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リンダーベル孤児院。
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「まあまあ、ハルカさん!ようこそいらっしゃいました。さあ奥へどうぞ」
リンダーベルの孤児院の院長、シスターアニーはふくよかな熊の獣人さんである。
リンダーベルの孤児院は、町外れの一角にあった。
結構大きな建物ではあるが、いかんせん手入れが行き届かないのか老朽化してる感がある。
ハルカとクライン、トラの3人での訪問である。
全員仕事を抜ける訳にも行かないので、テンちゃん、ミリアン、プルちゃんは店にいってもらっている。シャイナさん達は自宅で留守番である。
この孤児院には大体40人前後の子供達が常時いるようだ。他の町と比べるとやはり町が大きいせいか受け入れは多いようだ。
大人はと言うと、何人かのシスターが入れ替わりで教会から派遣されているのと、冒険者を引退した雑用をするおじさんが1人。
人数が多い分当然だが運営もカツカツである。
「子供達は?」
案内され、茶でもてなされた院長室で(トラちゃんは飲めないのでお断りした)クラインが尋ねると、「全員自室で待機しておりますわ」と笑顔で返された。
薬草とりとか雑用のアルバイトも入れずに、ハルカ達の到着を楽しみに待っていたとのこと。
「子供達はやる気満々ですわ。小さな子達まで僕らにも出来ることはないのかって張り切ってますのよ」
「それじゃ、私達も頑張らないといけませんね。では早速ですが、子供達を一ヶ所に集めて頂けますか?」
ハルカも腕まくりをして立ち上がった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「皆さん初めまして。ハルカといいます。このリンダーベルの商店街でレストランとパティスリー………えーと、スイーツを売るお店をやってますが、知ってる人はいますかー?」
「「「「「「「はーい知ってまーす!」」」」」」」
孤児院の食堂に集まった子供達は3歳位の子から16、7に見える子まで行儀よく座って手を上げた。
キラキラした目が眩しい。
私にもそういう無垢な時期があったはずだけど、今はきっと濁りまくってるに違いない、とハルカは思う。
濁った目を子供達に見られたくない気がして糸目になる。
「皆さんは独り立ちするまでここで暮らす訳ですが、大人になると食べるために仕事をしないといけませんよね。
でも、別に大人になる前に仕事をしても何の問題もありません。むしろ皆さんの大好きなシスター達のお手伝いをすることでお金を得られて、この院の収入にも繋がって、皆さんのお小遣いも出来て万々歳です。これを一石二鳥と言います」
トラちゃんに合図をして、携帯用アイテムボックスを持ってきてもらう。
中から作っておいたフライドポテト、ポテトチップス、コロッケ、そして限定品の芋羊羮をそれぞれの子供達の座ってるテーブルの前に置く。
部屋の中には食欲をそそる香りが漂っている。
「ふわー………美味しそう………」
6才位の男の子がヨダレが垂れそうになったのか慌てて口元を拭う。
「皆さんに町で売って頂きたい商品になります。ポテトチップスは薄く切って油で揚げたジャガーモ、コロッケは茹でたジャガーモにオークのミンチとタマネーギのみじん切りを混ぜて、塩コショウしたのをパン粉にまぶして油で揚げたもの、フライドポテトは細く切ったジャガーモを同じく油で揚げて塩を振ったものです。この三つは他の町の孤児院でも同じのを売るので、町によって味に違いがないよう気をつけて下さいね。作り方もそんな難しくはないですからね。
最後はリンダーベルでしか売らない限定商品です。芋羊羮という甘いサツマーモのお菓子です」
みんな興味深げにお皿を眺めている。
「これから皆さんに試食して貰います。自分達が売るものの味を知らないのはいけません。
そして、お客さまが働いて得た貴重なお金で買ってくれるんだ、という感謝の気持ちを決して忘れてはダメです!」
「「「「「「「はい!」」」」」」
トラがコップを配り、レモン水を皆に注いで回る。
「一種類食べたら、味の印象が混ざらないようにレモン水で舌をリセットして下さいね。はい、それじゃよく味わって下さい」
一斉にそれぞれの皿に手を伸ばす子供達。
「………サックサクで美味しいよ!ポテトチップスってっ」
くりくりした目の赤毛の女の子が目を見張る。
「フライドポテトもカリカリで美味しいって」
「バカだな、コロッケなんかなー、外サクサクで中がふわっとしてんだぞ。肉と野菜も入ってメチャクチャ美味いぞ!」
「あたちは芋ヨーカンが甘くて美味しい………」
「こら、次の食べる前にレモン水を飲め」
ワイワイいってる子供達を見ながら、ハルカはクラインを見た。
「子供は好きだよねーこういう食べ物」
「大人だって好きだろ。うちのジー様達がガツガツ食べてるしな。シスターだって気に入ったみたいだぞ」
ふと、シスター達を見ると、確かに彼女達も結構な勢いで食べていた。
「売れるかなぁ、この様子だと」
「売れなきゃ困るな。うちの商会の推し商品だし」
一通り食べ終わった子供達に、
「美味しかった人ーーーっ?」
とハルカが呼び掛けると、全員が手を上げてくれた。
よっしゃ、と心でガッツポーズをする。
「はい、それでは皆さん表に出て下さーい」
クラインがみんなを先導して裏庭に出ると、今回ハルカ達が運んできた移動式屋台車をお披露目した。
今回は自分達の馬車の後ろに繋いで運んできたが、孤児院にも荷運びする馬が二頭飼われているのは確認済みである。
「15才以上の子、手を上げてくれますか?」
歓声をあげながら屋台車を見る子供達の中から、6人ほどの男女が手を上げてくれた。
「小さな子には熱した油のそばは危ないですから、お兄ちゃんお姉ちゃんであるあなた達が調理を担当して下さいね」
「「「「「「分かりました」」」」」」
トラがマニュアルを片手に屋台の中に入るよう手招きで促す。
「……あの…ハルカ、さん、あのタヌキさんが作り方も教えてくれるんですか?」
ヤンチャそうだがまとめ役っぽい茶髪のなかなかの美少年が、トラを指差した。
「はい、貴方はトラちゃんに敵認定されましたよ。トラちゃんは猫なのです。あの子耳がいいから教えてもらう前に必ず謝りなさいね」
「わ、分かりましたっ!」
慌てて走って行く少年を見ながら、あの愛らしさは猫以外のナニモノでもないじゃない、あの少年目が悪いのかしら?とちょっとムッとしてしまった。
大人げない、反省しよう。
「ハルカ、ほら、俺達も近くにいないと危ない事になるといけないから」
ハルカの手を引いて、すたすたとクラインが屋台に歩いていく。
「そうだね。スライサーとか使い方間違うと指がスパッと切れるもんね」
一緒に歩きながら、ハルカは、最近どうもクラインがスキンシップや近距離が多いような気がしていた。
(別に、友だちだからいいんだけど………何となくこう、少し違うような………いやいやまさかね。自惚れるな私ごときが。
全くこれだから生前男っけがなかった人間はいけないねぇ過剰反応で。
年頃になって手を繋ぐとか信号待ちのジー様かバー様位だったもんねぇ。勘違いも甚だしい)
屋台に向かいながら、若干顔を赤らめ平常心平常心と呟いてるハルカに、残念ながら『然り気無く接触出来た俺エライよく頑張ったホント頑張った』と頭で邪な感情がグルグル回っているクラインには気づかれることはなかった。
リンダーベルの孤児院の院長、シスターアニーはふくよかな熊の獣人さんである。
リンダーベルの孤児院は、町外れの一角にあった。
結構大きな建物ではあるが、いかんせん手入れが行き届かないのか老朽化してる感がある。
ハルカとクライン、トラの3人での訪問である。
全員仕事を抜ける訳にも行かないので、テンちゃん、ミリアン、プルちゃんは店にいってもらっている。シャイナさん達は自宅で留守番である。
この孤児院には大体40人前後の子供達が常時いるようだ。他の町と比べるとやはり町が大きいせいか受け入れは多いようだ。
大人はと言うと、何人かのシスターが入れ替わりで教会から派遣されているのと、冒険者を引退した雑用をするおじさんが1人。
人数が多い分当然だが運営もカツカツである。
「子供達は?」
案内され、茶でもてなされた院長室で(トラちゃんは飲めないのでお断りした)クラインが尋ねると、「全員自室で待機しておりますわ」と笑顔で返された。
薬草とりとか雑用のアルバイトも入れずに、ハルカ達の到着を楽しみに待っていたとのこと。
「子供達はやる気満々ですわ。小さな子達まで僕らにも出来ることはないのかって張り切ってますのよ」
「それじゃ、私達も頑張らないといけませんね。では早速ですが、子供達を一ヶ所に集めて頂けますか?」
ハルカも腕まくりをして立ち上がった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「皆さん初めまして。ハルカといいます。このリンダーベルの商店街でレストランとパティスリー………えーと、スイーツを売るお店をやってますが、知ってる人はいますかー?」
「「「「「「「はーい知ってまーす!」」」」」」」
孤児院の食堂に集まった子供達は3歳位の子から16、7に見える子まで行儀よく座って手を上げた。
キラキラした目が眩しい。
私にもそういう無垢な時期があったはずだけど、今はきっと濁りまくってるに違いない、とハルカは思う。
濁った目を子供達に見られたくない気がして糸目になる。
「皆さんは独り立ちするまでここで暮らす訳ですが、大人になると食べるために仕事をしないといけませんよね。
でも、別に大人になる前に仕事をしても何の問題もありません。むしろ皆さんの大好きなシスター達のお手伝いをすることでお金を得られて、この院の収入にも繋がって、皆さんのお小遣いも出来て万々歳です。これを一石二鳥と言います」
トラちゃんに合図をして、携帯用アイテムボックスを持ってきてもらう。
中から作っておいたフライドポテト、ポテトチップス、コロッケ、そして限定品の芋羊羮をそれぞれの子供達の座ってるテーブルの前に置く。
部屋の中には食欲をそそる香りが漂っている。
「ふわー………美味しそう………」
6才位の男の子がヨダレが垂れそうになったのか慌てて口元を拭う。
「皆さんに町で売って頂きたい商品になります。ポテトチップスは薄く切って油で揚げたジャガーモ、コロッケは茹でたジャガーモにオークのミンチとタマネーギのみじん切りを混ぜて、塩コショウしたのをパン粉にまぶして油で揚げたもの、フライドポテトは細く切ったジャガーモを同じく油で揚げて塩を振ったものです。この三つは他の町の孤児院でも同じのを売るので、町によって味に違いがないよう気をつけて下さいね。作り方もそんな難しくはないですからね。
最後はリンダーベルでしか売らない限定商品です。芋羊羮という甘いサツマーモのお菓子です」
みんな興味深げにお皿を眺めている。
「これから皆さんに試食して貰います。自分達が売るものの味を知らないのはいけません。
そして、お客さまが働いて得た貴重なお金で買ってくれるんだ、という感謝の気持ちを決して忘れてはダメです!」
「「「「「「「はい!」」」」」」
トラがコップを配り、レモン水を皆に注いで回る。
「一種類食べたら、味の印象が混ざらないようにレモン水で舌をリセットして下さいね。はい、それじゃよく味わって下さい」
一斉にそれぞれの皿に手を伸ばす子供達。
「………サックサクで美味しいよ!ポテトチップスってっ」
くりくりした目の赤毛の女の子が目を見張る。
「フライドポテトもカリカリで美味しいって」
「バカだな、コロッケなんかなー、外サクサクで中がふわっとしてんだぞ。肉と野菜も入ってメチャクチャ美味いぞ!」
「あたちは芋ヨーカンが甘くて美味しい………」
「こら、次の食べる前にレモン水を飲め」
ワイワイいってる子供達を見ながら、ハルカはクラインを見た。
「子供は好きだよねーこういう食べ物」
「大人だって好きだろ。うちのジー様達がガツガツ食べてるしな。シスターだって気に入ったみたいだぞ」
ふと、シスター達を見ると、確かに彼女達も結構な勢いで食べていた。
「売れるかなぁ、この様子だと」
「売れなきゃ困るな。うちの商会の推し商品だし」
一通り食べ終わった子供達に、
「美味しかった人ーーーっ?」
とハルカが呼び掛けると、全員が手を上げてくれた。
よっしゃ、と心でガッツポーズをする。
「はい、それでは皆さん表に出て下さーい」
クラインがみんなを先導して裏庭に出ると、今回ハルカ達が運んできた移動式屋台車をお披露目した。
今回は自分達の馬車の後ろに繋いで運んできたが、孤児院にも荷運びする馬が二頭飼われているのは確認済みである。
「15才以上の子、手を上げてくれますか?」
歓声をあげながら屋台車を見る子供達の中から、6人ほどの男女が手を上げてくれた。
「小さな子には熱した油のそばは危ないですから、お兄ちゃんお姉ちゃんであるあなた達が調理を担当して下さいね」
「「「「「「分かりました」」」」」」
トラがマニュアルを片手に屋台の中に入るよう手招きで促す。
「……あの…ハルカ、さん、あのタヌキさんが作り方も教えてくれるんですか?」
ヤンチャそうだがまとめ役っぽい茶髪のなかなかの美少年が、トラを指差した。
「はい、貴方はトラちゃんに敵認定されましたよ。トラちゃんは猫なのです。あの子耳がいいから教えてもらう前に必ず謝りなさいね」
「わ、分かりましたっ!」
慌てて走って行く少年を見ながら、あの愛らしさは猫以外のナニモノでもないじゃない、あの少年目が悪いのかしら?とちょっとムッとしてしまった。
大人げない、反省しよう。
「ハルカ、ほら、俺達も近くにいないと危ない事になるといけないから」
ハルカの手を引いて、すたすたとクラインが屋台に歩いていく。
「そうだね。スライサーとか使い方間違うと指がスパッと切れるもんね」
一緒に歩きながら、ハルカは、最近どうもクラインがスキンシップや近距離が多いような気がしていた。
(別に、友だちだからいいんだけど………何となくこう、少し違うような………いやいやまさかね。自惚れるな私ごときが。
全くこれだから生前男っけがなかった人間はいけないねぇ過剰反応で。
年頃になって手を繋ぐとか信号待ちのジー様かバー様位だったもんねぇ。勘違いも甚だしい)
屋台に向かいながら、若干顔を赤らめ平常心平常心と呟いてるハルカに、残念ながら『然り気無く接触出来た俺エライよく頑張ったホント頑張った』と頭で邪な感情がグルグル回っているクラインには気づかれることはなかった。
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