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犬、お前ここにいたか。
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ローリーはエルフが多く住む町。
と言うかエルフが8割か9割であとは人や獣人という比率。もう『エルフの里』と言っても過言ではないだろう町である。
なんでほぼエルフばかりなのか。
エルフは製薬を主な生業としている。
風邪薬だの切り傷や火傷の塗り薬など枚挙に暇がないほど、効きのいい薬を作るのである。先祖代々受け継がれてきた技術があるのだろう。
それらを作るために、このローリーの森が薬に必要な薬草やら茸やら木の葉やらの採取に最適だからである。
そして近くを流れる小川が調合に向いた澄んだ綺麗な水であるのも大きな理由だ。
調剤に便利だからエルフが近くに住む。住むうちに人が増える。人が増えると商売が出来るのでよそから人が集まるようになる。そして村から町になるまで人口が増えたと言うことらしい。
バルゴから3日後。
案の定迷いに迷った挙げ句、通りすがりのローリーに行く商人さんに色々教えてもらいながらドナドナして頂いて、無事にローリーに到着したハルカ達は、商業ギルドに寄ってレンタルハウスを契約して荷物を解いた。
ちなみにレンタルハウスは商業ギルドでも冒険者ギルドでも紹介してくれる。
今回は大商人さんの滞在中の住居ということで、4LDKである。
風呂も大きくトイレも二つついている。寝室はこぢんまりしていたが、リビングダイニングキッチンが広々としていて、ログハウスみたいな造りで木の匂いが気持ちいい。
うちの人数の場合は周りを気にしなくていいレンタルハウスが一番気楽というのに気づいてしまったので、ハルカはここはケチってはいけないと思うようになった。
商業ギルドに寄ったついでにマーミヤ食堂の3日営業申請は簡単に許可がおりたし、既に誰かが商業ギルドに取り扱ってないのかと聞きに来たとかで、食堂を始める前にショーユとミソについても卸しが出来ることとなった。
もっと広がれショーユ、ミソよ!
この国の食事の未来は君たちにかかっているんだ。
もうすぐお友達の顆粒だしとマヨネーズとトマトケチャップが仲間入りするから、仲良くもり立てて行くんだぞ。
あっちの世界では出来た物を買うだけだった調味料だが、こちらでは自分で本を読んだりこちらで使える材料の見極めをしたり、けっこう大変だ。
高くなってもいいなら勿論ネット通販で自分達の分も商品として卸す分もなんとでもなるが、トラの寿命なり通販の終了とかがあった場合、こちらの材料で作れなければこの国の食文化の向上として根づかない。意味がないのだ。
ハルカは、自分だけが美味いものを食べたいのではないのだ。
目標はこの国の人が家でもなるべく美味いものを食べられるようにして行くこと。
美味しいものを食べて豊かで幸せな気持ちになってもらうこと。
そしてよりもっと美味しいものを食べようと工夫してもらうこと。
商売ではお店で売られるものが美味しく進化する手助けをすること。
美味しくなったものを切磋琢磨してより美味しくしていくこと。
それを買えるお客さんも自信を持って売るお店の人間もいいことずくめである。
誰がなんと言おうとハルカにとって『美味しいは正義』である。
美味しいものを食べて怒り狂ったり超絶不機嫌になる人間はそうはいない。
人の和を保つにもいいつなぎ役なのだ。
この国にいられる間は、ハルカは転生者として出来る限りの【美味しい】の種を蒔き続けるつもりだ。
最終的に自分が美味しいものを食べたいから、に行き着くので、文字通り「情けは人のためならず」なのである。
何年かしたら、どの町にいってもショーユやミソ、マヨネーズとかが当たり前にあり、それぞれ地域によって料理での使い方が変わってたり、オリジナルを何かと合わせてランクアップさせたりとかしていたらいいなぁ~、と期待に胸を膨らませるハルカなのである。
市場を覗いてみたが、やはり森の中の町なので、野菜や茸、魔物の肉などは豊富だが、魚介系が少ない。
「ここはエビフライや海鮮丼、煮魚など珍しい系のものを売るべきかな」
キッチンで明日の食堂でのメニューを決めてアイテムボックスから材料を出し、精霊さんにお願いして下拵えや揚げ物などをこなしながらふと表を見ると、バルゴの町で出会った犬が庭にいた。ふわふわだった真っ白い毛も薄汚れているが、あの穏やかそうなブルーの瞳、間違いない。
「……なんでここに?」
疑問には思ったが、果物とアイテムボックスからオークの塩焼きを取り出し皿にのせて裏口へ向かう。
庭に出ていくと、ワフン、と犬が尻尾を振りながら近づいてきた。
「やっぱりバルゴであった子よね?」
「クゥン」
「お腹空いてる?ご飯食べる?」
「ワンッ!」
お皿をそっと置くと、「食べてもいいのかな?」といったように首を傾げたので、いいよと合図をすると、すごい勢いで食べ始めた。
慌ててキッチンに戻り、スープ皿に水も入れて戻った。
「もしかして何日か食べてないのかな?ご主人とはぐれたの?」
返事はなかった。食べるのに夢中でそれどころではないらしい。
あっという間に肉も果物も消えたのでお代わりも皿に乗せる。
美味しそうに食べてる犬の背中を見ていると、尻尾近くのところに何か違和感がある。
「ごめんねちょっと触るね」
ふさふさの毛をかき分けると、なんか刺青みたいな模様が皮膚にある。
「精霊さーん、ちょっと来てー」
ハルカがお願いすると、精霊さんズが現れた。
「オヤツー?」
「オヤツは後であげるわよ。これ何かしら」
犬の背中を指差すと、水色の髪をした精霊さんがちょろちょろと覗き込み、「ああ」と言った。
「これ呪(しゅ)よねぇ」
「なに呪って?」
「んー、抵抗力をなくしたり?魔力殺がせたり?みたいな?呪をかけた奴によって違うからねぇ」
「……そしたらこの子なんか痛かったりとかなんかするのかしら……」
ご飯を食べ終えてこちらの話を聞いてるようだった犬が、目をキラッキラさせてハルカを見ている。
「これ、解けるの?」
「出来るわよ。結構面倒くさいけど」
「え、やったげるの?悪さしてかけられたのかもよ?」
「ハルカは巻き込まれ系なんだから慎重にしなさいよ」
「そうよー、ついうっかりとかいつのまにかが多すぎるのよハルカは」
精霊さんズのお小言にごもっともごもっともと頭を下げながら、犬を見る。
「貴方、悪さして呪かけられたの?」
ふるふる。
ぶんぶんといってもいい位力強く首を振る。ちゃんとこちらの言ってる事が分かるようだ。
「呪、解いても悪いことしない?
……まあ悪さしたら私が呪をかければいいのか。殲滅した方が早ければそっちでも……」
物騒な言葉を呟くハルカに、ビクッとした後に、コクコクコクコクと赤べこのように頷く犬。
「よし。解いてあげて!」
全くもうとかブツブツ言いながらも、精霊さんズは犬の呪を消してくれた。
お礼にネット通販で自分用にこっそり買っておいたチョコレートのアイスを取り出す。
「私の隠しオヤツよ。沢山あるから他の精霊さんズのお仲間さん達と一緒に食べて」
「んきゃ~」
「素敵~♪」
「幸せはオヤツのあるところ~♪」
口々に喜びながら、アイスは持ってかれた。また買うからいいけど。
「犬さん大丈夫?」
《大丈夫だ。助かったぞ聖女よ》
いきなり頭にダイレクトに話しかけられたような気がして振り返る。誰もいない。まあ聖女ってまさか自分じゃないよね。気のせいか。
《おい。目の前目の前》
見ると、犬がこちらを見て笑いかけていた。
と言うかエルフが8割か9割であとは人や獣人という比率。もう『エルフの里』と言っても過言ではないだろう町である。
なんでほぼエルフばかりなのか。
エルフは製薬を主な生業としている。
風邪薬だの切り傷や火傷の塗り薬など枚挙に暇がないほど、効きのいい薬を作るのである。先祖代々受け継がれてきた技術があるのだろう。
それらを作るために、このローリーの森が薬に必要な薬草やら茸やら木の葉やらの採取に最適だからである。
そして近くを流れる小川が調合に向いた澄んだ綺麗な水であるのも大きな理由だ。
調剤に便利だからエルフが近くに住む。住むうちに人が増える。人が増えると商売が出来るのでよそから人が集まるようになる。そして村から町になるまで人口が増えたと言うことらしい。
バルゴから3日後。
案の定迷いに迷った挙げ句、通りすがりのローリーに行く商人さんに色々教えてもらいながらドナドナして頂いて、無事にローリーに到着したハルカ達は、商業ギルドに寄ってレンタルハウスを契約して荷物を解いた。
ちなみにレンタルハウスは商業ギルドでも冒険者ギルドでも紹介してくれる。
今回は大商人さんの滞在中の住居ということで、4LDKである。
風呂も大きくトイレも二つついている。寝室はこぢんまりしていたが、リビングダイニングキッチンが広々としていて、ログハウスみたいな造りで木の匂いが気持ちいい。
うちの人数の場合は周りを気にしなくていいレンタルハウスが一番気楽というのに気づいてしまったので、ハルカはここはケチってはいけないと思うようになった。
商業ギルドに寄ったついでにマーミヤ食堂の3日営業申請は簡単に許可がおりたし、既に誰かが商業ギルドに取り扱ってないのかと聞きに来たとかで、食堂を始める前にショーユとミソについても卸しが出来ることとなった。
もっと広がれショーユ、ミソよ!
この国の食事の未来は君たちにかかっているんだ。
もうすぐお友達の顆粒だしとマヨネーズとトマトケチャップが仲間入りするから、仲良くもり立てて行くんだぞ。
あっちの世界では出来た物を買うだけだった調味料だが、こちらでは自分で本を読んだりこちらで使える材料の見極めをしたり、けっこう大変だ。
高くなってもいいなら勿論ネット通販で自分達の分も商品として卸す分もなんとでもなるが、トラの寿命なり通販の終了とかがあった場合、こちらの材料で作れなければこの国の食文化の向上として根づかない。意味がないのだ。
ハルカは、自分だけが美味いものを食べたいのではないのだ。
目標はこの国の人が家でもなるべく美味いものを食べられるようにして行くこと。
美味しいものを食べて豊かで幸せな気持ちになってもらうこと。
そしてよりもっと美味しいものを食べようと工夫してもらうこと。
商売ではお店で売られるものが美味しく進化する手助けをすること。
美味しくなったものを切磋琢磨してより美味しくしていくこと。
それを買えるお客さんも自信を持って売るお店の人間もいいことずくめである。
誰がなんと言おうとハルカにとって『美味しいは正義』である。
美味しいものを食べて怒り狂ったり超絶不機嫌になる人間はそうはいない。
人の和を保つにもいいつなぎ役なのだ。
この国にいられる間は、ハルカは転生者として出来る限りの【美味しい】の種を蒔き続けるつもりだ。
最終的に自分が美味しいものを食べたいから、に行き着くので、文字通り「情けは人のためならず」なのである。
何年かしたら、どの町にいってもショーユやミソ、マヨネーズとかが当たり前にあり、それぞれ地域によって料理での使い方が変わってたり、オリジナルを何かと合わせてランクアップさせたりとかしていたらいいなぁ~、と期待に胸を膨らませるハルカなのである。
市場を覗いてみたが、やはり森の中の町なので、野菜や茸、魔物の肉などは豊富だが、魚介系が少ない。
「ここはエビフライや海鮮丼、煮魚など珍しい系のものを売るべきかな」
キッチンで明日の食堂でのメニューを決めてアイテムボックスから材料を出し、精霊さんにお願いして下拵えや揚げ物などをこなしながらふと表を見ると、バルゴの町で出会った犬が庭にいた。ふわふわだった真っ白い毛も薄汚れているが、あの穏やかそうなブルーの瞳、間違いない。
「……なんでここに?」
疑問には思ったが、果物とアイテムボックスからオークの塩焼きを取り出し皿にのせて裏口へ向かう。
庭に出ていくと、ワフン、と犬が尻尾を振りながら近づいてきた。
「やっぱりバルゴであった子よね?」
「クゥン」
「お腹空いてる?ご飯食べる?」
「ワンッ!」
お皿をそっと置くと、「食べてもいいのかな?」といったように首を傾げたので、いいよと合図をすると、すごい勢いで食べ始めた。
慌ててキッチンに戻り、スープ皿に水も入れて戻った。
「もしかして何日か食べてないのかな?ご主人とはぐれたの?」
返事はなかった。食べるのに夢中でそれどころではないらしい。
あっという間に肉も果物も消えたのでお代わりも皿に乗せる。
美味しそうに食べてる犬の背中を見ていると、尻尾近くのところに何か違和感がある。
「ごめんねちょっと触るね」
ふさふさの毛をかき分けると、なんか刺青みたいな模様が皮膚にある。
「精霊さーん、ちょっと来てー」
ハルカがお願いすると、精霊さんズが現れた。
「オヤツー?」
「オヤツは後であげるわよ。これ何かしら」
犬の背中を指差すと、水色の髪をした精霊さんがちょろちょろと覗き込み、「ああ」と言った。
「これ呪(しゅ)よねぇ」
「なに呪って?」
「んー、抵抗力をなくしたり?魔力殺がせたり?みたいな?呪をかけた奴によって違うからねぇ」
「……そしたらこの子なんか痛かったりとかなんかするのかしら……」
ご飯を食べ終えてこちらの話を聞いてるようだった犬が、目をキラッキラさせてハルカを見ている。
「これ、解けるの?」
「出来るわよ。結構面倒くさいけど」
「え、やったげるの?悪さしてかけられたのかもよ?」
「ハルカは巻き込まれ系なんだから慎重にしなさいよ」
「そうよー、ついうっかりとかいつのまにかが多すぎるのよハルカは」
精霊さんズのお小言にごもっともごもっともと頭を下げながら、犬を見る。
「貴方、悪さして呪かけられたの?」
ふるふる。
ぶんぶんといってもいい位力強く首を振る。ちゃんとこちらの言ってる事が分かるようだ。
「呪、解いても悪いことしない?
……まあ悪さしたら私が呪をかければいいのか。殲滅した方が早ければそっちでも……」
物騒な言葉を呟くハルカに、ビクッとした後に、コクコクコクコクと赤べこのように頷く犬。
「よし。解いてあげて!」
全くもうとかブツブツ言いながらも、精霊さんズは犬の呪を消してくれた。
お礼にネット通販で自分用にこっそり買っておいたチョコレートのアイスを取り出す。
「私の隠しオヤツよ。沢山あるから他の精霊さんズのお仲間さん達と一緒に食べて」
「んきゃ~」
「素敵~♪」
「幸せはオヤツのあるところ~♪」
口々に喜びながら、アイスは持ってかれた。また買うからいいけど。
「犬さん大丈夫?」
《大丈夫だ。助かったぞ聖女よ》
いきなり頭にダイレクトに話しかけられたような気がして振り返る。誰もいない。まあ聖女ってまさか自分じゃないよね。気のせいか。
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