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メニューメニュー、と。
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さて、ドレスも入手できた。
基本的なこの国の結婚式のしきたりや進行的なモノも学んだし、後は披露宴みたいな王宮の中で行われる食事会で、王族や貴族に振る舞う料理と、町にお祝いに訪れる人々のお披露目料理を考えないといけないのだが。
いやー、どうしますかねー。
現在、結婚式の準備やら何やらでレストランもパティスリーも一時的にお休み中の私は、離れの厨房でパティスリー用のミルフィーユらショートケーキ、シュークリームなどをせっせと作りながら、悩みまくっていた。
特に披露宴方面の食事である。
たまたま王族のクラインと結婚式を挙げる事にはなったけれど、日本ではド庶民(それも貧乏な)だった私には、身分の高い方々へ作る料理など急に思いつく筈もなく。
この数日、頭を痛めてる問題であった。
いや、高級食材を使えばまあ何とかいけるだろうとは思うんだけどね。
最高級と言われるオーガキング様の肉もたんとあるし、なんならヴェルサスの肉もクロロニアンの肉もある。
ただ、海鮮系は高級と呼ばれるモノは少ない。
ウナーギはあるが(あれ魚だっけか。まあいいや水の中を泳ぐし)、レストランで出されるようになるまで食べる事もないゴミ扱いであったし。
そう言えばヤマーモも廃棄処分の野菜であった。
ホタテに似た味のパパリン貝もアサリに似た味のママリン貝も、美味しいけどこちらでは高級ではないし。
でも、海鮮は欲しいところよねえ。
まー、美味しければ正直なんでも喜んでくれそうだけど、やはり日本人として美味しい魚系は使いたい。めで鯛ってなもんで、鯛みたいな白身の美味そげな魚を塩焼きにするかカルパッチョにするか、でも塩焼きにするとナイフとフォークでは食べにくいだろうから、いっそ切り身にして香草バター焼きにするのもいい。
うーむ、やはり、漁師町ピノに飛ぶべきだよねえ。海鮮類は鮮度が命だから、直接仕入れに行って、アイテムボックスに仕舞っとけばいいとして。
いや、無難にお寿司にするかな、食べやすいし見栄えもするもんね。
海鮮丼とかで町の人の生への抵抗感がだいぶ無くなってきたし。
苦手な人には別途ちらし寿司とかにすればいい。カラフルだし。
スープはどうする。
あー、久しぶりにパイ包みのスープが飲みたいなあ。
クラムチャウダー風のスープの上からパイ生地で器を包んでオーブンで焼くだけでなんであんなに美味しくなるかなー。
しゃかしゃかとパイを崩しながら食べるのがまたいいのよねぇ。カロリー高いけどさ。
華やかっぽいから入れちゃおうかな。
和洋折衷な食事になりそうだけど、国王様もレストランとかにはないのが食べたいみたいだし、どうせ和食とフレンチだの中華だの区別してる国じゃないからいいか。
1年前までは、塩、砂糖、ハチミツ位しか味つけ方法なかった国だもんねぇ。大概の料理はそりゃ美味しいでしょうよ。
そう言えば、念願のポン酢と焼き肉のタレも開発段階が済んで、現在絶賛増産中である。
結婚式の後には大々的に発売される事が決まったから、それを使うのもいいよね。
日本に居るときから、ポン酢と焼き肉のタレの万能感は異常だと思ってたので、早くご家庭に常備してもらえるようになりたい。
味つけに困ったら大概の料理はこの二つがあれば何とかなると言っても過言ではない。生前も大変お世話になった。
まあ自家製にしようと企んだ焼き肉のタレは、一人暮らしには手間とコストがかかりすぎて市販のもの買った方が安く済んだが、ポン酢などは昆布と醤油と果実酢があれば美味しいものが出来た。
ケルヴィンさんにはかなり前に市販のタレとポン酢をトラちゃんから購入して渡しておいたが、どうしても満足の行く出来になるまで時間がかかったようだ。
ケルヴィンさんは完璧主義者なので、私のように大雑把な人間のざっくりした希望もよく汲み取ってくれて、助かっている。
しかし、メニュー………やはりいっそのことビュッフェ形式が一番面倒がなく、好きなものを好きなように食べられるんじゃなかろうか。
などとつらつら思考があっちへ行きこっちへ行きしてる間にも、足りないケーキ類を作ってアイテムボックスにしまいこむ。
明日トラちゃんに渡す分は済んだ、と。
無意識でも魔法が使えるんだなあ。
まあ精霊さんズ達のお陰かも知れないけど。なむなむ。
うーん、メニューメニュー。
母屋に戻り、時計を見るともう午後2時を回っていた。
昼食はどうするかな。まあ喉渇いたし一先ず紅茶でも飲むか、とお湯を沸かしてる時に、クラインが帰ってきた。
クラインはコーヒーがいいというので別途用意する。
クラインも、結婚式の準備と店舗の確保なんかで私より忙しいので、店は暫しお休みだ。
しかし、クラインは王族から公爵位になる訳で、今までもレストランの仕事をさせるのはどうなのかと思っていたのだが、公爵様になれば領地の管理もしないといけないだろうし、今以上に続けるのは難しいだろう。
「ねぇクライン」
「ん?」
「結婚式済んだ後、クラインは公爵領の仕事もあるよね?レストランはそのまま辞める方向で?」
クラインはうーーん、と天井を眺め、ハルカを見た。
「多分、時間的に厳しいかなとは思う。
仕事自体は楽しかったが、元々が邪な気持ちで働いてたしな。辞めることになるかな」
「邪な気持ち?賄い飯とかスイーツの試食とか?」
クラインは、呆れたように私を見た。
「あのな………いや、解ってた。ハルカにそこを察してくれというのは俺の儚い夢だった。
それでも言わせろ。鈍いにも程がある。
………俺も働いてないと、仕事に夢中なハルカと一緒の時間が減るだろうが!!
それに変な虫がついても困るし」
「………あー、そうか………えーと、ごめんね?どうにもそういう感覚が日本に居たときから鈍くて………」
素直に私は頭を下げた。
「いや、そう言う鈍くて残念なハルカも含めて好きだからもういいんだ」
そう言うと、いきなり額にキスをしてきたクラインに赤面して思わず糸目になった。
(………なんで外国の人はこう恋愛表現が派手でオープンなんだろうか。日本人の奥ゆかしさを少し見習って貰いたいんだけど。どんだけ時代劇見てるんだ。分かるでしょ少しは!
いや嬉しくない訳じゃないけどさ、どう反応していいか困るんですよ。何しろ日本でも男性と付き合ったことすらないのにいきなり結婚だし、………全てがハードル高いわ本当に)
結婚が決まってから終始ニコニコとご機嫌なクラインを見てると文句も言えないので、私はただひたすら平常心で羞恥に耐えるというメンタル強化をしないといけない羽目になっている。
なかなか強化できない自分が憎い。
「………あー、そうだ!クラインちょっと明日にでもクロちゃんと出掛けてきたいんだけど」
「何処へ?」
ピノへ行って新鮮な魚介類の買い出しをしたい旨伝える。結婚式のメニューのため人に頼むより直接自分で行った方が早い。
「………二人の結婚式だし、俺も行く。それに漁師町は気が荒い男も多いしハルカ一人はダメだ」
クラインが眉をしかめた。
「いや、クラインも忙しいだろうし、トラちゃんにボディーガード代わりになってもらおうかなと………」
デートみたいになるじゃないですか。
なんか照れ臭いんですよ私は。
慣れてないんだから察して欲しいっす。
「妻になる人の手助けが出来ずに何が夫だ。絶対行く。というか俺以外必要ないだろ。変に粉かけてくる男が現れたらどうすんだ!海の男ってのは二割増し三割増しと言うだろうが」
いやどうもしませんけども。
ていうか私のような料理が少し出来る程度の凡人にどんな粉が。
クラインだけですよ、私がモテモテだと勘違いしてるのは(笑)
単にこちらで少し美味しいご飯が作れるってことで好意的に見てもらえてるだけですからね残念ながら。
自分の方がよほど眩しい人間なのに、これもあばたもえくぼ的な効果なのだろうか。有り難いがこの先どうなるのやら少し不安だ。
しかしこれ以上変に遠慮すると、クラインの束縛系ヤンデレの芽がすくすく育ちそうなのでとりあえず頷いておいた。
まあ、ピノへの仕入れはOK貰えたし、良いもの仕入れるか。
基本的なこの国の結婚式のしきたりや進行的なモノも学んだし、後は披露宴みたいな王宮の中で行われる食事会で、王族や貴族に振る舞う料理と、町にお祝いに訪れる人々のお披露目料理を考えないといけないのだが。
いやー、どうしますかねー。
現在、結婚式の準備やら何やらでレストランもパティスリーも一時的にお休み中の私は、離れの厨房でパティスリー用のミルフィーユらショートケーキ、シュークリームなどをせっせと作りながら、悩みまくっていた。
特に披露宴方面の食事である。
たまたま王族のクラインと結婚式を挙げる事にはなったけれど、日本ではド庶民(それも貧乏な)だった私には、身分の高い方々へ作る料理など急に思いつく筈もなく。
この数日、頭を痛めてる問題であった。
いや、高級食材を使えばまあ何とかいけるだろうとは思うんだけどね。
最高級と言われるオーガキング様の肉もたんとあるし、なんならヴェルサスの肉もクロロニアンの肉もある。
ただ、海鮮系は高級と呼ばれるモノは少ない。
ウナーギはあるが(あれ魚だっけか。まあいいや水の中を泳ぐし)、レストランで出されるようになるまで食べる事もないゴミ扱いであったし。
そう言えばヤマーモも廃棄処分の野菜であった。
ホタテに似た味のパパリン貝もアサリに似た味のママリン貝も、美味しいけどこちらでは高級ではないし。
でも、海鮮は欲しいところよねえ。
まー、美味しければ正直なんでも喜んでくれそうだけど、やはり日本人として美味しい魚系は使いたい。めで鯛ってなもんで、鯛みたいな白身の美味そげな魚を塩焼きにするかカルパッチョにするか、でも塩焼きにするとナイフとフォークでは食べにくいだろうから、いっそ切り身にして香草バター焼きにするのもいい。
うーむ、やはり、漁師町ピノに飛ぶべきだよねえ。海鮮類は鮮度が命だから、直接仕入れに行って、アイテムボックスに仕舞っとけばいいとして。
いや、無難にお寿司にするかな、食べやすいし見栄えもするもんね。
海鮮丼とかで町の人の生への抵抗感がだいぶ無くなってきたし。
苦手な人には別途ちらし寿司とかにすればいい。カラフルだし。
スープはどうする。
あー、久しぶりにパイ包みのスープが飲みたいなあ。
クラムチャウダー風のスープの上からパイ生地で器を包んでオーブンで焼くだけでなんであんなに美味しくなるかなー。
しゃかしゃかとパイを崩しながら食べるのがまたいいのよねぇ。カロリー高いけどさ。
華やかっぽいから入れちゃおうかな。
和洋折衷な食事になりそうだけど、国王様もレストランとかにはないのが食べたいみたいだし、どうせ和食とフレンチだの中華だの区別してる国じゃないからいいか。
1年前までは、塩、砂糖、ハチミツ位しか味つけ方法なかった国だもんねぇ。大概の料理はそりゃ美味しいでしょうよ。
そう言えば、念願のポン酢と焼き肉のタレも開発段階が済んで、現在絶賛増産中である。
結婚式の後には大々的に発売される事が決まったから、それを使うのもいいよね。
日本に居るときから、ポン酢と焼き肉のタレの万能感は異常だと思ってたので、早くご家庭に常備してもらえるようになりたい。
味つけに困ったら大概の料理はこの二つがあれば何とかなると言っても過言ではない。生前も大変お世話になった。
まあ自家製にしようと企んだ焼き肉のタレは、一人暮らしには手間とコストがかかりすぎて市販のもの買った方が安く済んだが、ポン酢などは昆布と醤油と果実酢があれば美味しいものが出来た。
ケルヴィンさんにはかなり前に市販のタレとポン酢をトラちゃんから購入して渡しておいたが、どうしても満足の行く出来になるまで時間がかかったようだ。
ケルヴィンさんは完璧主義者なので、私のように大雑把な人間のざっくりした希望もよく汲み取ってくれて、助かっている。
しかし、メニュー………やはりいっそのことビュッフェ形式が一番面倒がなく、好きなものを好きなように食べられるんじゃなかろうか。
などとつらつら思考があっちへ行きこっちへ行きしてる間にも、足りないケーキ類を作ってアイテムボックスにしまいこむ。
明日トラちゃんに渡す分は済んだ、と。
無意識でも魔法が使えるんだなあ。
まあ精霊さんズ達のお陰かも知れないけど。なむなむ。
うーん、メニューメニュー。
母屋に戻り、時計を見るともう午後2時を回っていた。
昼食はどうするかな。まあ喉渇いたし一先ず紅茶でも飲むか、とお湯を沸かしてる時に、クラインが帰ってきた。
クラインはコーヒーがいいというので別途用意する。
クラインも、結婚式の準備と店舗の確保なんかで私より忙しいので、店は暫しお休みだ。
しかし、クラインは王族から公爵位になる訳で、今までもレストランの仕事をさせるのはどうなのかと思っていたのだが、公爵様になれば領地の管理もしないといけないだろうし、今以上に続けるのは難しいだろう。
「ねぇクライン」
「ん?」
「結婚式済んだ後、クラインは公爵領の仕事もあるよね?レストランはそのまま辞める方向で?」
クラインはうーーん、と天井を眺め、ハルカを見た。
「多分、時間的に厳しいかなとは思う。
仕事自体は楽しかったが、元々が邪な気持ちで働いてたしな。辞めることになるかな」
「邪な気持ち?賄い飯とかスイーツの試食とか?」
クラインは、呆れたように私を見た。
「あのな………いや、解ってた。ハルカにそこを察してくれというのは俺の儚い夢だった。
それでも言わせろ。鈍いにも程がある。
………俺も働いてないと、仕事に夢中なハルカと一緒の時間が減るだろうが!!
それに変な虫がついても困るし」
「………あー、そうか………えーと、ごめんね?どうにもそういう感覚が日本に居たときから鈍くて………」
素直に私は頭を下げた。
「いや、そう言う鈍くて残念なハルカも含めて好きだからもういいんだ」
そう言うと、いきなり額にキスをしてきたクラインに赤面して思わず糸目になった。
(………なんで外国の人はこう恋愛表現が派手でオープンなんだろうか。日本人の奥ゆかしさを少し見習って貰いたいんだけど。どんだけ時代劇見てるんだ。分かるでしょ少しは!
いや嬉しくない訳じゃないけどさ、どう反応していいか困るんですよ。何しろ日本でも男性と付き合ったことすらないのにいきなり結婚だし、………全てがハードル高いわ本当に)
結婚が決まってから終始ニコニコとご機嫌なクラインを見てると文句も言えないので、私はただひたすら平常心で羞恥に耐えるというメンタル強化をしないといけない羽目になっている。
なかなか強化できない自分が憎い。
「………あー、そうだ!クラインちょっと明日にでもクロちゃんと出掛けてきたいんだけど」
「何処へ?」
ピノへ行って新鮮な魚介類の買い出しをしたい旨伝える。結婚式のメニューのため人に頼むより直接自分で行った方が早い。
「………二人の結婚式だし、俺も行く。それに漁師町は気が荒い男も多いしハルカ一人はダメだ」
クラインが眉をしかめた。
「いや、クラインも忙しいだろうし、トラちゃんにボディーガード代わりになってもらおうかなと………」
デートみたいになるじゃないですか。
なんか照れ臭いんですよ私は。
慣れてないんだから察して欲しいっす。
「妻になる人の手助けが出来ずに何が夫だ。絶対行く。というか俺以外必要ないだろ。変に粉かけてくる男が現れたらどうすんだ!海の男ってのは二割増し三割増しと言うだろうが」
いやどうもしませんけども。
ていうか私のような料理が少し出来る程度の凡人にどんな粉が。
クラインだけですよ、私がモテモテだと勘違いしてるのは(笑)
単にこちらで少し美味しいご飯が作れるってことで好意的に見てもらえてるだけですからね残念ながら。
自分の方がよほど眩しい人間なのに、これもあばたもえくぼ的な効果なのだろうか。有り難いがこの先どうなるのやら少し不安だ。
しかしこれ以上変に遠慮すると、クラインの束縛系ヤンデレの芽がすくすく育ちそうなのでとりあえず頷いておいた。
まあ、ピノへの仕入れはOK貰えたし、良いもの仕入れるか。
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