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マクー大陸で家造り

バンガロー造り 15

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「……」

 んん?ディルが、ノワールさんとジェナールさんの手元をめっちゃ見てる。何か、興味を持ったらしい…

「お二人とも、良い食器をお持ちですね」

「ディル様は、こういった物にも興味がおありですか?」

「器というより、色や図柄に興味がありますね」

「ああ、エルフは、染織が有名ですからね。エンプは、土地柄植物が少ないので、こういった焼物が多く、特に、こちらの青みがかった白の下地は、エンプでしかとれない釉薬なんですよ。ノワール様が持つ、磁器も良い職人がおりますよ」

「ここが落ち着いたら、紹介してもらえますか?」

「それは、私めが、案内いたしましょう。いつでも、お申し付け下さいませ」

「助かります」

 なんて会話をしながら、二人とも手際よく準備をした上で、お茶の好みまで皆に聞き、ミンテやココにも、果物を出してくれた。

「ふぅ……なんか、良いわね。私も、執事を雇おうかしら」

 ガラン様と言い合いしていたけど、出されたお茶をのみ、リンゴのカントリーケーキを食べてたシス様が、ひと息ついて、そっと呟いた。

「眷属にやらせてるんじゃないの?」

「住まいの掃除なんかはね。後は、指示を出さないと、やってくれないわ。指示を出さなくても、こうしてお茶が出てくるなんて良いわね」

「なら、お主が雇えばよいではないか」

「あら、それとは別よ。あなたのところが最優先なのよ。一週間程試しに雇ってみなさいよ。絶対、ジェナール達に感謝するようになるわよ」

「快適な生活を手に入れられる。ガランが雇うべき」

「ふん、では、一週間やらせてみて気に入らなければ、解雇出来るのだな」

「気に入らなければね」

「…何か引っ掛かるが、まぁ、よい。一週間だけ、家の事を任せるぞ」

「畏まりました。満足なされるよう勤めさせていただきます」

 えー、なんか、凄く気になる。ガラン様の屋敷に行って見学したいよぉ…
 でも、バンガローも早く造りたいし…あっ、雪の女王の鏡って録画みたいなこと出来ないのかな?

「ん?リョウ、何を思い付いた?」

「え?なんの事?」

「何か、とんでもないこと考えただろ。そういう顔をしていた」

「え、どんな顔?」

「だから、とんでもないことを思い付いた顔だ」

「何それ、ワケわからない。僕は、ただ、ガラン様の所で働くジェナールさんや、ゴブリン達を観てみたいって思っただけだよ」

「それは、俺も興味があるが…ここも、早く仕上げて、自分のバンガローなりコテージも考えたいしなぁ…」

「だよねー。だからさ~、雪の女王の鏡に録画機能ってないのかなぁ~って、思って」

「録画機能?」

「そう、映像をそのまま撮っておけないかなぁって、そうすれば、時間が出来てから観れるなって、思ったんだ」

「おや?リョウ様は。ビデオの存在をご存知ないのですか?」

「はぁ?ビデオ?ビデオがあるの?」

「魔道具作りを手伝っている転移者がそう名付けた魔道具がございます。ですから、リョウ様方のダンジョン攻略の映像が観れるのです」

「あー、そうだった!」

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