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ナイトも働くことになりました
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小説で読んでいたような【自分だけに優しい世界】なんてものは私の場合は存在しなかった。
仕事をしなくては給料も出ないし、貴族の人たちが王宮のあちこちをうろついているので気苦労も絶えない。私が迷い人だということは、王宮でも国王やほんの一部の人たちしか知らないので、私は名目上単なる平民の小娘メイドなのである。まあ実際に平民の小娘なんですけどもね。
「迷い人の持っている知識を悪用して商売に役立てようとしたり、存在自体が希少だからと他国に売り払ったりするような輩もおるからのう」
と学者のお爺さん、もといベルハンが隠している理由を教えてくれた。
本日はお休みの日で私とナイトはベルハンの研究室を訪れていた。
『なるほどなあ。そうすっとアレか、トウコは隠されたお宝みたいなもんだな』
「すごいお宝と思われてる一般人ってことよ。だってベルハンさんみたいな学者さんでもないし、普通の学生だったんだもの」
『でも俺だってトウコとしか話も出来ないただの猫だぞ? この爺さんとこに来ても、別に大した話出来ないしさ。もう一カ月近いじゃん。これっていつまで続くんだろうなー?』
ナイトがぼやく。ベルハンがナイトの発言を尋ねたがってるのが分かったので説明した。私は常にナイトの通訳である。
「……うむ。まあ確かにお前さんは普通の猫かも知れないが、何しろ人と語り合える猫など今までおらんかったし、調査はせねばな。もしかすると国の役に立ってくれることもあるかも知れんじゃろ?」
『お? 情報を盗み聞きしてくるとか、悪いヤツが悪いことをしてる証拠を集めるとかかな? 俺格好いいな!』
「──と本人は言ってますが、危険なことだけは絶対にダメです。彼は私の家族なので」
「ほっほっ、分かっとるよ。まあ会話出来るとは言ってもトウコを通せばの話で、逆に言えばトウコが何を言っても私らには気づかんからの──これこれ、怖い顔をするでない。別にお主が嘘ばかりついていると思ってはおらんよ。だがもし、ワシらに都合が悪いような……ナイトや自身の身に危険な情報を知った場合、正直に言えばせんじゃろう?」
「……まあそれは確かに」
「じゃからな、ナイトからの情報を確認出来るのがトウコだけ、真実か嘘か確認出来るのもトウコだけでは、スパイにはなれぬな。この国への忠誠心なども皆無じゃろうし信頼性に欠けるわい」
『そっかー、言われてみればそういうもんか。しょうがねえな』
「じゃが、ナイトが町中を歩いていてたまたま何か気になることがあったり、犯罪……犯罪って分かるかの? 女性に乱暴しようとしたり、お金を巻き上げようとしたり、殴り合ったりしている悪い良くないことだ、そういうのがあったら教えて欲しいと思うとる。最近は治安も悪いようだしな。──ほれ、ケヴィンを覚えておるか? 騎士団長でお主たちを王宮に連れて来た」
『分かるぞ』
「騎士団でケヴィンとその時の直属の部下たちだけはお主らのことは知っている。もちろん口止めはしているが、何しろ第一発見者だからな。彼らを王宮の入り口の詰め所に配置しているから、誰か人手が欲しい時はすぐそこに行きなさい。話はしておくから、言葉が分からなくても、誰か必ずついて来てくれるはずじゃ」
『おっ! 町の安全を守るってやつだな! 俺も仕事があるって訳だ! ……そんで、給料は出るのか?』
「こら、図々しいでしょ!」
私が通訳をしつつ慌てる。
『だってよう、トウコにずっと美味いメシ食わせてもらってるんだしさ、俺だって自分の食事代ぐらいは稼ぎたいじゃんか』
ベルハンは私の説明に大笑いした。
「そうじゃな。もっともな話だ。月に一万マリタンでどうじゃ? もし何か手柄を上げたら五千マリタンプラスだ」
一マリタンの価値は大体日本での一円程度。百マリタンで丸パンやが買えたりスタンドで紙コップのお茶が買えたりする。ちなみに私の給料は十五万マリタンである。寮の家賃や食事代、水道光熱費でたった三万マリタンしか掛からないので、仕事量の割には高給取りだ。
『……なあトウコ、その一万マリタンで俺の食事代は出るのか?』
ナイトは私を見て尋ねた。
「充分だよ。少し贅沢なご飯も出せるよ」
『よし。じゃあそれでいいよ爺さん! 給料はトウコに渡してくれよな!』
「分かった分かった。じゃあ先払いしておくから明日から頼むぞ」
『おう、任せときな!』
ナイトは座っているベルハンの膝に乗り、てし、と二の腕を前足で叩いた。
「これは、任せとけ、という意味かの?」
「あ、説明する前に良くお気づきで」
「身振りで大体分かるもんじゃな。ナイトよ、町の平和を守るのだ、期待しとるぞ」
『よっしゃーやるぜやるぜー俺は仕事の出来る猫だぜーっ♪』
床に降りて走り回り、やたらとテンションが上がったナイトを見つつ、ベルハンに小声で囁いた。
「あの子、調子に乗りやすいのであまり持ち上げないで下さいね」
「おう、すまんすまん。だが、町を目的もなしに散歩するよりはいいじゃろ? トウコが仕事をしている間は暇だろうしな。彼が友人を作る合間で構わんし」
「……そうですね」
無謀なことだけはさせないよう言い聞かせないと、と思いつつ、ナイトが食事代を稼ぎたいと思ってくれていたことが嬉しく、少し感動してしまった。エエ子やないか。
……いや、猫って一歳で人間の十八歳ぐらいで二歳までに六歳上がって二十四歳、その後四歳ずつ年を取るみたいなことどっかの本で読んだな。そうするとナイトは三歳としても二十八歳、四歳でも三十二歳か。私より大人だったわ。猫は卑怯だなー、年を取っても見た目がずっと可愛いんだもん。
大人でもいいや、今夜は帰りに魚の切り身を買って就職祝いに焼いて上げよう。
私は普段の食事は朝と昼は用意されている。夕方で仕事が終わるので、その後届けを出せば外食も出来るし寮の住人が使えるキッチンで自炊も出来る。私はナイトが一緒なので基本夜は自炊で、その時にナイトの夕食と朝食の分を用意している。王宮の寮だけあって、ちゃんと大きな冷蔵庫も寮の住人のために用意されている。個別ではなく、いわゆる名前を書いて保存するものだが、大抵の人たちは作るのが面倒だからと外食が多く、キッチンも冷蔵庫もほぼ私と数名ぐらいしか使ってない。
メアリー以外の子とも仲良くなれたら、何かお菓子でも作りたいな。
……ジュリアン王子とも、お菓子とかで仲良くなれるきっかけになると良いんだけれど、メイドの作ったものなんてきっと食べないだろうなあ。
国王から言われたからというのもあるけれど、人生が楽しくなさそうな感じのジュリアン王子が、何とか普通に喜怒哀楽を出せるようになるためにはどうしたら良いのか、と仕事に慣れて来た私は考えるようになっていた。
仕事をしなくては給料も出ないし、貴族の人たちが王宮のあちこちをうろついているので気苦労も絶えない。私が迷い人だということは、王宮でも国王やほんの一部の人たちしか知らないので、私は名目上単なる平民の小娘メイドなのである。まあ実際に平民の小娘なんですけどもね。
「迷い人の持っている知識を悪用して商売に役立てようとしたり、存在自体が希少だからと他国に売り払ったりするような輩もおるからのう」
と学者のお爺さん、もといベルハンが隠している理由を教えてくれた。
本日はお休みの日で私とナイトはベルハンの研究室を訪れていた。
『なるほどなあ。そうすっとアレか、トウコは隠されたお宝みたいなもんだな』
「すごいお宝と思われてる一般人ってことよ。だってベルハンさんみたいな学者さんでもないし、普通の学生だったんだもの」
『でも俺だってトウコとしか話も出来ないただの猫だぞ? この爺さんとこに来ても、別に大した話出来ないしさ。もう一カ月近いじゃん。これっていつまで続くんだろうなー?』
ナイトがぼやく。ベルハンがナイトの発言を尋ねたがってるのが分かったので説明した。私は常にナイトの通訳である。
「……うむ。まあ確かにお前さんは普通の猫かも知れないが、何しろ人と語り合える猫など今までおらんかったし、調査はせねばな。もしかすると国の役に立ってくれることもあるかも知れんじゃろ?」
『お? 情報を盗み聞きしてくるとか、悪いヤツが悪いことをしてる証拠を集めるとかかな? 俺格好いいな!』
「──と本人は言ってますが、危険なことだけは絶対にダメです。彼は私の家族なので」
「ほっほっ、分かっとるよ。まあ会話出来るとは言ってもトウコを通せばの話で、逆に言えばトウコが何を言っても私らには気づかんからの──これこれ、怖い顔をするでない。別にお主が嘘ばかりついていると思ってはおらんよ。だがもし、ワシらに都合が悪いような……ナイトや自身の身に危険な情報を知った場合、正直に言えばせんじゃろう?」
「……まあそれは確かに」
「じゃからな、ナイトからの情報を確認出来るのがトウコだけ、真実か嘘か確認出来るのもトウコだけでは、スパイにはなれぬな。この国への忠誠心なども皆無じゃろうし信頼性に欠けるわい」
『そっかー、言われてみればそういうもんか。しょうがねえな』
「じゃが、ナイトが町中を歩いていてたまたま何か気になることがあったり、犯罪……犯罪って分かるかの? 女性に乱暴しようとしたり、お金を巻き上げようとしたり、殴り合ったりしている悪い良くないことだ、そういうのがあったら教えて欲しいと思うとる。最近は治安も悪いようだしな。──ほれ、ケヴィンを覚えておるか? 騎士団長でお主たちを王宮に連れて来た」
『分かるぞ』
「騎士団でケヴィンとその時の直属の部下たちだけはお主らのことは知っている。もちろん口止めはしているが、何しろ第一発見者だからな。彼らを王宮の入り口の詰め所に配置しているから、誰か人手が欲しい時はすぐそこに行きなさい。話はしておくから、言葉が分からなくても、誰か必ずついて来てくれるはずじゃ」
『おっ! 町の安全を守るってやつだな! 俺も仕事があるって訳だ! ……そんで、給料は出るのか?』
「こら、図々しいでしょ!」
私が通訳をしつつ慌てる。
『だってよう、トウコにずっと美味いメシ食わせてもらってるんだしさ、俺だって自分の食事代ぐらいは稼ぎたいじゃんか』
ベルハンは私の説明に大笑いした。
「そうじゃな。もっともな話だ。月に一万マリタンでどうじゃ? もし何か手柄を上げたら五千マリタンプラスだ」
一マリタンの価値は大体日本での一円程度。百マリタンで丸パンやが買えたりスタンドで紙コップのお茶が買えたりする。ちなみに私の給料は十五万マリタンである。寮の家賃や食事代、水道光熱費でたった三万マリタンしか掛からないので、仕事量の割には高給取りだ。
『……なあトウコ、その一万マリタンで俺の食事代は出るのか?』
ナイトは私を見て尋ねた。
「充分だよ。少し贅沢なご飯も出せるよ」
『よし。じゃあそれでいいよ爺さん! 給料はトウコに渡してくれよな!』
「分かった分かった。じゃあ先払いしておくから明日から頼むぞ」
『おう、任せときな!』
ナイトは座っているベルハンの膝に乗り、てし、と二の腕を前足で叩いた。
「これは、任せとけ、という意味かの?」
「あ、説明する前に良くお気づきで」
「身振りで大体分かるもんじゃな。ナイトよ、町の平和を守るのだ、期待しとるぞ」
『よっしゃーやるぜやるぜー俺は仕事の出来る猫だぜーっ♪』
床に降りて走り回り、やたらとテンションが上がったナイトを見つつ、ベルハンに小声で囁いた。
「あの子、調子に乗りやすいのであまり持ち上げないで下さいね」
「おう、すまんすまん。だが、町を目的もなしに散歩するよりはいいじゃろ? トウコが仕事をしている間は暇だろうしな。彼が友人を作る合間で構わんし」
「……そうですね」
無謀なことだけはさせないよう言い聞かせないと、と思いつつ、ナイトが食事代を稼ぎたいと思ってくれていたことが嬉しく、少し感動してしまった。エエ子やないか。
……いや、猫って一歳で人間の十八歳ぐらいで二歳までに六歳上がって二十四歳、その後四歳ずつ年を取るみたいなことどっかの本で読んだな。そうするとナイトは三歳としても二十八歳、四歳でも三十二歳か。私より大人だったわ。猫は卑怯だなー、年を取っても見た目がずっと可愛いんだもん。
大人でもいいや、今夜は帰りに魚の切り身を買って就職祝いに焼いて上げよう。
私は普段の食事は朝と昼は用意されている。夕方で仕事が終わるので、その後届けを出せば外食も出来るし寮の住人が使えるキッチンで自炊も出来る。私はナイトが一緒なので基本夜は自炊で、その時にナイトの夕食と朝食の分を用意している。王宮の寮だけあって、ちゃんと大きな冷蔵庫も寮の住人のために用意されている。個別ではなく、いわゆる名前を書いて保存するものだが、大抵の人たちは作るのが面倒だからと外食が多く、キッチンも冷蔵庫もほぼ私と数名ぐらいしか使ってない。
メアリー以外の子とも仲良くなれたら、何かお菓子でも作りたいな。
……ジュリアン王子とも、お菓子とかで仲良くなれるきっかけになると良いんだけれど、メイドの作ったものなんてきっと食べないだろうなあ。
国王から言われたからというのもあるけれど、人生が楽しくなさそうな感じのジュリアン王子が、何とか普通に喜怒哀楽を出せるようになるためにはどうしたら良いのか、と仕事に慣れて来た私は考えるようになっていた。
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