に銀色ぽい印象の男性が、右手で拳を作り左肩の所にもっていって、左腕は、後ろに回し、深く頭を下げてモンディールに問いかけた。
半魚人族の挨拶の仕方なのかな?後ろの人達も、同じような感じで頭を下げている。
跪いたりはしないみたいだ。
「お主達の所に、砂風呂というのがあっただろ?それを体験させてくれんか?」
モンディール様が答えると、顔をあげたけど少し戸惑っているように見える。
「砂風呂ですか?」
「そうだ、何か問題があるのか?この季節は入れんとか?」
「いえ、そういうわけではないのですが…」
先頭の人がチラッを後ろを見てから、更に困った顔を向けてきた。
「五年前の大災害で、海流が代わり、周りの海の温度が上がり、年間を通して快適に過ごせるようになったので、最近はあまり使っていないのです」
「なんだ、それだけか、そんなことは気にせんでいいぞ。案内してくれ」
「あっ、いや、それがですね。そのぅ、使っていなかったので、ブラックパールクラブという魔獣の住みかとなってしまっているんです」
不規則に立つ柱がいくつもあり、独特な光景になっている。
自然に作られた美しい景色に気をとられていると、後ろからブワッと何かに押され、全身海の中に、見上げれば、視界一杯に広がる白い靄が…しかも、熱い…
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「何を言う。ワシが来たと言う先触れではないか、こうして地上人とは違う訪問をすることで、神降臨と分かりやすくて良いだろ」
「降臨…ですか?まぁ、そういう考えがおありなら、仕方がないですかね」
「仕方がないって、お前…」
うん、ノワールさんは、物腰の柔らかい人だと思っていたけれど…モンディール様には塩対応です。
二人のやり取りをみていると、洞窟の奥からペタペタという音が聞こえてきて、数人の人が現れた。
半魚人と聞くと、僕の場合、全身鱗に覆われた人や、ちょっと、カエルっぽいのかななんて思っていたけど、最初に現れた半魚人は、銀色っぽい肌をしているけど、僕達とあまり変わらない容姿で、違いといえば、手と足に水掻きがついていて、耳の部分がヒレのような形をしていた。
後は、下半身が蛇みたいな人も居る。前世で言うメデューサみたいな感じだね……石にならないよね?
後は、ペンギンを思わせる人?身長が小さいから、子供なのかも知れないけどが、見える。
「モンディール様、お久しぶりでございます。今回は、どのようなご用でしょうか?」
モンディール様に続いて陸に上ると、先頭の何となく全体的に銀色ぽい印象の男性が、右手で拳を作り左肩の所にもっていって、左腕は、後ろに回し、深く頭を下げてモンディールに問いかけた。
半魚人族の挨拶の仕方なのかな?後ろの人達も、同じような感じで頭を下げている。
跪いたりはしないみたいだ。
「お主達の所に、砂風呂というのがあっただろ?それを体験させてくれんか?」
モンディール様が答えると、顔をあげたけど少し戸惑っているように見える。
「砂風呂ですか?」
「そうだ、何か問題があるのか?この季節は入れんとか?」
「いえ、そういうわけではないのですが…」
先頭の人がチラッを後ろを見てから、更に困った顔を向けてきた。
「五年前の大災害で、海流が代わり、周りの海の温度が上がり、年間を通して快適に過ごせるようになったので、最近はあまり使っていないのです」
「なんだ、それだけか、そんなことは気にせんでいいぞ。案内してくれ」
「あっ、いや、それがですね。そのぅ、使っていなかったので、ブラックパールクラブという魔獣の住みかとなってしまっているんです」
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