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マクー大陸で家造り
家妖精
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その活気ある通りから、一本東にそれた住宅街の中に、貸家があった。元は、鍛冶師ギルド所有のもので、紹介なしで、地方から来た鍛冶師見習いが、弟子入りする親方が決まるまでの期間住まわせる家だったらしいが、最近は、地方もかなり発展してきたので、首都に出てくる者が少なくなったので、空き家になっていたのを、冒険者ギルドで買い取り、貸家にしたのだという。
「築、何年ですか?」
「え?ああ。築七百年ですね。ギルドで買い取ったのが、二百年ほど前で、その時に大掛かりに修復してますね」
……だいぶ、こっちの世界に慣れたと思っていたけど、まだ、時々、混乱することがある。
一つは、この年数とかの捉え方。
長寿世界で、素材の耐久年数とかも長い上に、魔術もあって修理や補強が楽だから、普通に百年単位で話されるんだよね…だから、僕は、こちらでの十年が、元の世界の一年ぐらいに考えている。
年齢に関しては、エルフの場合、三分の一という感じかな、大体だけどね。
ドワーフは…、正直良くわからない。ドワーフの平均身長は、百三十センチ前後、男女の差もあまりない、そして、男性は元の世界で聞いていた通り、大抵は見事な髭を生やしていて、ほとんど目と鼻しか見えない。しかし、女性の方は、エルフと同じくらい綺麗で華奢な人が多く、とても同じ種族とは思えない。
そして、不思議なのが、ドワーフの子供を見たことがないんだよね。
今、案内してくれているギルド職員さんも、ドワーフ族の男性で、顔がよく見えないからわからない、話し方と声で若い方なのかな?と、いう感じ。
二つ目は、お金の数え方。
この世界は、どこの大陸でも物々交換可能なんだけど、ちゃんとお金もあって、世界共通単位だから、始め説明を受けた時は、楽だと思ったんだ…でも、最小貨幣が錫で、一ラドなんだけど、次の銅貨の価値が十倍なら計算しやすくて良かったのに何故か約十五倍なんだよね(この約というのが、よくわからない。本来なら、小数点の後に三三五…と続くらしいんだけど、その辺は切り捨てたり、繰り上げたりと、かなり自由な感じ。何でだろうね?)ちゃんと十進法もあって、お店とかは一束十本とか、一箱十個とかになってるのに…
それで、一ラドで買えるものを見ていたら、一ラド=一円ではなく、十五円ぐらいなんだよね。この辺りが何か関係してるのかなぁ?だから、錫貨一枚で十五円、銅貨一枚で二百二十五円になる。
貨幣は、錫貨から順に銅貨、鉄貨、銀貨、金貨となって、価値は順に約十五倍なる。(僕が知ってるファンタジーは大抵、銅貨、銀貨、金貨ぐらいしか出てきてなかったから、錫とか鉄の貨幣はちょっと驚いた)
なので、計算すると、この家の日当たりは、銅貨九枚と錫貨五枚になる。円にすると約二千百円ぐらい、月(一月=三十日です)で払えば銀貨一枚なら、約四万九千五百円ということになるから、一万三千五百円も、特という事になる。
え!大丈夫なの?
築七十年、五LDKの物件を月五万円で借りれると考えて見る。
…うん、僕には良く分からないです。
結局、交渉はディルにお任せで。
取り敢えず見た感じだと、レンガ造りでしっかりしてるし、キッチンも綺麗だし、備え付けの家具もちゃんと手入れがされていて、埃とか溜まってないし、良い感じに見える。
そして、何やら視線も感じたからそちらを見たら、ドアの隙間から、体長二十センチ程の家妖精達がこちらを見ていた。
「貸家なのに、家妖精が居るんですね?」
絶えず人が居る家や宿屋で見たことはあったけど、貸家では初めてだ…って、言っても、ハバー大陸には、家妖精って、あまり居ないんだよなぁ…エルフって、皆、器用でちゃんとしてるし、それに、精霊達を使うのも上手いので、出番がなくてつまらないそうだ。
「ええ、ここでは、ギルド職員として雇っているんですよ。ですから、自炊が苦手な冒険者でも、安心して貸りれるので、人気ですよ。こちらとしても、手入れが楽なのでね」
「それで、月額、銀貨一枚で良いんですか?」
「家妖精に貨幣は必要ありませんから、食料品だけで良いんですよ。しかも、冒険者用なので、珍しい食材とかも手に入る事があるので、それが、楽しみで頑張ってくれてます」
ん?何気に、珍しい食材取ってこいって言ってる?
僕達が話を聞いてる間に、ミンテやココ、ユキちゃんが、家妖精達に話しかけてる。
『ここに住むことになりそうです。よろしくお願いします』
「せ、精霊様方が、住むんですか?」
『え?精霊?』
ん?家妖精達が、ミンテ達を見て精霊と勘違いしてる。ミンテも戸惑っている。
ミンテの前に、ココが歩み出て、体制を低くして家妖精達と向き合う。
『私達は、精霊ではありません。肉体を貰ったので、魔獣ですよ。あなた方と同じです』
「え?でも、私達より、魔力が…あれ?…え?あ、あちらの方は?」
家妖精達の視線がディルに集まる。
『しばらくこの家の主になるディル様です。失礼の無いようにお願いします』
「はい!畏まりました!なんなりと申しつけてくださいませ!」
家妖精達が、こちらに入ってきて、ビシッと整列し、十六名全員が揃って、頭を下げた。
な、なんか、ココが、家妖精達を従えちゃった?え?ココって、ディルの秘書?クラリーちゃんの従魔だよね?
と、クラリーちゃんを見れば、ディルの斜め後ろで、ココに向かって微笑みながら頷いている。
あ、第一秘書…いや、婚約者だから?かな?
三年前、クラリーちゃんの三十歳の誕生日に正式に、ディルと婚約したんだよ。結婚は、クラリーちゃんが成人したらということになっている。
僕の立ち位置かなりビミョーな感じになっているけど、ミンテやココ、ユキちゃんやタマちゃん、地竜の剣に烈震くんが居るおかげで、深く考えないで済んでいる。
…でも、時々、考えてしまうけどね。
十七年後、ディルとクラリーちゃんが結婚したら、二人の子供ということになるんだけど、その時、僕は、三十一歳…多分、二人より年上に見えるんだろうなぁって…
成人したことだし、僕も結婚についてとか、将来の事を、ちゃんと考えた方が良いかもしれない。
「築、何年ですか?」
「え?ああ。築七百年ですね。ギルドで買い取ったのが、二百年ほど前で、その時に大掛かりに修復してますね」
……だいぶ、こっちの世界に慣れたと思っていたけど、まだ、時々、混乱することがある。
一つは、この年数とかの捉え方。
長寿世界で、素材の耐久年数とかも長い上に、魔術もあって修理や補強が楽だから、普通に百年単位で話されるんだよね…だから、僕は、こちらでの十年が、元の世界の一年ぐらいに考えている。
年齢に関しては、エルフの場合、三分の一という感じかな、大体だけどね。
ドワーフは…、正直良くわからない。ドワーフの平均身長は、百三十センチ前後、男女の差もあまりない、そして、男性は元の世界で聞いていた通り、大抵は見事な髭を生やしていて、ほとんど目と鼻しか見えない。しかし、女性の方は、エルフと同じくらい綺麗で華奢な人が多く、とても同じ種族とは思えない。
そして、不思議なのが、ドワーフの子供を見たことがないんだよね。
今、案内してくれているギルド職員さんも、ドワーフ族の男性で、顔がよく見えないからわからない、話し方と声で若い方なのかな?と、いう感じ。
二つ目は、お金の数え方。
この世界は、どこの大陸でも物々交換可能なんだけど、ちゃんとお金もあって、世界共通単位だから、始め説明を受けた時は、楽だと思ったんだ…でも、最小貨幣が錫で、一ラドなんだけど、次の銅貨の価値が十倍なら計算しやすくて良かったのに何故か約十五倍なんだよね(この約というのが、よくわからない。本来なら、小数点の後に三三五…と続くらしいんだけど、その辺は切り捨てたり、繰り上げたりと、かなり自由な感じ。何でだろうね?)ちゃんと十進法もあって、お店とかは一束十本とか、一箱十個とかになってるのに…
それで、一ラドで買えるものを見ていたら、一ラド=一円ではなく、十五円ぐらいなんだよね。この辺りが何か関係してるのかなぁ?だから、錫貨一枚で十五円、銅貨一枚で二百二十五円になる。
貨幣は、錫貨から順に銅貨、鉄貨、銀貨、金貨となって、価値は順に約十五倍なる。(僕が知ってるファンタジーは大抵、銅貨、銀貨、金貨ぐらいしか出てきてなかったから、錫とか鉄の貨幣はちょっと驚いた)
なので、計算すると、この家の日当たりは、銅貨九枚と錫貨五枚になる。円にすると約二千百円ぐらい、月(一月=三十日です)で払えば銀貨一枚なら、約四万九千五百円ということになるから、一万三千五百円も、特という事になる。
え!大丈夫なの?
築七十年、五LDKの物件を月五万円で借りれると考えて見る。
…うん、僕には良く分からないです。
結局、交渉はディルにお任せで。
取り敢えず見た感じだと、レンガ造りでしっかりしてるし、キッチンも綺麗だし、備え付けの家具もちゃんと手入れがされていて、埃とか溜まってないし、良い感じに見える。
そして、何やら視線も感じたからそちらを見たら、ドアの隙間から、体長二十センチ程の家妖精達がこちらを見ていた。
「貸家なのに、家妖精が居るんですね?」
絶えず人が居る家や宿屋で見たことはあったけど、貸家では初めてだ…って、言っても、ハバー大陸には、家妖精って、あまり居ないんだよなぁ…エルフって、皆、器用でちゃんとしてるし、それに、精霊達を使うのも上手いので、出番がなくてつまらないそうだ。
「ええ、ここでは、ギルド職員として雇っているんですよ。ですから、自炊が苦手な冒険者でも、安心して貸りれるので、人気ですよ。こちらとしても、手入れが楽なのでね」
「それで、月額、銀貨一枚で良いんですか?」
「家妖精に貨幣は必要ありませんから、食料品だけで良いんですよ。しかも、冒険者用なので、珍しい食材とかも手に入る事があるので、それが、楽しみで頑張ってくれてます」
ん?何気に、珍しい食材取ってこいって言ってる?
僕達が話を聞いてる間に、ミンテやココ、ユキちゃんが、家妖精達に話しかけてる。
『ここに住むことになりそうです。よろしくお願いします』
「せ、精霊様方が、住むんですか?」
『え?精霊?』
ん?家妖精達が、ミンテ達を見て精霊と勘違いしてる。ミンテも戸惑っている。
ミンテの前に、ココが歩み出て、体制を低くして家妖精達と向き合う。
『私達は、精霊ではありません。肉体を貰ったので、魔獣ですよ。あなた方と同じです』
「え?でも、私達より、魔力が…あれ?…え?あ、あちらの方は?」
家妖精達の視線がディルに集まる。
『しばらくこの家の主になるディル様です。失礼の無いようにお願いします』
「はい!畏まりました!なんなりと申しつけてくださいませ!」
家妖精達が、こちらに入ってきて、ビシッと整列し、十六名全員が揃って、頭を下げた。
な、なんか、ココが、家妖精達を従えちゃった?え?ココって、ディルの秘書?クラリーちゃんの従魔だよね?
と、クラリーちゃんを見れば、ディルの斜め後ろで、ココに向かって微笑みながら頷いている。
あ、第一秘書…いや、婚約者だから?かな?
三年前、クラリーちゃんの三十歳の誕生日に正式に、ディルと婚約したんだよ。結婚は、クラリーちゃんが成人したらということになっている。
僕の立ち位置かなりビミョーな感じになっているけど、ミンテやココ、ユキちゃんやタマちゃん、地竜の剣に烈震くんが居るおかげで、深く考えないで済んでいる。
…でも、時々、考えてしまうけどね。
十七年後、ディルとクラリーちゃんが結婚したら、二人の子供ということになるんだけど、その時、僕は、三十一歳…多分、二人より年上に見えるんだろうなぁって…
成人したことだし、僕も結婚についてとか、将来の事を、ちゃんと考えた方が良いかもしれない。
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