118 / 219
38
.
しおりを挟むこの世界は異能が使える世界
そんな世界の説明が入る、この世界は
俺にとっては皮肉じみている
みんなが夢見るその世界=異能が使える世界
そんな世界になっても犯罪も法律も消えやしない
今もきっと誰かが植物を踏み潰している
自然を命を大事に
その言葉はただの秩序の塊
だから俺は醜く生まれ
俺は醜く生きて
私は醜く殺して
俺と私は醜く死ぬんだ
だってそれが現実なのだから
ジリリリリ、ジリリリリ
とけたたましい目覚まし時計が鳴る
ガチャ
虚ろな瞳を眠たそうに開け窓の外を見ると
親鳥が雛に餌をやっているところが見える
カーテンをガラッと閉め、頭をかきながら
まだ寝ぼけた頭でアレの名を呼ぶ
「おい、出てこいオーエン」
タ…タ…タ…タ…と通学路を歩く
落ちた枯れ葉を踏みながら歩いていると
「ゆ~うきっ!」
と後ろから声がして抱きつかれる
もしやと後ろを振り返ると
「ゲ、ミアン」
「『ゲ』ってなによ!ってか棒読みだから本当にそう思っているかもわからないじゃない!」
こいつは中学校時代から突っかかってくる先輩のミアン
正直言って鬱陶しい
こいつは俺を国立能力統一学校に推薦した奴だ
「だって俺は姿を変える能力だ今はこんな姿だが本当はぐちゃぐちゃの化け物かもしれねぇのに突っかかって靴やつがいるとは思えねぇ」
「いや~思うだけで実はいるんだな~ここに」
ウザッ
「ミアンは上級異能者、俺は下級異能者だ。俺をここに推薦したのもそうだが他の上級異能者とでも仲良くすればいいじゃないかなんで俺に突っかかってくる?」
「んー煽りかな?」
「サイテー」
「あー!上級異能者への悪口は犯罪なんだよ!」
江戸時代の百姓みたいな気分だ
だが実際にこれは法律としてある
本当にこれが人種差別ってやつだよな
「大丈夫だ、これは挨拶だ」
「挨拶っ!?」
異能者と言っても位が4つくらいに分かれている
上級異能者、中級異能者、下級異能者
そして上級異能者の上に君臨するのは
四天王というやつが世界を統べている
一人は風の使い手 グリア 頭が良いらしい
一人は火の使い手 メシア 脳筋
一人は水の使い手 バルン 性格悪い
一人は木の使い手 スタン 本気で痛い
という曲者揃いだ
「上級異能者って頭イってる人が多いのか?」
「私、頭イってると思われてるの!?」
おっとついつい声に出してしまった
これは失敬失敬
と話している間に高校が近づく
俺の通っている国立能力統一学校は実際、俺のような
下級能力者が入るところじゃないのだが…
ミアン(先輩&生徒会長)が俺を推薦したせいで俺だけ一人、下級異能者だ
これはいじめられる予感がするぞ…
「君は上級異能者ほどの実力を持っていそうなんだけどなぁ」
「そんなわけない」
いや、そんな訳あるかもな…俺の能力は
2つある
1つ目は姿を変える…いや自分自身の身体を自由自在に操れる能力
2つ目は…悪魔を呼び出す能力だ
なんで隠しているか…そんなの1つに決まってる
此ノ世界二終焉ヲモタラスタメ
「どうしたの?優希が微笑むなんて珍しい…」
「俺だって微笑むよ、少し学校生活が楽しいからな」
「前は超嫌がってた癖に~」
そうして始まる俺の終わりへと向かう物語が…
そんな世界の説明が入る、この世界は
俺にとっては皮肉じみている
みんなが夢見るその世界=異能が使える世界
そんな世界になっても犯罪も法律も消えやしない
今もきっと誰かが植物を踏み潰している
自然を命を大事に
その言葉はただの秩序の塊
だから俺は醜く生まれ
俺は醜く生きて
私は醜く殺して
俺と私は醜く死ぬんだ
だってそれが現実なのだから
ジリリリリ、ジリリリリ
とけたたましい目覚まし時計が鳴る
ガチャ
虚ろな瞳を眠たそうに開け窓の外を見ると
親鳥が雛に餌をやっているところが見える
カーテンをガラッと閉め、頭をかきながら
まだ寝ぼけた頭でアレの名を呼ぶ
「おい、出てこいオーエン」
タ…タ…タ…タ…と通学路を歩く
落ちた枯れ葉を踏みながら歩いていると
「ゆ~うきっ!」
と後ろから声がして抱きつかれる
もしやと後ろを振り返ると
「ゲ、ミアン」
「『ゲ』ってなによ!ってか棒読みだから本当にそう思っているかもわからないじゃない!」
こいつは中学校時代から突っかかってくる先輩のミアン
正直言って鬱陶しい
こいつは俺を国立能力統一学校に推薦した奴だ
「だって俺は姿を変える能力だ今はこんな姿だが本当はぐちゃぐちゃの化け物かもしれねぇのに突っかかって靴やつがいるとは思えねぇ」
「いや~思うだけで実はいるんだな~ここに」
ウザッ
「ミアンは上級異能者、俺は下級異能者だ。俺をここに推薦したのもそうだが他の上級異能者とでも仲良くすればいいじゃないかなんで俺に突っかかってくる?」
「んー煽りかな?」
「サイテー」
「あー!上級異能者への悪口は犯罪なんだよ!」
江戸時代の百姓みたいな気分だ
だが実際にこれは法律としてある
本当にこれが人種差別ってやつだよな
「大丈夫だ、これは挨拶だ」
「挨拶っ!?」
異能者と言っても位が4つくらいに分かれている
上級異能者、中級異能者、下級異能者
そして上級異能者の上に君臨するのは
四天王というやつが世界を統べている
一人は風の使い手 グリア 頭が良いらしい
一人は火の使い手 メシア 脳筋
一人は水の使い手 バルン 性格悪い
一人は木の使い手 スタン 本気で痛い
という曲者揃いだ
「上級異能者って頭イってる人が多いのか?」
「私、頭イってると思われてるの!?」
おっとついつい声に出してしまった
これは失敬失敬
と話している間に高校が近づく
俺の通っている国立能力統一学校は実際、俺のような
下級能力者が入るところじゃないのだが…
ミアン(先輩&生徒会長)が俺を推薦したせいで俺だけ一人、下級異能者だ
これはいじめられる予感がするぞ…
「君は上級異能者ほどの実力を持っていそうなんだけどなぁ」
「そんなわけない」
いや、そんな訳あるかもな…俺の能力は
2つある
1つ目は姿を変える…いや自分自身の身体を自由自在に操れる能力
2つ目は…悪魔を呼び出す能力だ
なんで隠しているか…そんなの1つに決まってる
此ノ世界二終焉ヲモタラスタメ
「どうしたの?優希が微笑むなんて珍しい…」
「俺だって微笑むよ、少し学校生活が楽しいからな」
「前は超嫌がってた癖に~」
そうして始まる俺の終わりへと向かう物語が…
5
お気に入りに追加
1,513
あなたにおすすめの小説


【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
【完結】相談する相手を、間違えました
ryon*
BL
長い間片想いしていた幼なじみの結婚を知らされ、30歳の誕生日前日に失恋した大晴。
自棄になり訪れた結婚相談所で、高校時代の同級生にして学内のカースト最上位に君臨していた男、早乙女 遼河と再会して・・・
***
執着系美形攻めに、あっさりカラダから堕とされる自称平凡地味陰キャ受けを書きたかった。
ただ、それだけです。
***
他サイトにも、掲載しています。
てんぱる1様の、フリー素材を表紙にお借りしています。
***
エブリスタで2022/5/6~5/11、BLトレンドランキング1位を獲得しました。
ありがとうございました。
***
閲覧への感謝の気持ちをこめて、5/8 遼河視点のSSを追加しました。
ちょっと闇深い感じですが、楽しんで頂けたら幸いです(*´ω`*)
***
2022/5/14 エブリスタで保存したデータが飛ぶという不具合が出ているみたいで、ちょっとこわいのであちらに置いていたSSを念のためこちらにも転載しておきます。

孕めないオメガでもいいですか?
月夜野レオン
BL
病院で子供を孕めない体といきなり診断された俺は、どうして良いのか判らず大好きな幼馴染の前から消える選択をした。不完全なオメガはお前に相応しくないから……
オメガバース作品です。

オメガ修道院〜破戒の繁殖城〜
トマトふぁ之助
BL
某国の最北端に位置する陸の孤島、エゼキエラ修道院。
そこは迫害を受けやすいオメガ性を持つ修道士を保護するための施設であった。修道士たちは互いに助け合いながら厳しい冬越えを行っていたが、ある夜の訪問者によってその平穏な生活は終焉を迎える。
聖なる家で嬲られる哀れな修道士たち。アルファ性の兵士のみで構成された王家の私設部隊が逃げ場のない極寒の城を蹂躙し尽くしていく。その裏に棲まうものの正体とは。

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。

見ぃつけた。
茉莉花 香乃
BL
小学生の時、意地悪されて転校した。高校一年生の途中までは穏やかな生活だったのに、全寮制の学校に転入しなければならなくなった。そこで、出会ったのは…
他サイトにも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる