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オープン前日~当日。
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「さあ皆様、お待たせしました~!
『レストランマーミヤ』『パティスリーハルカ』のオープンが、あれよあれよという間にあと数時間ほどに迫っております。
こんばんは食の殉教者ハルカです♪
いや明け方だからおはようございますかな。まあどっちでもいいですよねファジーな感じでひあうぃーごー。
とにかく私も貴方も起きている。大事なのはそれだけです。じゃ朝早くからお仕事の皆さんにエールを込めて一曲目、『ドナドナ』ちぇけら~♪」
壁に向かってラジオDJのように一人でブツブツ語り出したハルカをミリアンが慌てて客席の椅子に座らせた。
『落ち着いてハルカ、頑張ったわ、あんた頑張ったわよハルカ。もう大丈夫よ』
「……モウダイジョブ?ダイジョブ?ワタシマダハタラケルヨ」
「もう全然働けそうにないわよ。
大丈夫。きっと4、5日はしのげるわよ!だから少しは寝なさい。前の家まで送るから」
そういうミリアンも目の下にクマが二匹いる。美貌が台無しである。
そう、ハルカは頑張ったのだ。
冷蔵庫には下ごしらえを済ませた食材がところ狭しと詰め込まれ、別途飲み物と調味料のための大きな冷蔵庫を1つ特注した。
1日も経たずに持ってきた職人さん達は、
「……オープン、間に合いますよね?オープンが遅れると俺ら町の人間に袋叩きにされるんで」
と取りつけながら不安そうにハルカに聞いた。
そこまでか。
職人を怯えさせてどうするよ町の人。
「ダイジョブヨーマニアウヨーメイビー」
この辺から既にハルカの体力は限界突破中だったので謎の外国人みたいな言動になっていた。
初めて魔力も枯渇しそうになり、頭がグラグラ揺れていたのを見つけたクラインが、慌てて
「ハルカっ、ほれエリクサー出せエリクサー」
とすっ飛んできた。
あー、そういやあったわなーセンチュリオン様成分配合のー。
何千本とアイテムボックスに入れてたわー。普段魔力使いきるなんてなかったもんでよー。
アル中のように震える手でアイテムボックスからエリクサーをつかみ出す。ただ瓶を開けるにも力が入らない。
クラインが蓋を開けてハルカに流し込んだ。
体の震えも収まってきたハルカは、盛大にあくびをした。
「…………イキカエッタネワタシ。マタガンバルヨ。アリガトアリガト」
魔力は戻っても睡眠不足と精神的疲労はどうもならないようだ。
フラフラとパティスリーのキッチン(厨房というほどの大きさでもないので、区別するためにキッチンと呼んでいる)に戻るハルカに、クラインは告げた。
「……済まない、休んでくれと言いたいが、徹夜組が並びだした。
既に店の周りをぐるっと一周して町の外まで列が続いてしまってる。
ただな、プルとテンが看板を持って整列させながら、オープンから3日間は売り切れると待ってる人が可哀想だからと、一人につき食事は30分まで、料理は二品まで。ケーキ類は焼き菓子も併せて合計三品までとして案内している。
遠くから来てる人間もいるのを解ってるからか、お客さんは納得してくれている」
「……ソナノ。ジャアミンナカエルデスカ」
「ああ大丈夫だろう。最初から個数制限を思いついてたらハルカにそんな無理させなくても済んだのにな。申し訳ない。ただ、もう少しだけは頑張ってくれ、あと一息だ」
「ワタシガアマカッタネー、キニシナイキニシナイ。
ヨビガアルナラソノホウガイイネーガンバルヨー」
ハルカはVサインをしてパティスリーのキッチンに向かって出ていった。
そしてまたフル稼働でお菓子作りに勤しんだ。もう暫くは見なくてもいい位作ったのだ。
「コッチヨーコッチヨー」
ハルカは、ミリアンを連れてパティスリーの冷蔵陳列ケースへ案内する。
ハルカは販売が始まる前の綺麗に並んだ状態を見てもらいたかったのだ。
「……まあ!なんて綺麗なお菓子たちなのかしら!食べたものがないのも沢山あるわぁ」
三列の陳列ケースには、シュークリームやエクレア、ショートケーキ、ベイクドチーズケーキ、チーズスフレ、レアチーズケーキ、果物のタルト、フランボワーズ、チョコレートケーキにミルフィーユ等々、ハルカが作れるものを片っ端から作り、入りきらないのはキッチンの冷蔵庫に入れた。
そして持ち帰り用に沢山出るだろうとパウンドケーキやフィナンシェ、マドレーヌ、アーモンドクッキーにマーブルクッキー、プチドーナツも作った。
粉やバター、牛乳等をラウールやクライン達を市場に走らせて仕入れてもらい、黙々と消費していると、二階の倉庫にまで溢れるほどの在庫が出来た。
あれからエリクサーも2度飲んだ。
正直、風呂に入りに2度だけ前の家に短時間戻っただけなので、もうハルカはボロ雑巾である。耳とか鼻とか口からエクトプラズムが抜け出そうである。
「フトン……ネムルワタシ。スコシダケネムルヨ」
「そうよ!寝ないと頭が働かないわ。アタシも少し寝たい」
ガシッ、と手を握りあった二人は、よろけながら裏口を出ようとした。
すると、その裏口から数名の人の気配がして、誰か店に入ってきた。
バイトさん達である。
店のオープンは9時。
そして現在6時前なう。
「あ、おはようございます会長!」
「表側、おっそろしい人の列が出来てますよー」
「ミリアン姉さんもおはよう」
ミリアンの妹のニコルまで。
よく見るとなんだかバイトさん全員集合してますけど。
「……オハヨー。デモマダハヤイヨアナタタチ」
ハルカはまだ片言の外国人モードで挨拶を返す。
「いや、会長達がすごい頑張ってるのに、僕らはあまり力になれてないから、せめてオープンは早めにいって掃除とか開店準備とかやろうって話し合ったんです。微力ですけどね」
「……アナタタチイイヒト。トテモイイヒト。ワタシウレシイ」
とてもバイト料時給60ドラン(600円)で来てくれる人達とは思えないホスピタリティ精神溢れる若者達である。
先日、ミリアンと金銭面の話をした際に、多分忙しくて疲れる職場だから、時給を少し高めにしようという話になり、ハルカが東京の感覚で時給1000円でどう?と聞いたら思いっきり怒られた。
ミリアンも昔のギルドの雑用してたときの給料もサービス残業と週6日出勤で1万ドラン(10万円)行くかどうかで、それでも結構いい給料だったのだと言う。
物価が安いせいなのか、大概の現場では日当で300ドラン~400ドランほど。
10時間位楽勝で拘束されるので時給で言うと30ドランか40ドラン。
それで25日ほど働くと、普通に一家四人で生活が成り立つらしい。
調味料販売で入ってくる金額が多すぎて、ハルカは金銭感覚が崩壊気味だったようである。
だから50ドランでも多いと言うのを出来るだけいい人には長く働いて欲しいからと60ドランにしたのだ。
面接の時にバイトさんに、
「うちは時給60ドランで1日8時間。時々残業とかもありますが残業代はちゃんと出ます。賄いも8時間働くと付きます。
まだオープンしたてなので先にはなると思いますが、福利厚生で有給休暇や病気での見舞金なども考えています。
あと、スイーツやお弁当などに関してはご希望あれば定価の7割で購入出来ますので良ければご利用下さいね。
それに週に2日は交代でお休み作りますが、それで如何ですか?」
と説明したら、
「……賄いもついて、そんなに厚遇して戴いてもいいのでしょうか?」
と若干怯えられた。
「……多分忙しい現場ですので皆さんに頑張って頂きたいんです。結構体力使いますので」
と言ったら、「あー……確かに忙しいでしょうね……」と頷かれた。
それでもみんなキラキラした眼差しで、忙しくても全く構わない、むしろマーミヤ商会の美味しい料理やお菓子を提供する手伝いが出来るのが一番嬉しいと声を揃えられ、むしろハルカがとてもこっぱずかしい思いをした。
ついでに賄いも密かな楽しみらしい。
こちらは安い時給で熱意のあるバイトさんが来てくれてるので、賄いに色つける位何でもないのだ。
************************************
「それじゃ、アタシ達ちょっとだけ睡眠取ったら戻るから、支度だけお願いね」
「「「了解しました!」」」
制服に着替えた面々は笑顔でハルカ達を見送る。
やはりここの国民は獣人も普通の人も割合的に整った顔立ちの人が多く、体格も男性は長身で筋肉質、女性はスタイルのいい可愛らしい人が多いようだ。別に顔やスタイルだけで採用した訳ではないが、目の保養である。
気持ちよい挨拶でなかなかいい気分で裏口から外に出ると、そこは難民キャンプのような光景が広がっていた。
『レストランマーミヤ』『パティスリーハルカ』のオープンが、あれよあれよという間にあと数時間ほどに迫っております。
こんばんは食の殉教者ハルカです♪
いや明け方だからおはようございますかな。まあどっちでもいいですよねファジーな感じでひあうぃーごー。
とにかく私も貴方も起きている。大事なのはそれだけです。じゃ朝早くからお仕事の皆さんにエールを込めて一曲目、『ドナドナ』ちぇけら~♪」
壁に向かってラジオDJのように一人でブツブツ語り出したハルカをミリアンが慌てて客席の椅子に座らせた。
『落ち着いてハルカ、頑張ったわ、あんた頑張ったわよハルカ。もう大丈夫よ』
「……モウダイジョブ?ダイジョブ?ワタシマダハタラケルヨ」
「もう全然働けそうにないわよ。
大丈夫。きっと4、5日はしのげるわよ!だから少しは寝なさい。前の家まで送るから」
そういうミリアンも目の下にクマが二匹いる。美貌が台無しである。
そう、ハルカは頑張ったのだ。
冷蔵庫には下ごしらえを済ませた食材がところ狭しと詰め込まれ、別途飲み物と調味料のための大きな冷蔵庫を1つ特注した。
1日も経たずに持ってきた職人さん達は、
「……オープン、間に合いますよね?オープンが遅れると俺ら町の人間に袋叩きにされるんで」
と取りつけながら不安そうにハルカに聞いた。
そこまでか。
職人を怯えさせてどうするよ町の人。
「ダイジョブヨーマニアウヨーメイビー」
この辺から既にハルカの体力は限界突破中だったので謎の外国人みたいな言動になっていた。
初めて魔力も枯渇しそうになり、頭がグラグラ揺れていたのを見つけたクラインが、慌てて
「ハルカっ、ほれエリクサー出せエリクサー」
とすっ飛んできた。
あー、そういやあったわなーセンチュリオン様成分配合のー。
何千本とアイテムボックスに入れてたわー。普段魔力使いきるなんてなかったもんでよー。
アル中のように震える手でアイテムボックスからエリクサーをつかみ出す。ただ瓶を開けるにも力が入らない。
クラインが蓋を開けてハルカに流し込んだ。
体の震えも収まってきたハルカは、盛大にあくびをした。
「…………イキカエッタネワタシ。マタガンバルヨ。アリガトアリガト」
魔力は戻っても睡眠不足と精神的疲労はどうもならないようだ。
フラフラとパティスリーのキッチン(厨房というほどの大きさでもないので、区別するためにキッチンと呼んでいる)に戻るハルカに、クラインは告げた。
「……済まない、休んでくれと言いたいが、徹夜組が並びだした。
既に店の周りをぐるっと一周して町の外まで列が続いてしまってる。
ただな、プルとテンが看板を持って整列させながら、オープンから3日間は売り切れると待ってる人が可哀想だからと、一人につき食事は30分まで、料理は二品まで。ケーキ類は焼き菓子も併せて合計三品までとして案内している。
遠くから来てる人間もいるのを解ってるからか、お客さんは納得してくれている」
「……ソナノ。ジャアミンナカエルデスカ」
「ああ大丈夫だろう。最初から個数制限を思いついてたらハルカにそんな無理させなくても済んだのにな。申し訳ない。ただ、もう少しだけは頑張ってくれ、あと一息だ」
「ワタシガアマカッタネー、キニシナイキニシナイ。
ヨビガアルナラソノホウガイイネーガンバルヨー」
ハルカはVサインをしてパティスリーのキッチンに向かって出ていった。
そしてまたフル稼働でお菓子作りに勤しんだ。もう暫くは見なくてもいい位作ったのだ。
「コッチヨーコッチヨー」
ハルカは、ミリアンを連れてパティスリーの冷蔵陳列ケースへ案内する。
ハルカは販売が始まる前の綺麗に並んだ状態を見てもらいたかったのだ。
「……まあ!なんて綺麗なお菓子たちなのかしら!食べたものがないのも沢山あるわぁ」
三列の陳列ケースには、シュークリームやエクレア、ショートケーキ、ベイクドチーズケーキ、チーズスフレ、レアチーズケーキ、果物のタルト、フランボワーズ、チョコレートケーキにミルフィーユ等々、ハルカが作れるものを片っ端から作り、入りきらないのはキッチンの冷蔵庫に入れた。
そして持ち帰り用に沢山出るだろうとパウンドケーキやフィナンシェ、マドレーヌ、アーモンドクッキーにマーブルクッキー、プチドーナツも作った。
粉やバター、牛乳等をラウールやクライン達を市場に走らせて仕入れてもらい、黙々と消費していると、二階の倉庫にまで溢れるほどの在庫が出来た。
あれからエリクサーも2度飲んだ。
正直、風呂に入りに2度だけ前の家に短時間戻っただけなので、もうハルカはボロ雑巾である。耳とか鼻とか口からエクトプラズムが抜け出そうである。
「フトン……ネムルワタシ。スコシダケネムルヨ」
「そうよ!寝ないと頭が働かないわ。アタシも少し寝たい」
ガシッ、と手を握りあった二人は、よろけながら裏口を出ようとした。
すると、その裏口から数名の人の気配がして、誰か店に入ってきた。
バイトさん達である。
店のオープンは9時。
そして現在6時前なう。
「あ、おはようございます会長!」
「表側、おっそろしい人の列が出来てますよー」
「ミリアン姉さんもおはよう」
ミリアンの妹のニコルまで。
よく見るとなんだかバイトさん全員集合してますけど。
「……オハヨー。デモマダハヤイヨアナタタチ」
ハルカはまだ片言の外国人モードで挨拶を返す。
「いや、会長達がすごい頑張ってるのに、僕らはあまり力になれてないから、せめてオープンは早めにいって掃除とか開店準備とかやろうって話し合ったんです。微力ですけどね」
「……アナタタチイイヒト。トテモイイヒト。ワタシウレシイ」
とてもバイト料時給60ドラン(600円)で来てくれる人達とは思えないホスピタリティ精神溢れる若者達である。
先日、ミリアンと金銭面の話をした際に、多分忙しくて疲れる職場だから、時給を少し高めにしようという話になり、ハルカが東京の感覚で時給1000円でどう?と聞いたら思いっきり怒られた。
ミリアンも昔のギルドの雑用してたときの給料もサービス残業と週6日出勤で1万ドラン(10万円)行くかどうかで、それでも結構いい給料だったのだと言う。
物価が安いせいなのか、大概の現場では日当で300ドラン~400ドランほど。
10時間位楽勝で拘束されるので時給で言うと30ドランか40ドラン。
それで25日ほど働くと、普通に一家四人で生活が成り立つらしい。
調味料販売で入ってくる金額が多すぎて、ハルカは金銭感覚が崩壊気味だったようである。
だから50ドランでも多いと言うのを出来るだけいい人には長く働いて欲しいからと60ドランにしたのだ。
面接の時にバイトさんに、
「うちは時給60ドランで1日8時間。時々残業とかもありますが残業代はちゃんと出ます。賄いも8時間働くと付きます。
まだオープンしたてなので先にはなると思いますが、福利厚生で有給休暇や病気での見舞金なども考えています。
あと、スイーツやお弁当などに関してはご希望あれば定価の7割で購入出来ますので良ければご利用下さいね。
それに週に2日は交代でお休み作りますが、それで如何ですか?」
と説明したら、
「……賄いもついて、そんなに厚遇して戴いてもいいのでしょうか?」
と若干怯えられた。
「……多分忙しい現場ですので皆さんに頑張って頂きたいんです。結構体力使いますので」
と言ったら、「あー……確かに忙しいでしょうね……」と頷かれた。
それでもみんなキラキラした眼差しで、忙しくても全く構わない、むしろマーミヤ商会の美味しい料理やお菓子を提供する手伝いが出来るのが一番嬉しいと声を揃えられ、むしろハルカがとてもこっぱずかしい思いをした。
ついでに賄いも密かな楽しみらしい。
こちらは安い時給で熱意のあるバイトさんが来てくれてるので、賄いに色つける位何でもないのだ。
************************************
「それじゃ、アタシ達ちょっとだけ睡眠取ったら戻るから、支度だけお願いね」
「「「了解しました!」」」
制服に着替えた面々は笑顔でハルカ達を見送る。
やはりここの国民は獣人も普通の人も割合的に整った顔立ちの人が多く、体格も男性は長身で筋肉質、女性はスタイルのいい可愛らしい人が多いようだ。別に顔やスタイルだけで採用した訳ではないが、目の保養である。
気持ちよい挨拶でなかなかいい気分で裏口から外に出ると、そこは難民キャンプのような光景が広がっていた。
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