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マクー大陸で家造り
スカウト 21(回想:エンプ初級ダンジョン)
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こちらの世界の人達みたいに、歌うように詠唱出来たり、昔の複雑な言いまわしが出来れば良いけど僕の場合は、ストレートに精霊達にお願いする感じだから、複雑なモノを描いたことがないんだよなぁ…少し考えて、今回は、少し回りくどくするために…
「さいしょは、火をおこせる子と光をだせる子あつまってぇ」
…昔見ていた子供番組に出てきた、お兄さんをマネて幼い子達に説明するように、言葉を多くしてみた。最初に描くのは、直径十センチ程の魔方陣から始める。
「つぎは、火をおこせる子達から、ねつをうばえる風の子達あつまってぇ」
「風の子達のまわりに、水をだせる子あつまってぇ~」
ここからは、ちょっと、複雑な事をお願いしていくから、身ぶり手振りを加えて、精霊達に説明していく。
「さいごは、闇の子達がまわりのあかりをおおって、くらくなったら、みんな、はじめてぇ」
僕のは、逆三角錐になる感じで、魔方陣を描き、階段を少し上がった所で、大きく手を降り皆に合図を出した。すると、上から広間を照らしていた灯りにシャッターが下りる様に暗くなっていく。
辺りが真っ暗になると、広間の中心部にホワンと火が灯ったかと思うと、その周りに、ピキピキと氷の柱が出来る。しかも、透かし彫りされているように所々花をイメージしたような模様が出来上がる。その氷の柱の中では、青や緑、赤に黄色と火の色が変わってゆく。
「「『『うわぁ…』』」」
「きれいですぅ」
「あ、周りに色とりどりの花も咲いています。美しいですね」
「これは…」
皆、僕が起こした現象に驚きの声をあげたあと、笑顔で周りを観ている。いや、魔王様(仮)は、驚きの表情のままで観ている。そして、五分程で、魔術が解けて広間があかるくなると、魔王様(仮)が、ギロリと僕を見た。
わー、整い過ぎてるイケメンさんが、睨むとメチャ怖いんですけど…
「な、なにか?」
「素晴らしい!」
「え?」
「生まれたばかりの不安定な精霊だけを集め、あの様な魔術を発動させる事が出来るとは…本当に、素晴らしい…今回は、私の負けだ」
おや?なんか思っていた以上に魔王様(仮)が驚いている。
「わー、やったですぅ」
まぁ、ちょっと引っ掛かるモノはあるけど、ユキちゃんの様に、ここは、素直に喜んでおこう。
ラッキー!
『もしかして、ダンジョンクリアですか?』
ミンテは、戸惑いながら確認してきた。そんな、ミンテに魔王様(仮)が、笑顔を向けてから、僕達を見て大きく頷く。
「そういうことだ。好きな魔道具を与えよう。何が良い?」
「さいしょは、火をおこせる子と光をだせる子あつまってぇ」
…昔見ていた子供番組に出てきた、お兄さんをマネて幼い子達に説明するように、言葉を多くしてみた。最初に描くのは、直径十センチ程の魔方陣から始める。
「つぎは、火をおこせる子達から、ねつをうばえる風の子達あつまってぇ」
「風の子達のまわりに、水をだせる子あつまってぇ~」
ここからは、ちょっと、複雑な事をお願いしていくから、身ぶり手振りを加えて、精霊達に説明していく。
「さいごは、闇の子達がまわりのあかりをおおって、くらくなったら、みんな、はじめてぇ」
僕のは、逆三角錐になる感じで、魔方陣を描き、階段を少し上がった所で、大きく手を降り皆に合図を出した。すると、上から広間を照らしていた灯りにシャッターが下りる様に暗くなっていく。
辺りが真っ暗になると、広間の中心部にホワンと火が灯ったかと思うと、その周りに、ピキピキと氷の柱が出来る。しかも、透かし彫りされているように所々花をイメージしたような模様が出来上がる。その氷の柱の中では、青や緑、赤に黄色と火の色が変わってゆく。
「「『『うわぁ…』』」」
「きれいですぅ」
「あ、周りに色とりどりの花も咲いています。美しいですね」
「これは…」
皆、僕が起こした現象に驚きの声をあげたあと、笑顔で周りを観ている。いや、魔王様(仮)は、驚きの表情のままで観ている。そして、五分程で、魔術が解けて広間があかるくなると、魔王様(仮)が、ギロリと僕を見た。
わー、整い過ぎてるイケメンさんが、睨むとメチャ怖いんですけど…
「な、なにか?」
「素晴らしい!」
「え?」
「生まれたばかりの不安定な精霊だけを集め、あの様な魔術を発動させる事が出来るとは…本当に、素晴らしい…今回は、私の負けだ」
おや?なんか思っていた以上に魔王様(仮)が驚いている。
「わー、やったですぅ」
まぁ、ちょっと引っ掛かるモノはあるけど、ユキちゃんの様に、ここは、素直に喜んでおこう。
ラッキー!
『もしかして、ダンジョンクリアですか?』
ミンテは、戸惑いながら確認してきた。そんな、ミンテに魔王様(仮)が、笑顔を向けてから、僕達を見て大きく頷く。
「そういうことだ。好きな魔道具を与えよう。何が良い?」
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