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ハルカとミリアンの誘拐【5】
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とりあえず、馬車ごとに個別に食べるようなので、ミリアンの乗った馬車はウナーギ丼3つと焼肉丼2つとチキン南蛮丼、デザートはシュークリーム3つとプリンと芋羊羹とフルーツゼリーとのことで、アイテムボックスから取り出して渡した。
ハルカの乗ってる馬車には御者席に三人乗っており、海鮮丼、ウナーギ丼、チキン南蛮丼、プリンにシュークリームにパウンドケーキだそうだ。
「皆さん好みがバラバラなんですね私の馬車の人は」
ハルカは笑ってしまった。
「いや、と言うか、同じのだと仲間内で交換して味見が出来ないだろう?色んな味を楽しみたいのだ。うちの国はサウザーリンみたいに色んな味つけとかないからな」
少し照れ臭そうに言う騎士さんに、あー、まだショーユやミソが国に出回ってないのねえ、と考えたが、イアンと言ったか、あのむちむち君はそんな美味い飯がなくてもあんなに肉がつくほど食べられるのか。むしろ塩味だけでいい気がする。
ご飯は先に済ませていたハルカは、おさんどんになり、馬車の中で胡座になった三人の騎士さん達に、丼渡したり茶を注いだり味噌汁のお代わりよそったりしつつ、情報を収集することにした。
皆さん、そらもう美味しそうに食べつつ、ちょっとずつ交換してまた満足げに頷いてます。
あの最初に入ってきた騎士の兄さんが実は騎士団長という一番お偉いさんだそうです。バロシュさんと言うそうです。
結構若そうに見えましたが30になるとのこと。
「いや、誘拐された側に逆に飯をご馳走になるのもおかしな話だよな。本当に済まないが、助かった」
芋羊羹を頬張りながら言われてもちっとも済まなそうに聞こえないんだけど。
「うちの若様達は思い立ったらすぐ!の方々なんでな。ろくな準備の時間も取れずバタバタっとこの国に来て、じゃあこっちで支度するかと思ったらタイミングよくあんた達が二人で行動し出したもんで、若様達が今を逃すな~!とか急かすから何も出来ず、ほぼ手ぶらで動いてるようなもんだったんだよ」
お茶を飲みながらしみじみと腹をさすっている。口調までフランクな感じだが、君たち誘拐犯だからね一応。二人の騎士さんも頷いた。
「パラッツォに船を置いてるから、そちらに向かってる最中なんだ。そこからなら2日とかからないからな、うちのヴォルテン王国までは」
「はあ、ヴォルテン王国の方なんですね。それはそれは遠くからわざわざ。しかしよく余所の国の一介の商人が転生者とか気づきましたね」
「………あー、うん。あんた目立つから」
「目立つ?どっ、どこが目立つんでしょうかこんな地味に生きてるワタクシが!!………やはりドラゴンを乗り物代わりにしたのが原因ですか?!」
ハルカがガバッと身を乗り出した。
「えー、それもあるけどさあ、武道大会でもわざと決勝負けてたけど、あの棒みたいな武器がすげーオーラで強さが桁違いだったし、あんた精霊何体もいるだろ?側に。それに周囲に魔力のオーラが複数見えるしな。どう見たって複数の属性加護がある人にしか見えねえもん」
「え?そんなこと言われたことないですよ私」
ハルカは汗がダラダラ流れた。
精霊さんズ、安心してとか言ってたにょいぽんも複数の加護が駄々もれしとったみたいやないか。何が目立たないだ、馬鹿みたいに大目立ちしとるやないか。
あとでゆっくりと話し合おうか。
「ああうん、多分この国の人たちは殆ど魔力持ちいないからでしょ。魔力ないと全然分かんないと思うよ。うちの国は普通よりは魔力持ち多いからね。
俺も一応火属性の加護があるし。そいつは土属性、あいつは水ね」
一緒にいた騎士さんを指差した。
「………するってぇと、魔力をお持ちの方には、私が複数属性の加護があるとかは………」
「うん、バレバレだね。少なくとも2つの属性はレアだけどいないことないけど、それ以上は皆無だからねー」
なんだよなんだよ。だから魔力持ちの少ないこの国に捨てたのか女神様よう。
どうせ全属性くれるならバレないようにつけてくんないかなちょっと。
今、『お洒落な服着てるけど、ずっとスカートめくれてて花柄パンツ見えてましたよ』って言われてるような恥ずかしさなんだけど。
「いやでも、本当に良かった。うちの王子は二人とも出来は悪いけど上の方がまだましだし、今の国王は物凄く頭よくて良心的な治世をする素晴らしい王様なんだよ」
あれ侯爵かなんかのボンボンかと思ったら王子か。クラインといいなんで気軽に王子がひょいひょい庶民の目の前に現れるかなあ。
「いや、息子がいきなり何の承諾もなく一般市民を誘拐してる時点で子育て大失敗してると思うんですが。そしてそんなアホの嫁にとか言われてるのであって、私はちっとも良くないです」
「………いやでも、アホだけど王子だよ?未来の王妃って、ちょっと惹かれない?権力欲湧かない?」
「いえ全く。尻拭いばかりさせられて、国の崩壊を遅らせるだけの役目のどこに惹かれる要素がありますか?
ちなみにこの国の王子は三人いますが、皆さん出来のいい素晴らしい方ばかりでどなたが国を継いでも将来は安泰です。むしろ私はこちらの方が」
いや、何いってんだ私は。何がこちらの方がだ。
違う違う。そういうんじゃなくて消去法だから。
あのアホと結婚するならクラインの方が全然いいというか、王族はイヤだけどそちらの方が百倍いいというか。
ハルカはぐるぐる回りだした危険な思考に待ったをかけた。
「………虫でもいたか?」
ハルカは手を気づかずにぶんぶん振っていたらしい。
「いやちょっと。気にしないで下さい」
「………そっかあ。平民だし、転生者とは言っても権力とか欲しいと思ってたんだが。意外だな」
バロシュさんはなんか好意的な目を向けてきたが、実は我が家では私が一番の権力者である。胃袋を掴むものは強いのだ。
「いや、うちのアホ王子達も、別にあんたを無理矢理どうこうするつもりはなかったんだよ。最近までは」
「………はぁ?」
バロシュさんの話によると、第一王子には愛人がすでにいるらしい。
愛人とは言っても身分的に釣り合いが取れないから結婚できないだけで、どうやら夫婦同然のようです。なんじゃそら。
奥さん可哀想じゃないか。
ますます複数魔力持ちの子供産む道具にされてるみたいで大変不愉快ですが。
一代限りの能力だから無駄なんだけどねー。
んで、最近王様が具合を悪くして寝込んでいるらしい。
そこへ追い討ちをかけるようにヴォルテン王国にあるでかい山に旅の人間や商人などを襲うバカでかい鳥が現れたとのことで、王様が知る前に退治しようとしたのだが、騎士団が向かっても全く歯が立たないらしい。
具合が悪くてもそういう国民にも被害が出るような事には王様が黙ってられないタイプのようだ。
王子達は、王妃が産後のひだちが悪くボリスを産んでほどなく亡くなってから、後添えも取らずに自分達を可愛がって育て上げてくれたので、父を心から慕っているため、知られて無理をさせるのを恐れている。
そこで、放置していたハルカの転生者としてのスキルを使おうと企んだらしい。
うん。親への愛は素晴らしいが、それに他人を強制的に巻き込むのはどうだろうか。
単に転生者と分かってる人から「こういう訳だから手伝ってくれ」と言われたら、普通に手伝ってあげると思うんだけと。
なんでいきなり誘拐なんだ。アホ王子の思考回路がよく解りません。
こんな話を聞かされても、ただのクズから親思いのクズにジョブチェンジしただけである。
「俺は、あの化け物を討伐してくれたら望めばきっとすぐサウザーリンに帰してくれると思うんだよねあんな王子だけど。婚姻とかただの理由付けでさ。国王の為にやむ無き断腸の思いと言うか」
「貴方もアホですか。もしそうだとしても、私は若い身空でただ協力させるためだけに理由付けで無理強いされた婚姻をし、利用が済んだら破棄されてバツイチにさせられるわ、出戻りとして無意味に肩身の狭い生活を送らせられるわで、良いことなーんも無いじゃないですか。そんなんに国王への愛とか言われても片腹痛いっす。それに子供も産めとか言ってたし、帰すつもりなんか無いでしょう。まっぴら御免です」
ハルカは普段あまり怒ることはないのだが、この時点でかなり腹立たしい思いをしていた。
「………うわ。子供産めとかいってんのイアン様。ないわー。ほんとないわー。
いざとなれば俺が国王様に進言するから閨だけは超逃げて。無事に帰れるよう心から応援する」
「勿論です」
敵の側にも味方をつけておくのは悪くないですね。
「ところで、プリン、ってまだある?」
「ありますよ。気に入りました?」
ひょい、とプリンを取り出して、
「お代わりいる人~」
と声をかけたら三人とも手を上げた。
うむ。やはり食い物は強し。
ハルカの乗ってる馬車には御者席に三人乗っており、海鮮丼、ウナーギ丼、チキン南蛮丼、プリンにシュークリームにパウンドケーキだそうだ。
「皆さん好みがバラバラなんですね私の馬車の人は」
ハルカは笑ってしまった。
「いや、と言うか、同じのだと仲間内で交換して味見が出来ないだろう?色んな味を楽しみたいのだ。うちの国はサウザーリンみたいに色んな味つけとかないからな」
少し照れ臭そうに言う騎士さんに、あー、まだショーユやミソが国に出回ってないのねえ、と考えたが、イアンと言ったか、あのむちむち君はそんな美味い飯がなくてもあんなに肉がつくほど食べられるのか。むしろ塩味だけでいい気がする。
ご飯は先に済ませていたハルカは、おさんどんになり、馬車の中で胡座になった三人の騎士さん達に、丼渡したり茶を注いだり味噌汁のお代わりよそったりしつつ、情報を収集することにした。
皆さん、そらもう美味しそうに食べつつ、ちょっとずつ交換してまた満足げに頷いてます。
あの最初に入ってきた騎士の兄さんが実は騎士団長という一番お偉いさんだそうです。バロシュさんと言うそうです。
結構若そうに見えましたが30になるとのこと。
「いや、誘拐された側に逆に飯をご馳走になるのもおかしな話だよな。本当に済まないが、助かった」
芋羊羹を頬張りながら言われてもちっとも済まなそうに聞こえないんだけど。
「うちの若様達は思い立ったらすぐ!の方々なんでな。ろくな準備の時間も取れずバタバタっとこの国に来て、じゃあこっちで支度するかと思ったらタイミングよくあんた達が二人で行動し出したもんで、若様達が今を逃すな~!とか急かすから何も出来ず、ほぼ手ぶらで動いてるようなもんだったんだよ」
お茶を飲みながらしみじみと腹をさすっている。口調までフランクな感じだが、君たち誘拐犯だからね一応。二人の騎士さんも頷いた。
「パラッツォに船を置いてるから、そちらに向かってる最中なんだ。そこからなら2日とかからないからな、うちのヴォルテン王国までは」
「はあ、ヴォルテン王国の方なんですね。それはそれは遠くからわざわざ。しかしよく余所の国の一介の商人が転生者とか気づきましたね」
「………あー、うん。あんた目立つから」
「目立つ?どっ、どこが目立つんでしょうかこんな地味に生きてるワタクシが!!………やはりドラゴンを乗り物代わりにしたのが原因ですか?!」
ハルカがガバッと身を乗り出した。
「えー、それもあるけどさあ、武道大会でもわざと決勝負けてたけど、あの棒みたいな武器がすげーオーラで強さが桁違いだったし、あんた精霊何体もいるだろ?側に。それに周囲に魔力のオーラが複数見えるしな。どう見たって複数の属性加護がある人にしか見えねえもん」
「え?そんなこと言われたことないですよ私」
ハルカは汗がダラダラ流れた。
精霊さんズ、安心してとか言ってたにょいぽんも複数の加護が駄々もれしとったみたいやないか。何が目立たないだ、馬鹿みたいに大目立ちしとるやないか。
あとでゆっくりと話し合おうか。
「ああうん、多分この国の人たちは殆ど魔力持ちいないからでしょ。魔力ないと全然分かんないと思うよ。うちの国は普通よりは魔力持ち多いからね。
俺も一応火属性の加護があるし。そいつは土属性、あいつは水ね」
一緒にいた騎士さんを指差した。
「………するってぇと、魔力をお持ちの方には、私が複数属性の加護があるとかは………」
「うん、バレバレだね。少なくとも2つの属性はレアだけどいないことないけど、それ以上は皆無だからねー」
なんだよなんだよ。だから魔力持ちの少ないこの国に捨てたのか女神様よう。
どうせ全属性くれるならバレないようにつけてくんないかなちょっと。
今、『お洒落な服着てるけど、ずっとスカートめくれてて花柄パンツ見えてましたよ』って言われてるような恥ずかしさなんだけど。
「いやでも、本当に良かった。うちの王子は二人とも出来は悪いけど上の方がまだましだし、今の国王は物凄く頭よくて良心的な治世をする素晴らしい王様なんだよ」
あれ侯爵かなんかのボンボンかと思ったら王子か。クラインといいなんで気軽に王子がひょいひょい庶民の目の前に現れるかなあ。
「いや、息子がいきなり何の承諾もなく一般市民を誘拐してる時点で子育て大失敗してると思うんですが。そしてそんなアホの嫁にとか言われてるのであって、私はちっとも良くないです」
「………いやでも、アホだけど王子だよ?未来の王妃って、ちょっと惹かれない?権力欲湧かない?」
「いえ全く。尻拭いばかりさせられて、国の崩壊を遅らせるだけの役目のどこに惹かれる要素がありますか?
ちなみにこの国の王子は三人いますが、皆さん出来のいい素晴らしい方ばかりでどなたが国を継いでも将来は安泰です。むしろ私はこちらの方が」
いや、何いってんだ私は。何がこちらの方がだ。
違う違う。そういうんじゃなくて消去法だから。
あのアホと結婚するならクラインの方が全然いいというか、王族はイヤだけどそちらの方が百倍いいというか。
ハルカはぐるぐる回りだした危険な思考に待ったをかけた。
「………虫でもいたか?」
ハルカは手を気づかずにぶんぶん振っていたらしい。
「いやちょっと。気にしないで下さい」
「………そっかあ。平民だし、転生者とは言っても権力とか欲しいと思ってたんだが。意外だな」
バロシュさんはなんか好意的な目を向けてきたが、実は我が家では私が一番の権力者である。胃袋を掴むものは強いのだ。
「いや、うちのアホ王子達も、別にあんたを無理矢理どうこうするつもりはなかったんだよ。最近までは」
「………はぁ?」
バロシュさんの話によると、第一王子には愛人がすでにいるらしい。
愛人とは言っても身分的に釣り合いが取れないから結婚できないだけで、どうやら夫婦同然のようです。なんじゃそら。
奥さん可哀想じゃないか。
ますます複数魔力持ちの子供産む道具にされてるみたいで大変不愉快ですが。
一代限りの能力だから無駄なんだけどねー。
んで、最近王様が具合を悪くして寝込んでいるらしい。
そこへ追い討ちをかけるようにヴォルテン王国にあるでかい山に旅の人間や商人などを襲うバカでかい鳥が現れたとのことで、王様が知る前に退治しようとしたのだが、騎士団が向かっても全く歯が立たないらしい。
具合が悪くてもそういう国民にも被害が出るような事には王様が黙ってられないタイプのようだ。
王子達は、王妃が産後のひだちが悪くボリスを産んでほどなく亡くなってから、後添えも取らずに自分達を可愛がって育て上げてくれたので、父を心から慕っているため、知られて無理をさせるのを恐れている。
そこで、放置していたハルカの転生者としてのスキルを使おうと企んだらしい。
うん。親への愛は素晴らしいが、それに他人を強制的に巻き込むのはどうだろうか。
単に転生者と分かってる人から「こういう訳だから手伝ってくれ」と言われたら、普通に手伝ってあげると思うんだけと。
なんでいきなり誘拐なんだ。アホ王子の思考回路がよく解りません。
こんな話を聞かされても、ただのクズから親思いのクズにジョブチェンジしただけである。
「俺は、あの化け物を討伐してくれたら望めばきっとすぐサウザーリンに帰してくれると思うんだよねあんな王子だけど。婚姻とかただの理由付けでさ。国王の為にやむ無き断腸の思いと言うか」
「貴方もアホですか。もしそうだとしても、私は若い身空でただ協力させるためだけに理由付けで無理強いされた婚姻をし、利用が済んだら破棄されてバツイチにさせられるわ、出戻りとして無意味に肩身の狭い生活を送らせられるわで、良いことなーんも無いじゃないですか。そんなんに国王への愛とか言われても片腹痛いっす。それに子供も産めとか言ってたし、帰すつもりなんか無いでしょう。まっぴら御免です」
ハルカは普段あまり怒ることはないのだが、この時点でかなり腹立たしい思いをしていた。
「………うわ。子供産めとかいってんのイアン様。ないわー。ほんとないわー。
いざとなれば俺が国王様に進言するから閨だけは超逃げて。無事に帰れるよう心から応援する」
「勿論です」
敵の側にも味方をつけておくのは悪くないですね。
「ところで、プリン、ってまだある?」
「ありますよ。気に入りました?」
ひょい、とプリンを取り出して、
「お代わりいる人~」
と声をかけたら三人とも手を上げた。
うむ。やはり食い物は強し。
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