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Ⅱ -2 新婚旅行
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しおりを挟む「新婚旅行…ですか」
「そうだ。なんやかんやで行けてなかっただろう?…同盟国に丁度訪問する予定があったからそのついでにと思った。旅行地としても有名な所だ、もてなしてくれるだろう」
夜、夜酒を2人で楽しんでいると皇帝がそんなことを言う。
貧しかった自分にはそんな文化は無かったから少し憧れてはいたがまさか本当に行けるとは思わなかった。
だが大事な同盟国への訪問に自分が行ってもいいものなのだろうかと心配していると皇帝に頬を撫でられる。
「そんな顔をするな。あちらもお前と会いたくて訪問を提案している。…それに俺はお前との思い出を作りたい。なかなか長い間共にいることも難しいからな」
そんなかんやで新婚旅行兼、同盟国であるユーテリア国訪問をする事になった。
デニスはまだ幼い事もあり、万が一のことを考えて行けない。
残念だがお土産を買ってくることを約束してお留守番をしてもらうことにした。
「みんなと待ってる」
最近は孤児院に自ら行きたいと行ったり、自主性が出てきてアッシアを振り回している。
そこまで心配しなくてもこの子は強い、大丈夫と自分に言い聞かせた。
あまり侍従がつくのは好きでは無いので、后になって以来世話をしてくれるテオという青年と共に旅支度をする。
テオは自分と同じ隠者だ。番を持っているが、訳あって発情期がないという。
あまり触れられたくないようなので深くは聞かないが寡黙な人だ。けれどとても良い人で働き者ということは確かだ。
「エディ様、そろそろ薬湯をお飲みください」
「分かった、ありがとう」
そして相変わらず不味い薬湯。
永遠になれることはないのではないかと思う。
果たして体は元に戻っているのかはよく分からない。侍医に見てもらってから発情期が訪れる訳でなく、時間がかかると言われた。
あの時は嬉しかったが今となってはよく分からない。
やっとのことで飲み終わり、口直しに小さな砂糖菓子を口に放り込む。
「テオの番はどんな人?」
「…エディ様もよく知っておられる方です」
小さく微笑んで薬湯を下げるテオに首を傾げる。知っている人…陽者だからきっと役人とか大臣だろうか。
その中でよく知っている人?と言えば1人しか思いつかない。
「…カレルさんとか?」
「はい。…あの人ですよ」
「カレルさん優しい?」
「優しいですよ。…ただお互いに自分の仕事が第一なので」
う、となる。
カレルさんは皇帝、テオは僕の世話。夫婦揃ってこの人達にお世話になっててそのせいでふたりの時間を潰してしまっている。
申し訳ない。
なんとか出来ないか皇帝に相談してみようかと再び旅支度へと戻った。
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