5 / 5
俺とカオルさんの日々
しおりを挟む
「太郎、わざわざ来てくれてありがとう」
「何言ってんだよ水くせえな。……それにしてもお前、ちょっと見ない間にスゲー体になってんなーおい! 海の男みたいな色合いになってるし。いつもぶかぶかの服着てるから、GWに会った時に何か少し痩せたなとは思ってたけどさ。勉強と慣れない都会生活のストレスかと思ってたぜ」
パーフェクトボディージャパンの関東大会の会場。
ド派手なサイケ柄のTシャツで現れた坊主頭の親友は、サーフパンツ姿の俺に目を丸くしていた。
太郎の親父さんといい太郎といい、僧職にあるのに原色系の派手な服装が大好きである。仕事柄常に地味で目立たない色合いの格好だから、オフになると弾けてしまうのだろうか。
太郎を呼んだのは、予選の様子を撮影してもらうためだ。
アパートから出られないカオルさんに、せめて会場で自分が頑張っている様子を見せたかったのもあるし、この半年の成果を親友にも見てもらいたかった。
一七四センチで七八キロ。
十キロ以上脂肪を落とし、加えて見違えるぐらいの筋肉質な体に仕上がった。
ここ半年間で人生で一番自分の体を鏡で見ていたと思う。カオルさんがナルシストになる人も多いって言うのは分かる気がした。
いやだって自分の頑張りが結果としてダイレクトに見えるんだよ? 嬉しいじゃん。
勉強だってそりゃ結果は出るけど、内面的なもので外に見える成果ではないし。
俺は顔も平凡だから、鏡を見て惚れ惚れするなんて経験は初めてだったし、無縁だと思っていた日サロ体験も初だった。生っちろい体より褐色の肌の方が筋肉が健康的でより美しく見えるなんて、自分で実際にやって見ないと分からないものである。
誰かに見られて恥ずかしくない体型になるのも初めてだったし、むしろ見せびらかしたい。
何よりも自分だってやれば出来るんだと思えたのはすごく貴重な経験になった。
『まあ何事もやりすぎは良くないのは私の件で分かると思いますけど、でも自己肯定感が上がるのは決して悪いことじゃないでしょう?』
ニコニコとカオルさんが俺の体を褒めてくれたが、成功体験は本当に大事だと思った。
「ばっちり耕助のポージング撮ってやるから任せとけ! あ、こういうのって掛け声とか必要なんだよな? 俺始まるまでにちょっとネットで調べとくからよ。んじゃまた後でな」
そう言って俺の肩を叩くと、太郎は選手控室から出て行った。
周りの人たちを見ると、いかにも長い間筋トレやってますといった感じの人が多かった。
多分筋トレ歴も年齢的にも俺が一番若いだろう。
ただ以前から感じていた、ケンカ強いアピールをするかモテたいだけの脳筋というマッチョに対する俺の偏見は、多くの誤解と嫉妬でしかなかったと今では分かっており、前なら感じていた威圧感も全く感じなかった。
自分の体を作り変えるというのは生半可な努力ではなし得ないのだ。
食事だってトレーニングだって摂取する栄養分や運動する部位、様々な計算や緻密な計画に基づいている。マッチョは自分の求めている理想形に少しでも近づけたいという純粋な願いの結果なのである。
仕事で結果を出して昇進したい、研究者になって病気の特効薬を生み出したい、絵が上手くなりたい、スポーツでオリンピックに出たい。全ての願望にはそれに伴う努力が必要で、みんながその理想に向かって努力する。
マッチョだって同じなのである。結果モテてもそれは副産物であって主目的じゃない。
逆にモテたいがためだけに、こんなしんどくて地道なトレーニングや食事に気を遣える人は少ないだろう。もしいたら、それだけでもすごいと感じてしまう。
ダイエットを頑張っている人も、美容やメイクにこだわる人も、己の理想を追い求めて必死に努力しているんだなあ、とだいぶ物事に対する見方が変わったのもカオルさんと出会ったお陰だった。
(努力の年月では勝てなくても、俺は俺で頑張って来たし、こんなイベントに参加出来たことをまっずは楽しもう)
素直にそう思えた。
「十五番、仕上がってるよ!」
「十番、ナイスバルク!」
「七番、いい血管出てるよ!」
会場で様々な選手への掛け声が響く中、六番の俺もポージングでアピールをした。
太郎もとても付け焼刃とは思えない掛け声で俺にエールを送って来る。
「六番、腹筋がちぎりパンだよ!」
「六番、胸板分厚すぎ! 京極冬彦先生の新刊かよ!」
「六番、前世は手榴弾か!」
「六番、筋肉増税中!」
アイツ笑わせに来てるだろうと思ったが、緩みそうになる口元を引き締めて一番筋肉が良く見えるであろうポーズで応える。
スポットライトに照らされるなんて経験は人生でそうはない。昔なら影になる端っこに引っ込んでいた俺はもういない。既にカオルさんのためではなく、ただ自分のためにやっていた気がした。
『──え? 本選に進めた?』
「はい。なぜか三番目に引っかかりました」
太郎に食事をご馳走し、スマホで撮影した動画をチェックし、アパートに遊びに行きたいという太郎を本当に汚くしてるからと断り、多めの交通費を渡し、またの協力を取り付け帰した俺は、真っ直ぐアパートに戻るとソワソワして待っていたカオルさんに報告をした。
『すごいじゃないですか! うわー、やりましたねコウスケさん!』
「太郎のお陰ですよ」
俺は良く知らなかったのだが、審査員には選手に掛かる掛け声も加点要素にすることがあるようだ。
太郎の語彙力溢れる掛け声が周囲の客も笑顔にし、会場の雰囲気が和やかになったのは間違いない。審査員の人も思わず笑って顔を背けていた人もいた。
撮影した動画を見せながら俺は太郎の掛け声を教える。
『センスありますねご友人は。オーディエンスを味方につけるのはとってもいいことだと私は思います。でも、もちろんコウスケさんがそれに見合う体でなければ意味がないので、やっぱりコウスケさんの力も大きいと思いますよ』
「あはは、ありがとうございます」
『本選でもいいとこ行けるといいですね! 私も陰ながら応援しますよ』
彼はワキワキと腕を動かし、本当に嬉しそうな様子だった。
実感はまだないが、本選への切符を手に入れた俺は、二カ月後の本選に向かってまた鍛えなくてはならないことだけは分かる。
「カオルさん、本選に向けてビシビシ鍛えて下さい。どうせなら全力でぶつからないと!」
『任せて下さい! 二人三脚で頑張りましょうね!』
そこからさらに今まで以上に筋肉を傷めないよう、そして最大の効果が出るようにトレーニングを重ねたし、太郎も本選で前回にも増して素晴らしい掛け声で声援を送ってくれたが、本選は甘いものではなかった。全国の猛者が集う本選では二十一人中十八位。まあ当然の結果ではあるが、悔しかったのは事実だ。
『でも、本選に出るだけでも素晴らしいことなんですよ。決勝ラウンドなんですから!』
「うん、そうなんですけどね……」
『結果は残念でしたけど、私はとても嬉しいです。こんな鬱陶しい幽霊の頼みを聞いてくれて、一生懸命努力してくれて、素晴らしい筋肉をつけたマッチョに進化して下さったコウスケさんには、本当に本当に感謝しかありません』
深く頭を下げる彼に俺は慌てる。
「あのもしかして、成仏しちゃうんですか?」
いや確かに成仏するために一念発起したのは事実だけど、いきなりだろう。
『え? でも心残りがなくなったら成仏するんじゃないですか?』
「絶対かは分かりませんよ。坊さんからの聞きかじり知識なので」
『コウスケさんに長々と迷惑も掛けましたし、この辺りで成仏するのもまたよしではないかと』
「……寂しいですね」
思わず出た俺の本音に彼は笑った。
『そう言って下さるだけでここにいた甲斐があるってものです。いつか、生まれ変わったら実体で会えるといいですね』
ほら、お疲れなんですから早めに寝た方がいいですよ、と布団に入るよう勧められた。
別れる前にもっと話をしたいのに、大会の緊張がほどけたのか一気に疲労と睡魔が訪れた。
『カオルさん、お元気で……』
それだけ言うと、気づけば俺は夢も見ない眠りの世界へ引きずり込まれていた。
「いや、普通は生まれ変わったらまたお会いしましょうって言われて、ふと朝目覚めたらいないって切なく思う流れじゃないですか! 何でまだいるんですか!」
『……本当にすみません。私もてっきり成仏するとばかり』
翌日、爽やかに目覚めた俺の目の前には相変わらずカオルさんはいて、俺は呆れと照れ臭さで声を荒げてしまった。
『でも何かですね、心残りというか、新たに目標が定まったと言うか、私の後押しでコウスケさんをトップにしたい、なんて思いがふつふつとですね』
「ふつふつしなくていいんですよ! これからも筋トレはやりますから、ね? もう新たな気持ちで違う人生に突き進む時じゃないですか」
『でもこう、ここまで来たら上を見たいじゃないですか? そう思いません?』
いなくなれば寂しい、いればいたで問題がある。
俺とカオルさんの日々はまだ続くようである。
「何言ってんだよ水くせえな。……それにしてもお前、ちょっと見ない間にスゲー体になってんなーおい! 海の男みたいな色合いになってるし。いつもぶかぶかの服着てるから、GWに会った時に何か少し痩せたなとは思ってたけどさ。勉強と慣れない都会生活のストレスかと思ってたぜ」
パーフェクトボディージャパンの関東大会の会場。
ド派手なサイケ柄のTシャツで現れた坊主頭の親友は、サーフパンツ姿の俺に目を丸くしていた。
太郎の親父さんといい太郎といい、僧職にあるのに原色系の派手な服装が大好きである。仕事柄常に地味で目立たない色合いの格好だから、オフになると弾けてしまうのだろうか。
太郎を呼んだのは、予選の様子を撮影してもらうためだ。
アパートから出られないカオルさんに、せめて会場で自分が頑張っている様子を見せたかったのもあるし、この半年の成果を親友にも見てもらいたかった。
一七四センチで七八キロ。
十キロ以上脂肪を落とし、加えて見違えるぐらいの筋肉質な体に仕上がった。
ここ半年間で人生で一番自分の体を鏡で見ていたと思う。カオルさんがナルシストになる人も多いって言うのは分かる気がした。
いやだって自分の頑張りが結果としてダイレクトに見えるんだよ? 嬉しいじゃん。
勉強だってそりゃ結果は出るけど、内面的なもので外に見える成果ではないし。
俺は顔も平凡だから、鏡を見て惚れ惚れするなんて経験は初めてだったし、無縁だと思っていた日サロ体験も初だった。生っちろい体より褐色の肌の方が筋肉が健康的でより美しく見えるなんて、自分で実際にやって見ないと分からないものである。
誰かに見られて恥ずかしくない体型になるのも初めてだったし、むしろ見せびらかしたい。
何よりも自分だってやれば出来るんだと思えたのはすごく貴重な経験になった。
『まあ何事もやりすぎは良くないのは私の件で分かると思いますけど、でも自己肯定感が上がるのは決して悪いことじゃないでしょう?』
ニコニコとカオルさんが俺の体を褒めてくれたが、成功体験は本当に大事だと思った。
「ばっちり耕助のポージング撮ってやるから任せとけ! あ、こういうのって掛け声とか必要なんだよな? 俺始まるまでにちょっとネットで調べとくからよ。んじゃまた後でな」
そう言って俺の肩を叩くと、太郎は選手控室から出て行った。
周りの人たちを見ると、いかにも長い間筋トレやってますといった感じの人が多かった。
多分筋トレ歴も年齢的にも俺が一番若いだろう。
ただ以前から感じていた、ケンカ強いアピールをするかモテたいだけの脳筋というマッチョに対する俺の偏見は、多くの誤解と嫉妬でしかなかったと今では分かっており、前なら感じていた威圧感も全く感じなかった。
自分の体を作り変えるというのは生半可な努力ではなし得ないのだ。
食事だってトレーニングだって摂取する栄養分や運動する部位、様々な計算や緻密な計画に基づいている。マッチョは自分の求めている理想形に少しでも近づけたいという純粋な願いの結果なのである。
仕事で結果を出して昇進したい、研究者になって病気の特効薬を生み出したい、絵が上手くなりたい、スポーツでオリンピックに出たい。全ての願望にはそれに伴う努力が必要で、みんながその理想に向かって努力する。
マッチョだって同じなのである。結果モテてもそれは副産物であって主目的じゃない。
逆にモテたいがためだけに、こんなしんどくて地道なトレーニングや食事に気を遣える人は少ないだろう。もしいたら、それだけでもすごいと感じてしまう。
ダイエットを頑張っている人も、美容やメイクにこだわる人も、己の理想を追い求めて必死に努力しているんだなあ、とだいぶ物事に対する見方が変わったのもカオルさんと出会ったお陰だった。
(努力の年月では勝てなくても、俺は俺で頑張って来たし、こんなイベントに参加出来たことをまっずは楽しもう)
素直にそう思えた。
「十五番、仕上がってるよ!」
「十番、ナイスバルク!」
「七番、いい血管出てるよ!」
会場で様々な選手への掛け声が響く中、六番の俺もポージングでアピールをした。
太郎もとても付け焼刃とは思えない掛け声で俺にエールを送って来る。
「六番、腹筋がちぎりパンだよ!」
「六番、胸板分厚すぎ! 京極冬彦先生の新刊かよ!」
「六番、前世は手榴弾か!」
「六番、筋肉増税中!」
アイツ笑わせに来てるだろうと思ったが、緩みそうになる口元を引き締めて一番筋肉が良く見えるであろうポーズで応える。
スポットライトに照らされるなんて経験は人生でそうはない。昔なら影になる端っこに引っ込んでいた俺はもういない。既にカオルさんのためではなく、ただ自分のためにやっていた気がした。
『──え? 本選に進めた?』
「はい。なぜか三番目に引っかかりました」
太郎に食事をご馳走し、スマホで撮影した動画をチェックし、アパートに遊びに行きたいという太郎を本当に汚くしてるからと断り、多めの交通費を渡し、またの協力を取り付け帰した俺は、真っ直ぐアパートに戻るとソワソワして待っていたカオルさんに報告をした。
『すごいじゃないですか! うわー、やりましたねコウスケさん!』
「太郎のお陰ですよ」
俺は良く知らなかったのだが、審査員には選手に掛かる掛け声も加点要素にすることがあるようだ。
太郎の語彙力溢れる掛け声が周囲の客も笑顔にし、会場の雰囲気が和やかになったのは間違いない。審査員の人も思わず笑って顔を背けていた人もいた。
撮影した動画を見せながら俺は太郎の掛け声を教える。
『センスありますねご友人は。オーディエンスを味方につけるのはとってもいいことだと私は思います。でも、もちろんコウスケさんがそれに見合う体でなければ意味がないので、やっぱりコウスケさんの力も大きいと思いますよ』
「あはは、ありがとうございます」
『本選でもいいとこ行けるといいですね! 私も陰ながら応援しますよ』
彼はワキワキと腕を動かし、本当に嬉しそうな様子だった。
実感はまだないが、本選への切符を手に入れた俺は、二カ月後の本選に向かってまた鍛えなくてはならないことだけは分かる。
「カオルさん、本選に向けてビシビシ鍛えて下さい。どうせなら全力でぶつからないと!」
『任せて下さい! 二人三脚で頑張りましょうね!』
そこからさらに今まで以上に筋肉を傷めないよう、そして最大の効果が出るようにトレーニングを重ねたし、太郎も本選で前回にも増して素晴らしい掛け声で声援を送ってくれたが、本選は甘いものではなかった。全国の猛者が集う本選では二十一人中十八位。まあ当然の結果ではあるが、悔しかったのは事実だ。
『でも、本選に出るだけでも素晴らしいことなんですよ。決勝ラウンドなんですから!』
「うん、そうなんですけどね……」
『結果は残念でしたけど、私はとても嬉しいです。こんな鬱陶しい幽霊の頼みを聞いてくれて、一生懸命努力してくれて、素晴らしい筋肉をつけたマッチョに進化して下さったコウスケさんには、本当に本当に感謝しかありません』
深く頭を下げる彼に俺は慌てる。
「あのもしかして、成仏しちゃうんですか?」
いや確かに成仏するために一念発起したのは事実だけど、いきなりだろう。
『え? でも心残りがなくなったら成仏するんじゃないですか?』
「絶対かは分かりませんよ。坊さんからの聞きかじり知識なので」
『コウスケさんに長々と迷惑も掛けましたし、この辺りで成仏するのもまたよしではないかと』
「……寂しいですね」
思わず出た俺の本音に彼は笑った。
『そう言って下さるだけでここにいた甲斐があるってものです。いつか、生まれ変わったら実体で会えるといいですね』
ほら、お疲れなんですから早めに寝た方がいいですよ、と布団に入るよう勧められた。
別れる前にもっと話をしたいのに、大会の緊張がほどけたのか一気に疲労と睡魔が訪れた。
『カオルさん、お元気で……』
それだけ言うと、気づけば俺は夢も見ない眠りの世界へ引きずり込まれていた。
「いや、普通は生まれ変わったらまたお会いしましょうって言われて、ふと朝目覚めたらいないって切なく思う流れじゃないですか! 何でまだいるんですか!」
『……本当にすみません。私もてっきり成仏するとばかり』
翌日、爽やかに目覚めた俺の目の前には相変わらずカオルさんはいて、俺は呆れと照れ臭さで声を荒げてしまった。
『でも何かですね、心残りというか、新たに目標が定まったと言うか、私の後押しでコウスケさんをトップにしたい、なんて思いがふつふつとですね』
「ふつふつしなくていいんですよ! これからも筋トレはやりますから、ね? もう新たな気持ちで違う人生に突き進む時じゃないですか」
『でもこう、ここまで来たら上を見たいじゃないですか? そう思いません?』
いなくなれば寂しい、いればいたで問題がある。
俺とカオルさんの日々はまだ続くようである。
3
お気に入りに追加
23
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
人違いラブレターに慣れていたので今回の手紙もスルーしたら、片思いしていた男の子に告白されました。この手紙が、間違いじゃないって本当ですか?
石河 翠
恋愛
クラス内に「ワタナベ」がふたりいるため、「可愛いほうのワタナベさん」宛のラブレターをしょっちゅう受け取ってしまう「そうじゃないほうのワタナベさん」こと主人公の「わたし」。
ある日「わたし」は下駄箱で、万年筆で丁寧に宛名を書いたラブレターを見つける。またかとがっかりした「わたし」は、その手紙をもうひとりの「ワタナベ」の下駄箱へ入れる。
ところが、その話を聞いた隣のクラスのサイトウくんは、「わたし」が驚くほど動揺してしまう。 実はその手紙は本当に彼女宛だったことが判明する。そしてその手紙を書いた「地味なほうのサイトウくん」にも大きな秘密があって……。
「真面目」以外にとりえがないと思っている「わたし」と、そんな彼女を見守るサイトウくんの少女マンガのような恋のおはなし。
小説家になろう及びエブリスタにも投稿しています。
扉絵は汐の音さまに描いていただきました。
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
ヤクザの若頭は、年の離れた婚約者が可愛くて仕方がない
絹乃
恋愛
ヤクザの若頭の花隈(はなくま)には、婚約者がいる。十七歳下の少女で組長の一人娘である月葉(つきは)だ。保護者代わりの花隈は月葉のことをとても可愛がっているが、もちろん恋ではない。強面ヤクザと年の離れたお嬢さまの、恋に発展する前の、もどかしくドキドキするお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
成仏ハラスメント 病院の待合室で、吹き出しそうになりました。マスクしてて良かった。色んなハラスメント聞きますが、成仏につけるとは。
( ・∀・)っ旦 ほっとここあでも
色んなハラスメントがありますけど、まず普通はないだろうハラスメントですよね(笑)
楽しんでくださったなら何よりです。