こっち見てよ旦那様

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「何してるんですか?」

「っ?!…え、いや…その…何も」

夜、寝室へ戻ると潤也さんが熱心に、目元を緩ませながら携帯を弄っていたので気になって覗こうとするとぱっと裏返しにされてしまう。

…あやしい。

「見せれないものなんですか?」

「いや…そういうのじゃ…」

「僕も見たいです…」

仕事関係のものだったらハッキリそういうはず、サプライズだったら彼はもっと上手くやる。

「えっと…その…何も無い。買い物してただけだ」

「そうですか…」

あまりズカズカいってもなぁ、なんて思いながら布団に入り、彼の腕にもたれかかる。

「…浮気ダメですからね」

「そんなのお前がいるのにする必要ないだろう」

「…僕は信じてます」

「…。引かないで欲しいんだが…さっきのは…こういうことだ」

気まづそうに携帯を差し出してくる彼の手から携帯を受け取り、開けてみると彼の買い物カートには

所謂、大人の玩具。

「…使いたいんですか?」

「も、もちろんお前か嫌なら使わない…!その…最近ゆっくり出来なかったし…せっかくだから…普段出来ないことをしたいって…」

彼の赤面トップファイブに入るくらい、真っ赤になりながらしどろもどろに説明をする潤也さん。

…こんな可愛い成人男性いるだろうか。

「ほんとに、潤也さんは可愛らしいですね」

「可愛いくはない…俺はもう30過ぎだ」

「それでもです。愛しいってことですよ…僕も使ってみたいです。薬を飲みながらなら理性も残っているでしょうし、楽しそうです」

よしよし、と彼の頭を撫でるとおずおずと彼が甘えるように肩に頭を擦り付けてくる。

大きな甘えん坊だ。
可愛いな。

「…僕も選んでいいですか?」

「あ、あぁ。好きなの選んでくれ」

潤也さんにも使える道具ってないだろうか。
別に、潤也さんに何か入れようだとかいじめるとかそんな気は毛頭ない。

コスプレとか?

手錠?

よくよく考えれば自分に使われるものを選んでいるって不思議な感覚だ。
カートの中身を見る限り、バイヴやらローターが多いようで。

いい事思いついた。


「もう購入押しちゃっていいですか?」

「ああ、お急ぎ便にしといてくれるか」

「はーい」

彼に買ったものを見られないように購入を押して、彼に携帯を返す。

「履歴見たらダメですよ?…届くまで内緒ですからね」


「分かった」と素直に頷く彼の額にキスを落とし、2人でベッドに横になる。

あれ使うの楽しみだなぁ。
あれを使ってあんなことやこんなことしたら、彼はどんな顔をするだろう。

ふふ、と彼の腕の中で笑いを漏らしながら目を閉じた。

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