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番外編 ポッキーの日
翼 × 楓斗
しおりを挟む「楓斗、今日はポッキーの日だよ」
「らしいね~、事務所で写真撮ったもん」
「ポッキーゲームしよう」
何を言い出すのかと思えば。
ポッキーゲームは良いけれど…と思いつつ時計に目をやる。
時刻は10時過ぎ。
彼の帰りが遅いのは仕方がないが…遅い時間にお菓子を食べたくないのは本音。
一日くらい大丈夫だろうが、見た目を売りにする職業だから気持ち的に…。
「えー…でももう遅いし…」
「そうか…それは仕方ないな…」
見るからにしゅん、としている。明日でもできるけれどきっと明日では意味が無い。
あー…もう!
「…仕方ないな…1本分だけ、1本分だけ!その後筋トレ付き合ってよね!」
彼の持っていたポッキーの箱を取り、封を切ると彼の顔が眩い程に明るくなる。
…ほんとにこの人冷静な秘書なの?!
ほんと、可愛いんだから変なの。…いつもはかっこいいのに
「ん」
1本咥えて差し出すと、ちまちまゆっくり食べてくる。
「おふぉい(遅い)」
「ごめん、1本だけって言われたから」
器用に齧りながら喋るな、ほんと。
それにしても…焦らされてると緊張というか、なんだか少し照れてくる。
やっぱりこいつ顔良いし。
数分後、やっとのことで唇が重なるところまで来た。
終わりかな、なんて思った矢先、舌がこちらへ侵入してくる。
終わりじゃ無かった。
しかも翼はキスが上手い。
…気持ちよくなる。
「っは…ぁ、う…長い…ばか!」
「ごめんごめん、1本しか出来ないから味わったんだ」
許して?と抱きしめてくる彼に腕を回す。
「…許すに決まってんじゃん」
…可愛くてかっこよくて困る
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