21 / 144
連載
犬じゃなくて。
しおりを挟む
「ハルカ、そこに正座」
「はいっ」
「報告、連絡、相談。いつも口を酸っぱくして言ってるよな俺は?」
「勿論しかと覚えておりますクライン様!」
「……じゃあなんで心話の出来る犬がここにいるのか、端的に説明よろ」
「喜んで!」
レンタルハウスのリビングには、全員が揃っており、ハルカの隠しオヤツその2、チーズおかきをトラが淹れたほうじ茶を飲みながらもっしゃもっしゃと食べていた。
「ただ、説明と言ってもですね、バルゴで会った犬がなんでかここにいて、お腹空いてるみたいだったのでご飯をあげたら背中に呪(しゅ)がかかっていたので解除してあげただけでございまして……」
《その通りだ。聖女のお蔭で封印されてた魔力も戻ったし、死ぬ気で追って来た甲斐はあった。飯もうまいし》
心話は皆にも聞こえているので、
「……いや聖女って?」
「……ハルカだろう、多分」
「……聖女?……」
ボソボソ小声で言ってるが、精霊さんズが聴力勝手にあげて来たので丸聞こえである。穴があったら入りたい風情で真っ赤になりうつむくハルカを見ながら、犬は不思議そうに首を傾げた。
《転生者だろう?チートとか言う人外の力があり、ここにいる者は一撃で倒せる程の魔力もあるようだが、何故この者達に叱られたりからかわれたりされても何も反撃しないんだ?》
「……え?仲間になんで反撃しないといけないの?私が相談もなく勝手な事をしたからこうなってるのに。100%私が悪いじゃない」
ハルカは犬を不思議そうに見た。
《……昔、出会った転生者は、強い魔物と戦いたがる好戦的な奴だったがなぁ。
ハルカは国の浄化の為に転生したのではないのか?》
「浄化?いや全く聞いた覚えがありませんが。プルちゃん、私なんかやらないといけないの?」
「ほ?いや女神様からそんなこと聞いてないぞ」
「……だそうです」
「ハルカは食べ物の向上しか考えてないものね9割は」
「やだな、せいぜい7割位よ。あと3割は……のんびり生きて好きなもの食べることかな」
「……それだと10割食べ物のことしか考えてない……」
《……せっかく異世界に来たんだから、パーッと派手に生きるとか、悪魔を倒して世界に名を知られるほど目立ちたいとかないのか?》
「……まぁ、おいしく食べられるなら前向きに?
あ、あと人々を襲うとか悪さする魔物は殲滅しますけど、目立つのは好きじゃないですしねぇ」
《その若さと美貌とチートな全属性の魔法も使えるのに、なんて欲がない……》
「美貌とかお世辞言われても。あ、まだなんか食べたいんですね?スイーツいきますか?チョコレートケーキありますよ。
欲がないって、欲と煩悩の塊ですよ?
美味しいもの食べたい作りたい食べさせたい広めたい、そして友達とのんびり過ごしたり、調味料やら開発してこの国の食べ物のレベルの底上げをしたいとかもう欲しかないといってもいい人間です」
《頂こうかチョコレートケーキ。
成る程美味いな。甘すぎないのがいい。
……しかしほぼ食べることに目的が特化してるなお前は。まあだからバルゴで食べた焼き鳥とか衝撃的な美味さだったのか》
「お褒めに与り光栄ですが、そもそもなんで犬さんは呪(しゅ)をかけられたんですか?」
《ちなみに犬じゃなくて狼なワシ。
一応ナイトウルフの血を引いてるから幻獣とも呼ばれるな。
名はラウールだ。
いや、なんか淀みが増えたから冒険者が増えたみたいでな?木の上で昼寝してたら魔物と間違えてどっかのパーティだかに封印魔法かけられた。あんまり魔法使える奴少ないから結界張り忘れて油断してた》
「弱っ、ラウール様は幻獣なのに弱すぎないですか?」
《油断してたと言うたろが。普段は魔物相手にワシに敵う奴はおらんのだ!》
「……でも油断してたって、下手すりゃ死んでましたよね?これだから腕に覚えのある方は全く。
私なんか臆病者ですから寝るときも戦う時もきっちり結界張りますし、逃げる方法も第2第3と常に考えてますからね。
人間、長生きしたところで食べられる食事やスイーツの回数は有限ですから、出来る限り死ぬのは寿命一択でありたいという慎重な姿勢も大事ですよ」
《要はえらそうに説教してるが、死ぬまでに食べられる回数を減らしたくないと言うことか?油断してたワシと大して変わらんな、ハルカよ》
「まあ、そうですが。
じゃ、呪も解けた事ですし、良かった良かったということでお帰り下さい」
《……えー?ワシは本気出すと強いよ?
助けてくれたお礼に暫く護衛してあーー》
「いや、結構です。私も多分強いし、ただでさえ魔王とか妖精とかメカニカルな人外いるんで。幻獣とか厄介な気配しかしません」
ハルカはきっぱり断った。
≪いやでもだな≫
「大丈夫です。みんな強いですしご心配なく」
まさか断られるとは思ってなかったのか、茫然とするラウールを見ながら、プルが椅子から降りてしゃがみこんだ。キャッチャー仕様でミットをパシパシ叩く真似をする。
「へいへい本音バッチこーい。本音バッチこーい」
《……2000年以上も生きてるとやりたいことも全部やったしな、もうずーっと暇なんだよ。ハルカの作る飯も美味いし、お主らといると面白そうだから暫く一緒に行動したいなー、と……人恋しいのもあるのかもな、ずっとワシだけだったから。いや、助けて貰った感謝も当然あるんだがな……》
寂しそうな表情にハルカは心が揺れる。
2000年以上も生きてるとか想像もつかないけど、友達出来ても先に逝っちゃうんだろうし、ぼっちだもんね結局。
「で、でもですね……」
「…………500年でも退屈で仕方がなかったのに……気持ちすごく解る…………」
テンまでがしみじみと呟き、ラウールの背中を撫でる。
「ハルカ……もう人外祭りってことで良いじゃない。」
「そうだな、もう三人も四人も変わらんだろ。俺様は300年でも飽き飽きしてたからな、ラウールむしろすげーな」
「『人』じゃないと思うが、まぁむしろこそこそ隠れて追って来られるよりいいんじゃないか?」
「それはそうなんだけど……目立たないかなぁ?」
(((……え?今さら?転生者としては解らないけど、もう商人としてはかなり目立ってますけど?)))
とみんなは思った。
目立たず静かに生きてると思ってるのはハルカ本人だけである。
「(ハルカの目立たずの概念がよく解らないけど)いやー大丈夫だと思うよ?ほら、犬飼ってたりする家って普通にあるし」
「そうか、そうよね?狼とか言わなきゃ犬よね?」
ハルカはホッとしたように言い、ラウールの肉球をニギニギしている。
最初から仲間にするつもりだったんじゃないかとクラインは思ったが、黙っといてやろう。
「じゃ、ラウールでいい?敬称つけるの仲間内で面倒だから」
《いいぞ。むしろワシもその方が楽だ》
「うーん、しかしなんでどんどんうちの平均年齢が上がって行くのかしら……既に老人介護施設ばりの高齢者集団になってしまった……」
「お迎えは全く来そうにないけどねぇ」
「ま、とりあえず明日の準備しよう。やれることをやる、それが一番」
キッチンに戻るハルカを見ながら、
「ハルカってやっぱりなんか持ってんな、ヒキが強い色んな意味で」
とプルが言った。
「だから面白いんだけどね」
というミリアンにみんなは深く頷いた。
なんとなくハルカの立ち位置が解った気がするラウールだった。
「はいっ」
「報告、連絡、相談。いつも口を酸っぱくして言ってるよな俺は?」
「勿論しかと覚えておりますクライン様!」
「……じゃあなんで心話の出来る犬がここにいるのか、端的に説明よろ」
「喜んで!」
レンタルハウスのリビングには、全員が揃っており、ハルカの隠しオヤツその2、チーズおかきをトラが淹れたほうじ茶を飲みながらもっしゃもっしゃと食べていた。
「ただ、説明と言ってもですね、バルゴで会った犬がなんでかここにいて、お腹空いてるみたいだったのでご飯をあげたら背中に呪(しゅ)がかかっていたので解除してあげただけでございまして……」
《その通りだ。聖女のお蔭で封印されてた魔力も戻ったし、死ぬ気で追って来た甲斐はあった。飯もうまいし》
心話は皆にも聞こえているので、
「……いや聖女って?」
「……ハルカだろう、多分」
「……聖女?……」
ボソボソ小声で言ってるが、精霊さんズが聴力勝手にあげて来たので丸聞こえである。穴があったら入りたい風情で真っ赤になりうつむくハルカを見ながら、犬は不思議そうに首を傾げた。
《転生者だろう?チートとか言う人外の力があり、ここにいる者は一撃で倒せる程の魔力もあるようだが、何故この者達に叱られたりからかわれたりされても何も反撃しないんだ?》
「……え?仲間になんで反撃しないといけないの?私が相談もなく勝手な事をしたからこうなってるのに。100%私が悪いじゃない」
ハルカは犬を不思議そうに見た。
《……昔、出会った転生者は、強い魔物と戦いたがる好戦的な奴だったがなぁ。
ハルカは国の浄化の為に転生したのではないのか?》
「浄化?いや全く聞いた覚えがありませんが。プルちゃん、私なんかやらないといけないの?」
「ほ?いや女神様からそんなこと聞いてないぞ」
「……だそうです」
「ハルカは食べ物の向上しか考えてないものね9割は」
「やだな、せいぜい7割位よ。あと3割は……のんびり生きて好きなもの食べることかな」
「……それだと10割食べ物のことしか考えてない……」
《……せっかく異世界に来たんだから、パーッと派手に生きるとか、悪魔を倒して世界に名を知られるほど目立ちたいとかないのか?》
「……まぁ、おいしく食べられるなら前向きに?
あ、あと人々を襲うとか悪さする魔物は殲滅しますけど、目立つのは好きじゃないですしねぇ」
《その若さと美貌とチートな全属性の魔法も使えるのに、なんて欲がない……》
「美貌とかお世辞言われても。あ、まだなんか食べたいんですね?スイーツいきますか?チョコレートケーキありますよ。
欲がないって、欲と煩悩の塊ですよ?
美味しいもの食べたい作りたい食べさせたい広めたい、そして友達とのんびり過ごしたり、調味料やら開発してこの国の食べ物のレベルの底上げをしたいとかもう欲しかないといってもいい人間です」
《頂こうかチョコレートケーキ。
成る程美味いな。甘すぎないのがいい。
……しかしほぼ食べることに目的が特化してるなお前は。まあだからバルゴで食べた焼き鳥とか衝撃的な美味さだったのか》
「お褒めに与り光栄ですが、そもそもなんで犬さんは呪(しゅ)をかけられたんですか?」
《ちなみに犬じゃなくて狼なワシ。
一応ナイトウルフの血を引いてるから幻獣とも呼ばれるな。
名はラウールだ。
いや、なんか淀みが増えたから冒険者が増えたみたいでな?木の上で昼寝してたら魔物と間違えてどっかのパーティだかに封印魔法かけられた。あんまり魔法使える奴少ないから結界張り忘れて油断してた》
「弱っ、ラウール様は幻獣なのに弱すぎないですか?」
《油断してたと言うたろが。普段は魔物相手にワシに敵う奴はおらんのだ!》
「……でも油断してたって、下手すりゃ死んでましたよね?これだから腕に覚えのある方は全く。
私なんか臆病者ですから寝るときも戦う時もきっちり結界張りますし、逃げる方法も第2第3と常に考えてますからね。
人間、長生きしたところで食べられる食事やスイーツの回数は有限ですから、出来る限り死ぬのは寿命一択でありたいという慎重な姿勢も大事ですよ」
《要はえらそうに説教してるが、死ぬまでに食べられる回数を減らしたくないと言うことか?油断してたワシと大して変わらんな、ハルカよ》
「まあ、そうですが。
じゃ、呪も解けた事ですし、良かった良かったということでお帰り下さい」
《……えー?ワシは本気出すと強いよ?
助けてくれたお礼に暫く護衛してあーー》
「いや、結構です。私も多分強いし、ただでさえ魔王とか妖精とかメカニカルな人外いるんで。幻獣とか厄介な気配しかしません」
ハルカはきっぱり断った。
≪いやでもだな≫
「大丈夫です。みんな強いですしご心配なく」
まさか断られるとは思ってなかったのか、茫然とするラウールを見ながら、プルが椅子から降りてしゃがみこんだ。キャッチャー仕様でミットをパシパシ叩く真似をする。
「へいへい本音バッチこーい。本音バッチこーい」
《……2000年以上も生きてるとやりたいことも全部やったしな、もうずーっと暇なんだよ。ハルカの作る飯も美味いし、お主らといると面白そうだから暫く一緒に行動したいなー、と……人恋しいのもあるのかもな、ずっとワシだけだったから。いや、助けて貰った感謝も当然あるんだがな……》
寂しそうな表情にハルカは心が揺れる。
2000年以上も生きてるとか想像もつかないけど、友達出来ても先に逝っちゃうんだろうし、ぼっちだもんね結局。
「で、でもですね……」
「…………500年でも退屈で仕方がなかったのに……気持ちすごく解る…………」
テンまでがしみじみと呟き、ラウールの背中を撫でる。
「ハルカ……もう人外祭りってことで良いじゃない。」
「そうだな、もう三人も四人も変わらんだろ。俺様は300年でも飽き飽きしてたからな、ラウールむしろすげーな」
「『人』じゃないと思うが、まぁむしろこそこそ隠れて追って来られるよりいいんじゃないか?」
「それはそうなんだけど……目立たないかなぁ?」
(((……え?今さら?転生者としては解らないけど、もう商人としてはかなり目立ってますけど?)))
とみんなは思った。
目立たず静かに生きてると思ってるのはハルカ本人だけである。
「(ハルカの目立たずの概念がよく解らないけど)いやー大丈夫だと思うよ?ほら、犬飼ってたりする家って普通にあるし」
「そうか、そうよね?狼とか言わなきゃ犬よね?」
ハルカはホッとしたように言い、ラウールの肉球をニギニギしている。
最初から仲間にするつもりだったんじゃないかとクラインは思ったが、黙っといてやろう。
「じゃ、ラウールでいい?敬称つけるの仲間内で面倒だから」
《いいぞ。むしろワシもその方が楽だ》
「うーん、しかしなんでどんどんうちの平均年齢が上がって行くのかしら……既に老人介護施設ばりの高齢者集団になってしまった……」
「お迎えは全く来そうにないけどねぇ」
「ま、とりあえず明日の準備しよう。やれることをやる、それが一番」
キッチンに戻るハルカを見ながら、
「ハルカってやっぱりなんか持ってんな、ヒキが強い色んな意味で」
とプルが言った。
「だから面白いんだけどね」
というミリアンにみんなは深く頷いた。
なんとなくハルカの立ち位置が解った気がするラウールだった。
15
お気に入りに追加
6,095
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました


魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。