土偶と呼ばれた女は異世界でオッサンを愛でる。R18

来栖もよもよ&来栖もよりーぬ

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責任の所在。☆

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 初めて来たと思ったら、お泊まりして朝ご飯まで食べて迎えの馬車で帰っていったレイモンド王子だったが、アナに王宮の庭と池と家が増えると言うのを餌に、成人しても婚約相手がいなければ結婚する約束まで勝手に取り付けていた。あの小僧め。


 流石に王族。侮れない電撃的戦略だ。山猿のようなあの子に、好きに遊び回れる広い敷地で買収するとは。

 まあ王子はまだ5歳の子供だ。モノで釣るのが一番手っ取り早いと思ったのだろうか。

 アナはクロエと違い、今のところラブ細胞は冬眠中である。
 そして、物事を深読みしない。騙されやすい。でも大して気にもしない。


 やあねぇ本当に誰に似たのかしら………、といいかけて自分の小さい頃と瓜二つだと気づいた。
 DNA怖い。外見だけでなく中身までなぞったように作らんでもいいじゃないか。

 ルーシーに血の不思議について話をすると、

「………子供の頃と、でございますか。まあイヤですわ。今もまったく変わりませんけれども。
 中身の成長期どこに埋めて来たのですか。何でもかんでもすぐポイされるんですからたちが悪いですわね。ホホホホホ」

 と笑われた。

 ダメだ。3歳からの私を知られているのでルーシーには太刀打ち出来ない。


 夜、お風呂から出てきたダークに同じ事を言ってみる。

「小さい頃と………え、えーと、へえ、そうか………」

「………ダークも私の中身が成長してないと思ってるのね」

 私の糸目がより一層細まった。

「いやっ!そんな事はないぞ!ただ、もう少し自分の周りへの影響と言うのを考えて行動してくれないかなー、とは………」

「あれでしょ、『リーシャが笑うと現役の男が惚れる』だの『お人好しも大概にしないとすぐ悪いヤツにつけこまれる』とかのダークの妄想よね?
 でもねぇ、ただでさえ人と接点の少ないヒッキーなんだから、摩擦のない人間関係にするためにはせめて笑顔ぐらい見せないとだし、片っ端から人を疑ってたら切りがないでしょう?」

「それはそうなんだが………」

「あっ!ちょっと目をつぶってじっとしてて。ゴミが目の上についてるから」

「ん?おう」

 素直に目をつぶるダークのまぶたをぺろっと舐めた。

「っっ!」

「ほら、ダークだって騙されやすいじゃないの。私と変わらないわよ。
 ねえアズキー、パパもお人好しよねー?」

 寝室で短い足で毛繕いしていたアズキが私を見上げ、

「にゃ」

 と答えた。

 ダークはすっとアズキを抱き上げると、

「子供たちと一緒に寝なさい」

 と廊下に出して扉に鍵をかけた。

「リーシャ」

「な、なによ。本当のことじゃない」

「それじゃなくて」

 ダークはグイッと顔を近づけると、

「男に不用意に舌を這わせるような真似は止めた方がいい。でないと」

 トン、とベッドに倒されて、

「スイッチが入る」

 とパジャマのボタンに手がかかった。

「ちょ、ちょっと待ってよ、そう言うつもりではなくて………ってボタン外すの早っ!」

「努力の成果だ」

 あっという間に露にされた胸へ唇を寄せるダークに、私は

「そんな努力要らなくない?
 それにしてもダーク………よくこんな色気もクソもないパジャマで欲情出来るわね」

 と気持ちが良くなってくるのを耐えながら言うと、

「ん?リーシャなら正直なんでもOKだぞ?」

「ドスケベだったわ私の旦那様………あっ」

「リーシャに関してだけなら否定出来ないな」

 気がつかないうちに下着まで脱がされて指で大事なところを愛撫されていた。

「こんなエロいオッサンになるとは思いもよらなかったわ………昔はうぶなオッサンだったのに」

「うぶと言うか、全くモテなかったからな。経験値もなかったし死ぬまで童貞だと確信してた。………今もモテないが」

「………私に激モテだからいいじゃない」

「じゃ、俺の童貞を奪った責任を取ってくれ」

「ちょっと。私は処女を奪われてるのに責任を取るの?」

「それは俺が死ぬまで責任を取るから、リーシャは童貞の方の責任を取ってくれ。
 あー、よく考えたら、初デートも初キスも初あーんも初膝枕も全部リーシャに奪われていた。もうよそにはお婿に行けない身体にされたんだ。
 それを童貞だけの責任取ればいいんだからお得だろう?」

「そうか、それもそうね………って話がちがっ」


 結局、私の方がどれだけスケベかという事を実感させられて墓穴を掘った夜になってしまった。

 事実なだけに全く否定出来ない自分がツラい。
 ヒッキーは勢いだけで無茶をするのだ。というか自分の性格なのだろう。
 反省せねばなるまい。

 
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