土偶と呼ばれた女は異世界でオッサンを愛でる。R18

来栖もよもよ&来栖もよりーぬ

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ウチのリーシャが可愛すぎる。

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【ダーク視点】


 我が家にマンチカンの子猫、アズキが家族として加わった。

 俺には猫や犬の種類がよく分からないのだが、このマンチカンというのは掛け合わせではなく、元から突然変異的に普通の猫より足が短い状態で生まれた猫のようだ。

 短い足でぽてぽてと歩く姿が何とも可愛らしい。

 使用人たちも「癒される………」とメロメロである。

 あの表情を余り変えないルーシーですら、アズキを前に、

「内緒ですからね。少しだけですよ」

 と笑顔でポケットに入れていた猫用のクッキーを砕いてあげていたのを目撃した。

 もちろん子供たちもアズキ、アズキととても可愛がっており、性格的にも温和なのか構われ過ぎても怒ったりもせず、むしろリーシャの方が猫は構いすぎるとストレスになるから程々にしなさい、と怒っている。

 だがそう言いつつも、本人がアズキを前にすると、弛みまくった笑顔でブラッシングしたり、こそっと撫でていたり、歩く姿を飽きもせず眺めているのだが。

「ご飯とトイレの場所もすぐ覚えたのよ!私よりずっと頭がいいのよこの子!」

 自慢気に報告するリーシャが俺には一番可愛い。

 しかしウチの奥さんはどうしてこうも可愛いのだろうか。
 可愛くて綺麗で優しくて、美貌を全く鼻にかけない上におおらかで、仕事で夜遅くまで執筆していても、未だに朝早く起きて毎日弁当を作ってくれている。

「いってらっしゃーい」

 と手を振る笑顔にいつも愛しさが沸き上がる。褒めると照れるし、子供たちと本気で遊んで負けると悔しがってたりするところも可愛いし、愛を囁くと恥ずかしがるところもまた可愛いし、もうどうにもこうにも可愛くて仕方がない。

 うちのリーシャは世界一可愛い。
 ひたすら可愛くて毎晩のように抱いてしまうのもリーシャが可愛いせいである。



 ヒューイと先日仕事場の仲間の飲み会に参加したが、ヒューイが溜め息をついて、

「いやー俺もうトシなのかなあ?週に1回とか2回ぐらいセックスすればもういいかなって満足しちゃうんだよねぇ」

 と言っていて、俺と同世代の同僚が

「分かるぞ。だよなあ。しかしそれならまだ若い方だぞ。
 俺なんか月に2回がいいとこだぜ?それも妻からそれとなく誘われてだし。
 枯れてきたのかな俺も。でも飲み屋の若いお姉ちゃん見るとムラムラするけどな」

「おいおい、奥さんに刺されるぞ」

「だってもう10年以上連れ添ってるからさ、性的な衝動があまり起きないっつうか。愛情はあるんだけど勃たないというか」

「あー、それは少し分かるなぁ。したくない訳じゃないんだけど、しなくても別にいいやって感じだろ?家族だからって言う安心感もあるのかねぇ」

「若い内にやり過ぎたんじゃねえの?打ち止めだよ打ち止め」

 などと笑いながら返し合ってるのを聞くと、我が家の閨事情はかなり特別なモノなのかと思う。

 月のものでエッチが出来ない時でも毎晩リーシャを抱き締めて眠らないと落ち着かないし、通常時は毎晩のように繋がり合っている。
 性的な衝動が沸かないという事がない。

 いやでもしょうがないのだ。可愛いリーシャがベッドに入ってくるだけで勃ってしまうのだから。

 リーシャから、よくわからないけど俺のトシの世代はそんなに頻繁にエッチはしないんじゃないか、別に性欲が衰えたら義務感で無理してエッチしなくてもいいから、みたいなことを言われて思わず第2ラウンドに突入してしまったが、………そうか、やはりこれは夫が39にもなる夫婦の性生活の回数としては一般的に見て多いのかも知れない。

 俺は32まで童貞だったから、きっと他の奴等より枯れるのが遅いだけだ。
 決して異常に性欲が強いという訳ではないだろう。普通だ普通。


 リーシャがどちらかというと性的に淡白なタイプなので、念入りに愛撫してから繋がるようにしている。
 俺のムスコが大きいせいでリーシャが痛くないようにとの思いである。
 最初の頃は結構痛かったのよう、とリーシャにてしてし叩かれたが、ここ数年は平気になったようで、

「全然痛くないのよ。むしろ気持ちい………はっ!これはもしや私のアソコがガバガバになったせいなのかしら。ダークを気持ちよくさせてあげられないビッチな身体に!」

 と顔を青くしていたが、むしろ今でも締め付けられて挿れただけですぐイキそうだから安心しろと宥めるのが大変だった。


 リーシャは俺を幸せにするために結婚したいと言ったが、俺のせいで自分のしたいことや気持ちなどを犠牲にしてはいないだろうか、と時々不安になる。

 町へ買い物に出ても、最初の頃は俺が隣にいるだけで、「なんであんな不細工なのと女神みたいな美貌の女性が」といった胡散臭げな顔で見られていたが、リーシャは全く気にしていなかった。
 むしろわざと腕を組んでニコニコと見せびらかすように歩いたほどだ。

 それも外出を重ねるごとに嫌な視線の回数は減り、夫婦として町の人間や商店の人たちにも広く認識されるようになり、俺も不愉快な思いをすることが少なくなってきた。

 可愛い子供たちが出来てからは、ますますあたりは柔らかくなり、俺が一人で買い物をしても、露骨に不快な顔をされる事が減った。

 「私の太陽」とリーシャは閨で俺の事をよくそう呼ぶが、リーシャの方こそ俺の太陽であり月であり、幸せを運ぶ女神である。

 俺ばかり幸せにしてもらってるような気がして、リーシャに何も返せていないと感じる。


 リーシャにそれを告げ、何か俺に出来ることがないか聞いてみると、キョトンとした顔をして、

「ええ?私いまとっても幸せだけどな」

 と言うと、う~んう~ん、と悩んで、

「ああ、あったわ!
 あのね、私より1日でも長生きして。
 それで、最期に『リーシャと一緒にいられて幸せだった』って言ってくれたら成仏出来るわー私」

 こんな腐女子のヒッキーでも、愛する人を幸せに出来たんなら、この世界で生きた甲斐があるって胸を張ってあの世に行けるものねえ、と柔らかく笑った。

「リーシャと一緒になれて嬉しい。俺は幸せだ」

 俺はリーシャを抱き締めて囁いた。

「いっ今じゃないわよっ、ジー様になって死ぬ時でいいのよ」

 動揺して恥ずかしがるリーシャもまークソ可愛い。

「いつも思ってるからいつも言いたい。四六時中愛してる、リーシャ」


 くー、誰か、誰かサングラスを私に!
 眩しくて目がつぶれるわー!!
 これだから眩しい生き物は破壊力がえげつないのよーー、とか、イケメンボイスでそんなこと囁かないでよ耳が孕むーーー、と床に転がって身悶えするリーシャもクソ可愛い。


 リーシャは前世からの記憶のお陰で俺が本当にイケメンだと誤解してくれているので、このまま死ぬまで誤解していてくれたらいいと思う。


 リーシャが俺の精神こころを強くしてくれる。


 猫じゃらしを片手に、

「さあアズキ、勝負よ!」

 と取られないようにしているも、アズキの後ろ足で立つ姿が可愛い………と悶えて手が止まり、簡単に奪われているリーシャがまたエンドレスで可愛い。


 結局、リーシャ1人で全ての可愛いは表現できるんだな、と俺は納得した。


 俺は、生涯愛妻家ではなく、生涯超愛妻家だったらしい。



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