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11 発情期 🔞
.. 潤也目線
しおりを挟む彼の匂いに圧倒される。
特に下着を脱がせた時には、まるで強い酒を一気に飲んだような頭がふわふわして理性が飛んでしまいそうになる。
理性を飛ばしてはいけない。
初めての発情なのに、今ここで乱暴にしてしまっては良くない。彼は発情で理性をなかなか保てない、自分がしっかりしなければ彼を大切に出来ないのだ。
彼の匂いが1番濃い、絶えず愛液が溢れる所へ舌を持っていく。
愛液を啜り、中を舌で解す。
甘い、彼のどこもかしこが甘くて仕方がない。
それでも我慢の限界が来て、ある程度解すと彼に了承を取り、自分のを彼にあてがう。
「…っ、いれるからな」
「早く早く」とパクパクと誘うように開く彼の後孔にゆっくり身を沈めていく。
「ぁ…っんん…ッッ」
強く突きたい衝動を抑えながら全て入れきったと思うと彼がビクっと腰を軽く拗らせる。
達してしまったのだろうか。
ダラダラと彼自身は濁った液を垂れ流している。
「…っ、可愛いな…もうイッたのか」
「いつもより…おっきいから…、っ。早く…動いて…」
腰に足を絡められ、固定されてしまう。これで動くと奥に行ってしまうのだがいいのだろうか。
ゆっくり腰を動かすと、案の定入れ込んだ時に奥の壁に突き当たる。
こつ、こつ、っこつ、と無意識ながら動きをはやめていく。
「っ、んぁ、あ…う…っ、潤也…さん」
「…どうした?」
「キスして…っくださ、い」
潤んだ目で涎で濡れた口にキスしてやる。
上も下も、卑猥な水音が響く。
発情していなかった時の情事ももちろん気持ちよかったし、彼を愛しいと思った。
それでも今は、今までにないくらい気持ち良くて彼を愛しいと思ってしまう。
彼を自分のものに、彼に自分の子を宿したいと思ってしまう。
乱暴だろうか、彼をめちゃくちゃにしたいと思う反面大事に優しくしたいとも思う。
「っ透…イきそうだ、から…中…いいのか」
射精感が込み上げ、更に早く強く腰を打ち付けながら息を荒らげて尋ねる。
元から了承は取っていたが、やはり大事な事だ、最後にもう一度と思った。
「出して…っ、ください…僕と潤也さんの、っ子供…作りたい」
ギュッと引き寄せて来る彼につられて、一突き深く奥へと入り込み、先端を入り口へと引っ掛け達する。
「ッッ…」
発情期のオメガと情事をすると射精時間が長いというのは聞いたことがあったが確かに長い。
落ち着くと目が蕩け、半開きの口からやらしく涎を垂らす彼にキスをする。
まだ萎えない。
それどころか、1度目で誘発されたように欲が湧いてくる。
まだ1週間もあるというのに、それでも彼をしつこい程求めてしまう。
挿入したまま彼を抱き起こし、優しく抱きしめる。
「大丈夫か?」
「…は…い…っ」
まだどこかを触ると可愛らしく反応する。余韻が残っているのか、敏感なのか。
どちらにせよ可愛いことに変わりはない。
理性を失いつつある頭でも、変わらずそう思うのであった
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