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それはにょろにょろ。
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どこから湧いて出たのかと思うようなガテン系の兄さんやおいちゃん方が、ハルカが大きな買い物をした翌日から早速店舗のリフォームとマイホームの建築に来てくれることになった。
ハルカが店舗の方におやつと飲み物を差し入れに行くと、
「姐さん、さっさと仕上げて早く営業してもらえるように俺ら気合い入れてますんで!
ほらテメエらそこもっと丁寧に仕上げろ!大事な大事な食い物扱う店なんだからな!!」
とピーターが作業してる人を叱りつつ笑顔でやって来た。
待て誰が姐さんだ誰が。
ハルカは若干顔をひきつらせながら、差し入れを渡す。
「これ、うちのパウンドケーキですのでお茶請けにでも……」
ついでに小さな樽の中に氷を入れて作ってあるアイスティーも厨房に置いた。取っ手もつけた自家製の樽は夏場大変に重宝する。水分取るからね。
「これはこれはすみませんね。おい、お茶菓子と飲み物まで頂いたぞ!今日は行けるとこまで進むぞおおお」
「「「おおおおおー!」」」
「お願いだから休んで下さい。マーミヤ商会がブラック企業になるんで」
「ブラック……?まぁよくわかんねえですけど、これ俺らの為なんで!
飯もお菓子もクソ美味いマーミヤ商会の店がこの町に出来るんでもう嬉しくって嬉しくって。ここにいる奴らはみんな食堂で美味さに衝撃を受けたのばっかりでさぁ」
衝撃を受けたのはありがたいが、おっさん頼むから泣くな。
ガチムチの40男を劣悪な環境で泣かすまで苛めてる極悪な若い経営者という悪名を広めるつもりか?そうなのか?
「いや、私も店を営業する前に冒険者引退するんで、国の仕事を1か月はやらないといけないので、本当にそんなに急がなくても大丈夫です」
「こちらが早く仕上がればご自宅の方に人も回せるんで!」
「あ、ああそうですか。気を遣って頂いて……」
店も自宅もハルカが夢見てた木の匂いが気持ちいい落ち着いたアースカラーな色合いの作りにして欲しいとお願いしてある。
上手くいけば京都とか金沢っぽい香りが漂うといいなと思う。
(ほら、黒く焼いた細い木を目隠し塀にしてるような情緒的な佇まいとかあるじゃないですか)
木の匂い、いいですねえ。
どんなメニューを用意するかも考え出すと、ワクワクしてくる。ケーキも焼き菓子もたーんと用意しないと。
「じゃ、自宅の作業してる方にも差し入れをするのでこれで」
「おう!姐さんこっちは任しといてくれよ」
元気なおっさん達に見送られ、店を出ると、馬車の前でテンとプルとラウール、トラが店を眺めていた。
彼らは初めて見るので興味津々である。
「とうとう店かー、すごいなハルカ!俺様も頑張って働いてやるからな」
「……パティスリーの方で働きたい……」
《食い物の店はいいのう。いつでもいい匂いがするしの。ワシも食材集めるのに力を貸すからな》
『ワタクシ経理の勉強も致しましたので帳簿もつけられますよ』
「みんな……トラちゃんまでそんな頑張ってくれて……」
絶対に店を成功させなければ、と気持ちを新たにしたハルカだった。
馬車に揺られること20分程度で目的地へ到着。
あの東京ドームがまるまる入る広大な土地は、ラウールが特に気に入ってるようだった。
《思いっきり走れるのう?のう?森も近いし魔物も狩り放題じゃな》
ちょっと遊んでくるぞ、とタタッと走り出して森の方へ消えていった。
「え?この柵が向こうまである土地全部ハルカのか?広くね?」
プルが周りを見渡して呟く。
「マイホームの土地だけならこんなには要らないんだけどね、パティスリーもやるからさ、ミルクとか採ってバターや生クリームなんかも仕事で使うし。
牧場とこれから工場や倉庫なんかも作るつもりなのよ」
ハルカは応えながら、既に土台が出来かかってる恐ろしいスピードのマイホーム予定地を覗いた。
おっさん達と兄さん達が20人以上いるよ。そら早いわよねあんだけ人がいりゃ。これが特急サービスか。
「こんにちはー差し入れをおもちしました~」
ハルカが声をかけると、何人かが顔を上げ、みんなに呼び掛けた。
……なんかかなり食堂で通ってたお客さんがいる。イヤな予感しかしない。
「「「「姐さん!わざわざありがとうございます!」」」」
やっぱり。だから誰だよ姐さんとか呼ぶって決めたヤツは。
あっちの世界の極めた道の方々しか思い浮かばないよ。こんな弱気な極め道の方なんてどこにいるよ。
そそくさとパウンドケーキとアイスティーを渡すと、兄さんの目がうるうるしてくる。また泣かすのは勘弁して欲しい。
「あっ、あの~ご無理をなさらずに~」
と車エビのようにぺこぺこしながら離れるという庶民の上級者テクニックで「就労者に不当な労働をさせる極悪な若い経営者」ゾーンから逃げ切る。
うん、これからはトラちゃんをお使いに出そう。単に差し入れだけして帰るのに毎回自分への死亡フラグを立ててる気持ちにさせられて心臓に悪い。
しかしラウールが戻って来ない。
2000年以上生きてると、《ちょっと》と言うのは何年後とかなのだろうか。
「大丈夫だろ。あいつ今の家も知ってるし腐っても聖獣だから心配ない。戻らんと冒険者ギルドに依頼の確認するんだろ?」
「…………問題ない…………」
「……そう?それじゃ時間もあまりないし、戻ろうか」
ラウールには悪いが、ミリアン達を待たせる訳にはいかないので、馬車に乗り込む。
「夜までには戻って来ないとご飯抜きだからねーー」
と森の方へ声を掛ける。返事は期待してなかったが、
《あいわかった》
と耳に入ってきたので、今度こそ安心してリンダーベルに戻るのだった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「……なんですかAランク10体以上って」
リンダーベルの冒険者ギルド、ギルマスの部屋。
ケルヴィンさんの話に、フルーツゼリーを食べる手を止めてハルカは呆れたような声を出してしまった。
基本、AランクでもBランクでも、3体から5体まとまると危険度ランクが一つ上がる。
つまり、少なくともSランクの魔物である。Sランクの魔物はS級の冒険者が一対一ならぎりぎり倒せるレベルではあるが、団体さんだと限度がある。連携プレイを取る魔物もいるからだ。
下手するとS級10人でも足りないかも知れない。
「今S級冒険者て何人いるんですか?」
「うーん、僕達を入れても30人もいるかいないかで、うち半分ほどは地方の討伐で不在なんですよねー」
「……少なっ。じゃあリンダーベルに15人いたらいい位って事ですか」
「そうなるねぇ」
「ちょっとケルヴィン、酷くない?アタシなんか新人のS級よ?それもハルカが一緒に討伐したからよ?」
ミリアンがぷりぷり怒っている。
「国の依頼だし、町の人も困ってるからねぇ。一応やるだけやらないと」
「そうね…………私もマイホームとお店が出来る前に片づけないとまたどんな辱しめを受けるか……ところでどんな魔物なんですか?」
「それがね、ベルモット川が局地的な大雨で増水して、近くの淀みが湧き出る裂け目に流れ込んで、ウナーギが大量発生しちゃってね。
小さいのはいいんだけど、巨大化してAランクまで成長したのが居て」
「ウナーギの話をもっと詳しく」
やる気のあまり感じられなかったハルカがいきなり椅子から前のめりになった。目が輝いている。
「え?ああ、うん?
ちょっとヌメヌメしてるヘビみたいな奴で、捕獲するのにやたら苦労するんですよ。だからみんな嫌がるんだ」
「ほうほう。そして食べられるんですよね?」
「いやー、それは止めた方がいいよ。焼くと泥臭くて固くて不味かった」
「……そのまま輪切りとかで焼いたんですか?」
「うん、そうだけど?」
「もし私があっちの世界で食べたのと一緒ならば、超美味しいアレな筈です。少し処理に手間がかかるんですけどね。そらもう高級食材です!ああ、こんなタイムリーな季節に大量発生なんて女神様も粋なことをしてくれる……神か!いや、元から神か」
一人でボケ突っ込みをし出したハルカを見ながら、ケルヴィンが、
「え?あれ美味しいの?」
と不思議そうにハルカに尋ねた。
「予想通りのにょろにょろなら祭りレベルですよ!全部私達でやりましょうその依頼!巨大化おっけーかむかむ!夏の食堂の目玉商品に化けるかも知れませんよ」
「ハルカさんがそう言うのなら、是非とも食べなくては。やりますか」
「しょうがないわねぇ。ハルカには敵わないわ。あれ気持ち悪くてイヤだけど、美味しいなら話は別よ」
「ふふっ、お主も悪よのう。ふふふふふっ」
「あらあらお代官様の方こそ。ほほほっ、ほーっほっほっ」
「あっはっはっはっ。それじゃ明日にでも早速サクッとやっつけますか」
「お弁当用意していくので楽しみにしてて下さい。全力投球しますよ明日は。くっくっくっ」
最初国の依頼の無茶ぶりを議論していた三人は、いつの間にか獲物を見つけたハンターのような眼差しになっていたが、誰も気づいていなかった。
ハルカが店舗の方におやつと飲み物を差し入れに行くと、
「姐さん、さっさと仕上げて早く営業してもらえるように俺ら気合い入れてますんで!
ほらテメエらそこもっと丁寧に仕上げろ!大事な大事な食い物扱う店なんだからな!!」
とピーターが作業してる人を叱りつつ笑顔でやって来た。
待て誰が姐さんだ誰が。
ハルカは若干顔をひきつらせながら、差し入れを渡す。
「これ、うちのパウンドケーキですのでお茶請けにでも……」
ついでに小さな樽の中に氷を入れて作ってあるアイスティーも厨房に置いた。取っ手もつけた自家製の樽は夏場大変に重宝する。水分取るからね。
「これはこれはすみませんね。おい、お茶菓子と飲み物まで頂いたぞ!今日は行けるとこまで進むぞおおお」
「「「おおおおおー!」」」
「お願いだから休んで下さい。マーミヤ商会がブラック企業になるんで」
「ブラック……?まぁよくわかんねえですけど、これ俺らの為なんで!
飯もお菓子もクソ美味いマーミヤ商会の店がこの町に出来るんでもう嬉しくって嬉しくって。ここにいる奴らはみんな食堂で美味さに衝撃を受けたのばっかりでさぁ」
衝撃を受けたのはありがたいが、おっさん頼むから泣くな。
ガチムチの40男を劣悪な環境で泣かすまで苛めてる極悪な若い経営者という悪名を広めるつもりか?そうなのか?
「いや、私も店を営業する前に冒険者引退するんで、国の仕事を1か月はやらないといけないので、本当にそんなに急がなくても大丈夫です」
「こちらが早く仕上がればご自宅の方に人も回せるんで!」
「あ、ああそうですか。気を遣って頂いて……」
店も自宅もハルカが夢見てた木の匂いが気持ちいい落ち着いたアースカラーな色合いの作りにして欲しいとお願いしてある。
上手くいけば京都とか金沢っぽい香りが漂うといいなと思う。
(ほら、黒く焼いた細い木を目隠し塀にしてるような情緒的な佇まいとかあるじゃないですか)
木の匂い、いいですねえ。
どんなメニューを用意するかも考え出すと、ワクワクしてくる。ケーキも焼き菓子もたーんと用意しないと。
「じゃ、自宅の作業してる方にも差し入れをするのでこれで」
「おう!姐さんこっちは任しといてくれよ」
元気なおっさん達に見送られ、店を出ると、馬車の前でテンとプルとラウール、トラが店を眺めていた。
彼らは初めて見るので興味津々である。
「とうとう店かー、すごいなハルカ!俺様も頑張って働いてやるからな」
「……パティスリーの方で働きたい……」
《食い物の店はいいのう。いつでもいい匂いがするしの。ワシも食材集めるのに力を貸すからな》
『ワタクシ経理の勉強も致しましたので帳簿もつけられますよ』
「みんな……トラちゃんまでそんな頑張ってくれて……」
絶対に店を成功させなければ、と気持ちを新たにしたハルカだった。
馬車に揺られること20分程度で目的地へ到着。
あの東京ドームがまるまる入る広大な土地は、ラウールが特に気に入ってるようだった。
《思いっきり走れるのう?のう?森も近いし魔物も狩り放題じゃな》
ちょっと遊んでくるぞ、とタタッと走り出して森の方へ消えていった。
「え?この柵が向こうまである土地全部ハルカのか?広くね?」
プルが周りを見渡して呟く。
「マイホームの土地だけならこんなには要らないんだけどね、パティスリーもやるからさ、ミルクとか採ってバターや生クリームなんかも仕事で使うし。
牧場とこれから工場や倉庫なんかも作るつもりなのよ」
ハルカは応えながら、既に土台が出来かかってる恐ろしいスピードのマイホーム予定地を覗いた。
おっさん達と兄さん達が20人以上いるよ。そら早いわよねあんだけ人がいりゃ。これが特急サービスか。
「こんにちはー差し入れをおもちしました~」
ハルカが声をかけると、何人かが顔を上げ、みんなに呼び掛けた。
……なんかかなり食堂で通ってたお客さんがいる。イヤな予感しかしない。
「「「「姐さん!わざわざありがとうございます!」」」」
やっぱり。だから誰だよ姐さんとか呼ぶって決めたヤツは。
あっちの世界の極めた道の方々しか思い浮かばないよ。こんな弱気な極め道の方なんてどこにいるよ。
そそくさとパウンドケーキとアイスティーを渡すと、兄さんの目がうるうるしてくる。また泣かすのは勘弁して欲しい。
「あっ、あの~ご無理をなさらずに~」
と車エビのようにぺこぺこしながら離れるという庶民の上級者テクニックで「就労者に不当な労働をさせる極悪な若い経営者」ゾーンから逃げ切る。
うん、これからはトラちゃんをお使いに出そう。単に差し入れだけして帰るのに毎回自分への死亡フラグを立ててる気持ちにさせられて心臓に悪い。
しかしラウールが戻って来ない。
2000年以上生きてると、《ちょっと》と言うのは何年後とかなのだろうか。
「大丈夫だろ。あいつ今の家も知ってるし腐っても聖獣だから心配ない。戻らんと冒険者ギルドに依頼の確認するんだろ?」
「…………問題ない…………」
「……そう?それじゃ時間もあまりないし、戻ろうか」
ラウールには悪いが、ミリアン達を待たせる訳にはいかないので、馬車に乗り込む。
「夜までには戻って来ないとご飯抜きだからねーー」
と森の方へ声を掛ける。返事は期待してなかったが、
《あいわかった》
と耳に入ってきたので、今度こそ安心してリンダーベルに戻るのだった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「……なんですかAランク10体以上って」
リンダーベルの冒険者ギルド、ギルマスの部屋。
ケルヴィンさんの話に、フルーツゼリーを食べる手を止めてハルカは呆れたような声を出してしまった。
基本、AランクでもBランクでも、3体から5体まとまると危険度ランクが一つ上がる。
つまり、少なくともSランクの魔物である。Sランクの魔物はS級の冒険者が一対一ならぎりぎり倒せるレベルではあるが、団体さんだと限度がある。連携プレイを取る魔物もいるからだ。
下手するとS級10人でも足りないかも知れない。
「今S級冒険者て何人いるんですか?」
「うーん、僕達を入れても30人もいるかいないかで、うち半分ほどは地方の討伐で不在なんですよねー」
「……少なっ。じゃあリンダーベルに15人いたらいい位って事ですか」
「そうなるねぇ」
「ちょっとケルヴィン、酷くない?アタシなんか新人のS級よ?それもハルカが一緒に討伐したからよ?」
ミリアンがぷりぷり怒っている。
「国の依頼だし、町の人も困ってるからねぇ。一応やるだけやらないと」
「そうね…………私もマイホームとお店が出来る前に片づけないとまたどんな辱しめを受けるか……ところでどんな魔物なんですか?」
「それがね、ベルモット川が局地的な大雨で増水して、近くの淀みが湧き出る裂け目に流れ込んで、ウナーギが大量発生しちゃってね。
小さいのはいいんだけど、巨大化してAランクまで成長したのが居て」
「ウナーギの話をもっと詳しく」
やる気のあまり感じられなかったハルカがいきなり椅子から前のめりになった。目が輝いている。
「え?ああ、うん?
ちょっとヌメヌメしてるヘビみたいな奴で、捕獲するのにやたら苦労するんですよ。だからみんな嫌がるんだ」
「ほうほう。そして食べられるんですよね?」
「いやー、それは止めた方がいいよ。焼くと泥臭くて固くて不味かった」
「……そのまま輪切りとかで焼いたんですか?」
「うん、そうだけど?」
「もし私があっちの世界で食べたのと一緒ならば、超美味しいアレな筈です。少し処理に手間がかかるんですけどね。そらもう高級食材です!ああ、こんなタイムリーな季節に大量発生なんて女神様も粋なことをしてくれる……神か!いや、元から神か」
一人でボケ突っ込みをし出したハルカを見ながら、ケルヴィンが、
「え?あれ美味しいの?」
と不思議そうにハルカに尋ねた。
「予想通りのにょろにょろなら祭りレベルですよ!全部私達でやりましょうその依頼!巨大化おっけーかむかむ!夏の食堂の目玉商品に化けるかも知れませんよ」
「ハルカさんがそう言うのなら、是非とも食べなくては。やりますか」
「しょうがないわねぇ。ハルカには敵わないわ。あれ気持ち悪くてイヤだけど、美味しいなら話は別よ」
「ふふっ、お主も悪よのう。ふふふふふっ」
「あらあらお代官様の方こそ。ほほほっ、ほーっほっほっ」
「あっはっはっはっ。それじゃ明日にでも早速サクッとやっつけますか」
「お弁当用意していくので楽しみにしてて下さい。全力投球しますよ明日は。くっくっくっ」
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