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マクー大陸で家造り
お酒は… ほどほどに…
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「成人おめでとう。どう?そのお酒は、気に入ってもらえた?」
初めてのお酒の味に驚いていると、リッジさんとメリロットさんが側にきて問いかけてきた。
リッジさんは、ディルのお兄さんで、なんと、エルフ族の中で、最高ランクのSランク冒険者!耳はちゃんと尖っているけど、ちょっと、エルフっぽくない感じの人だ。
僕のエルフに対するイメージは、金髪や銀髪、それ以外でも、赤ぽいとか、青ぽいとか、ちょっと、変わった色の髪をしていて、線が細い感じなんだけど、リッジさんは、僕と同じ、真っ黒な髪に、エルフとしてはかなりガッシリとした体格で、背も高い。顔つきが、少し、シス様に似てるかなぁ?という感じだけど、ディルのお兄さんと聞いたときは、全然、似てないからスゴい驚いた。
「ありがとうございます。これ、リッジさん達が?とても、美味しいです」
「ふふ、ウィル族で作っている果実酒のカクテルよ。初めてだから、飲みやすくしたものだけど、アルコールは高めだから、ほどほどにね」
「まぁ、いきなり飲むのは身体にも悪いからね。向こうで何かツマミながらにしよう。ダンジョンから、帰ってきたばかりだし」
二人に連れられて、ステージから降りて、料理が並んだテーブルに移動した。
テーブルには、串焼きや串揚げ、唐揚げにコロッケ、春巻きのような包み焼きに香草の蒸し焼き、いろいろなチーズに生ハム、ソーセージ類、サンドイッチやピザ、お寿司やおにぎり、サラダも数種類置いてあり、皆、思い思いに食べながらおしゃべりしてる。
そして、そのテーブルの横に、今日のダンジョンで出てきた酒樽が積んである…そして、神々やタクマさん、コクヨウさんなんかが、升でお酒を飲んでいた。
「あれって、リッジさん達のお祝いのお酒だと思ったのに…」
「ハハハ、僕達のは、まだ、先じゃないか、今日のは、リョウくんの為の物だよ」
僕の?神々が、飲みたかったからじゃ…そう思ったけど、あれ?そういえば、お酒好きの二人が見当たらない。
ちょっと、不思議に思って回りを見て…
窓の外に目が釘付けになってしまった。
「どうしたの?リョウくん。あっ、見えちゃってるわ」
メリロットさんが、眉間にシワを寄せ、優しく向きを変えるように、背中を押してくれたけど…
「待って、待って、外になんかあるよね」
僕は、慌てて窓に向かい外を見た。
そこには、大きな杉木があって、その枝からロープが下がり、みの虫の様に吊り下げられている地の大精霊、ガラン様と小さいバージョンの烈震くんが、ユラユラ揺れている。
「ええ?どうしたんですか?」
「おお、リョウや、誕生日、おめでとう。成人の祝いだ。酒を酌み交わそうではないか!下ろしてくれ」
「ぎゃーぎゃぎゃぎゃ!」
二人が涙目で、叫びだした。
「チッチッチッ、自業自得ッス。ガラン様と父さんは、反省中なんで、そのままでいいッスよ」
リッジさん達の隣に、タマちゃんを頭に乗せた地竜の剣が、モンディール様に肩車されて、近づいて来て、そんなことを言う。
「え?何したの、この二人?」
「今回のダンジョンイベントで、リョウの為のアイテムを用意してもらったんだが、それに、便乗して、酒のアイテム数を増やし、ツマミに最高だとぬかして、蛇やら、虫を大量に持ち込もうとしたのだ」
「ひえ!へ、へび、いるの?」
「いや、ダンジョンでだ。お前は蛇が苦手だし、ディルとミンテは虫が苦手だというのに…シスが怒って、二人を止め、それを聞いたユピロー様が『このパーティーに参加してはならぬ』と、あの様にしたのだ」
うわぁ、ガラン様…やらかしちゃったんだ。しかも、烈震くんまで…うん、今日のところは、このままで、下手に自由にさせて、ディルの様な目にあったら大変だからね。
蠱毒の中に、投げ込まれるなんて、とてもじゃないが耐えられない。
「そっか、…じゃ、このままで」
「んなーーー!リョウ、リョウ、そりゃないじゃろ。めでたい席ではないか、我らも、仲間に入れてくれ」
「ぎゃーーきゅるる!きゅる!」
「騒がしいな。もうちっと、上げとくか」
ユピロー様も近づいて来て、ガラン様と烈震くんは、スルスルと上に移動していき、豆粒みたいにしか見えなくなった。
うん、ちゃんと成仏…いや、違った。反省してね。と、手を合わせておく。
「よいかリョウ、酒は飲んでも呑まれるな。あやつらの様になってはならぬぞ」
「はい、気をつけます。って、ガラン様はなんとなく想像つくけど、烈震くんもなの?」
「ああ、あやつのは、場所が悪かったな。シスとドライアドのダンジョンなのに、ガランにのせられ、イナゴを大量に持ち込んだのだ」
「フフフ、おかげで、ワンフロア砂漠になってしまったわ。今度、風の竜王 烈風に頼んで切り刻んでもらおうかしら」
うわっ、オアシスが無かった理由はこれかぁ。って、シス様、シス様、その笑顔、怖いです…
『寄りによって、何で、イナゴを選らんじゃったのさぁ…』
一応、烈震くんの息子である地竜の剣に、こそっと聞けば…
『転異者の作った醤油で味付けた佃煮が、メチャクチャ美味しくて、ハマったらしいッス…』
ああ、成る程ね。
『もしかして、その影響うけて、松ぼっくりとか筍とか梅の実まで飛ばしたのかな?』
『ああー、それっぽいッスね。もう、あの手のは、ヤニやらアクやらサンやら、荒れてしまうから、勘弁してほしいッス』
ふーん、そうなんだ…でも…
『……温泉はいいの?』
『……ヤワな鍛え方してないんで、大丈夫ッスょ』
うん、自分でメンテナンス出来るなら良いけど、ほどほどにね…
「さっ、悪い見本の大人は置いておいて、御馳走をいただきましょう」
「そうだな、皆でリョウの好物を揃えたのだ。大いに飲み食いせよ」
「あら、いくらお祝いで、好物だらけでも、食べ過ぎや飲み過ぎはダメよ。タマちゃん、気をつけて上げてね」
『ハイです。任せてください』
地竜の剣の頭の上で、ちょっと、ダレてたタマちゃんが、シス様に呼ばれたとたん、ビシッと、縦長になり返事をしてから、僕の頭の上に戻ってきた。
…僕の従魔なんだけどなぁ。
『消化促進、内蔵機能向上、アルコール吸収疎外でいいですか?』
『いやいや、タマちゃん、自分でセーブ出来るから、それに、お酒をどれぐらい飲めるかも、確認しておきたいから、疎外しないでよ』
『ダメなんですか?』
『体調崩しそうなら、ストップかけてくれるだけでいいよ』
『…わかりました』
初めてのお酒の味に驚いていると、リッジさんとメリロットさんが側にきて問いかけてきた。
リッジさんは、ディルのお兄さんで、なんと、エルフ族の中で、最高ランクのSランク冒険者!耳はちゃんと尖っているけど、ちょっと、エルフっぽくない感じの人だ。
僕のエルフに対するイメージは、金髪や銀髪、それ以外でも、赤ぽいとか、青ぽいとか、ちょっと、変わった色の髪をしていて、線が細い感じなんだけど、リッジさんは、僕と同じ、真っ黒な髪に、エルフとしてはかなりガッシリとした体格で、背も高い。顔つきが、少し、シス様に似てるかなぁ?という感じだけど、ディルのお兄さんと聞いたときは、全然、似てないからスゴい驚いた。
「ありがとうございます。これ、リッジさん達が?とても、美味しいです」
「ふふ、ウィル族で作っている果実酒のカクテルよ。初めてだから、飲みやすくしたものだけど、アルコールは高めだから、ほどほどにね」
「まぁ、いきなり飲むのは身体にも悪いからね。向こうで何かツマミながらにしよう。ダンジョンから、帰ってきたばかりだし」
二人に連れられて、ステージから降りて、料理が並んだテーブルに移動した。
テーブルには、串焼きや串揚げ、唐揚げにコロッケ、春巻きのような包み焼きに香草の蒸し焼き、いろいろなチーズに生ハム、ソーセージ類、サンドイッチやピザ、お寿司やおにぎり、サラダも数種類置いてあり、皆、思い思いに食べながらおしゃべりしてる。
そして、そのテーブルの横に、今日のダンジョンで出てきた酒樽が積んである…そして、神々やタクマさん、コクヨウさんなんかが、升でお酒を飲んでいた。
「あれって、リッジさん達のお祝いのお酒だと思ったのに…」
「ハハハ、僕達のは、まだ、先じゃないか、今日のは、リョウくんの為の物だよ」
僕の?神々が、飲みたかったからじゃ…そう思ったけど、あれ?そういえば、お酒好きの二人が見当たらない。
ちょっと、不思議に思って回りを見て…
窓の外に目が釘付けになってしまった。
「どうしたの?リョウくん。あっ、見えちゃってるわ」
メリロットさんが、眉間にシワを寄せ、優しく向きを変えるように、背中を押してくれたけど…
「待って、待って、外になんかあるよね」
僕は、慌てて窓に向かい外を見た。
そこには、大きな杉木があって、その枝からロープが下がり、みの虫の様に吊り下げられている地の大精霊、ガラン様と小さいバージョンの烈震くんが、ユラユラ揺れている。
「ええ?どうしたんですか?」
「おお、リョウや、誕生日、おめでとう。成人の祝いだ。酒を酌み交わそうではないか!下ろしてくれ」
「ぎゃーぎゃぎゃぎゃ!」
二人が涙目で、叫びだした。
「チッチッチッ、自業自得ッス。ガラン様と父さんは、反省中なんで、そのままでいいッスよ」
リッジさん達の隣に、タマちゃんを頭に乗せた地竜の剣が、モンディール様に肩車されて、近づいて来て、そんなことを言う。
「え?何したの、この二人?」
「今回のダンジョンイベントで、リョウの為のアイテムを用意してもらったんだが、それに、便乗して、酒のアイテム数を増やし、ツマミに最高だとぬかして、蛇やら、虫を大量に持ち込もうとしたのだ」
「ひえ!へ、へび、いるの?」
「いや、ダンジョンでだ。お前は蛇が苦手だし、ディルとミンテは虫が苦手だというのに…シスが怒って、二人を止め、それを聞いたユピロー様が『このパーティーに参加してはならぬ』と、あの様にしたのだ」
うわぁ、ガラン様…やらかしちゃったんだ。しかも、烈震くんまで…うん、今日のところは、このままで、下手に自由にさせて、ディルの様な目にあったら大変だからね。
蠱毒の中に、投げ込まれるなんて、とてもじゃないが耐えられない。
「そっか、…じゃ、このままで」
「んなーーー!リョウ、リョウ、そりゃないじゃろ。めでたい席ではないか、我らも、仲間に入れてくれ」
「ぎゃーーきゅるる!きゅる!」
「騒がしいな。もうちっと、上げとくか」
ユピロー様も近づいて来て、ガラン様と烈震くんは、スルスルと上に移動していき、豆粒みたいにしか見えなくなった。
うん、ちゃんと成仏…いや、違った。反省してね。と、手を合わせておく。
「よいかリョウ、酒は飲んでも呑まれるな。あやつらの様になってはならぬぞ」
「はい、気をつけます。って、ガラン様はなんとなく想像つくけど、烈震くんもなの?」
「ああ、あやつのは、場所が悪かったな。シスとドライアドのダンジョンなのに、ガランにのせられ、イナゴを大量に持ち込んだのだ」
「フフフ、おかげで、ワンフロア砂漠になってしまったわ。今度、風の竜王 烈風に頼んで切り刻んでもらおうかしら」
うわっ、オアシスが無かった理由はこれかぁ。って、シス様、シス様、その笑顔、怖いです…
『寄りによって、何で、イナゴを選らんじゃったのさぁ…』
一応、烈震くんの息子である地竜の剣に、こそっと聞けば…
『転異者の作った醤油で味付けた佃煮が、メチャクチャ美味しくて、ハマったらしいッス…』
ああ、成る程ね。
『もしかして、その影響うけて、松ぼっくりとか筍とか梅の実まで飛ばしたのかな?』
『ああー、それっぽいッスね。もう、あの手のは、ヤニやらアクやらサンやら、荒れてしまうから、勘弁してほしいッス』
ふーん、そうなんだ…でも…
『……温泉はいいの?』
『……ヤワな鍛え方してないんで、大丈夫ッスょ』
うん、自分でメンテナンス出来るなら良いけど、ほどほどにね…
「さっ、悪い見本の大人は置いておいて、御馳走をいただきましょう」
「そうだな、皆でリョウの好物を揃えたのだ。大いに飲み食いせよ」
「あら、いくらお祝いで、好物だらけでも、食べ過ぎや飲み過ぎはダメよ。タマちゃん、気をつけて上げてね」
『ハイです。任せてください』
地竜の剣の頭の上で、ちょっと、ダレてたタマちゃんが、シス様に呼ばれたとたん、ビシッと、縦長になり返事をしてから、僕の頭の上に戻ってきた。
…僕の従魔なんだけどなぁ。
『消化促進、内蔵機能向上、アルコール吸収疎外でいいですか?』
『いやいや、タマちゃん、自分でセーブ出来るから、それに、お酒をどれぐらい飲めるかも、確認しておきたいから、疎外しないでよ』
『ダメなんですか?』
『体調崩しそうなら、ストップかけてくれるだけでいいよ』
『…わかりました』
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