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Ⅰ -6
-2 🔞⚠️モブレ注意 (あからさまな表現は避けています)
しおりを挟む「なかなかいい顔じゃねぇか…流石は皇帝のお手付きってか」
「みろこの肌…相当ヤラシイんだろうな。隠者野郎」
目を覚ますと窓ひとつない部屋のベッドに手足を縛られ男に囲まれていた。
囲まれていると言っても2人なのだが。
全く状況が理解できない。なぜ隠者と知られているのだろう。ここが王宮なのかもわからない。
慌てて首輪に手をやるとそこに首輪はなかった。
隠者とバレているのなら尚更まずいことになっている。
「陽者様はいいよなぁ。胡座かいてたって偉くなってこんな娼婦だかを抱けるんだからな」
「ほんとだよ。…でもこいつなんか甘い匂いするな…発情期近いのか」
どうしよう…。
怖い。
かなり昔、隠者の奴隷を見た事がある。
怖くて姉に直ぐに連れ戻されたけれど、忘れることの無い。
喚き、泣き散らかして抵抗しようとするも体は逆らえれない。
意志とは背いて体が言うことを聞かずに犯され続ける。
自分もそうなっていくのだろうか。
体が震える。
「なぁ、お前どうやって皇帝落としたんだよ。 俺らにもやってくれよ」
服を乱暴に裂かれ、脱がされる。
怖い。
「うっわ…そんじょそこらの女より良さそうじゃねぇか。…隠者娼館は金持ち娯楽だからなぁ、好きにしていいって言われたしいい機会だぜ」
抵抗しても相手の力が強くて抜け出せないし、股を開かせる手に抵抗できない。
「生意気が…抵抗すんな!」
必死で身を捩って逃げ出そうとするが、大の男2人に抑え込まれてはどうしようもない。
加えて自分は隠者故の非力。しばらく思わなかった感情が揺れる。
なぜ自分は隠者として生まれてしまったのだろう。
「やめて…」
乱暴に突っ込まれた指に痛みを覚えるはずなのに、自分の体の柔らかさと発情の近い体が憎らしい。
発情している訳では無いが、感覚が過敏になっている。
髪を捕まれて口に男のものを押し込まれ、舌が自分の体を這い回る。
気持ちが悪い。
それでも何故この体は反応するのだろう。
まるで自分の体ではないみたいだ。
「やめ…ろ!っ、離せ」
「っくそ…感じてるくせにうるせぇな。萎えるだろうが…おい、あれをやれ」
男が命じるともう1人がどこからか持って小瓶を口に押し込んでくる。
薬?
小瓶から流れ込まれた液体が喉に伝う。
なんだ?と思った途端、体が熱くなる。
媚薬か、それとも発情誘発剤か…。
どれも隠者を奴隷として扱う時の薬だ。
怖い…涙が溢れるのとは一方的に体は火照り、頭がぼんやりしてくる。
なんだろうこの感覚。
その途端、何かが途切れてカクンと力が抜ける。
…何を考えていたんだっけ。
あぁ、そうだ。
雄がいるんだ…。
誰かは分からない。
ぼんやり脳裏に温かいあの人の影が浮かぶ。
「ほら見ろ、効いてきた」
「おい、それは体持たねぇだろ」
「いいんだよ、どうせ使い捨てだ」
「まぁそうだな」
「来い、跨がれ」
腕を引かれ言われるがままにその腰に跨る。
何かダメなような気がする。嫌だ嫌だと思っているのに体が惹かれてしまう。
頭が揺れる。
「やべ…金持ち共が大金だして買うわけだ…」
「おい、早く変われよ」
体を上下させる度に自分の中に入っているものが脈打つ。
気持ち悪いと思っているのに体が動かない。全て膜の外で起こっていることのようだ。
ーー
どれくらい時間が経っただろうか。
もともとぼんやりしていた意識がさらに遠のくような気がした。
力が入らなくなって冷たい床に崩れ落ちる。
「おい、立て!まだ途中だろ」
「もう時間切れか」
男達の声と共に蹴られる。
そうか…薬を盛られたのか。
だんだん思考が戻ってくる。
ぼやける視界で自分の体を見下ろすと酷いものだった。
誰も助けに来ない。
絶望と薬で痛みの感覚も分からなくなってきた。無理やり立たされ、壁に押し付けられ、罵声や暴力を受けてまた犯される。
自分はこのまま死ぬのだろうか。
…デニスの居場所は作れた、これから安心して生きていけるはずだ。
姉さんのお願いは守れた。
心残りは…
「アルベール…」
もう一度会いたかった。少しの間でも自分を愛してくれた。
幸せな思い出だ。
大切なデニスとアルベール。
2人が幸せでいられますように。
そう祈ったのを最後に意識を手放した。
ただ、意識が途切れる間際、大きな音と共に人が入ってくる音と太陽の光。何かの温かい体温を感じた。
「エディ!」
この声…
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