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参加は確定だそうです。
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「父上っ!!」
王宮内も祈りの日は仕事が休みになる訳で。国王ザックとアゼリア王妃は、最近の休みのお楽しみとして、中庭で昨日買っていたお弁当を広げていた。
勿論魔導師に温めさせてある。
本当は直接アツアツを食べたいのだが、レストランマーミヤが休みなので仕方ないのだ。
「おや、ガルバンから帰っても顔1つ見せない親不孝者がきたな」
「クライン、貴方に薦めてもらったチキン南蛮弁当、今の私のお気に入りなのよ~ねぇダーリン♪」
「私はハニーお薦めのウナーギ丼がマイブームだがな」
「もう、ダーリンったらん」
「………イチャコライチャコラするのはいいんですけどね、料理コンテストって何ですか?全く知りませんでしたけど出場予定(・・・・)のハルカも」
「………あー、あれね、うん」
ザックは美味しそうにウナーギを頬張りながら、
「うちの国な、今空前の観光者ブームな訳よ。まぁ飯が食べたいのと調味料仕入れる目的だと思うんだけどね。
だって、それ以外全く変わってないしサウザーリンは」
「そうよねぇ。のどかって言えば聞こえはいいけど、要は田舎ってことよねこの国は。まーそこが私は好きなんだけれど」
「………はあ」
「最近は大分食環境も良くなってきた。
しかしな、私達が未だにハルカの店ばかり行くのは何故か。美味いからだ他よりも断トツで」
「王族がマメに来るとみんな失礼があってはと怯えるので程々にお願いします」
「だから、どの町の料理人にも少し闘争本能をかきたてて欲しいんだよ私は。それぞれの料理人の美味いと思うモノを私は食べたい」
「父上無視ですか僕の話は」
「出来ない事は答えられん。何故ならば人間楽しみがないとつまらんからだ。まつりごとばかりでくたびれた生活に彩りと変化がやってきたのだ!美味い飯と美味い菓子がなくて何の人生か!」
「そうよそうよ!ハルカのスイーツは今の私の癒しなのよ!」
「美味い飯がなくても何十年も普通に生きてましたよね今まで」
「美味い飯がなければないで諦めがつくが、美味い飯があるのに、それをない事には出来ぬのだ。心にウソをつくのはポリシーに反する」
「ポリシーなんて聞いたことありませんけど」
「『幸せは美味と共にあり』だ。であるからして、全般的な食事事情をマーベラスな感じにアップデートすることはこの国の急務なのだ。料理のスキルがあがれば国民も幸せ、私も幸せ、家族もまるっと幸せ、良いことづくめではないか」
確実に最近作ったポリシーじゃないのかとクラインは思ったが、父上は都合が悪くなると逃げるか八つ当たりする大人げない生き物なので、敢えて突っ込むのはやめておいた。
「で、定期的にコンテストをやることにしたのだ。優勝者にはリンダーベルでの店の権利と営業権が貰える。賞金も10万ドラン出る」
「でもハルカは店既に持ってますし、出ても意味ないでしょう。今の周囲のレベルですと、普通に優勝してしまいそうですし、むしろ参加しない方が民の為ではないですか。料理人のチャンスを潰すようなものです」
「リンダーベルに店を持っている人間が勝った場合、他所の町での土地建物と営業権がつく」
「ハルカは別の所で店やるほど暇じゃないですよ。料理もスイーツも全部任せられる人も居ないですしねぇ。やりたくなれば金にも困ってませんし、自分で出すと思いますが」
「ダメだ!コンテストでは試食を我々王族と大臣、神官達がやるのだぞ?出場者が出す食べ物がイマイチな作品ばかりだったらどうするんだ。ハルカの飯がないと口直しも出来んじゃないか。新作が食べられるチャンスでもある。新作だぞ新作。まだ国民も食べてないモノを味わえる喜び!!素晴らしいじゃないか」
「ハルカを都合よく使わないで下さいよ。出場しても何もメリットないじゃないですか」
呆れてクラインがたしなめると、黙って聞いていたアゼリアが口を開いた。
「もとはといえば、貴方も悪いのよクライン」
「………何でですか」
「貴方がハルカをさっさと口説き落として嫁にでもしてくれてれば、私達は息子に可愛い嫁も出来て、うまくいきゃ孫も増えて、スイーツもご飯もいつでも食べられてと老後の幸せが一気にやってくることも夢じゃないのに、この一年ほどジレジレジレジレと何も進展してないじゃないの。貴方も成人してるのよ?5つや10の子供じゃあるまいし。
お父様だって私にアタックしてからものの三ヶ月で結婚に持ち込んだわよ?」
「そっ、それはっ、こちらにも事情と言うものがあるんですよ!」
「だまらっしゃい。そんな甘ったれた考えでいいと思ってるの?ガルバン帝国の皇帝陛下だって狙ってるし、周りのいいところのボンボンだってナイスミドルだって、ハルカは引く手あまたなのよ?貰い手が鈴なりなの。
可愛くて料理もうまくて堅実で控え目で性格も穏やかで贅沢も好まない、誰もが求める理想の妻、理想の嫁なのよ?」
………ちょっと珍しい食べ物や美味しい魔物がいるとか聞くとふらふらと吸い寄せられますし、えげつないハズレ変身とかぶちこんだ防御ペンダントとか作りますし、呑気そうに見えて小心者だし可愛いものにノーガードだし、すぐえうえう泣いたりしますけど。
偽婚約者案件とかで、皇帝陛下から逃げるためとは言え、もしやハルカも俺のこと、とか勘違いさせるだけさせといて帰ってからすっかり忘れてたりもしますけど。
まあ転生者であることを差し引いても、確かにかなりの好スペックな女性であることは間違いないとクラインも思う。
ただし、ハルカは恋愛レベルが1なのである。
ひのきの棒と旅立ちの服のまま、全くレベルアップされていない状態なのだ。
ハルカの構成成分の95%が食べ物のことと眠ること、働くこと、お風呂に浸かること、可愛いモノを愛でることで占められている。残りの5%程度はあろう恋愛ゾーンをなんとか広げようと模索してる段階なのである。
難攻不落の要塞みたいなハルカを攻めあぐねてるこっちの苦労も分かって欲しい。俺だって恋愛レベルは2がせいぜいなのだ。
「ともかくハルカの参加は確定してる。明日にでも使いをやる予定だったが、丁度良かった。そういうわけだから宜しく。
大丈夫だ、料理絡み以外にはハルカに無理は言わん」
ザックがキリッとした眼差しで言い切った。
それは料理絡みなら無理を言うのも吝かではないということですね父上。
「慶事(・・)があるならいつでも予定は変更は可能ですからね~」
アゼリアも笑顔で手を振る。
………ため息をつくとクラインは、だがふと考え直した。
ハルカも国中に美味いモノが広がれば自分が作る必要もないので、いつでも店は閉めて調味料を作りつつ、農業とか酪農でもしてのんびり生きると言っていた。
あの若さでババくさい、もとい地に足が着いた考え方である。
最終的な目的は父上と変わらないのだ。
てことは、むしろとっとと表舞台から引っ込む環境が出来れば、時間もあるし結婚相手を探そうとか思ってくれるかも知れない。
ここはむしろ父上達に感謝をするべきだな。
あとは、国王の食い意地と煩悩が8割を占める今回の『ハルカの新作が食べたいんだイベント』を、国を憂いた国王の高尚な志が高まるあまり、フライングでハルカの参加を組み込んでしまったと言う感動的なストーリーに変換させれば、ハルカも自分の目的にも叶うのでイヤとは言うまい。むしろチョロ……進んで参加してくれるだろう。
クラインは、帰路を辿りながら、
「なんで俺はこういう事には頭が回るのに、肝心なところでヘタレなのか………」
と頭を抱えるのだった。
王宮内も祈りの日は仕事が休みになる訳で。国王ザックとアゼリア王妃は、最近の休みのお楽しみとして、中庭で昨日買っていたお弁当を広げていた。
勿論魔導師に温めさせてある。
本当は直接アツアツを食べたいのだが、レストランマーミヤが休みなので仕方ないのだ。
「おや、ガルバンから帰っても顔1つ見せない親不孝者がきたな」
「クライン、貴方に薦めてもらったチキン南蛮弁当、今の私のお気に入りなのよ~ねぇダーリン♪」
「私はハニーお薦めのウナーギ丼がマイブームだがな」
「もう、ダーリンったらん」
「………イチャコライチャコラするのはいいんですけどね、料理コンテストって何ですか?全く知りませんでしたけど出場予定(・・・・)のハルカも」
「………あー、あれね、うん」
ザックは美味しそうにウナーギを頬張りながら、
「うちの国な、今空前の観光者ブームな訳よ。まぁ飯が食べたいのと調味料仕入れる目的だと思うんだけどね。
だって、それ以外全く変わってないしサウザーリンは」
「そうよねぇ。のどかって言えば聞こえはいいけど、要は田舎ってことよねこの国は。まーそこが私は好きなんだけれど」
「………はあ」
「最近は大分食環境も良くなってきた。
しかしな、私達が未だにハルカの店ばかり行くのは何故か。美味いからだ他よりも断トツで」
「王族がマメに来るとみんな失礼があってはと怯えるので程々にお願いします」
「だから、どの町の料理人にも少し闘争本能をかきたてて欲しいんだよ私は。それぞれの料理人の美味いと思うモノを私は食べたい」
「父上無視ですか僕の話は」
「出来ない事は答えられん。何故ならば人間楽しみがないとつまらんからだ。まつりごとばかりでくたびれた生活に彩りと変化がやってきたのだ!美味い飯と美味い菓子がなくて何の人生か!」
「そうよそうよ!ハルカのスイーツは今の私の癒しなのよ!」
「美味い飯がなくても何十年も普通に生きてましたよね今まで」
「美味い飯がなければないで諦めがつくが、美味い飯があるのに、それをない事には出来ぬのだ。心にウソをつくのはポリシーに反する」
「ポリシーなんて聞いたことありませんけど」
「『幸せは美味と共にあり』だ。であるからして、全般的な食事事情をマーベラスな感じにアップデートすることはこの国の急務なのだ。料理のスキルがあがれば国民も幸せ、私も幸せ、家族もまるっと幸せ、良いことづくめではないか」
確実に最近作ったポリシーじゃないのかとクラインは思ったが、父上は都合が悪くなると逃げるか八つ当たりする大人げない生き物なので、敢えて突っ込むのはやめておいた。
「で、定期的にコンテストをやることにしたのだ。優勝者にはリンダーベルでの店の権利と営業権が貰える。賞金も10万ドラン出る」
「でもハルカは店既に持ってますし、出ても意味ないでしょう。今の周囲のレベルですと、普通に優勝してしまいそうですし、むしろ参加しない方が民の為ではないですか。料理人のチャンスを潰すようなものです」
「リンダーベルに店を持っている人間が勝った場合、他所の町での土地建物と営業権がつく」
「ハルカは別の所で店やるほど暇じゃないですよ。料理もスイーツも全部任せられる人も居ないですしねぇ。やりたくなれば金にも困ってませんし、自分で出すと思いますが」
「ダメだ!コンテストでは試食を我々王族と大臣、神官達がやるのだぞ?出場者が出す食べ物がイマイチな作品ばかりだったらどうするんだ。ハルカの飯がないと口直しも出来んじゃないか。新作が食べられるチャンスでもある。新作だぞ新作。まだ国民も食べてないモノを味わえる喜び!!素晴らしいじゃないか」
「ハルカを都合よく使わないで下さいよ。出場しても何もメリットないじゃないですか」
呆れてクラインがたしなめると、黙って聞いていたアゼリアが口を開いた。
「もとはといえば、貴方も悪いのよクライン」
「………何でですか」
「貴方がハルカをさっさと口説き落として嫁にでもしてくれてれば、私達は息子に可愛い嫁も出来て、うまくいきゃ孫も増えて、スイーツもご飯もいつでも食べられてと老後の幸せが一気にやってくることも夢じゃないのに、この一年ほどジレジレジレジレと何も進展してないじゃないの。貴方も成人してるのよ?5つや10の子供じゃあるまいし。
お父様だって私にアタックしてからものの三ヶ月で結婚に持ち込んだわよ?」
「そっ、それはっ、こちらにも事情と言うものがあるんですよ!」
「だまらっしゃい。そんな甘ったれた考えでいいと思ってるの?ガルバン帝国の皇帝陛下だって狙ってるし、周りのいいところのボンボンだってナイスミドルだって、ハルカは引く手あまたなのよ?貰い手が鈴なりなの。
可愛くて料理もうまくて堅実で控え目で性格も穏やかで贅沢も好まない、誰もが求める理想の妻、理想の嫁なのよ?」
………ちょっと珍しい食べ物や美味しい魔物がいるとか聞くとふらふらと吸い寄せられますし、えげつないハズレ変身とかぶちこんだ防御ペンダントとか作りますし、呑気そうに見えて小心者だし可愛いものにノーガードだし、すぐえうえう泣いたりしますけど。
偽婚約者案件とかで、皇帝陛下から逃げるためとは言え、もしやハルカも俺のこと、とか勘違いさせるだけさせといて帰ってからすっかり忘れてたりもしますけど。
まあ転生者であることを差し引いても、確かにかなりの好スペックな女性であることは間違いないとクラインも思う。
ただし、ハルカは恋愛レベルが1なのである。
ひのきの棒と旅立ちの服のまま、全くレベルアップされていない状態なのだ。
ハルカの構成成分の95%が食べ物のことと眠ること、働くこと、お風呂に浸かること、可愛いモノを愛でることで占められている。残りの5%程度はあろう恋愛ゾーンをなんとか広げようと模索してる段階なのである。
難攻不落の要塞みたいなハルカを攻めあぐねてるこっちの苦労も分かって欲しい。俺だって恋愛レベルは2がせいぜいなのだ。
「ともかくハルカの参加は確定してる。明日にでも使いをやる予定だったが、丁度良かった。そういうわけだから宜しく。
大丈夫だ、料理絡み以外にはハルカに無理は言わん」
ザックがキリッとした眼差しで言い切った。
それは料理絡みなら無理を言うのも吝かではないということですね父上。
「慶事(・・)があるならいつでも予定は変更は可能ですからね~」
アゼリアも笑顔で手を振る。
………ため息をつくとクラインは、だがふと考え直した。
ハルカも国中に美味いモノが広がれば自分が作る必要もないので、いつでも店は閉めて調味料を作りつつ、農業とか酪農でもしてのんびり生きると言っていた。
あの若さでババくさい、もとい地に足が着いた考え方である。
最終的な目的は父上と変わらないのだ。
てことは、むしろとっとと表舞台から引っ込む環境が出来れば、時間もあるし結婚相手を探そうとか思ってくれるかも知れない。
ここはむしろ父上達に感謝をするべきだな。
あとは、国王の食い意地と煩悩が8割を占める今回の『ハルカの新作が食べたいんだイベント』を、国を憂いた国王の高尚な志が高まるあまり、フライングでハルカの参加を組み込んでしまったと言う感動的なストーリーに変換させれば、ハルカも自分の目的にも叶うのでイヤとは言うまい。むしろチョロ……進んで参加してくれるだろう。
クラインは、帰路を辿りながら、
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