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ロンディール到着。
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「……うぇぇぇぇぇぇ」
「なんでエリクサーで治らないんだろうなーハルカの船酔い」
「病気じゃないからじゃないか?」
小型船をチャーターした私達は、目下ハイスピードでロンディール島へ向かっている。
ちんたらしてると1日かかるが急げば10時間位だとクラインが言うので、じゃあ急いでといったら、まぁ揺れる揺れる。荒波を切って私の風魔法もサポートして更にスピードアップしてるので、ジェットコースターに乗ってるような恐ろしい速度なのよ。
なんでみんな平気な顔してるのよ。
船酔いするの私だけなの?
「ハルカー、到着まで暇だから魚釣りでもする?釣竿もついてるぞこの船」
プルちゃんが呑気に私に問いかける。
「……私は無理だから皆でお願い。美味しい魚バンバン釣っといて」
「あー、でも釣るには速度落とさないと無理か……」
「じゃあ釣らなくていい。早く着きたい」
女神さまー、どうして召喚するときに弱点治しといてくれないんすか。
船酔いとか小心者なとことかチチとか、治すとこ一杯あるじゃないすか。
そのままの貴女が一番、みたいなどこぞの恋愛ドラマみたいな台詞言いやがったらグーパンしてもいいですか。いいですよね。
つーか、女神さま、どんな人なんだろうか。プルちゃんやラウール(一応聖獣だし)に聞いても、
《……あー、うん。まあ女神って感じじゃな》
「め、女神は女神だよ。えらーい人だと思う」
とどうも歯切れが悪い。
なんかやらかし系の残念な人なんだろうか。人じゃないか。
色々くだらないことを考えて気持ち悪さを我慢してるうちに、ようやくロンディールに到着した。
思ったより早く着いたようだ。6時間位しか経ってない。風魔法ガンガン使ってたからな精霊さんズ。
しかし、早くて良かった。
桟橋から降り立った私達は、人気がない様子に不安を覚え、ロンディール島の唯一の村であるヌーリエの冒険者ギルドに向かった。
ギルドに入った途端、10数名の冒険者やギルドの人間らしき人達が倒れていたり咳き込んでいたり、赤い斑点が出ている人が何人か見えた。
慌てて駆け寄るが、みんなまだ息はある。
アイテムボックスからエリクサーを取り出した私はみんなに渡す。
「一口か二口位で大丈夫だから、倒れてる人に飲ませて。他の部屋とかも誰か倒れてないか探してね」
「分かった!」
ケルヴィン、クラインは2階にかけ上がった。テンちゃんやプルちゃん、ミリアンは1階の人達にエリクサーを飲ませて行く。
「ラウール、ちょっと村のほかのとこ様子を見てきて」
《あいわかった。ついでに袋に何本かエリクサーだかを入れて首にかけてくれ。元気な奴がいたら具合の悪い人間に飲ますよう伝えればお前達がいちいち回るより早かろう》
「ありがとう助かるわ!」
私は布袋をアイテムボックスから出して、いくつもエリクサーを詰め込む。
「ごめん、ちょっと重いと思うけど頼むね」
《ジジイ扱いするな、大した重さじゃない》
ラウールは袋を下げ、来た扉を出て走って行った。
しかし、これは本当に伝染病なのだろうか。
確かに斑点や悪寒、吐き気、熱など伝染病らしい感じもあるが、食中毒っぽい症状でもある。夏場の季節だし、ナマモノとか傷みやすい。
ただ、それでもみんな同時期に同じ傷んだものを食べたとかってのもなあ。
毎年夏は来るんだし、傷みやすいものなんてみんな知ってるはずだ。
それに臭いでも判るもんね。
うーん、まずは村の人達にも詳しく話を聞かないと判断できない。
私は倒れてる人を起こしてエリクサーを飲ませながら、あれこれ考えていた。
「なんでエリクサーで治らないんだろうなーハルカの船酔い」
「病気じゃないからじゃないか?」
小型船をチャーターした私達は、目下ハイスピードでロンディール島へ向かっている。
ちんたらしてると1日かかるが急げば10時間位だとクラインが言うので、じゃあ急いでといったら、まぁ揺れる揺れる。荒波を切って私の風魔法もサポートして更にスピードアップしてるので、ジェットコースターに乗ってるような恐ろしい速度なのよ。
なんでみんな平気な顔してるのよ。
船酔いするの私だけなの?
「ハルカー、到着まで暇だから魚釣りでもする?釣竿もついてるぞこの船」
プルちゃんが呑気に私に問いかける。
「……私は無理だから皆でお願い。美味しい魚バンバン釣っといて」
「あー、でも釣るには速度落とさないと無理か……」
「じゃあ釣らなくていい。早く着きたい」
女神さまー、どうして召喚するときに弱点治しといてくれないんすか。
船酔いとか小心者なとことかチチとか、治すとこ一杯あるじゃないすか。
そのままの貴女が一番、みたいなどこぞの恋愛ドラマみたいな台詞言いやがったらグーパンしてもいいですか。いいですよね。
つーか、女神さま、どんな人なんだろうか。プルちゃんやラウール(一応聖獣だし)に聞いても、
《……あー、うん。まあ女神って感じじゃな》
「め、女神は女神だよ。えらーい人だと思う」
とどうも歯切れが悪い。
なんかやらかし系の残念な人なんだろうか。人じゃないか。
色々くだらないことを考えて気持ち悪さを我慢してるうちに、ようやくロンディールに到着した。
思ったより早く着いたようだ。6時間位しか経ってない。風魔法ガンガン使ってたからな精霊さんズ。
しかし、早くて良かった。
桟橋から降り立った私達は、人気がない様子に不安を覚え、ロンディール島の唯一の村であるヌーリエの冒険者ギルドに向かった。
ギルドに入った途端、10数名の冒険者やギルドの人間らしき人達が倒れていたり咳き込んでいたり、赤い斑点が出ている人が何人か見えた。
慌てて駆け寄るが、みんなまだ息はある。
アイテムボックスからエリクサーを取り出した私はみんなに渡す。
「一口か二口位で大丈夫だから、倒れてる人に飲ませて。他の部屋とかも誰か倒れてないか探してね」
「分かった!」
ケルヴィン、クラインは2階にかけ上がった。テンちゃんやプルちゃん、ミリアンは1階の人達にエリクサーを飲ませて行く。
「ラウール、ちょっと村のほかのとこ様子を見てきて」
《あいわかった。ついでに袋に何本かエリクサーだかを入れて首にかけてくれ。元気な奴がいたら具合の悪い人間に飲ますよう伝えればお前達がいちいち回るより早かろう》
「ありがとう助かるわ!」
私は布袋をアイテムボックスから出して、いくつもエリクサーを詰め込む。
「ごめん、ちょっと重いと思うけど頼むね」
《ジジイ扱いするな、大した重さじゃない》
ラウールは袋を下げ、来た扉を出て走って行った。
しかし、これは本当に伝染病なのだろうか。
確かに斑点や悪寒、吐き気、熱など伝染病らしい感じもあるが、食中毒っぽい症状でもある。夏場の季節だし、ナマモノとか傷みやすい。
ただ、それでもみんな同時期に同じ傷んだものを食べたとかってのもなあ。
毎年夏は来るんだし、傷みやすいものなんてみんな知ってるはずだ。
それに臭いでも判るもんね。
うーん、まずは村の人達にも詳しく話を聞かないと判断できない。
私は倒れてる人を起こしてエリクサーを飲ませながら、あれこれ考えていた。
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