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しおりを挟む「おい…それは」
朝、出勤すると廣瀬が雑誌をよんでいた。
表紙には楓斗さん。 そしてその号は…透が出てやつ…!
「どこで買った!?」
「買ってませんよ…透が事務所で一足先に貰ったんです。透さんには郵送なので今日明日あたり届くんじゃないですか」
「ちょ、ちょっとだけ見せてくれ」
「今見てるんです」
「頼む!終わったらいい、貸してくれ…!」
「その仕事全て昼までに終えれば考えてもいいです」
「お前…鬼だな」
「鬼で結構」
全くどちらが上司なんだか。
だが俺は透の写真が見たい。よって昼までにこの鬼が課した膨大な仕事を終わらせることを決めた。
「お、終わったぞ…」
「12時2分。…2分オーバーです」
パソコンから手をとめずに淡々と告げる鬼の言葉に肩を落とす。
まあ…いいじゃないか、帰ったら家に郵送されているかもしれないし、
…まあそれを透が素直に見せてくれるかは分からないが。
「どうぞ」
「え?…っ!?」
「では休憩はいるので、戻ってきたら返してください。」
「汚したらどうなるか分かってるでしょうね」なんて言い残されては怖すぎる。
だが…これで。
パラパラとページをめぐり、特集の面を広げる。
透だ。
なかなか様になっているが、やはり隣の楓斗さんと比べるとなれない様子だがそれが可愛すぎる。
やはりプロの腕はすごい、普段の透も良いが更に磨きがかかっている。
これは切り抜きに…いや、そんなことをしたらダメだ。廣瀬に殺される。
写真だけにしておこう。
1番日当たりの良い所に広げるとスマホで写真を撮る。
これでいつでも見れる。
いやでも保存用に観賞用、そして予備を発売日に買わなくてはならない。
それにしても…なんて最高だ。
廣瀬が帰ってくる残り時間、透の手作り弁当を食べながら透を眺めて過ごした。
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