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マリッジブルー?
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第3王子であるクラインの婚姻の発表は、相手がマーミヤ商会のハルカであり、婚姻後も仕事を続けたいとの希望もあり、クラインが王族から公爵となり領地運営の傍らでサポートしていく、という話とともにハルカ達が王宮を訪れた翌日には速攻で行われた。
平民と王族との婚姻ということで貴族からの反発なども危惧されていたのだが、マーミヤ商会の調味料販売の影響力はこの1年ほどで他国も含めてかなりのものとなっており、貴族でも反対派はかなり少数で、それも家族からの『反対なんかしてマーミヤ商会がこの国からいなくなって他国へ行ったら即離婚よ』『お父さんとは一生口聞かない』発言に、長期的に持ちこたえられる人間はそうは居なかった。
平民層は言わずもがなの歓迎ムード一色である。
むしろ、王族の後ろ楯がつけばあちこちで美味しいレストランやパティスリーが増えるんじゃないかとリンダーベル以外の町民はウズウズしているのだ。
バルゴの支店の話はまだ身内とギルマスしか知らないので、うまいこと結婚に絡めて結婚後に『祝★成婚記念支店バルゴ店』としてオープンしちゃいましょう、とケルヴィンがハルカに囁いた。
「ほら、その方が次はうちの町かも?とか期待してくれるし、変に揉めずに済みそうですしね。そんなにヒョイヒョイと支店出せるほどまだウチ任せられる人材居ませんし、しばらく誤魔化しながら次の支店の人材育成と研究の方に勤しみましょう。
まあ先々手に余るようになったらフランチャイズ展開も視野にいれて行かないとですけどね」
「………ケルヴィンさん、なんか冒険者ギルドのギルマスだった筈なのに、すっかり商売人気質が板についちゃってますねぇ」
ハルカが感心したように呟くと、
「いやもう、本当にハルカさんが僕の生き甲斐をくれたというか、趣味を仕事に出来るとか夢のようで、研究を円滑に行うための雑事なんて屁でもないって思うんですよねえ。
ほら、それに国の美味しいモノ好きの為にも働ける使命感みたいなものまで最近ふつふつと」
と幸せそうに言うので、
「それはありがたいんですけど、無理だけは止めて下さいね。倒れられたらうちの商会たち行かないんですから」
と念を押しておいた。
ほっとくとすぐ研究所で徹夜してたりするので心配なのである。
心配と言えば、結婚に関する事でハルカはとても悩んでいた。
「………ふぅ………」
自宅で食後、お風呂に入り布団にもぐり込んだものの、どうにも寝つけなかったハルカは、リビングでホットミルクでも飲むかと起き上がった。
キッチンでミルクを温め、マグカップに注ぐと、ソファーに腰かける。
国王夫妻(将来の義父や義母が国を治めてるというのは今でも現実味がない)からは、
「正式には王族の婚姻ではない訳だし、気楽に気楽に。まー、公爵だから精々パレードをする位でいいんじゃないか?
後はリンダーベルの街の方で勝手に祭りでも開催するだろうけど、先々いちゃもんつけられないように貴族招いてパーティーして、街の人間にも商売面を考えてお披露目パーティーもしといた方がいいと思うけど。
………ま、そんなもんじゃないか?
ああ、でも食べるものは当然、ハルカがメニューを考えて作らないと多分周囲が納得しないだろうけどな。俺達もだけど」
ハハハッと国王ザックは笑い、王妃アゼリアは「私達新郎の親だしーお祝いついでに食事もスイーツも楽しみにしてるわねー♪もちろん家族総出よー」とコロコロ笑っていた。
新郎の親だしー、じゃないっつうの。
もちろん家族総出よー、じゃないっつうの。
国のトップ達が集まる中で、前世で有名だった遊園地でネズミさんやらクマさんやらが歌い踊る華やかでエレクトリカルなパレードを想像して、ハルカは長い長い溜め息をつく。
ああいうのは、派手やかなバックに薔薇だの百合だのを背負える見目麗しい洋風な方々がやるものであって、地味な日本人が主役を張るモノではないと個人的には主張したい。どんな苦行だ。
その上、食べ物についてもやたらと期待されている。
ぶっちゃけ花嫁がそこまで手を出すものなんだろうかと思うのだが、まあ食べ物については、どうせなら自分が美味しいと思うものを出したいのでそれはいい。
それはいいのだが。
やはりウエディングドレス着てパレードとか………恥ずかしすぎて死ねる。
クラインの手前、はぁ、へぇー、ほぉーと平気な振りをして聞いていたが、平気な訳あるかーい。こちとらパンピーもパンピー、キングオブ庶民なんですよ。
どうにかこのクラムチャウダーばりのこってり濃厚な辱しめイベントが、おすましレベルの軽いあっさりしたものにならないもんだろうかとずっと考えているのだが、逃げ道は無さそうだ。
いや、王族としてなら1週間は祭りでパレードは各町を1ヶ月かけて行うとか言ってたし、1日で済むなら上等じゃない。
しょうがない。クラインと結婚するならそこは通らないとならない道である。
お金はウチの子だし費用は出すよ~、と国王様が言ってたが、そこだけはクラインとハルカが出すと言うことで納めてもらった。
クラインは食料としての魔物の討伐の報酬やらドロップ品の売却、マーミヤ商会の給料と役職手当てとかで、ほぼ使ってない口座にお金が日本円換算で何億と貯まっていると言っていた。
私は私で既に口座にいくら入ってるか想像すると怖いので大分前に考えるのを止めた。
0が多すぎて数えるのも面倒臭い。
調味料の単価ってそんな高くないのに、消耗品だからまぁ歌手のカラオケ印税みたいに延々と入ってくる。
その上、レストランの肉やら魚、野菜の一部なんてほぼウチの土地の畑か現地調達だからコストは異常なほど安上がりだし、バイトさん達の給料などを弾んでもお釣りが来る売上高。
食材を獲って来るクライン達や人外の皆様の人件費は、ひたすら美味しいモノ食べさせておけば何も文句は出ない。
むしろ喜んで出ていく。
研究所での開発費用やネット通販での資料、実験用アイテム、野菜関係の種など、出ていくお金もそりゃ結構あるのだけど、入ってくるお金の割合を考えると必要経費と言うより雑費に近い。
孤児院に運営費用の貸付もしていたが、それもどこも売り上げがウハウハらしく、毎月返済する金額が増えてきているので完済もすぐだろう。
そう言えば。
経費経費とトラのネット通販用にも腹貯金を入れるだけ詰め込んだが、9999万以上は入らない事が発覚した。
まあ億単位の買い物をネットでする人などそうはいないだろうが、骨董品や不動産など億単位の品物もあるのだふざけたことに。
もし私がこの2億を超える大粒の宝石がたんとついたネックレスが欲しくなったらどうするの?とプルに聞いたら、
「トラに入ってるお金が清算で消えていくので、そっから不足分を足していくようになってるが、どうせ興味ないだろうハルカは宝飾品とか」
と鼻で笑われた。当たってるだけに腹立たしい。
だが、興味がないキラキラアイテムも、ドレスアップの際にはやはり必要なのだろうか。一度しか使わないだろうにと思うと貧乏根性がハルカを苛む。
それもこれもクラインが王族だったせいである。明らかに身分が違いすぎるんだよなあ。クラインに一度、
「本当に私と結婚なんかしてしまっていいのか」
と尋ねた事があるが、
「ハルカ以外に結婚は考えられない。一生ハルカの側にいたい。ハルカのご飯食べたい」
と食い気味に返されて、蕩けそうな笑みを向けてきた。
あのいつも正座させられた私に説教垂れてた人が。人間変われば変わるものである。豹変と言うのは聞いたことあるが、犬変は聞いたことない。
胃袋掴めば男なんかチョロいと昔母さんが言っていたが、これがその事案なのだろうか。何しろ初の恋愛が結婚なので私には読めない。
ただ、それなら私は母さんのように一生懸命美味しいモノを作り、旦那様を喜ばせてあげればいいだけだ。
彼も美味しい私も嬉しいでWINWINな話である。
つくづく好きな人に喜んでもらえる特技があって良かったと感謝しよう。
しかしドレス。しかしパレード。
どう転んでもそこに思考が戻ってくる。
溜め息がまたこぼれたところに、
「お、どしたハルカ溜め息なんかついて。マリッジブルーって奴か?おとーさんに話してみなさいホレホレ」
などと言いながら、ラウールに乗ったプルが二階から降りてきた。
平民と王族との婚姻ということで貴族からの反発なども危惧されていたのだが、マーミヤ商会の調味料販売の影響力はこの1年ほどで他国も含めてかなりのものとなっており、貴族でも反対派はかなり少数で、それも家族からの『反対なんかしてマーミヤ商会がこの国からいなくなって他国へ行ったら即離婚よ』『お父さんとは一生口聞かない』発言に、長期的に持ちこたえられる人間はそうは居なかった。
平民層は言わずもがなの歓迎ムード一色である。
むしろ、王族の後ろ楯がつけばあちこちで美味しいレストランやパティスリーが増えるんじゃないかとリンダーベル以外の町民はウズウズしているのだ。
バルゴの支店の話はまだ身内とギルマスしか知らないので、うまいこと結婚に絡めて結婚後に『祝★成婚記念支店バルゴ店』としてオープンしちゃいましょう、とケルヴィンがハルカに囁いた。
「ほら、その方が次はうちの町かも?とか期待してくれるし、変に揉めずに済みそうですしね。そんなにヒョイヒョイと支店出せるほどまだウチ任せられる人材居ませんし、しばらく誤魔化しながら次の支店の人材育成と研究の方に勤しみましょう。
まあ先々手に余るようになったらフランチャイズ展開も視野にいれて行かないとですけどね」
「………ケルヴィンさん、なんか冒険者ギルドのギルマスだった筈なのに、すっかり商売人気質が板についちゃってますねぇ」
ハルカが感心したように呟くと、
「いやもう、本当にハルカさんが僕の生き甲斐をくれたというか、趣味を仕事に出来るとか夢のようで、研究を円滑に行うための雑事なんて屁でもないって思うんですよねえ。
ほら、それに国の美味しいモノ好きの為にも働ける使命感みたいなものまで最近ふつふつと」
と幸せそうに言うので、
「それはありがたいんですけど、無理だけは止めて下さいね。倒れられたらうちの商会たち行かないんですから」
と念を押しておいた。
ほっとくとすぐ研究所で徹夜してたりするので心配なのである。
心配と言えば、結婚に関する事でハルカはとても悩んでいた。
「………ふぅ………」
自宅で食後、お風呂に入り布団にもぐり込んだものの、どうにも寝つけなかったハルカは、リビングでホットミルクでも飲むかと起き上がった。
キッチンでミルクを温め、マグカップに注ぐと、ソファーに腰かける。
国王夫妻(将来の義父や義母が国を治めてるというのは今でも現実味がない)からは、
「正式には王族の婚姻ではない訳だし、気楽に気楽に。まー、公爵だから精々パレードをする位でいいんじゃないか?
後はリンダーベルの街の方で勝手に祭りでも開催するだろうけど、先々いちゃもんつけられないように貴族招いてパーティーして、街の人間にも商売面を考えてお披露目パーティーもしといた方がいいと思うけど。
………ま、そんなもんじゃないか?
ああ、でも食べるものは当然、ハルカがメニューを考えて作らないと多分周囲が納得しないだろうけどな。俺達もだけど」
ハハハッと国王ザックは笑い、王妃アゼリアは「私達新郎の親だしーお祝いついでに食事もスイーツも楽しみにしてるわねー♪もちろん家族総出よー」とコロコロ笑っていた。
新郎の親だしー、じゃないっつうの。
もちろん家族総出よー、じゃないっつうの。
国のトップ達が集まる中で、前世で有名だった遊園地でネズミさんやらクマさんやらが歌い踊る華やかでエレクトリカルなパレードを想像して、ハルカは長い長い溜め息をつく。
ああいうのは、派手やかなバックに薔薇だの百合だのを背負える見目麗しい洋風な方々がやるものであって、地味な日本人が主役を張るモノではないと個人的には主張したい。どんな苦行だ。
その上、食べ物についてもやたらと期待されている。
ぶっちゃけ花嫁がそこまで手を出すものなんだろうかと思うのだが、まあ食べ物については、どうせなら自分が美味しいと思うものを出したいのでそれはいい。
それはいいのだが。
やはりウエディングドレス着てパレードとか………恥ずかしすぎて死ねる。
クラインの手前、はぁ、へぇー、ほぉーと平気な振りをして聞いていたが、平気な訳あるかーい。こちとらパンピーもパンピー、キングオブ庶民なんですよ。
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クラインは食料としての魔物の討伐の報酬やらドロップ品の売却、マーミヤ商会の給料と役職手当てとかで、ほぼ使ってない口座にお金が日本円換算で何億と貯まっていると言っていた。
私は私で既に口座にいくら入ってるか想像すると怖いので大分前に考えるのを止めた。
0が多すぎて数えるのも面倒臭い。
調味料の単価ってそんな高くないのに、消耗品だからまぁ歌手のカラオケ印税みたいに延々と入ってくる。
その上、レストランの肉やら魚、野菜の一部なんてほぼウチの土地の畑か現地調達だからコストは異常なほど安上がりだし、バイトさん達の給料などを弾んでもお釣りが来る売上高。
食材を獲って来るクライン達や人外の皆様の人件費は、ひたすら美味しいモノ食べさせておけば何も文句は出ない。
むしろ喜んで出ていく。
研究所での開発費用やネット通販での資料、実験用アイテム、野菜関係の種など、出ていくお金もそりゃ結構あるのだけど、入ってくるお金の割合を考えると必要経費と言うより雑費に近い。
孤児院に運営費用の貸付もしていたが、それもどこも売り上げがウハウハらしく、毎月返済する金額が増えてきているので完済もすぐだろう。
そう言えば。
経費経費とトラのネット通販用にも腹貯金を入れるだけ詰め込んだが、9999万以上は入らない事が発覚した。
まあ億単位の買い物をネットでする人などそうはいないだろうが、骨董品や不動産など億単位の品物もあるのだふざけたことに。
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と鼻で笑われた。当たってるだけに腹立たしい。
だが、興味がないキラキラアイテムも、ドレスアップの際にはやはり必要なのだろうか。一度しか使わないだろうにと思うと貧乏根性がハルカを苛む。
それもこれもクラインが王族だったせいである。明らかに身分が違いすぎるんだよなあ。クラインに一度、
「本当に私と結婚なんかしてしまっていいのか」
と尋ねた事があるが、
「ハルカ以外に結婚は考えられない。一生ハルカの側にいたい。ハルカのご飯食べたい」
と食い気味に返されて、蕩けそうな笑みを向けてきた。
あのいつも正座させられた私に説教垂れてた人が。人間変われば変わるものである。豹変と言うのは聞いたことあるが、犬変は聞いたことない。
胃袋掴めば男なんかチョロいと昔母さんが言っていたが、これがその事案なのだろうか。何しろ初の恋愛が結婚なので私には読めない。
ただ、それなら私は母さんのように一生懸命美味しいモノを作り、旦那様を喜ばせてあげればいいだけだ。
彼も美味しい私も嬉しいでWINWINな話である。
つくづく好きな人に喜んでもらえる特技があって良かったと感謝しよう。
しかしドレス。しかしパレード。
どう転んでもそこに思考が戻ってくる。
溜め息がまたこぼれたところに、
「お、どしたハルカ溜め息なんかついて。マリッジブルーって奴か?おとーさんに話してみなさいホレホレ」
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