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Mとの対面
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「わーい、リリコ先生だーっ♪ 今日は何だかいつもより綺麗だねー。いつもメイクしてればいいのにい」
「リリコ、じゃなかったマーブル先生、久しぶり。先生の【異端のガリアス】最高だよ! あのヒロインのサーシャが最高に好みでさあ」
「別にリリコ先生で良いですよ。この仕事でメイクしてても見せる相手もいないでしょう? こういうところに来るから仕方なくですよ。マリガンとリーガルも長編始めたのよね。二人の持ち味が出ていて先が楽しみ」
「リリコ先生に褒められると自信つくわー」
「俺もかなり力入れてる作品だから嬉しいっす」
ホール出版社のマンガ家謝恩会の日。
私は先日購入したお高い濃紺のフレアーラインのワンピースと以前から持っていたローヒールのパンプスを身につけて会場に訪れていた。本当は先日の可愛いハイヒールにしたかったが、バイキング形式と言う話を聞き、履きなれない靴ですっころんでも恥ずかしいからと止めておくことにした。
パーティー会場は一期生たちの姿ばかりで溢れんばかりの熱気である。ほぼ同窓会みたいなものだろうか。二期生は卒業するまで間があるのでデビューしている子はいない。基本的な技術を身に着ける前にデビューしても、後でろくなことにならないからだ。
私も生徒たちの懐かしい顔を見て話をしていると、つたないながらも頑張って教えていた時間が蘇り、みんなの活躍を聞いて嬉しくもなった。
クレイドは仕事が押していたということで少し遅れて現れた。相変わらず目の下のクマのせいで、凶悪な目つきが更に迫力を増している。
「あー、クレイドさ……じゃなくてポテチ先生だ!」
マリガンが手を振ってクレイドに合図をした。
「ポテチ先生と仲間に言われるのは照れ臭いな。プライベートではクレイドで構わぬぞ」
「でも一期生で一番の出世をした人だし緊張するなー。まあいずれ肩を並べて追い抜く予定だけどさ」
「緊張しているとか言う割には図々しいな。簡単に抜かせるものか」
私が年齢こそ違えど仲間同士のやり取りはいいなー、とニコニコとしていると、私を見たクレイドが一瞬驚いたように固まった。
「? どうしましたか」
「い、いや、化粧をしているな、と思って。外出着も見た覚えがないが、上品でとても良く似合っているなリリコ、先生」
「え? あはは、それはどうもありがとうございます」
クレイドに褒められると、大枚払ってでも買っておいて良かったなあとつくづく思う。私も単純だ。
クレイドも生徒たちも会場が高級レストランだったこともあり、少しかしこまった服装だったのもあって、浮かずに済んだと胸を撫で下ろしたこともあるんだけど。もったいない病が出て何も買ってなかったら、今日はさぞかし居たたまれない状況になっていたことだろう。
「──そういや、リリコ先生ってクレイドさんと恋人同士なの?」
「……は?」
「いや、たまたま町に出た時にさ、カフェで二人で仲良さそうに話していたのを見たんだけど、何かデートしてるカップルみたいだなあって」
リーガルがニヤニヤしながら私を見た。
「こら、リリコ先生に失礼なことを言うな。私たちは友人であり先生と生徒であり同じ仕事の仲間同士だ。そんなふしだらな関係ではなく、もっと純粋に深い絆と信頼関係で繋がっているのだ」
クレイドが焦ってリーガルをたしなめた。
「そっ、そうですよ! 仕事の愚痴をこぼしたり技術の相談を受けたり、一人じゃ入りづらい店で一緒に食事を付き合ってくれたり、マンガの話をしたりみたいな感じです。大切な友人の一人ですよ」
「いや恋愛をふしだらって言わないで下さいよー。私は恋愛マンガ家なんだしー。でも残念。二人はいい雰囲気でけっこうお似合いなんだけどな」
マリガンがガッカリした顔で肩を落とした。そこへドワーフ種のトーラムが「おーい」と私たちを呼んだ。
「とても口当たりが良いワインがあるんですよ! ローストビーフも美味くてワインにぴったりだし、こっち来てリリコ先生たちも飲みましょうよー。そんなとこで喋ってても勿体ないでしょー」
お、いいねえ、さっ行きましょう! とリーガルがみんなの背中を押して歩き出した。正直助かった。カップルみたいとかお似合いと言われて動揺してしまったことを上手くごまかせただろうか。
クレイドをチラリと見ると、彼の目は今まで以上に薄く閉じられており、いつもより鋭く感じられて、少し落ち込んだ。そりゃそうか、勝手に恋人同士とか思われるのは心外だよね。
私ももう少し距離を広げた方が変に周囲に勘違いをさせなくていいのだろうか、などと色々考えてしまい、ワインの味などさっぱり分からなかった。でもローストビーフはリーガルが言う通り極上の味であった。
「先生方、数が足りなくて乗り合いになっちまいますが、馬車でちゃんと城下町までお送りしますので、ご安心下さい。──あ、マーブル先生は近くですから、シャロルやミケールたちと同じく徒歩でよろしいですよね? マックスとモリスも帰り道途中まで一緒だろ? 護衛代わりにご婦人方に付き添えよ」
「「はーい」」
デンゼル社長は顔を赤くして、ご機嫌でサスペンダーを無意識に引っ張ってぺしんっと鳴らしている。
二時間以上楽しく飲んで食べて、たまに仕事の話をしたりとかなりの盛り上がりを見せたが、仕事も残っている子たちが多いので、ほどほどで切り上げ帰ることになった。個人的に気まずくなるような時間もあったが、普段はなかなか会うこともなくなった生徒たちと会えて私は心から楽しんだ。
「マーブル先生、そろそろ私たちも帰りましょーよ」
「あ、そうですね」
シャロルが名残を惜しむ私に声を掛けてくれ、ホール出版社の人たちと表に出ると、馬車待ちの輪にいたクレイドと目が合ったので軽く手を振ったら、小さく振り返してくれた。そんなことがいちいち嬉しくなるのは、私の煩悩が未だに消えてないということだ。
周囲にも誤解されないようこれからもっと慎重に……などと考えて歩いているうちに、先生お疲れ様ですー、とシャロルの声がした。
「あ、シャロルさんおやすみなさい」
ふと気づけば、いつの間にか一緒に歩いているのは私とマックスさんとミケールさんだけになっていた。どれだけぼんやり歩いているんだ私。
数分歩いたところでマックスが「うちね、ここの酒屋なんすよ」と店を指さし、何か欲しい酒があったらお安くしますからねー、と別れて行った。後は私とミケールだけである。ミケールは一番遠かったのよね確か。
「飲んだ後に長時間歩くのは面倒ですねえ」
「あはは、でも僕お酒余り強くないもんで少ししか飲んでませんからね」
と笑うミケールは、何か仕事の考え事でもしているのか、返事も少し上の空のようだった。声をかけても考えの邪魔になるかも知れない。
(さて、私は帰ったら数日はゆっくりしようと仕事空けてるし、ゆっくりお風呂入って寝て、明日はジャムとか保存食でも作ろうかな……)
歩いていると、そろそろ私のアパートも近くなったので、
「あ、それじゃ私もこの辺で……」
とミケールにお礼を言いお辞儀をすると、アパートに帰ろうと背中を向けた。
「──すか?」
何かミケールが言ったような気がしたので振り返る。
「はい? 何か言いましたか?」
「……僕を裏切ったんですか?」
意味が分からず口をぽかんと開けていた私は、次の言葉で肌が粟立った。
「浮気は許さないと書きましたよね僕? 結婚もまだだってのにポテチ先生と浮気したんですか? ……真面目そうに見えて、そんな二股かけるような女だとは思いもしませんでしたよ僕」
──ミケールさんが、まさかあのM?
いや今まで仕事で話もしてましたけど、私に興味があるようなそぶりなんか全く微塵もなかったじゃないですか?
彼は無害で温和な仕事人間って感じで、周囲のMから始まる名前の人たちの中で、一番可能性が低いと思っていたのに。
「浮気? ……あの、少し落ち着いて貰えませんか? 話が分からないんですけど」
「僕は至って落ち着いてますが」
それほど夜遅くという訳でもないのに、周囲を見回しても人通りがない。
これは詰んだかも知れない。
「リリコ、じゃなかったマーブル先生、久しぶり。先生の【異端のガリアス】最高だよ! あのヒロインのサーシャが最高に好みでさあ」
「別にリリコ先生で良いですよ。この仕事でメイクしてても見せる相手もいないでしょう? こういうところに来るから仕方なくですよ。マリガンとリーガルも長編始めたのよね。二人の持ち味が出ていて先が楽しみ」
「リリコ先生に褒められると自信つくわー」
「俺もかなり力入れてる作品だから嬉しいっす」
ホール出版社のマンガ家謝恩会の日。
私は先日購入したお高い濃紺のフレアーラインのワンピースと以前から持っていたローヒールのパンプスを身につけて会場に訪れていた。本当は先日の可愛いハイヒールにしたかったが、バイキング形式と言う話を聞き、履きなれない靴ですっころんでも恥ずかしいからと止めておくことにした。
パーティー会場は一期生たちの姿ばかりで溢れんばかりの熱気である。ほぼ同窓会みたいなものだろうか。二期生は卒業するまで間があるのでデビューしている子はいない。基本的な技術を身に着ける前にデビューしても、後でろくなことにならないからだ。
私も生徒たちの懐かしい顔を見て話をしていると、つたないながらも頑張って教えていた時間が蘇り、みんなの活躍を聞いて嬉しくもなった。
クレイドは仕事が押していたということで少し遅れて現れた。相変わらず目の下のクマのせいで、凶悪な目つきが更に迫力を増している。
「あー、クレイドさ……じゃなくてポテチ先生だ!」
マリガンが手を振ってクレイドに合図をした。
「ポテチ先生と仲間に言われるのは照れ臭いな。プライベートではクレイドで構わぬぞ」
「でも一期生で一番の出世をした人だし緊張するなー。まあいずれ肩を並べて追い抜く予定だけどさ」
「緊張しているとか言う割には図々しいな。簡単に抜かせるものか」
私が年齢こそ違えど仲間同士のやり取りはいいなー、とニコニコとしていると、私を見たクレイドが一瞬驚いたように固まった。
「? どうしましたか」
「い、いや、化粧をしているな、と思って。外出着も見た覚えがないが、上品でとても良く似合っているなリリコ、先生」
「え? あはは、それはどうもありがとうございます」
クレイドに褒められると、大枚払ってでも買っておいて良かったなあとつくづく思う。私も単純だ。
クレイドも生徒たちも会場が高級レストランだったこともあり、少しかしこまった服装だったのもあって、浮かずに済んだと胸を撫で下ろしたこともあるんだけど。もったいない病が出て何も買ってなかったら、今日はさぞかし居たたまれない状況になっていたことだろう。
「──そういや、リリコ先生ってクレイドさんと恋人同士なの?」
「……は?」
「いや、たまたま町に出た時にさ、カフェで二人で仲良さそうに話していたのを見たんだけど、何かデートしてるカップルみたいだなあって」
リーガルがニヤニヤしながら私を見た。
「こら、リリコ先生に失礼なことを言うな。私たちは友人であり先生と生徒であり同じ仕事の仲間同士だ。そんなふしだらな関係ではなく、もっと純粋に深い絆と信頼関係で繋がっているのだ」
クレイドが焦ってリーガルをたしなめた。
「そっ、そうですよ! 仕事の愚痴をこぼしたり技術の相談を受けたり、一人じゃ入りづらい店で一緒に食事を付き合ってくれたり、マンガの話をしたりみたいな感じです。大切な友人の一人ですよ」
「いや恋愛をふしだらって言わないで下さいよー。私は恋愛マンガ家なんだしー。でも残念。二人はいい雰囲気でけっこうお似合いなんだけどな」
マリガンがガッカリした顔で肩を落とした。そこへドワーフ種のトーラムが「おーい」と私たちを呼んだ。
「とても口当たりが良いワインがあるんですよ! ローストビーフも美味くてワインにぴったりだし、こっち来てリリコ先生たちも飲みましょうよー。そんなとこで喋ってても勿体ないでしょー」
お、いいねえ、さっ行きましょう! とリーガルがみんなの背中を押して歩き出した。正直助かった。カップルみたいとかお似合いと言われて動揺してしまったことを上手くごまかせただろうか。
クレイドをチラリと見ると、彼の目は今まで以上に薄く閉じられており、いつもより鋭く感じられて、少し落ち込んだ。そりゃそうか、勝手に恋人同士とか思われるのは心外だよね。
私ももう少し距離を広げた方が変に周囲に勘違いをさせなくていいのだろうか、などと色々考えてしまい、ワインの味などさっぱり分からなかった。でもローストビーフはリーガルが言う通り極上の味であった。
「先生方、数が足りなくて乗り合いになっちまいますが、馬車でちゃんと城下町までお送りしますので、ご安心下さい。──あ、マーブル先生は近くですから、シャロルやミケールたちと同じく徒歩でよろしいですよね? マックスとモリスも帰り道途中まで一緒だろ? 護衛代わりにご婦人方に付き添えよ」
「「はーい」」
デンゼル社長は顔を赤くして、ご機嫌でサスペンダーを無意識に引っ張ってぺしんっと鳴らしている。
二時間以上楽しく飲んで食べて、たまに仕事の話をしたりとかなりの盛り上がりを見せたが、仕事も残っている子たちが多いので、ほどほどで切り上げ帰ることになった。個人的に気まずくなるような時間もあったが、普段はなかなか会うこともなくなった生徒たちと会えて私は心から楽しんだ。
「マーブル先生、そろそろ私たちも帰りましょーよ」
「あ、そうですね」
シャロルが名残を惜しむ私に声を掛けてくれ、ホール出版社の人たちと表に出ると、馬車待ちの輪にいたクレイドと目が合ったので軽く手を振ったら、小さく振り返してくれた。そんなことがいちいち嬉しくなるのは、私の煩悩が未だに消えてないということだ。
周囲にも誤解されないようこれからもっと慎重に……などと考えて歩いているうちに、先生お疲れ様ですー、とシャロルの声がした。
「あ、シャロルさんおやすみなさい」
ふと気づけば、いつの間にか一緒に歩いているのは私とマックスさんとミケールさんだけになっていた。どれだけぼんやり歩いているんだ私。
数分歩いたところでマックスが「うちね、ここの酒屋なんすよ」と店を指さし、何か欲しい酒があったらお安くしますからねー、と別れて行った。後は私とミケールだけである。ミケールは一番遠かったのよね確か。
「飲んだ後に長時間歩くのは面倒ですねえ」
「あはは、でも僕お酒余り強くないもんで少ししか飲んでませんからね」
と笑うミケールは、何か仕事の考え事でもしているのか、返事も少し上の空のようだった。声をかけても考えの邪魔になるかも知れない。
(さて、私は帰ったら数日はゆっくりしようと仕事空けてるし、ゆっくりお風呂入って寝て、明日はジャムとか保存食でも作ろうかな……)
歩いていると、そろそろ私のアパートも近くなったので、
「あ、それじゃ私もこの辺で……」
とミケールにお礼を言いお辞儀をすると、アパートに帰ろうと背中を向けた。
「──すか?」
何かミケールが言ったような気がしたので振り返る。
「はい? 何か言いましたか?」
「……僕を裏切ったんですか?」
意味が分からず口をぽかんと開けていた私は、次の言葉で肌が粟立った。
「浮気は許さないと書きましたよね僕? 結婚もまだだってのにポテチ先生と浮気したんですか? ……真面目そうに見えて、そんな二股かけるような女だとは思いもしませんでしたよ僕」
──ミケールさんが、まさかあのM?
いや今まで仕事で話もしてましたけど、私に興味があるようなそぶりなんか全く微塵もなかったじゃないですか?
彼は無害で温和な仕事人間って感じで、周囲のMから始まる名前の人たちの中で、一番可能性が低いと思っていたのに。
「浮気? ……あの、少し落ち着いて貰えませんか? 話が分からないんですけど」
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