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連載
ヴェルサス討伐【中編】
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無駄に愛らしいピクサードラゴンのママさんに別れを告げ、元の分かれ道から左に進む私達。
「しかし、アレだな」
「うん、アレですね」
クラインとケルヴィンさんが遠くを見ながらこくんこくん頷き静かに語っている。
「ピクサードラゴンが可愛すぎる……」
この事である。
「だが、本来人の居ない崖っぷちとかで暮らしてるんだろう?なんでこんなとこにいるんだろう」
《……だから産卵のためじゃろ?》
「……?」
ラウールに聞くと、崖っぷちの巣で昔は産み育てていたそうだが、ちょっと動けるようになると、子供というのはどの種族も原則ヤンチャである。
まだ翼もしっかりしてないのに表に出ようとして落ちたりして亡くなる事が多く、生涯に一度、それも3つ4つしか産まないのに、生存率が高くなければ種族の存続が危機に陥る。大人になっても産卵前に死ぬ事もあるのだ。
それで、数百年ほど前から、ある程度成長するまでは、地上で育ててから崖の巣に移るようになったそうだ。
《まあ、2、3年で大きさはほぼ成体じゃから、そのぐらいまではおるんだろうな》
「あんな観光客もやってくるとこなんて、危ないじゃない!
ねぇ、帰るときに、サウザーリンの山奥とかもっと人が来ないとこに連れてって上げたほうが良くない?」
ママさんですらあのぷりちーぼでぃーである。子供なんてもっとミニサイズだし、絶対拐われる。
私の発言に、プルちゃんも頷きながら、
「まあ確かに子育てには向かないな。多分自然の洞窟ならいいと思ったんだろうが、ここ観光地だからなぁ」
と呟いた。
「アタシ賛成賛成~♪さっさとヴェルサス倒してもっかい戻ろうよ。ねえハルカ?」
「我が心の友よ~♪」
まあみんなも薄々危ないと思ってたようで、最終的には『ママさんが望むなら』ということで合意した。
「…………ところで、とてもヤバそうな気配がもう近くに…………」
とテンちゃんがいいかけた時に、私の目の前をシュッ!と音を立ててムチみたいなのが通りすぎた。
「ぶおっっ!」
オッサンみたいな叫びになったがマジでビビったので仕方ない。
あれマヒの触手?ヤバいわー話に夢中で気づかなかった。
「ハルカっ!大丈夫か?」
クラインがとっさに剣を抜き払ったが、触手が素早くて攻撃が当たらなかった。
大きな岩の向こうから、本当に体長10メートルかよ15メートルはあるじゃんか、と強く訴えたいようなクソでかい牛っぽい何かが現れた。
確かに頭に四、五本ヘビっぽい太さの触手がしゅるしゅる動いており、鋭そうな牙を備えた口からはヨダレがダラダラ流れている。ご飯が向こうからやって来たと喜んでるのは間違いない。
うわーキモい。
ピクサードラゴンのママさんを先に見てしまうと、癒された心がささくれるではないですか。
「……美味いと聞いてなければ目にしたくもなかったわ……」
「ミリアン……皆まで言うな!」
クラインがヴェルサスの後ろに回り込んで剣を振るいながら叫ぶ。
「コイツ動きが素早いっ」
分かってるさ。触手がさっきからグイグイ襲ってくるし。流石にS級だ、防御結界もダメージ弱める程度にしかならないな。
やだけど。
本当にやだけどアレ使うかぁ。
「みんなー、ペンダント使って早く終わらせるよー!……ポチっとな」
私は綾●レイの白いプラグスーツに変身した。
うわー、超身体が軽いわー、自分で言うのも何だけど、良く出来てるわあ。
触手も避けるの楽チンだよ。
「うおいっハルカっ!な、なんて格好してんだーーー!!」
クラインが顔を真っ赤にして叫ぶ。
「旅の恥はかきすて……」
「アタシも疲れたからやるーーかきすてよー」
ミリアンもペンダントをポチって不二子仕様のライダースーツに変身した。
「わー、ハルカすごいわ、身体強化の機能なのね、動きがすっごく楽よ~♪恥ずかしさなんか海にポイしてやる」
急に元気に動き出してラウールと一緒にヴェルサスに攻撃を加え出したミリアンを見て、クラインもケルヴィンさんも、そしてプルちゃんもテンちゃんも、どんな格好だろうとかきすてた方が楽な事に気づいたらしい。
「も、もうパツパツでもいい!ポチったらぁ~うらぁぁぁっ!」
プルちゃんが喚きながらポチると、ぶわっと光が溢れ、……仕事人モードの秀さんになった。
「おお!秀さんじゃねえか!ハルカ、こういうのが良かったんだよ俺様は!!」
半纏に黒の股引き、草履。腰には飾り職人らしく簪が幾つも帯に挟まっている。
「……え?じゃ、僕も……ポチ」
テンちゃんは念願の主水さんになって超ご機嫌だ。
使った事もない日本刀をぶんぶん振り回している。
慌ててクライン達もポチると、クラインは組紐屋の竜さん、ケルヴィンさんは三味線屋の竜次さんに変身して、やたら感動している。
「そうだよ、変身ってのは、こうあるべきだよハルカ!ああ嬉しい上にこの身の軽さ……!」
「憧れの存在になるこの悦び……!」
……ああそうですか。
ウル●ラマンは少年の憧れなんだけどな。ちぇ。
「効果音……」
「え?何てっ?」
男衆はやたら張り切ってヴェルサスを倒しにかかっていて、ぽそりと言う私の声はよく聞こえないらしい。
「必殺技で、効果音……」
ああもどかしい。
このスーツ着てると短いセンテンスしか言えない。
仕様になってるのは着ていたキャラ設定を忠実にした私のせいか。
そうか私のせいか。
なら仕方ない。
「必殺技、がんばって」
何とか聞こえたようだ。
「うおりゃぁぁっっ」
プルちゃんが簪をシュッと連続で投げながら脇腹に蹴りを入れた。ヴェルサスの動きが鈍くなったところをすかさず日本刀で
「……とうっ……」
とテンちゃんが足を斬りつけた。
何しろ身体強化されてるので、パワーが違う。前脚がすぱーんと切り落とされた。
ゴガァァァッ、とたまらず声を上げ横倒しになったヴェルサスの首に、ケルヴィンさんがしゅるしゅると三味線の弦を巻き、高い岩場に弦を引っかけ(木がなかったかららしい)、きゅるっと引っ張ると、暴れているヴェルサスの首が持ち上がる。
びよーーーん。
本来なら息が出来なくて悪人はお仕舞いなのだが、弦も強化してしまってるので、三味線を弾くように弾いただけで、すとーん、と首が落ちてしまった。
「……オメエさんの恨み、晴らしてやったぜ」
ケルヴィンさんが呟くやいなや、大音量でトランペットの音が鳴り響く。
パラパー パッパパラパ パラパー♪
「少し、大きかった……」
鍾乳洞の中は響く。鼓膜やられるかと思ったわ。
この音量設定したの誰や。
私か。
それなら仕方ない。
「うわー、カッケー!!竜次さんカッケー!!」
「……最期に止めをさした人の決め台詞で音楽が鳴るんだね……今度は僕が止めをさしたい……」
「俺は、暫くこのままの姿でいたい……」
なんかテンションだだ上がりの仕事人チームは、ほぼ女子高生みたいなきゃいきゃいしたノリで顔を上気させている。
「ハルカさん、本当にありがとう。
またパツパツだったら立ち直れないと思ってたけど、まさかこんなサプライズとはね!」
ケルヴィンさんが嬉しそうに私の手を取ってぶんぶんと振る。
「あれ短時間とは言え、辛かったよなー」
「ほんとほんと」
「今、肉、さばいて」
私はヴェルサスの方を指さし伝える。
……あ、もうスーツいいのか。
ペンダントをポチって元の姿に戻る。
「ピクサードラゴンのママさんとこ行くから早く男性陣は肉をさばいてくださーーい!今の格好なら体力的に楽なはずだからー。……あ、ラウールはいいからね。休んでて」
「「「「おうっ合点だっ!」」」」
クライン達はいそいそと倒したばかりのヴェルサスに向かっていった。
「男の人ってさぁ……」
「基本、チョロいわ。いつまでも子供みたいよねぇ」
目の保養だったミリアンも元の姿に戻ってやって来た。もう少しあの格好でも良かったのに。
「うん……でもさ……あれランダムで変身する設定にしたんだけどね……」
「……何よ?」
「5回に1回位お遊びでハズレ変身の『腰元』と『うっかり八兵衛』が入ってるの」
「…ちょっと…変身するとどうなるの?」
「腰元はあれぇーーとか言いながら他の人の周りをくるくる回るだけ。回る度に腰の帯が解かれては巻かれ解かれては巻かれ」
「……八兵衛は……」
「『おやコイツはうっかりだ!』しか言えなくなって、懐から団子出してみんなに配りながら転び、配りながら転び…………あ、でもちゃんと身体強化はされてるのよ?」
ミリアンは顔をひきつらせながら、私にしがみついてきた。
「お願いだからそのハズレ変身抜いてあげてちょうだい!
彼ら心を病むから絶対に。ああ見えてみんなメンタルは夏場のエウルより傷みやすいのよ。あんたの茶目っ気は彼らの命取りに成りかねないわよっ」
「うん、あの喜びよう見てると無理かなーって。まさかたまたまアタリ変身でしたとは言えないしねぇ。
後でペンダント回収してまた改造しとくわ」
「くれぐれもノー茶目っ気でお願いね」
真顔で念押しされた。
《あーよく解らんが、あいつらを泣かせるのはいかんぞ?》
ラウールにまで叱られました。
反省点は次回に活かしたいと思います。
「しかし、アレだな」
「うん、アレですね」
クラインとケルヴィンさんが遠くを見ながらこくんこくん頷き静かに語っている。
「ピクサードラゴンが可愛すぎる……」
この事である。
「だが、本来人の居ない崖っぷちとかで暮らしてるんだろう?なんでこんなとこにいるんだろう」
《……だから産卵のためじゃろ?》
「……?」
ラウールに聞くと、崖っぷちの巣で昔は産み育てていたそうだが、ちょっと動けるようになると、子供というのはどの種族も原則ヤンチャである。
まだ翼もしっかりしてないのに表に出ようとして落ちたりして亡くなる事が多く、生涯に一度、それも3つ4つしか産まないのに、生存率が高くなければ種族の存続が危機に陥る。大人になっても産卵前に死ぬ事もあるのだ。
それで、数百年ほど前から、ある程度成長するまでは、地上で育ててから崖の巣に移るようになったそうだ。
《まあ、2、3年で大きさはほぼ成体じゃから、そのぐらいまではおるんだろうな》
「あんな観光客もやってくるとこなんて、危ないじゃない!
ねぇ、帰るときに、サウザーリンの山奥とかもっと人が来ないとこに連れてって上げたほうが良くない?」
ママさんですらあのぷりちーぼでぃーである。子供なんてもっとミニサイズだし、絶対拐われる。
私の発言に、プルちゃんも頷きながら、
「まあ確かに子育てには向かないな。多分自然の洞窟ならいいと思ったんだろうが、ここ観光地だからなぁ」
と呟いた。
「アタシ賛成賛成~♪さっさとヴェルサス倒してもっかい戻ろうよ。ねえハルカ?」
「我が心の友よ~♪」
まあみんなも薄々危ないと思ってたようで、最終的には『ママさんが望むなら』ということで合意した。
「…………ところで、とてもヤバそうな気配がもう近くに…………」
とテンちゃんがいいかけた時に、私の目の前をシュッ!と音を立ててムチみたいなのが通りすぎた。
「ぶおっっ!」
オッサンみたいな叫びになったがマジでビビったので仕方ない。
あれマヒの触手?ヤバいわー話に夢中で気づかなかった。
「ハルカっ!大丈夫か?」
クラインがとっさに剣を抜き払ったが、触手が素早くて攻撃が当たらなかった。
大きな岩の向こうから、本当に体長10メートルかよ15メートルはあるじゃんか、と強く訴えたいようなクソでかい牛っぽい何かが現れた。
確かに頭に四、五本ヘビっぽい太さの触手がしゅるしゅる動いており、鋭そうな牙を備えた口からはヨダレがダラダラ流れている。ご飯が向こうからやって来たと喜んでるのは間違いない。
うわーキモい。
ピクサードラゴンのママさんを先に見てしまうと、癒された心がささくれるではないですか。
「……美味いと聞いてなければ目にしたくもなかったわ……」
「ミリアン……皆まで言うな!」
クラインがヴェルサスの後ろに回り込んで剣を振るいながら叫ぶ。
「コイツ動きが素早いっ」
分かってるさ。触手がさっきからグイグイ襲ってくるし。流石にS級だ、防御結界もダメージ弱める程度にしかならないな。
やだけど。
本当にやだけどアレ使うかぁ。
「みんなー、ペンダント使って早く終わらせるよー!……ポチっとな」
私は綾●レイの白いプラグスーツに変身した。
うわー、超身体が軽いわー、自分で言うのも何だけど、良く出来てるわあ。
触手も避けるの楽チンだよ。
「うおいっハルカっ!な、なんて格好してんだーーー!!」
クラインが顔を真っ赤にして叫ぶ。
「旅の恥はかきすて……」
「アタシも疲れたからやるーーかきすてよー」
ミリアンもペンダントをポチって不二子仕様のライダースーツに変身した。
「わー、ハルカすごいわ、身体強化の機能なのね、動きがすっごく楽よ~♪恥ずかしさなんか海にポイしてやる」
急に元気に動き出してラウールと一緒にヴェルサスに攻撃を加え出したミリアンを見て、クラインもケルヴィンさんも、そしてプルちゃんもテンちゃんも、どんな格好だろうとかきすてた方が楽な事に気づいたらしい。
「も、もうパツパツでもいい!ポチったらぁ~うらぁぁぁっ!」
プルちゃんが喚きながらポチると、ぶわっと光が溢れ、……仕事人モードの秀さんになった。
「おお!秀さんじゃねえか!ハルカ、こういうのが良かったんだよ俺様は!!」
半纏に黒の股引き、草履。腰には飾り職人らしく簪が幾つも帯に挟まっている。
「……え?じゃ、僕も……ポチ」
テンちゃんは念願の主水さんになって超ご機嫌だ。
使った事もない日本刀をぶんぶん振り回している。
慌ててクライン達もポチると、クラインは組紐屋の竜さん、ケルヴィンさんは三味線屋の竜次さんに変身して、やたら感動している。
「そうだよ、変身ってのは、こうあるべきだよハルカ!ああ嬉しい上にこの身の軽さ……!」
「憧れの存在になるこの悦び……!」
……ああそうですか。
ウル●ラマンは少年の憧れなんだけどな。ちぇ。
「効果音……」
「え?何てっ?」
男衆はやたら張り切ってヴェルサスを倒しにかかっていて、ぽそりと言う私の声はよく聞こえないらしい。
「必殺技で、効果音……」
ああもどかしい。
このスーツ着てると短いセンテンスしか言えない。
仕様になってるのは着ていたキャラ設定を忠実にした私のせいか。
そうか私のせいか。
なら仕方ない。
「必殺技、がんばって」
何とか聞こえたようだ。
「うおりゃぁぁっっ」
プルちゃんが簪をシュッと連続で投げながら脇腹に蹴りを入れた。ヴェルサスの動きが鈍くなったところをすかさず日本刀で
「……とうっ……」
とテンちゃんが足を斬りつけた。
何しろ身体強化されてるので、パワーが違う。前脚がすぱーんと切り落とされた。
ゴガァァァッ、とたまらず声を上げ横倒しになったヴェルサスの首に、ケルヴィンさんがしゅるしゅると三味線の弦を巻き、高い岩場に弦を引っかけ(木がなかったかららしい)、きゅるっと引っ張ると、暴れているヴェルサスの首が持ち上がる。
びよーーーん。
本来なら息が出来なくて悪人はお仕舞いなのだが、弦も強化してしまってるので、三味線を弾くように弾いただけで、すとーん、と首が落ちてしまった。
「……オメエさんの恨み、晴らしてやったぜ」
ケルヴィンさんが呟くやいなや、大音量でトランペットの音が鳴り響く。
パラパー パッパパラパ パラパー♪
「少し、大きかった……」
鍾乳洞の中は響く。鼓膜やられるかと思ったわ。
この音量設定したの誰や。
私か。
それなら仕方ない。
「うわー、カッケー!!竜次さんカッケー!!」
「……最期に止めをさした人の決め台詞で音楽が鳴るんだね……今度は僕が止めをさしたい……」
「俺は、暫くこのままの姿でいたい……」
なんかテンションだだ上がりの仕事人チームは、ほぼ女子高生みたいなきゃいきゃいしたノリで顔を上気させている。
「ハルカさん、本当にありがとう。
またパツパツだったら立ち直れないと思ってたけど、まさかこんなサプライズとはね!」
ケルヴィンさんが嬉しそうに私の手を取ってぶんぶんと振る。
「あれ短時間とは言え、辛かったよなー」
「ほんとほんと」
「今、肉、さばいて」
私はヴェルサスの方を指さし伝える。
……あ、もうスーツいいのか。
ペンダントをポチって元の姿に戻る。
「ピクサードラゴンのママさんとこ行くから早く男性陣は肉をさばいてくださーーい!今の格好なら体力的に楽なはずだからー。……あ、ラウールはいいからね。休んでて」
「「「「おうっ合点だっ!」」」」
クライン達はいそいそと倒したばかりのヴェルサスに向かっていった。
「男の人ってさぁ……」
「基本、チョロいわ。いつまでも子供みたいよねぇ」
目の保養だったミリアンも元の姿に戻ってやって来た。もう少しあの格好でも良かったのに。
「うん……でもさ……あれランダムで変身する設定にしたんだけどね……」
「……何よ?」
「5回に1回位お遊びでハズレ変身の『腰元』と『うっかり八兵衛』が入ってるの」
「…ちょっと…変身するとどうなるの?」
「腰元はあれぇーーとか言いながら他の人の周りをくるくる回るだけ。回る度に腰の帯が解かれては巻かれ解かれては巻かれ」
「……八兵衛は……」
「『おやコイツはうっかりだ!』しか言えなくなって、懐から団子出してみんなに配りながら転び、配りながら転び…………あ、でもちゃんと身体強化はされてるのよ?」
ミリアンは顔をひきつらせながら、私にしがみついてきた。
「お願いだからそのハズレ変身抜いてあげてちょうだい!
彼ら心を病むから絶対に。ああ見えてみんなメンタルは夏場のエウルより傷みやすいのよ。あんたの茶目っ気は彼らの命取りに成りかねないわよっ」
「うん、あの喜びよう見てると無理かなーって。まさかたまたまアタリ変身でしたとは言えないしねぇ。
後でペンダント回収してまた改造しとくわ」
「くれぐれもノー茶目っ気でお願いね」
真顔で念押しされた。
《あーよく解らんが、あいつらを泣かせるのはいかんぞ?》
ラウールにまで叱られました。
反省点は次回に活かしたいと思います。
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