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マーブルマーブル感謝祭【9】
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弟ブライアンの友人たちは、揃いも揃ってイケメンばかりだった。
あ、私にとってはだから、皆さんさぞかし残念な扱いをされている不遇の人たちなのであろう。
私は、試合前のストレッチをしているブライアンのところへ激励に行った。
「ブライアン、それにお友だちも、レース頑張ってね!」
「リーシャ姉様!わざわざありがとう!絶対勝つからね」
ブライアンが嬉しそうに笑った。
慌てたように友だちが揃って立ち上がり、お辞儀をしてきた。
「ぼぼぼ、僕はテリーです!リーシャさんのケーキのために頑張ります!!」
ケーキのためなのかおい。
そこは嘘でも友情のためにとか言え。
「ぼっ、僕はマッケンジーです!マックと呼んで下さい!」
「私はケントです。お会いできて光栄です!」
自慢じゃないが、私は昔から人の名前を覚えるのが苦手である。
脳のメモリ容量も少ないので、不要な情報はあまり仕入れたくない。
だがブライアンの大切な友人なら、この先も会う機会があるかも知れない。
関連付けで覚えとくしかない。
マックとケンタとロッテリア。
外食トリオね。よし、覚えたわ。
「テリーさん、マックさん、ケントさん。うちの可愛い弟をこれからも宜しくお願いしますね。
じゃ、客席から応援してるわね」
真っ赤になってる外食トリオに請われて握手をして、ブライアンへ手を振って歩き出した。
歩きつつも、軽く息をつく。
しっかし、何でみんな大和民族に優しいかなー。あれ明らかに憧れのお姉さん的なモノへの眼差しでしょう。どうかしてるとしか思えない。
自分の長い黒髪を手でピロッとつまむ。
いや、確かにね、黒髪や黒目はかなり少ないと思うけども。
少なくともウチの子たち以外に見たことがあるのは数人しかいないし。それも隣国でだし、髪か瞳のどっちか片方だけで両方黒いと言うのは見たことがない。
はぐれメタルぐらいのレア度だから仕方がないのかしらねえ。いずれ髪もバー様になりゃ白くなるんだけど。
前世の友人なら、私が傾国の美女(他称)と呼ばれてるなんて知ったら、腹筋痛いから止めてと大爆笑するか、精神科に拉致られる事案だろう。その程度の造作なのである。
これ、私がもし前世を知らなかったらちょっと調子に乗るところである。危ない危ない。
トイレで用足しして、席へ戻る前に、テントで大玉の補修をしているダークの様子を覗きに行く。
「ダーク、どう?直りそう?」
驚かさないように後ろからそっと声をかけた。
「ああリーシャ。大丈夫だ。ランチまでには戻れそうだ」
ペタペタと紙を糊で貼っているダークは、私を見て少し口角を上げた。
やはり、わざと蹴り飛ばしたみたいな足跡が付いていたらしい。大人げないなー。
騎士団の馴染みの面々も、こちらに頭を下げながらも黙々と作業をしている。
ここもまぁ目に眩しいイケメンの園である。なむなむ。内心で拝んでおく。
ごめんね、時々薄い本とかのモデルにしちゃってますけど。
「皆さんもご苦労様です。レース前に疲れてしまわないように気をつけて下さいね」
「ありがとうございます!大丈夫ですよ。指揮官と同じで、この程度で疲れるような鍛え方してませんから。なあみんな」
アランと呼ばれてるイケメンさんが破顔した。周りの人たちが一様に頷く。
「流石に国を護る方々は違いますわね。
ウチの主人みたいに毎朝鍛練されているのね?努力を怠らない方は本当に心から尊敬しますわ」
ウンウン頷くと、作業してる人たちが耳まで顔を赤らめた。誉められると照れるのは、きっと心が素直で綺麗だからなんだろうな。
己の汚れきった腐女子の|魂(ソウル)とはデキが違う。
「………リーシャ、そろそろ戻った方がいい。ブライアンの応援とかあるだろう」
ダークがくるん、と私を出口に向け促した。いかんそうだった。
「それでは失礼しますね。お邪魔してすみませんでした。ダーク、後でね」
頭を下げると私はなるべく早足で戻る事にした。戻りたくないけど、余り長く不在にしてるとルーシーやフランに恨まれそうだし。
その後で、
「指揮官!酷いっすよ!せっかくリーシャさんを間近に見られる滅多にないチャンスだったのに!」
「そーだそーだ!旦那だからって独り占めするなー!女神は皆のものだー!!」
「せめて眺める位は許して下さいよ!」
と部下たちに詰め寄られ、
「リーシャが減るからダメだ。それに俺の妻は俺だけのモノ。寄るな触るな近づくな。ほらさっさと働け」
と塩対応していたとヒューイさんが後から教えてくれた時には、一番大人げないのはウチの旦那様だった、と恥ずかしさに居たたまれなくなった。
※ ※ ※
大体100メートル×4リレーは、8組で8レースあった。ブライアン&外食トリオは見事1位を奪取し、抱き合って喜んでいた。
他のレースも鬼気迫ると言うか、客席の
「イチゴタルトー!!」
「レアチーズかベイクドチーズー!」
「パパ~ブルーベリーお願いーー!!」
と言う必死すぎる応援(?)に少し引いた。
いや大分引いた。ここはケーキの競り市か。
「ルーシーさぁん、ルーシーさぁん?
もうこの感謝祭の趣旨が変わってるような気がして仕方ありませんねー」
「はいはいルーシーでーす。左様でございますねえ、まあ予想は出来る範囲でしたが、演劇フェスタでの賞金を使っての、のどかな町興しイベントが、血生臭いバトルロワイヤルの様相を呈しておりますねー」
「フランですわ~。
リーシャ様印のケーキですが、とうとうフルコンプした男性が現れたようで、10万ビルで譲ってくれと某公爵家の執事が頼みに来たのを『そんなはした金でやれるかボケ。毎日少しずつ味わうに決まってんだろーが!』と秒で突っぱねたそうでございますわ~。まあ尤もなお話ですわねえ」
ルーシーもフランもひそひそ解説モードが気に入ったようで、王族の耳に入らないよう小声で続けていた。
「毎日少しずつ味わってると腐るから止めて頂きたいところですねえ。
おや、エキシビションの時間のようです。昨日の子供競技の組みダンス覇者が、再度のお披露目に登場しました」
「昨日は完成度の高さに感動致しましたわ。そして、今日も朝からコソコソ練習してましたから、何か新しい技を魅せてくれるのではないでしょうか」
「………ルーシーさぁん、初耳ですが」
「聞かれておりませんのでー。お子様たちにも内緒にしてねと言われましたし」
「そこは曲げて母親には言いましょうかどうぞー?」
「そうでございますわねー。次回から気をつけますー。ルーシーでしたー」
拍手喝采で迎えられたカイルたちが、アレックの小太鼓に合わせてオタ芸を披露する。昨日よりドヤ顔と流し目多発で、更には指差しまで加わっている。アイドルか。
観客からの黄色い歓声がすごい。
その上、コーチングの休み時間に、
「こんなのもあるのよ」
とお遊びでやって見せたロボットダンスやムーンウォークまで勝手に追加されていた。
私だってムーンウォークは3回に1回しか成功しないのに、完璧である。
少々腹立たしいが、いかんせん私の運動神経はゴミレベルだから仕方ないのだ。
ズダダダダダダタンッ!!
と最後のロールを終え、大歓声に手を上げて応えるカイルたち。
だから君たちアイドルか。
「………ふう………昨日より更にスゴかったわねぇリーシャ!」
ナスターシャ妃殿下が拍手しながら興奮覚めやらずに話しかけてきた。
「レイモンド王子もとても動きにキレがあって素晴らしかったですわ」
「いつまでも小さな子供だと思ってたけど、あんな素敵なダンスも踊れるなんて、大きくなるのはあっという間なのねぇ」
「子供はすぐ親を追い抜くものでございますわね」
ダンススキルもすぐに師匠の上へ行かれたし。
「本当ね。きっとすぐ結婚するような年齢になってしまうわね」
「そ………いえそれはまだ当分先ですわ」
危ない。危うく誘導尋問に流されるところだった。
「………ちっ。………あ!そうそう、ランチの後は、ジークライン王子やシャインベック指揮官が出場するのよね?」
「ええ。私の兄も参加致しますわ」
ナスターシャ妃殿下に舌打ちされたような気がする。
おっとりふんわりした雰囲気で、常に柔らかい話し方をする妃殿下だが、油断すると殺(や)られる。
やはり外の世界は魑魅魍魎が蠢いている。一生ヒッキーでいよう。
私は糸目になりながらダークや子供たちが戻るのを待つのであった。
あ、私にとってはだから、皆さんさぞかし残念な扱いをされている不遇の人たちなのであろう。
私は、試合前のストレッチをしているブライアンのところへ激励に行った。
「ブライアン、それにお友だちも、レース頑張ってね!」
「リーシャ姉様!わざわざありがとう!絶対勝つからね」
ブライアンが嬉しそうに笑った。
慌てたように友だちが揃って立ち上がり、お辞儀をしてきた。
「ぼぼぼ、僕はテリーです!リーシャさんのケーキのために頑張ります!!」
ケーキのためなのかおい。
そこは嘘でも友情のためにとか言え。
「ぼっ、僕はマッケンジーです!マックと呼んで下さい!」
「私はケントです。お会いできて光栄です!」
自慢じゃないが、私は昔から人の名前を覚えるのが苦手である。
脳のメモリ容量も少ないので、不要な情報はあまり仕入れたくない。
だがブライアンの大切な友人なら、この先も会う機会があるかも知れない。
関連付けで覚えとくしかない。
マックとケンタとロッテリア。
外食トリオね。よし、覚えたわ。
「テリーさん、マックさん、ケントさん。うちの可愛い弟をこれからも宜しくお願いしますね。
じゃ、客席から応援してるわね」
真っ赤になってる外食トリオに請われて握手をして、ブライアンへ手を振って歩き出した。
歩きつつも、軽く息をつく。
しっかし、何でみんな大和民族に優しいかなー。あれ明らかに憧れのお姉さん的なモノへの眼差しでしょう。どうかしてるとしか思えない。
自分の長い黒髪を手でピロッとつまむ。
いや、確かにね、黒髪や黒目はかなり少ないと思うけども。
少なくともウチの子たち以外に見たことがあるのは数人しかいないし。それも隣国でだし、髪か瞳のどっちか片方だけで両方黒いと言うのは見たことがない。
はぐれメタルぐらいのレア度だから仕方がないのかしらねえ。いずれ髪もバー様になりゃ白くなるんだけど。
前世の友人なら、私が傾国の美女(他称)と呼ばれてるなんて知ったら、腹筋痛いから止めてと大爆笑するか、精神科に拉致られる事案だろう。その程度の造作なのである。
これ、私がもし前世を知らなかったらちょっと調子に乗るところである。危ない危ない。
トイレで用足しして、席へ戻る前に、テントで大玉の補修をしているダークの様子を覗きに行く。
「ダーク、どう?直りそう?」
驚かさないように後ろからそっと声をかけた。
「ああリーシャ。大丈夫だ。ランチまでには戻れそうだ」
ペタペタと紙を糊で貼っているダークは、私を見て少し口角を上げた。
やはり、わざと蹴り飛ばしたみたいな足跡が付いていたらしい。大人げないなー。
騎士団の馴染みの面々も、こちらに頭を下げながらも黙々と作業をしている。
ここもまぁ目に眩しいイケメンの園である。なむなむ。内心で拝んでおく。
ごめんね、時々薄い本とかのモデルにしちゃってますけど。
「皆さんもご苦労様です。レース前に疲れてしまわないように気をつけて下さいね」
「ありがとうございます!大丈夫ですよ。指揮官と同じで、この程度で疲れるような鍛え方してませんから。なあみんな」
アランと呼ばれてるイケメンさんが破顔した。周りの人たちが一様に頷く。
「流石に国を護る方々は違いますわね。
ウチの主人みたいに毎朝鍛練されているのね?努力を怠らない方は本当に心から尊敬しますわ」
ウンウン頷くと、作業してる人たちが耳まで顔を赤らめた。誉められると照れるのは、きっと心が素直で綺麗だからなんだろうな。
己の汚れきった腐女子の|魂(ソウル)とはデキが違う。
「………リーシャ、そろそろ戻った方がいい。ブライアンの応援とかあるだろう」
ダークがくるん、と私を出口に向け促した。いかんそうだった。
「それでは失礼しますね。お邪魔してすみませんでした。ダーク、後でね」
頭を下げると私はなるべく早足で戻る事にした。戻りたくないけど、余り長く不在にしてるとルーシーやフランに恨まれそうだし。
その後で、
「指揮官!酷いっすよ!せっかくリーシャさんを間近に見られる滅多にないチャンスだったのに!」
「そーだそーだ!旦那だからって独り占めするなー!女神は皆のものだー!!」
「せめて眺める位は許して下さいよ!」
と部下たちに詰め寄られ、
「リーシャが減るからダメだ。それに俺の妻は俺だけのモノ。寄るな触るな近づくな。ほらさっさと働け」
と塩対応していたとヒューイさんが後から教えてくれた時には、一番大人げないのはウチの旦那様だった、と恥ずかしさに居たたまれなくなった。
※ ※ ※
大体100メートル×4リレーは、8組で8レースあった。ブライアン&外食トリオは見事1位を奪取し、抱き合って喜んでいた。
他のレースも鬼気迫ると言うか、客席の
「イチゴタルトー!!」
「レアチーズかベイクドチーズー!」
「パパ~ブルーベリーお願いーー!!」
と言う必死すぎる応援(?)に少し引いた。
いや大分引いた。ここはケーキの競り市か。
「ルーシーさぁん、ルーシーさぁん?
もうこの感謝祭の趣旨が変わってるような気がして仕方ありませんねー」
「はいはいルーシーでーす。左様でございますねえ、まあ予想は出来る範囲でしたが、演劇フェスタでの賞金を使っての、のどかな町興しイベントが、血生臭いバトルロワイヤルの様相を呈しておりますねー」
「フランですわ~。
リーシャ様印のケーキですが、とうとうフルコンプした男性が現れたようで、10万ビルで譲ってくれと某公爵家の執事が頼みに来たのを『そんなはした金でやれるかボケ。毎日少しずつ味わうに決まってんだろーが!』と秒で突っぱねたそうでございますわ~。まあ尤もなお話ですわねえ」
ルーシーもフランもひそひそ解説モードが気に入ったようで、王族の耳に入らないよう小声で続けていた。
「毎日少しずつ味わってると腐るから止めて頂きたいところですねえ。
おや、エキシビションの時間のようです。昨日の子供競技の組みダンス覇者が、再度のお披露目に登場しました」
「昨日は完成度の高さに感動致しましたわ。そして、今日も朝からコソコソ練習してましたから、何か新しい技を魅せてくれるのではないでしょうか」
「………ルーシーさぁん、初耳ですが」
「聞かれておりませんのでー。お子様たちにも内緒にしてねと言われましたし」
「そこは曲げて母親には言いましょうかどうぞー?」
「そうでございますわねー。次回から気をつけますー。ルーシーでしたー」
拍手喝采で迎えられたカイルたちが、アレックの小太鼓に合わせてオタ芸を披露する。昨日よりドヤ顔と流し目多発で、更には指差しまで加わっている。アイドルか。
観客からの黄色い歓声がすごい。
その上、コーチングの休み時間に、
「こんなのもあるのよ」
とお遊びでやって見せたロボットダンスやムーンウォークまで勝手に追加されていた。
私だってムーンウォークは3回に1回しか成功しないのに、完璧である。
少々腹立たしいが、いかんせん私の運動神経はゴミレベルだから仕方ないのだ。
ズダダダダダダタンッ!!
と最後のロールを終え、大歓声に手を上げて応えるカイルたち。
だから君たちアイドルか。
「………ふう………昨日より更にスゴかったわねぇリーシャ!」
ナスターシャ妃殿下が拍手しながら興奮覚めやらずに話しかけてきた。
「レイモンド王子もとても動きにキレがあって素晴らしかったですわ」
「いつまでも小さな子供だと思ってたけど、あんな素敵なダンスも踊れるなんて、大きくなるのはあっという間なのねぇ」
「子供はすぐ親を追い抜くものでございますわね」
ダンススキルもすぐに師匠の上へ行かれたし。
「本当ね。きっとすぐ結婚するような年齢になってしまうわね」
「そ………いえそれはまだ当分先ですわ」
危ない。危うく誘導尋問に流されるところだった。
「………ちっ。………あ!そうそう、ランチの後は、ジークライン王子やシャインベック指揮官が出場するのよね?」
「ええ。私の兄も参加致しますわ」
ナスターシャ妃殿下に舌打ちされたような気がする。
おっとりふんわりした雰囲気で、常に柔らかい話し方をする妃殿下だが、油断すると殺(や)られる。
やはり外の世界は魑魅魍魎が蠢いている。一生ヒッキーでいよう。
私は糸目になりながらダークや子供たちが戻るのを待つのであった。
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