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マクー大陸で家造り
宴の後は…
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お酒で失敗しない様に、自分の適正量を把握なんて、言ってたけど、結局、最初の一杯を飲みながら、好きな物を食べていたら、疲れのせいか、眠気に勝てなくなってしまったので、早々パーティーを抜け出して寝ることにした。
ふふ、今日の主役でも、おめでとう攻撃も、プレゼント攻撃も、それほど多くなかったので、気分よく過ごせた。皆でワイワイ楽しむだけで良いなら、また、やりたいな~
なんて、ふわふわした気持ちで、ここでの僕の部屋に行って、そのままベッドに潜りこむ。
次の日
「リョウ、起きるですよ~。ゴハンです」
いつものように、ユキちゃんが、元気に起こしに来てくれた。
「ん~~おはよう…あ…」
着替えないで寝たから、せっかくのシャツとスーツがシワに…夜中に、なんとなく窮屈に感じて上着は脱いだけど、それもベッドの下で丸まってた。
普段着に着替えてから、スーツにクリーンをかけ、スチームアイロンをイメージした魔術をかけ、シワを伸ばしてみる。
「おっ、いい感じだ」
昨日、僕に用意してくれたスーツは、ちょっと、学生服っぽくて、詰襟?て言ったかな?チャイナ服みたいな立った細い襟で、ネクタイとか必要なかったから、スゴく楽だった…でも、この世界で、スーツ着るとは思ってなかったなぁ…
ふふ、変な感じだ。
「リョウ!遅いです」
「ユキちゃん、ごめん。もう、みんな集まってる?」
「ん~、半分ぐらい?」
「え?」
ユキちゃんに手を引かれ、食堂に行くと、神様で席についているのは、シス様とアガトー様だけで、後は、メリロットさんとリッジさん、メノウさんとコハクちゃん、それと僕達のパーティーメンバーだけだった。
「あれ?他の人達は?」
「ガランが張り切って用意したお酒の中に、珍しいお酒が何種類かあったらしくて、喜んで、まだ飲んでるわよ」
「え?大丈夫なんですか?」
あの酒樽って、一種類のお酒だけじゃなかったんだ…もうちょっと、良く見て、味見ぐらいはしとけば良かったな。
「流石に、地上人はいないわよ。ウチの人達は、早々、ギブアップして、今は、頭抱えて寝てるわよ。ハナちゃんが、看病してくれてるわ」
ハハ、メノウさんが、呆れ気味に教えてくれた。黒狼の刃の皆さんは、二日酔いか…タリクさん達やタクマさんも姿が見えないから、そうなのかな?
ユピロー様とモンディール様は、まだ、飲んでるんだ。ガラン様と烈震くんも下ろしてもらって飲んでるのかな?後で、様子を見に行ってみよう。
「リョウくんも、成人したからって、飲みすぎないようにね」
「はい、気をつけます」
どうやら、普通に朝食を食べる中で一番最後だったらしく、僕が席につくと、直ぐに「いただきましょう」と、シス様が言って、皆で、食べ始めた。ちなみに、モンディール様の屋敷には、モン族のお手伝いさんが、三名と火の精霊が数人働いている。精霊は、ちゃんと姿を見せる事が少ないので、数を把握してないんだよね。モンディール様に聞いても、はぐらかされるし…
タクマさん情報なのか、今朝のメニューは、シジミによく似た貝の味噌汁に、名前は分からないけど、白身の魚の塩焼きに、ノビルの様な薬草の酢味噌あえに、温泉卵、ご飯は、普通に炊いたのと、お粥が選べるようになっていた。
うん、美味しい朝食ありがとうございます。
食後に皆が薬草茶(コハクちゃんは、果実水)を飲んでまったりしていたので、ちょっと、昨日の会場になった広間に行ってみる。
「おお、リョウや、おめでとさん。リッパに成長しワシも嬉しいぞ。カンバーイ」
僕を見つけたガラン様が、フラフラと近づいて来て、機嫌良くクルクル回りながら、祝福してくれた。
本来、神格化している大精霊に、祝福されるというのは、大変喜ばしい事のハズなのに…なんだろう?この、モヤッとした気持ちは…
「きゅーぅ、くるるる」
烈震くんも出来上がっていて、首を振ってご機嫌だ。
なんだかんだ言っても、ユピロー様は、優しいね。
「リョウ」
そのユピロー様に呼ばれたので行ってみると、モンディール様と向かい合って、地図を広げて見ていた。僕も、床に座り込み地図を見てみる。
「マクー大陸の地図?」
「今回の悪さの代償に、三百坪程貰えることになったぞ、どの辺りが良いか決めてくれ」
…ユピロー様、優しい?
「はい?」
三百坪?貰えるって?
「ククク、トガレーに続き、二軒めだな。今度は、どんな、家を建てるのだ?」
……土地って、こんなに簡単に手に入るモノだっけ?
「モンディール、分かっておらぬな。まず、土地を選び、その環境に適した家を建てるのだぞ」
「ユピロー様こそ、考えが甘いですよ。好きなところを貰えるのですから、欲しい家に適した土地を貰えば良いではないですか」
「成る程、その手があったか、リョウは、次はどんな家が良いのだ?」
「えーと、そんな、急に言われても…マクー大陸は、四年前に初級と上級のダンジョンに一回入ったきりだからなぁ」
ドワーフが大勢いる街にも一泊だけで、そういえば、鉱山跡地とかも見てみたかったのに、行けなかったしなぁ…大陸の南の方にも行ったことがないし…
「それは、ちょうどいい!床材欲しいから、しばらく、マクーに行くことにしよう!」
僕が考え込んでいたら、上からディルの声が聞こえてきた。
ふふ、今日の主役でも、おめでとう攻撃も、プレゼント攻撃も、それほど多くなかったので、気分よく過ごせた。皆でワイワイ楽しむだけで良いなら、また、やりたいな~
なんて、ふわふわした気持ちで、ここでの僕の部屋に行って、そのままベッドに潜りこむ。
次の日
「リョウ、起きるですよ~。ゴハンです」
いつものように、ユキちゃんが、元気に起こしに来てくれた。
「ん~~おはよう…あ…」
着替えないで寝たから、せっかくのシャツとスーツがシワに…夜中に、なんとなく窮屈に感じて上着は脱いだけど、それもベッドの下で丸まってた。
普段着に着替えてから、スーツにクリーンをかけ、スチームアイロンをイメージした魔術をかけ、シワを伸ばしてみる。
「おっ、いい感じだ」
昨日、僕に用意してくれたスーツは、ちょっと、学生服っぽくて、詰襟?て言ったかな?チャイナ服みたいな立った細い襟で、ネクタイとか必要なかったから、スゴく楽だった…でも、この世界で、スーツ着るとは思ってなかったなぁ…
ふふ、変な感じだ。
「リョウ!遅いです」
「ユキちゃん、ごめん。もう、みんな集まってる?」
「ん~、半分ぐらい?」
「え?」
ユキちゃんに手を引かれ、食堂に行くと、神様で席についているのは、シス様とアガトー様だけで、後は、メリロットさんとリッジさん、メノウさんとコハクちゃん、それと僕達のパーティーメンバーだけだった。
「あれ?他の人達は?」
「ガランが張り切って用意したお酒の中に、珍しいお酒が何種類かあったらしくて、喜んで、まだ飲んでるわよ」
「え?大丈夫なんですか?」
あの酒樽って、一種類のお酒だけじゃなかったんだ…もうちょっと、良く見て、味見ぐらいはしとけば良かったな。
「流石に、地上人はいないわよ。ウチの人達は、早々、ギブアップして、今は、頭抱えて寝てるわよ。ハナちゃんが、看病してくれてるわ」
ハハ、メノウさんが、呆れ気味に教えてくれた。黒狼の刃の皆さんは、二日酔いか…タリクさん達やタクマさんも姿が見えないから、そうなのかな?
ユピロー様とモンディール様は、まだ、飲んでるんだ。ガラン様と烈震くんも下ろしてもらって飲んでるのかな?後で、様子を見に行ってみよう。
「リョウくんも、成人したからって、飲みすぎないようにね」
「はい、気をつけます」
どうやら、普通に朝食を食べる中で一番最後だったらしく、僕が席につくと、直ぐに「いただきましょう」と、シス様が言って、皆で、食べ始めた。ちなみに、モンディール様の屋敷には、モン族のお手伝いさんが、三名と火の精霊が数人働いている。精霊は、ちゃんと姿を見せる事が少ないので、数を把握してないんだよね。モンディール様に聞いても、はぐらかされるし…
タクマさん情報なのか、今朝のメニューは、シジミによく似た貝の味噌汁に、名前は分からないけど、白身の魚の塩焼きに、ノビルの様な薬草の酢味噌あえに、温泉卵、ご飯は、普通に炊いたのと、お粥が選べるようになっていた。
うん、美味しい朝食ありがとうございます。
食後に皆が薬草茶(コハクちゃんは、果実水)を飲んでまったりしていたので、ちょっと、昨日の会場になった広間に行ってみる。
「おお、リョウや、おめでとさん。リッパに成長しワシも嬉しいぞ。カンバーイ」
僕を見つけたガラン様が、フラフラと近づいて来て、機嫌良くクルクル回りながら、祝福してくれた。
本来、神格化している大精霊に、祝福されるというのは、大変喜ばしい事のハズなのに…なんだろう?この、モヤッとした気持ちは…
「きゅーぅ、くるるる」
烈震くんも出来上がっていて、首を振ってご機嫌だ。
なんだかんだ言っても、ユピロー様は、優しいね。
「リョウ」
そのユピロー様に呼ばれたので行ってみると、モンディール様と向かい合って、地図を広げて見ていた。僕も、床に座り込み地図を見てみる。
「マクー大陸の地図?」
「今回の悪さの代償に、三百坪程貰えることになったぞ、どの辺りが良いか決めてくれ」
…ユピロー様、優しい?
「はい?」
三百坪?貰えるって?
「ククク、トガレーに続き、二軒めだな。今度は、どんな、家を建てるのだ?」
……土地って、こんなに簡単に手に入るモノだっけ?
「モンディール、分かっておらぬな。まず、土地を選び、その環境に適した家を建てるのだぞ」
「ユピロー様こそ、考えが甘いですよ。好きなところを貰えるのですから、欲しい家に適した土地を貰えば良いではないですか」
「成る程、その手があったか、リョウは、次はどんな家が良いのだ?」
「えーと、そんな、急に言われても…マクー大陸は、四年前に初級と上級のダンジョンに一回入ったきりだからなぁ」
ドワーフが大勢いる街にも一泊だけで、そういえば、鉱山跡地とかも見てみたかったのに、行けなかったしなぁ…大陸の南の方にも行ったことがないし…
「それは、ちょうどいい!床材欲しいから、しばらく、マクーに行くことにしよう!」
僕が考え込んでいたら、上からディルの声が聞こえてきた。
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