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マクー大陸で家造り
スカウト 17(回想:エンプ初級ダンジョン)
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三周目は、風と地のエリア…シス様のペンダント持っているし、ガラン様にも、重力操作や地属性に干渉できる装飾品をもらっているし、地竜の剣がいるしね、植物系は、ユキちゃんが凍らして無力化。
続く四周目は、予想できた通り、火と水のエリア。
モンディール様とシス様が手を加えた防具に、ミンテやココも何かしら授かっているからね…四大精霊様達と知り合えて良かったと思ったね。
でも、問題が無かったわけではない。ミンテの影移動が何かに阻まれたり、植物の魔物が出てきた時に、鞭のように伸びてきた蔦でタマちゃんが打たれて飛ばされそうになり、もにゅもにゅと装備の中に避難してきて、少しくすぐったかったり、正面から転がって来た大岩を地竜の剣で真っ二つに斬った時と、大量の水が押し寄せてユキちゃんが凍らしたら、何やら、警報器の様な音がして、ダンジョンへの攻撃を直に止めるように注意を受けた。
そして、最後の五周目は、アスレチック…テレビ番組で見た○A○U○Eっぽい、山あり谷あり、ロープあり、途中には、シューティングゲームで、空飛ぶ魔物を魔術で落とさないと橋が現れなかったり、身長的に僕達子供にはちょっとキツい場所もあったけど、無事にゴール出来て、膜をぬけたら…
「おおー」
ゲームやアニメで見たような髑髏をあしらった玉座がデンっと正面の階段の上にあり、漆黒の防具を身につけ、長い黒髪に捻れた三本の角があるスゴくカッコイイ魔族の男の人が座っている。
「試験では、そこそこ難易度があったと思ったんですがねぇ。流石に最高神と大精霊の加護を持っている者には簡単でしたかね?」
僕達に聞かせるというより、一人言の様に呟いてから、その男性が立ち上がり階段を下りてきた。
ん?何だろう?ユピロー様やモンディール様にも感じたことのない圧が押し寄せるような感じがある。
シス様に初めて会った時ににている感じだ。
「リョウに、クラリー、ミンテ、ココ、ユキ、タマだね。ユピロー様やシス様、モンディールから聞いているよ。私がこの国の王、ジラード デ エンプだ」
「リ、リョウ ハバー タテマツです」
ちょっと緊張して噛んでしまった…その後の皆は、スムーズに自己紹介を済ませた。
「本来なら、玉座に座ったまま、横行な態度で挑発するシナリオになっておるのだが、お主たちには、通用しないだろうからな。普通に、接することにしたのだ」
いやいやいや、王様なのにそこいらのオジサンみたいに言わないでよ。
ちょっと、言葉にしそうになったけど、我慢をしている横で、ミンテが首を傾げる。そして、何を思ったのか、スッと前に出て、魔王の足に前足を伸ばす…
『ニギャ!』
「!」
魔王様の足からニョキっと何かが伸びてきてミンテの前足を包み込んだ。
「フフフ、やはり気づかれるか…」
魔王様はそう呟くとグニャリと形を変え透明なに…いや、骨が透けてみえる。えーと、人間の骨格に白濁したスライムが被っている感じの人形の魔物に変化した。
「流石に、魔王自ら、ラスボスになるのは皆に止められたのだよ。そこで、ダンジョン内限定の依り代を作り出したのだ。今回は、仮の姿で申し訳ない」
「いえ、本物の魔王様がここにいる方が問題だと思うので、こういう形で良いのだと思います」
驚きはしたけど、僕的には、こういう方がしっくりする。
「ん、皆が言うように、本当に聡い子のようだな。では、最後のアトラクションの説明をしよう」
あはっ、アトラクションって、魔王自ら言っちゃったよ…
続く四周目は、予想できた通り、火と水のエリア。
モンディール様とシス様が手を加えた防具に、ミンテやココも何かしら授かっているからね…四大精霊様達と知り合えて良かったと思ったね。
でも、問題が無かったわけではない。ミンテの影移動が何かに阻まれたり、植物の魔物が出てきた時に、鞭のように伸びてきた蔦でタマちゃんが打たれて飛ばされそうになり、もにゅもにゅと装備の中に避難してきて、少しくすぐったかったり、正面から転がって来た大岩を地竜の剣で真っ二つに斬った時と、大量の水が押し寄せてユキちゃんが凍らしたら、何やら、警報器の様な音がして、ダンジョンへの攻撃を直に止めるように注意を受けた。
そして、最後の五周目は、アスレチック…テレビ番組で見た○A○U○Eっぽい、山あり谷あり、ロープあり、途中には、シューティングゲームで、空飛ぶ魔物を魔術で落とさないと橋が現れなかったり、身長的に僕達子供にはちょっとキツい場所もあったけど、無事にゴール出来て、膜をぬけたら…
「おおー」
ゲームやアニメで見たような髑髏をあしらった玉座がデンっと正面の階段の上にあり、漆黒の防具を身につけ、長い黒髪に捻れた三本の角があるスゴくカッコイイ魔族の男の人が座っている。
「試験では、そこそこ難易度があったと思ったんですがねぇ。流石に最高神と大精霊の加護を持っている者には簡単でしたかね?」
僕達に聞かせるというより、一人言の様に呟いてから、その男性が立ち上がり階段を下りてきた。
ん?何だろう?ユピロー様やモンディール様にも感じたことのない圧が押し寄せるような感じがある。
シス様に初めて会った時ににている感じだ。
「リョウに、クラリー、ミンテ、ココ、ユキ、タマだね。ユピロー様やシス様、モンディールから聞いているよ。私がこの国の王、ジラード デ エンプだ」
「リ、リョウ ハバー タテマツです」
ちょっと緊張して噛んでしまった…その後の皆は、スムーズに自己紹介を済ませた。
「本来なら、玉座に座ったまま、横行な態度で挑発するシナリオになっておるのだが、お主たちには、通用しないだろうからな。普通に、接することにしたのだ」
いやいやいや、王様なのにそこいらのオジサンみたいに言わないでよ。
ちょっと、言葉にしそうになったけど、我慢をしている横で、ミンテが首を傾げる。そして、何を思ったのか、スッと前に出て、魔王の足に前足を伸ばす…
『ニギャ!』
「!」
魔王様の足からニョキっと何かが伸びてきてミンテの前足を包み込んだ。
「フフフ、やはり気づかれるか…」
魔王様はそう呟くとグニャリと形を変え透明なに…いや、骨が透けてみえる。えーと、人間の骨格に白濁したスライムが被っている感じの人形の魔物に変化した。
「流石に、魔王自ら、ラスボスになるのは皆に止められたのだよ。そこで、ダンジョン内限定の依り代を作り出したのだ。今回は、仮の姿で申し訳ない」
「いえ、本物の魔王様がここにいる方が問題だと思うので、こういう形で良いのだと思います」
驚きはしたけど、僕的には、こういう方がしっくりする。
「ん、皆が言うように、本当に聡い子のようだな。では、最後のアトラクションの説明をしよう」
あはっ、アトラクションって、魔王自ら言っちゃったよ…
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