上 下
39 / 40

解決

しおりを挟む
 私達がタクシーで真理子さんのマンションに到着すると、既に正延さんが三十前ぐらいの男性と一緒にマンションの前で待っていた。
 真理子さんのマンションは、単身世帯用の小綺麗な三階建てのセキュリティーのしっかりしたマンションだった。住所は聞いているが実際に訪問したのは初めてである。
 エントランスホールに入るには、部屋番号を押してロックを解除して貰う必要がある。正延さん達も私が到着するのを待つしかなかった。

「一応、私達だけじゃどうにもならなかった場合のために、覆面パトカーで三人待機してます」

 正延さんがそう言うと、マスターを見る。

「坂東君は下に待機していた方がいいんじゃ──」
「いえ、一緒に行きます。だって私も坂本さんと交流はあるもの。小春ちゃんが行くって言うから私も退院祝いで一緒に来たって言えば、別に不自然じゃありませんよね? 小春ちゃんが一人で行くなんて危険過ぎるわ」

 絶対譲らない、という頑なな表情をしているマスターに苦笑して、正延さんは私に小さなボイスレコーダーを渡した。

「私達は円谷さんがロック解除してエントランス入る時に、そのまま一緒に坂本さんの部屋まで……部屋は何階ですか?」
「三階です、三〇三号室」
「じゃあ私が三階フロアまでご一緒します。部下は他の奴らを招き入れてから上がりますので。ああ、ボイスレコーダーはもうスイッチ入れてますので、そのままで。バッグに入れて、チャックは開けたままにしておいて下さい。出来れば鍵はかけられないようにして頂きたいですが、無理はしないで下さい。それと、中に被疑者がいた場合、刺激をしないようなるべく落ち着いた話し方を心掛けて下さい。誰かの発言でカッとなって、本来するつもりもなかったことをする人って言うのはかなりいますのでね」
「……はい、分かりました」
「坂東君もだよ」
「何だか以前も同じこと言われましたわ私。大丈夫です」

 こまごまとした諸注意を受けてから、私がマンションの部屋番号を押した。

「──はい」
「あ、円谷です」
「……来てくれてありがとう。今ロック解除するわね」

 少し経つと音がしてガラスの扉が開いたので、正延さん達と一緒に私とマスターはエントランスに入った。
 エレベーターの上部がガラス扉になっているため、部屋から見える位置だといけない、と正延さんは階段から上がることになった。マスターとエレベーターで三階に向かいながら、中では緊張で一切話さなかった。
 真理子さんの部屋の前で再度インターフォンを鳴らすと、すぐに扉が開いて真理子さんが姿を見せた。私は「こんばんはー」と挨拶をして、さりげなくバッグの中身を見せる。一瞬安堵の顔になった真理子さんには状況が伝わったようだ。

「ありがとう小春ちゃ……まあ、坂東さんまで?」
「どうもー。退院したって言うから私も一緒にと思ってついて来ちゃった。ワイン買ってきたのー」

 とぱんどらの倉庫に眠っていたワインを見せた。勿論偽装用だ。

「あら、わざわざすみませんお気遣い頂いて。さあどうぞ」

 大きく扉を開いて私達を部屋に案内する。ワンルームと聞いていたが、八畳位はありそうな広さで狭苦しさは感じない。
 そして、一人の女性が入って来た私達を見て、一瞬驚いたような顔を見せた。三十歳前後だろうか。艶のある長い黒髪を後ろでまとめた、落ち着いた雰囲気の女性だが、顔を見ても葬儀場で会ったか記憶にない。まあ私は話もしていないので、受付にこんな人がいたような気もする、程度だ。ごくごく普通の、良くも悪くも印象に残らないタイプである。真理子さんの飼い猫であるパーシーを抱えて、果物ナイフをあてがってなければの話だが。

「……なんでハロルド様まで……」

 と小声で呟くのが聞こえたが、とりあえず「真理子さん、これは一体……こちらの方はどなたなんですか?」などと驚きつつも怯える演技をした。間違っても既に刑事さんが待機しているなどと知られてはならない。ただ、怯えた振りをしても、私の表情筋が仕事をしてくれてたかは不明だ。

「この人が、私を轢き逃げした人みたい。巻き込んで本当にごめんなさい小春ちゃん。私が言う通りにしないと、パーシーの目を抉って足を一本ずつ切り落とすって言われて、もうどうしようもなくて……」

 どうやらまともに見えるのは外見だけだったようだ。

「気にしないで下さい。真理子さんのご家族ですものね。──私を歩道橋の階段から突き落としたのも貴女ですか?」
「……そうよ」
「ひとまず話を聞きたいので、パーシーを離して頂けませんか? 私は約束通り来ましたし、両手が塞がっているのはご自身も不利でしょう?」

 女性は黙ったまま私とパーシーを見て、パーシーをそのまま床に下ろした。ナイフは勿論持ったままだ。下ろされた彼は、何事もなかったかのように真理子さんのベッドに飛び乗って丸くなった。彼もタフだ。

「ありがとうございます。……では質問したいのですが、私をこちらに呼んだのは、私をまた害するためでしょうか?」
「……違うわ。別に私は人殺しじゃないのよ」

 女性は顔を上げるが、近くに立っているマスターの方へは視線を全く向けないようにしているのが不自然に思える。

「この人には二度とぱんどらへ訪れないこと、あなたはぱんどらのバイトを辞めて、別の仕事場を探すという誓約をして欲しいの。要は坂東さんのそばからいなくなって欲しい、ということ。バイクで引っ掛けたのと階段の件は、嫌がらせのつもりで、本気で命をどうこうするつもりはなかったのよ。ただ、あなたはハムスターの死骸をポストに入れたり、直接手紙で辞めろと書いたのに全く動じてる様子もないし」
「それは何故でしょうか?」
「──あなた達がハロ……坂東さんの近くにいるのが相応しくないからよ」
「……は?」

 真理子さんが変な声を上げた。パーシーが自由になったことで、ようやく本来の真理子さんに戻りつつあるようだ。

「相応しい相応しくないって、赤の他人が決めることじゃないでしょう? 坂東さんが決めることよ?」
「彼は優しいから、思ってても言わないだけでしょう? 坂東さんにはもっと彼に相応しい、美しくて完璧な女性がいるはずよ」
「それが自分だって言いたいの?」

 女性はそんなバカな、と吐き捨てるように笑った。

「私なんか無理に決まってるでしょう? 坂東さんが薔薇なら私はそこらのぺんぺん草よ。でも、あなたも化粧が上手いだけのまあまあ美人程度だし、そっちは座敷童みたいなお子様じゃない。話にならないわ」

 ほぼ初対面の人間にディスられるのもなかなか辛いものがあるが、別に自分を可愛いと思ったことはないので評価に対しての異論はない。

「……あのう、ご自身が付き合いたいとかでないのなら、何故たまたまマスターと接点がある私達を排除しようと?」
「うっかり身近な女で間に合わせようとしたら困るじゃない。坂東さんは誰にも文句が言えないぐらいの容姿端麗な女性をパートナーにする義務があるのよ。これだけ綺麗なんだから」

 どうしよう。この人が何を考えているのかさっぱり分からない。単にマスターが綺麗だから、釣り合う女性がそばにいないと納得出来ないという話で合ってるだろうか? だとしても理解が追い付かないのだが。

「ただ、私も真理子さんも、マスターとはそういうお付き合いをしている訳じゃないですし、とばっちりもいいところですが」
「いつそうなるか分からないでしょうよ、近くにいるんだから。坂東さんは余り外に出る人ではないみたいだし、手近なので間に合わせようと思ったら危険でしょ?」
「……あのねえ、貴女が何を考えてるか私さっぱり分からないんだけど、当事者の気持ちが一切含まれてないってのが一番気持ちが悪いのよね」

 ずっと黙って聞いていたマスターが口を開いた。静かに話しているが、目が怒りに満ちている。

「……っ」
「私が誰を好きになろうが自由だし、それを他人のあんたがとやかく言う権利がどこにあるの? 親兄弟でもないのにさ。それにそんなことしてくれなんて頼んだ覚えもないわよ」
「私はただ、完璧な人には完璧な人が対になるべきだと──」
「私は別に完璧ではないわよ? 引きこもりだし、女性と接するのも殆どの場合恐怖がまず先に立つわ。正直、社会不適合者なのよ。勝手な思い込みで幻想見ないで欲しいのよね」
「あの、その話し方……」

 女性が口をあんぐりと開け、言葉を続けようとする。真理子さんが「あら、知らなかったの?」と驚く。

「坂東さんはゲイよ? ちゃんと年下の彼氏もいるんだから。私達の心配してるみたいだけど、性別からしてまず問題外なのよ」
「……え、やだキモい」

 少し沈黙した後の女性のセリフがこれだった。

「無理無理無理! いくらハロルド様生き写しでもホモは絶対無理! リアル推しに尽くそうと思った私の努力は一体何だったのよ。マジ無理もうやだやだ気持ち悪い、ダメもう吐きそう……」

 顔を真っ青にした彼女が、ナイフをテーブルに置きっ放しにしたままトイレに駆け込んだのを見て、私達は唖然として顔を見合わせた。
 ゲーゲー吐いている音で我に返った私は、急いで玄関の扉を開けると、近くにいた正延さんが、静かに他の待機していた刑事さんと入って来た。
 私達を見て尋ねる。

「……すみませんが、ハロルドってどなたですかね?」
「いや、私にはさっぱり。マスターは?」
「私は坂東虎雄で、ファーストネームなんてものはないわよ」
「二次元か何かかしら?」

 私達が小声で話し合う中、吐いてもまだ顔色の悪い女性がトイレから出て来たところを、正延さん達が確保する。ナイフなどを証拠品として袋に入れた正延さんが、ボイスレコーダーを返した私に「部屋に入ってからの録音もありますし、後日何かあれば確認しますから、今は坂東君と円谷さんはお帰りになって結構ですよ。坂本さんには、被疑者が来た辺りのところから話を伺いたいので、もう暫くお付き合い頂きますが」
「分かりましたわ。──小春ちゃん、今夜は本当に迷惑かけてごめんなさいね。坂東さんも」

 真理子さんが土下座せんばかりに頭を下げるのを止めて、ぎゅっと抱き締めた。

「真理子さんもパーシーも無事で良かったです。怖かったですよね」
「小春ちゃん……」

 涙ぐむ真理子さんは、すっぴんでもやっぱり美人だと思った。

「何か……力抜けちゃったわ。ものすごく気負ってたのに」

 マンションの外に出ると、マスターがぽつりと呟いた。

「私もです。でも流血騒ぎにならずに済んで良かったですね」
「……そうね。良かったわよね。──帰りましょうか」
「はい」


 一連の騒動は、思った以上にあっさりと迅速に幕を閉じた。



しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

百合系サキュバス達に一目惚れされた

釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。 文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。 そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。 工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。 むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。 “特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。 工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。 兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。 工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。 スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。 二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。 零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。 かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。 ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。 この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。

化想操術師の日常

茶野森かのこ
キャラ文芸
たった一つの線で、世界が変わる。 化想操術師という仕事がある。 一般的には知られていないが、化想は誰にでも起きる可能性のある現象で、悲しみや苦しみが心に抱えきれなくなった時、人は無意識の内に化想と呼ばれるものを体の外に生み出してしまう。それは、空間や物や生き物と、その人の心を占めるものである為、様々だ。 化想操術師とは、頭の中に思い描いたものを、その指先を通して、現実に生み出す事が出来る力を持つ人達の事。本来なら無意識でしか出せない化想を、意識的に操る事が出来た。 クズミ化想社は、そんな化想に苦しむ人々に寄り添い、救う仕事をしている。 社長である九頭見志乃歩は、自身も化想を扱いながら、化想患者限定でカウンセラーをしている。 社員は自身を含めて四名。 九頭見野雪という少年は、化想を生み出す能力に長けていた。志乃歩の養子に入っている。 常に無表情であるが、それは感情を失わせるような過去があったからだ。それでも、志乃歩との出会いによって、その心はいつも誰かに寄り添おうとしている、優しい少年だ。 他に、志乃歩の秘書でもある黒兎、口は悪いが料理の腕前はピカイチの姫子、野雪が生み出した巨大な犬の化想のシロ。彼らは、山の中にある洋館で、賑やかに共同生活を送っていた。 その洋館に、新たな住人が加わった。 記憶を失った少女、たま子。化想が扱える彼女は、記憶が戻るまでの間、野雪達と共に過ごす事となった。 だが、記憶を失くしたたま子には、ある目的があった。 たま子はクズミ化想社の一人として、志乃歩や野雪と共に、化想を出してしまった人々の様々な思いに触れていく。 壊れた友情で海に閉じこもる少年、自分への後悔に復讐に走る女性、絵を描く度に化想を出してしまう少年。 化想操術の古い歴史を持つ、阿木之亥という家の人々、重ねた野雪の過去、初めて出来た好きなもの、焦がれた自由、犠牲にしても守らなきゃいけないもの。 野雪とたま子、化想を取り巻く彼らのお話です。

失恋少女と狐の見廻り

紺乃未色(こんのみいろ)
キャラ文芸
失恋中の高校生、彩羽(いろは)の前にあらわれたのは、神の遣いである「千影之狐(ちかげのきつね)」だった。「協力すれば恋の願いを神へ届ける」という約束のもと、彩羽はとある旅館にスタッフとして潜り込み、「魂を盗る、人ならざる者」の調査を手伝うことに。 人生初のアルバイトにあたふたしながらも、奮闘する彩羽。そんな彼女に対して「面白い」と興味を抱く千影之狐。 一人と一匹は無事に奇妙な事件を解決できるのか? 不可思議でどこか妖しい「失恋からはじまる和風ファンタジー」

望月何某の憂鬱(完結)

有住葉月
キャラ文芸
今連載中の夢は職業婦人のスピンオフです。望月が執筆と戦う姿を描く、大正ロマンのお話です。少し、個性派の小説家を遊ばせてみます。

鬼と私の約束~あやかしバーでバーメイド、はじめました~

さっぱろこ
キャラ文芸
本文の修正が終わりましたので、執筆を再開します。 第6回キャラ文芸大賞 奨励賞頂きました。 * * * 家族に疎まれ、友達もいない甘祢(あまね)は、明日から無職になる。 そんな夜に足を踏み入れた京都の路地で謎の男に襲われかけたところを不思議な少年、伊吹(いぶき)に助けられた。 人間とは少し違う不思議な匂いがすると言われ連れて行かれた先は、あやかしなどが住まう時空の京都租界を統べるアジトとなるバー「OROCHI」。伊吹は京都租界のボスだった。 OROCHIで女性バーテン、つまりバーメイドとして働くことになった甘祢は、人間界でモデルとしても働くバーテンの夜都賀(やつが)に仕事を教わることになる。 そうするうちになぜか徐々に敵対勢力との抗争に巻き込まれていき―― 初めての投稿です。色々と手探りですが楽しく書いていこうと思います。

ブラック企業を辞めたら悪の組織の癒やし係になりました~命の危機も感じるけど私は元気にやっています!!~

琴葉悠
キャラ文芸
ブラック企業で働いてた美咲という女性はついにブラック企業で働き続けることに限界を感じキレて辞職届けをだす。 辞職し、やけ酒をあおっているところにたまに見かける美丈夫が声をかけ、自分の働いている会社にこないかと言われる。 提示された待遇が良かった為、了承し、そのまま眠ってしまう。 そして目覚めて発覚する、その会社は会社ではなく、悪の組織だったことに──

学園戦記三国志~リュービ、二人の美少女と義兄妹の契りを結び、学園において英雄にならんとす 正史風味~

トベ・イツキ
キャラ文芸
 三国志×学園群像劇!  平凡な少年・リュービは高校に入学する。  彼が入学したのは、一万人もの生徒が通うマンモス校・後漢学園。そして、その生徒会長は絶大な権力を持つという。  しかし、平凡な高校生・リュービには生徒会なんて無縁な話。そう思っていたはずが、ひょんなことから黒髪ロングの清楚系な美女とお団子ヘアーのお転婆な美少女の二人に助けられ、さらには二人が自分の妹になったことから運命は大きく動き出す。  妹になった二人の美少女の後押しを受け、リュービは謀略渦巻く生徒会の選挙戦に巻き込まれていくのであった。  学園を舞台に繰り広げられる新三国志物語ここに開幕!  このお話は、三国志を知らない人も楽しめる。三国志を知ってる人はより楽しめる。そんな作品を目指して書いてます。 今後の予定 第一章 黄巾の乱編 第二章 反トータク連合編 第三章 群雄割拠編 第四章 カント決戦編 第五章 赤壁大戦編 第六章 西校舎攻略編←今ココ 第七章 リュービ会長編 第八章 最終章 作者のtwitterアカウント↓ https://twitter.com/tobeitsuki?t=CzwbDeLBG4X83qNO3Zbijg&s=09 ※このお話は2019年7月8日にサービスを終了したラノゲツクールに同タイトルで掲載していたものを小説版に書き直したものです。 ※この作品は小説家になろう・カクヨムにも公開しています。

処理中です...