こっち見てよ旦那様

文字の大きさ
上 下
140 / 219
39

..... 🔞

しおりを挟む


発情してなくても、シラフのαはとんでもない。

お酒も入って、いい感じに波に乗っている時はとくに。




「っふ…"ぅ…あ、ッ…て、ま…ッ、て」

「もう1回…」

「何度目ですッひ、ぁ"、あ」

もはや喉からそのまんま出たような変な声しか出なくなっている。
今は発情していないからゴムもつけていないけれど、何度出されたか分からないお腹は圧迫感があって妊娠してしまうんじゃないかと思ってしまう。

グチュグチュ、と彼が腰を激しく動かす度に結合部分から溢れる精液と先程大量に入れられたローションが混じりあって脚を伝う。

苦しいのに、気持ちよくて仕方がなくて、頭がぼんやりしてくる。

あ"ぅあ"ぅ、と我慢できずにただただ漏れる声を抑えようと枕に手を伸ばす。

「行くな…待て…ッ」

「ぅあ"、あッ~ッ!」

逃げると思われたのか、ごちゅ、と腰を引き戻されて強く突かれると体がガクガク揺れる。
イくとも違う感覚で、何かが込み上げてくる。

「で、出ちゃ…ッら、めっ」

「出して…透」

荒い息の彼が後ろから覆いかぶさって、耳元で囁いてくる。それだけでも腰にくるのに腰は止めてくれないのだからすぐに我慢の甲斐もなく解放してしまう。

もはやたっていない自身からは透明な液体が突かれる度に噴き出している。
潮だ…。

久しぶりに吹いてしまった。

恥ずかしいはずなのに、もうそれもよく考えられない。

すかさず頬に手を添えられて強めにキスをしてくる潤也さん。
上も下ももうどちらがどちらか分からないくらいだ。

今夜の潤也さんはいつもに増して獣っぽいというか。お酒が入っているのは今日が初めてではないし、どうしたのだろう。

と、そんな悠長に考えてもいられなくなった。

「そろそろ…っ、出す」

「あッ、…ぁ"ん、や'ぁ"、ッッ!」

腰の早まりと突かれる強さにシーツを握ってただ声すら出ない喘ぎを空にしていると最後に彼が奥へ達する。
彼が出し切るようにグリグリと押し付けたり、快感の余韻に浸っているからか、2人揃ってベッドへ倒れ込んだ後でもビクビクと軽くイってしまう。

さすがにもう終わりらしい。

しばらく2人ともぼんやり過ごし、起き上がった潤也さんに抱かれて一緒にお風呂に入った。


「…立てるか?」

「…む、無理…です」

片付けをするべく立とうとしたが足腰が立たない。小鹿状態だ。

「冷える…少し待っててくれ」

寝室の1人掛けソファに座らされ、濡れないように退けていた毛布に包まされると彼が代わりに片付けをしてくれた。

最後まで起きていようとは思ったが、そのまま寝てしまったらしい。

行為はかなり体力を使うらしい。

翌朝、湧に「まま、かじぇ?」と心配されたり、潤也さんがやたら心配したりするので咲夜君が変に気を使ったのか察してしまったのか「…大丈夫ですか」と気まで使わせてしまった。

申し訳ないし、何より恥ずかしかった。
しおりを挟む
感想 18

あなたにおすすめの小説

別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた

翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」 そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。 チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集

あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。 こちらの短編集は 絶対支配な攻めが、 快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす 1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。 不定期更新ですが、 1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書きかけの長編が止まってますが、 短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。 よろしくお願いします!

BL短編まとめ(現) ②

よしゆき
BL
BL短編まとめ。 冒頭にあらすじがあります。

暑がりになったのはお前のせいかっ

わさび
BL
ただのβである僕は最近身体の調子が悪い なんでだろう? そんな僕の隣には今日も光り輝くαの幼馴染、空がいた

子を成せ

斯波良久@出来損ないΩの猫獣人発売中
BL
ミーシェは兄から告げられた言葉に思わず耳を疑った。 「リストにある全員と子を成すか、二年以内にリーファスの子を産むか選べ」 リストに並ぶ番号は全部で十八もあり、その下には追加される可能性がある名前が続いている。これは孕み腹として生きろという命令を下されたに等しかった。もう一つの話だって、譲歩しているわけではない。

花婿候補は冴えないαでした

いち
BL
バース性がわからないまま育った凪咲は、20歳の年に待ちに待った判定を受けた。会社を経営する父の一人息子として育てられるなか結果はΩ。 父親を困らせることになってしまう。このまま親に従って、政略結婚を進めて行こうとするが、それでいいのかと自分の今後を考え始める。そして、偶然同じ部署にいた25歳の秘書の孝景と出会った。 本番なしなのもたまにはと思って書いてみました! ※pixivに同様の作品を掲載しています

あなたの隣で初めての恋を知る

ななもりあや
BL
5歳のときバス事故で両親を失った四季。足に大怪我を負い車椅子での生活を余儀なくされる。しらさぎが丘養護施設で育ち、高校卒業後、施設を出て一人暮らしをはじめる。 その日暮らしの苦しい生活でも決して明るさを失わない四季。 そんなある日、突然の雷雨に身の危険を感じ、雨宿りするためにあるマンションの駐車場に避難する四季。そこで、運命の出会いをすることに。 一回りも年上の彼に一目惚れされ溺愛される四季。 初めての恋に戸惑いつつも四季は、やがて彼を愛するようになる。 表紙絵は絵師のkaworineさんに描いていただきました。

帰宅

pAp1Ko
BL
遊んでばかりいた養子の長男と実子の双子の次男たち。 双子を庇い、拐われた長男のその後のおはなし。 書きたいところだけ書いた。作者が読みたいだけです。

処理中です...