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ヴォルテン王国訪問【2】
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シュテルファン国王は、1週間位前から嘔吐や食欲不振、腹痛などの症状がでて、睡眠不足も重なっている状況とのこと。
イアンには、国王には転生者であることは言わずに、単に付き合いのあるサウザーリンの王子と魔導師であると押し通させた。
国王が利用したいタイプだったら後々面倒だからである。
「あのー………国王様はお酒は飲まれますか」
ハルカが症状を聞きながら尋ねる。
「酒は毎日飲んでいる。昔から酒は強くてな、息子にも飲み比べで負けたこともないぞ。ただ、最近は飲食も疲れるので眠気と痛みを緩和する為に飲んでるようなものだが」
「ああ、なるほど………私は医者ではないのでハッキリした診断かと言われると断言できませんが、以前に暮らしていたニホンの知識から言いますと、このままだとお身体がぶっちぎりで危ないです。酒を一旦止めないと死にますよ」
「酒?酒が原因なのか?しかしきちんと毒見もしている安全なものだぞ?臣下が私を騙しているとでも言うのか?」
シュテルファン国王がハルカに少しキツい眼差しを向ける。
「違います。お酒自体は大量でなければ薬にもなるものなので嗜む程度なら何の問題もないんですが、毎日毎日浴びるほど飲むようなレベルになると話は別です。
身体に【肝臓】というアルコールを分解して外に出す機能をしている臓器があるんですが、大量摂取を続けてると、徐々にそこが追いつかなくなったり細胞が壊死したりして機能障害を起こす訳です」
「………私がそれである、と?」
「身体のアルコールが処理しきれないと現れる黄疸も少し出てきてるみたいなので、肝臓を休ませないといけません。とりあえずこれを飲んで下さい。100年に1度しか作れない貴重な薬です」
ハルカがエリクサーを出す。
「………父上、彼女の知識は信頼できます。飲んで下さい」
イアンも促す。
毒見もなしに出された液体を飲むことは、国王にはかなり抵抗があったようだが、隣国の王子もいるし、愛する息子がそこまで言うなら、と意を決して一気に飲み干した。
「………お?………腹の痛みが消えたぞ!先程までの身体の重さが嘘のように軽い!吐き気も消えた!」
ベッドから寝間着のまま飛び出したシュテルファン国王は、イアンを抱きしめ喜びを表した。
「ちっ、父上、ご快復何よりです」
筋力のある父親に思いっきり抱きつかれて息が出来ないイアンが、空気を求めるべく然り気無く押し返す。
「ハルカといったか?よくやってくれた。余を助けた褒美は期待すると良いぞ。久しぶりの快適な体調だ。
イアン、快気祝いだ。とっときのワインを開けよう!朝まで飲むぞぉぉっ」
浮かれたシュテルファン国王に、ハルカはひんやりした糸目を向けた。
「さっきの話を聞いてませんでしたか?死にたいんですか国王様は。あくまでも今の状態は毒素を抜いただけですからね。
また飲み過ぎてさっきの状態になったらおしまいですからね。100年に1度しか作れない薬だったんですからねアレ」
ハルカのアイテムボックスには当然使いきれないほどあるが、化粧水やクリーム、回復薬にも使うのである。
いくら国王とは言え、ただの自業自得のアル中の治療薬にするつもりはないのだ。
「………あ………」
国王は思い出したらしい。
しかし、元々が酒が好きで好きで仕方ないようだ。
「わ、ワインを1本だけ!嗜む程度ならいいのであろう?」
「1本は嗜むという量ではありません。
死にたくなければ1日グラスに3杯まで。オツマミと一緒に飲む方が身体には良いです。そして週に必ず1日はアルコールを飲まない日を設けて下さい。国王様は長年アルコールの飲み過ぎで肝臓弱ってますから、戻るときはあっという間です。まあ別にいつ死んでもいいなら止めませ」
「わ、分かった!3杯までで、週に1日は飲まない日を作る!まだ死ぬには心残りがあるからな」
少し慌てたようにハルカを遮る国王。
「よい心がけですね。では本日はオツマミを提供させて頂きます。ワインですか………少し厨房をお借りします」
ハルカはアイテムボックスから取り出した食材を持って厨房に向かった。
10分ほどして、ハルカが三品のオツマミを皿に乗せ戻ってきた。
「お主………魔導師と聞いたが料理も出来るのか」
シュテルファン国王が感心したようにハルカを眺めた。
「まあそれなりには作ります。小さな頃からやっておりますので」
テーブルに並べてそれぞれ説明する。
「ジャガーモとベーコンのガーリック炒め、ああベーコンというのはオーク肉を薫製にしたものです。
それと白身魚のバターショーユ焼き、ローストオークのキノコソースです」
毒見は私が、とハルカは言いかけたが、クラインが
「王子である私が毒見をします。では失礼して………」
とフォークを持ってそれぞれ毒見をする。
「………くぅぅ。白身魚とバターショーユは鉄板だな。なんでこうも合うかな………」
だの、
「ガーリックと塩はジャガーモと結婚するべきだな。夢の三角関係だ」
だの、
「このキノコソースがまた濃厚であっさりしたローストオークと絡んで包み込むような良い味を出してる」
だのブツブツと彦●呂かと思うようなコメントをしつつ、放っておくと毒見から完食へ歩を進めそうだったのでハルカはフォークを取り上げた。
「………大丈夫なようですのでワインのお供にして下さい」
と差し出した。
「うむ、あまり酒を飲むのに食べ物を食べる習慣はないのだが、これも健康のためか………」
秘蔵のワインを棚から取り出すと、お気に入りのワイングラスに注ぎ、一口飲む。
満足そうに頷くと、ハルカの作ったツマミをパクリ、と食べた。
「………ほお。ワインに合うな」
淡々とワインを飲み、ツマミを食べ進める国王を見ていたイアンも、いそいそとグラスにワインを注いでツマミを食べる。
「おお!美味いなハルカ殿!特にローストオークは絶品だ!」
嬉しそうに食べているイアンは、むしろレストランのお客さんばりの健啖ぶりである。
「国王様は、あまりお気に召しませんでしたか?」
あまり表情を変えずに食べる国王に、ハルカは尋ねた。
「いや、みんな美味いなとは思うのだが、余は食べる物は酒より興味がないのだ。身体の維持のために食べているだけで、酒で全ての栄養が摂れるならそれで良いのだがそうもいかんでな。」
「………そうですか」
ハルカは糸目で頷いた。
お酒をこよなく愛する人と言うのはこう言う人なのかも知れない。
けど………。
少し疲れたので失礼して休みたいと国王とイアンにハルカは伝え、みんなと客間に案内された。
それぞれ個室に分かれていた。
クラインは、ハルカが気になっていたので、部屋に入ろうとするハルカに小さく声をかけた。
「ハルカ、………どうだった?その………お前の父だったのか?」
ハルカはクラインを見、ふるふると首を横に振った。
「………お父さん、全くお酒を飲まない人だったの。弱かったし酒を飲むと味がよく分からなくなるから美味しい物に失礼だ、勿体ないって。
もしこちらに転生してから飲めるようになったんだとしても、食べ物に興味ないとかあり得ない。それに私を見ても何の反応もなかったし、あれは父さんに似てるだけの他人だわ」
「そうか………残念だったな」
「ううん、確認できただけスッキリしたわ。まあそんなに上手いこと行く訳ないもんね。おやすみなさい」
「おやすみ」
部屋に入っていくハルカを見送りながら、可哀想だと言う気持ちと、違ってて嬉しいという気持ちが入り交じる自分がとても汚ならしい人間になったような気がして、その晩クラインは夜中までベッドの上で何度も眠れないまま寝返りを打つのであった。
イアンには、国王には転生者であることは言わずに、単に付き合いのあるサウザーリンの王子と魔導師であると押し通させた。
国王が利用したいタイプだったら後々面倒だからである。
「あのー………国王様はお酒は飲まれますか」
ハルカが症状を聞きながら尋ねる。
「酒は毎日飲んでいる。昔から酒は強くてな、息子にも飲み比べで負けたこともないぞ。ただ、最近は飲食も疲れるので眠気と痛みを緩和する為に飲んでるようなものだが」
「ああ、なるほど………私は医者ではないのでハッキリした診断かと言われると断言できませんが、以前に暮らしていたニホンの知識から言いますと、このままだとお身体がぶっちぎりで危ないです。酒を一旦止めないと死にますよ」
「酒?酒が原因なのか?しかしきちんと毒見もしている安全なものだぞ?臣下が私を騙しているとでも言うのか?」
シュテルファン国王がハルカに少しキツい眼差しを向ける。
「違います。お酒自体は大量でなければ薬にもなるものなので嗜む程度なら何の問題もないんですが、毎日毎日浴びるほど飲むようなレベルになると話は別です。
身体に【肝臓】というアルコールを分解して外に出す機能をしている臓器があるんですが、大量摂取を続けてると、徐々にそこが追いつかなくなったり細胞が壊死したりして機能障害を起こす訳です」
「………私がそれである、と?」
「身体のアルコールが処理しきれないと現れる黄疸も少し出てきてるみたいなので、肝臓を休ませないといけません。とりあえずこれを飲んで下さい。100年に1度しか作れない貴重な薬です」
ハルカがエリクサーを出す。
「………父上、彼女の知識は信頼できます。飲んで下さい」
イアンも促す。
毒見もなしに出された液体を飲むことは、国王にはかなり抵抗があったようだが、隣国の王子もいるし、愛する息子がそこまで言うなら、と意を決して一気に飲み干した。
「………お?………腹の痛みが消えたぞ!先程までの身体の重さが嘘のように軽い!吐き気も消えた!」
ベッドから寝間着のまま飛び出したシュテルファン国王は、イアンを抱きしめ喜びを表した。
「ちっ、父上、ご快復何よりです」
筋力のある父親に思いっきり抱きつかれて息が出来ないイアンが、空気を求めるべく然り気無く押し返す。
「ハルカといったか?よくやってくれた。余を助けた褒美は期待すると良いぞ。久しぶりの快適な体調だ。
イアン、快気祝いだ。とっときのワインを開けよう!朝まで飲むぞぉぉっ」
浮かれたシュテルファン国王に、ハルカはひんやりした糸目を向けた。
「さっきの話を聞いてませんでしたか?死にたいんですか国王様は。あくまでも今の状態は毒素を抜いただけですからね。
また飲み過ぎてさっきの状態になったらおしまいですからね。100年に1度しか作れない薬だったんですからねアレ」
ハルカのアイテムボックスには当然使いきれないほどあるが、化粧水やクリーム、回復薬にも使うのである。
いくら国王とは言え、ただの自業自得のアル中の治療薬にするつもりはないのだ。
「………あ………」
国王は思い出したらしい。
しかし、元々が酒が好きで好きで仕方ないようだ。
「わ、ワインを1本だけ!嗜む程度ならいいのであろう?」
「1本は嗜むという量ではありません。
死にたくなければ1日グラスに3杯まで。オツマミと一緒に飲む方が身体には良いです。そして週に必ず1日はアルコールを飲まない日を設けて下さい。国王様は長年アルコールの飲み過ぎで肝臓弱ってますから、戻るときはあっという間です。まあ別にいつ死んでもいいなら止めませ」
「わ、分かった!3杯までで、週に1日は飲まない日を作る!まだ死ぬには心残りがあるからな」
少し慌てたようにハルカを遮る国王。
「よい心がけですね。では本日はオツマミを提供させて頂きます。ワインですか………少し厨房をお借りします」
ハルカはアイテムボックスから取り出した食材を持って厨房に向かった。
10分ほどして、ハルカが三品のオツマミを皿に乗せ戻ってきた。
「お主………魔導師と聞いたが料理も出来るのか」
シュテルファン国王が感心したようにハルカを眺めた。
「まあそれなりには作ります。小さな頃からやっておりますので」
テーブルに並べてそれぞれ説明する。
「ジャガーモとベーコンのガーリック炒め、ああベーコンというのはオーク肉を薫製にしたものです。
それと白身魚のバターショーユ焼き、ローストオークのキノコソースです」
毒見は私が、とハルカは言いかけたが、クラインが
「王子である私が毒見をします。では失礼して………」
とフォークを持ってそれぞれ毒見をする。
「………くぅぅ。白身魚とバターショーユは鉄板だな。なんでこうも合うかな………」
だの、
「ガーリックと塩はジャガーモと結婚するべきだな。夢の三角関係だ」
だの、
「このキノコソースがまた濃厚であっさりしたローストオークと絡んで包み込むような良い味を出してる」
だのブツブツと彦●呂かと思うようなコメントをしつつ、放っておくと毒見から完食へ歩を進めそうだったのでハルカはフォークを取り上げた。
「………大丈夫なようですのでワインのお供にして下さい」
と差し出した。
「うむ、あまり酒を飲むのに食べ物を食べる習慣はないのだが、これも健康のためか………」
秘蔵のワインを棚から取り出すと、お気に入りのワイングラスに注ぎ、一口飲む。
満足そうに頷くと、ハルカの作ったツマミをパクリ、と食べた。
「………ほお。ワインに合うな」
淡々とワインを飲み、ツマミを食べ進める国王を見ていたイアンも、いそいそとグラスにワインを注いでツマミを食べる。
「おお!美味いなハルカ殿!特にローストオークは絶品だ!」
嬉しそうに食べているイアンは、むしろレストランのお客さんばりの健啖ぶりである。
「国王様は、あまりお気に召しませんでしたか?」
あまり表情を変えずに食べる国王に、ハルカは尋ねた。
「いや、みんな美味いなとは思うのだが、余は食べる物は酒より興味がないのだ。身体の維持のために食べているだけで、酒で全ての栄養が摂れるならそれで良いのだがそうもいかんでな。」
「………そうですか」
ハルカは糸目で頷いた。
お酒をこよなく愛する人と言うのはこう言う人なのかも知れない。
けど………。
少し疲れたので失礼して休みたいと国王とイアンにハルカは伝え、みんなと客間に案内された。
それぞれ個室に分かれていた。
クラインは、ハルカが気になっていたので、部屋に入ろうとするハルカに小さく声をかけた。
「ハルカ、………どうだった?その………お前の父だったのか?」
ハルカはクラインを見、ふるふると首を横に振った。
「………お父さん、全くお酒を飲まない人だったの。弱かったし酒を飲むと味がよく分からなくなるから美味しい物に失礼だ、勿体ないって。
もしこちらに転生してから飲めるようになったんだとしても、食べ物に興味ないとかあり得ない。それに私を見ても何の反応もなかったし、あれは父さんに似てるだけの他人だわ」
「そうか………残念だったな」
「ううん、確認できただけスッキリしたわ。まあそんなに上手いこと行く訳ないもんね。おやすみなさい」
「おやすみ」
部屋に入っていくハルカを見送りながら、可哀想だと言う気持ちと、違ってて嬉しいという気持ちが入り交じる自分がとても汚ならしい人間になったような気がして、その晩クラインは夜中までベッドの上で何度も眠れないまま寝返りを打つのであった。
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